レーザー墨出し器とは

レーザー墨出し器とは、数本のレーザー光を、壁面・天井・床面に照射し、水平、直角などの基準となる線を出す(建築用語では「墨を出す」)精密工具です。 本体は3cm〜5cmほどの三つの脚で自立し、脚部台座から上の胴体部分にレーザー照射口があります。また胴体部分は横方向に回転します。

その名の通り墨を出す「墨出し器」として元々は大工工事、軽量鉄骨・ボード工事、基礎工事などの建築業で使われていましたが、最近では「基準出しツール」として製造現場やイベント会場など、業種を問わず、様々な現場で活躍しています。 活躍の現場が広がるにつれて、レーザー墨出し器という呼び方以外にも、オートレーザーやラインレーザー、オートラインレーザー※ などとも呼ばれています。

機械や展示物の移動、設置、水平直角の点検など、レーザー墨出し器の用途は幅広く、また価格もお求めやすくなり、今後より一層普及していく工具です。

※レーザーレベル、レベルレーザーと呼ばれる場合もありますが、この呼び方は広範囲での水平位置を検出するローテーティングレーザー(回転レーザー)を指す場合が多いようです。

おすすめメーカー

レーザー墨出し器の選び方

レーザー墨出し器を選ぶ主なポイントは3つあります。
一つめは「照射できるラインの数」と「ラインのタイプ(赤 or 緑、高輝度タイプ)」
二つめは「屋外と屋内どちらで使うか」
そして、アフターサービス内容まで含めて「信頼のできるメーカー製品であるか」という点です。

「高輝度」に関しては、各メーカー基準が様々ですが、最近発売される機種のほとんどが「高輝度」と称して、視認性の高い赤色レーザータイプです。

グリーンレーザー墨出し器が各社発売されつつありますが、グリーンレーザーをお選びいただく際は、まず「使用可能温度」をご確認ください。通常の赤色レーザーと比べて、低温に弱く0度以下での動作保証がない機種もありますので、0度以下の現場で使う場合はご注意ください。
グリーンレーザーの照射方式は、大きく2つのタイプに分かれます。通常の赤色レーザーを結晶に通して緑色に変換する「変換方式」と、レーザー半導体そのものが直接緑色レーザーを照射する「ダイレクト方式」とがあります。 ラインの明瞭さ、結晶の耐久性からダイレクト方式が優れている面も多いのですが、ダイレクト方式の場合はグリーンレーザー半導体の品質が安定しないという面もあるようです。このあたりは信頼できるメーカーであるか、アフター体制が整っているか、ということが選定ポイントになると思います。 (タジマのグリーンレーザー2015年4月1日発売予定です4月の発売から2015年10月2017年2月現在まである程度の台数を出荷しておりますが、今のところ弊社では不具合は1台もありません。)

Point1 照射できるラインの数

現在販売されているレーザー墨出し器のほとんどが、下の照射ライン図のいずれかのタイプです。 照射するレーザーラインの数が多ければ多いほど、製造コストが掛かるために高価になります。ほとんどのレーザー墨出し器が、縦ラインのみ、横ラインのみ、といったライン照射切替機能がついています。
(必要のないレーザー光を照射していると電池の消耗が早くなりますのでご注意ください。)

また、レーザー墨出し器は水平方向に回転できるので(ほぼすべての機種で360度)縦ラインや、水平ライン(おおよそ照射角110度程度)を水平に移動させることができます。

下記のタイプ以外には、たてラインと鉛直点のみ水平ラインのみ、といった特殊な墨出し器もあります。

縦横レーザー墨出し器

>>たて・よこ 一覧

たて・よこ
垂直たてラインと、それに交わる水平ラインのスタンダードな墨出し器です。ほとんどの縦横モデルでは本体中心下部に地墨点(ポイント)が照射され、その延長上に床墨〜縦ラインが照射されますが、一部の機種で地墨ポイントの照射されないレーザー墨出し器もあります。
▼このクラスのおすすめ機種
▼たて・よこ/グリーンレーザー
縦横・おおがねレーザー墨出し器

>>たて・よこ・天井角 一覧

たて・よこ・天井直角
縦・横モデルの縦ラインに対して直角に交わる位置で縦ラインがもう1本照射される墨出し器です。天井の直角クロス点(おおがね)と、本体下部の地墨点は互いに延長上にあります。
▼このクラスのおすすめ機種
▼たて・よこ・天井角/グリーンレーザー
両縦ラインレーザー墨出し器

>>両たて・よこ・天井直角 一覧

両たて・よこ・天井直角
墨出し器を中心に左右に縦ラインがわたり、そのラインに対して垂直に縦ラインが交わる墨出し器です。上のモデル同様天井の直角クロス点(おおがね)と、本体下部の地墨点は互いに延長上にあります。
▼このクラスのおすすめ機種
4方向縦ラインレーザー墨出し器

>>4方向たて・よこ・天井直角

4方向たて・よこ・天井直角
墨出し器を中心に、正面から背面、左右への縦4方向ライン(それぞれ垂直に交わります)のハイスペック墨出し器です。4方向へのライン照射が作業効率が向上します。レーザー墨出し器人気ランキングの上位常連機種もこのクラスに多くラインナップされています。
▼このクラスのおすすめ機種
フルラインレーザー墨出し器

>>4方向・よこ360度・天井直角

※一部水平ラインのみの機種もあります

4方向たて・よこ360度・天井直角
4方向の縦ラインに加え、切れ目のない360度水平に照射する最高スペックのレーザー墨出し器です。また、水平ラインだけでなく4本の縦ラインも切れ目なく360度照射されるタイプもあります。
▼このクラスのおすすめ機種(揺れに強いセンサー方式)
▼このクラスのおすすめ機種(一般的なジンバル方式)
▼4方向・よこ360度・天井直角/グリーンレーザー(ジンバル)
▼このクラスのおすすめ機種(床墨も切れめない十字・センサー式)
追尾レーザーイメージ

>>自動追尾機能付き一覧

自動追尾機能付
墨出し器本体が受光器の位置まで自動回転し、ピタリと自動で止まり地墨合わせをしてくれる画期的な機能です。元々はタジマで開発され長年同メーカーの最高スペック機種にのみ搭載されていた機能(名称「NAVI(ナビ)レーザー」)ですが、現在はマキタ日立工機でも一部リリースされています。 追尾レーザーの受光器は自動追尾機能に対応した専用タイプが必要となるため標準付属品に含まれます。
▼このクラスのおすすめ機種(揺れに強いセンサー方式・自動追尾機能付)
▼このクラスのおすすめ機種(一般的なジンバル方式・自動追尾機能付)

【タジマZEROシリーズとGTシリーズの違い】
赤いボディのZEROシリーズと、金色ボディのGTシリーズの違いについて疑問を持たれるかもしれません。
カタログ上では照射ライン数、精度、寸法等すべてスペックは同じで、違うのは外観のボディ色のみです。 これはスペックが示す通り、同じレーザー発光体、ボディを使用した全く同じ機種です。この少し分かり難いラインナップは、当初タジマが金物店やホームセンターなど流通によってシリーズを分けて(当初のLシリーズが現在のZEROシリーズ)リリースしたことに起因します。
弊社ではZEROシリーズ・GTシリーズどちらも販売しておりますが、ボディの色にこだわりが無ければ価格がお安いGTシリーズがおすすめです。
(同様にAXT-KYRとGT4R-XIのように、AX(アクシス)シリーズもGTと同等機種です。)

Point2 屋外と屋内どちらで使うか

レーザー受光器

レーザー墨出し器のレーザー光は、赤いレーザー光です(一部の機種で緑色のレーザー光を照射するタイプがありますが、価格が高い面でまだ普及していません)。 太陽の光や、照明の近くなど明るい場所では視認性がぐっと落ちます。屋外の直射日光が当たる場所ではレーザーラインはほとんど見えません。

そんなときに活躍するのが受光器(受け、レシーバーとも呼ばれます)というレーザー墨出し器専用オプション品です。レーザー光がある位置(見えないので「ある」と予測される位置)に受光器を近づけると、音が(機種によっては光も)なり、さらにレーザー光の位置とぴたりと重なった位置でさらに音が変わり、レーザー光の位置を知らせてくれます。 ほとんどのレーザー墨出し器には専用の受光器が別売品、またはセット品として対応しております。(受光器に対応していない墨出し器はマキタで一部、屋内用と表記してあります)

受光器ホルダーは、受光器をスタッフや角材等に固定保持するときに使います。タジマのレーザー墨出し器の受光器セット品や、受光器単体にはこの受光器ホルダーは付属しておりませんので、別途お求めいただく必要があります。タジマ受光器ホルダー

レーザー墨出し器用の三脚

墨出し器用三脚

レーザー墨出し器用のエレベーター三脚は、水平レーザーラインを上下に移動させる場合に使用します。本体に付属している三つの爪脚部分を三脚と誤解される場合も多いですが、この本体三脚は本体を水平に据え置くために数mmレベルでの微調整に使用します。

一般的には、本体の高さ以上に水平ラインを移動させる場合には、必要な高さまで伸びるエレベータ三脚が必要です。最も一般的な三脚は、1,500mm前後の三脚です。店舗や施設などで高所での墨出しが必要な場合は3,000mm前後の高所用エレベータ三脚を使用します。

墨出し器取り付け部のネジ径は5/8インチ凸ネジで、墨出し器本体の5/8凹ネジに取り付けます。このネジ規格は各メーカー本体・三脚ともに共通ですが、ネジ径が同じでも墨出し器底部の形状によって(特に墨出し器が小さい場合)、三脚台座部分に墨出し器本体脚があたり取付できない場合がありますのでご注意ください。

>>レーザー墨出し器用エレベーター三脚

メーカー別アフターサポート体制

レーザー墨出し器は精密機器のため、性能だけではなく、アフターサービスも非常に重要なポイントになります。ほとんどのメーカーは1年保証がついておりますが、実際に不具合が起こった場合の対応方法はメーカーによって少し異なります。 タジマ・ムラテックKDSの場合は、ご連絡をいただいた翌営業日(日・時間指定が可能です)に契約の宅配業者がお客様の会社やご自宅にレーザーを回収に伺います。修理完了後は、おおむね10〜14日(修理内容・工場の混雑具合によってさらに納期がかかる場合もあります。)でお客様にご返却となります。 その他のメーカーの場合は、お客様の方で各メーカー指定住所へお送りいただき、その後約2〜3週間ほど(修理内容によって異なります)でご返却となります。
いずれのメーカーも保証期間経過後など有償修理となる場合は、一旦御見積金額をお客様にご案内し修理着手の可否を確認させていただきます。

保証期間内であっても、転倒や落下、水没などが原因による故障の場合は有償修理となりますのでご注意ください。ただムラテックKDSに関しては前記の理由でも期間内1回までは無償修理が適用されます。故障の原因で最も多いのが転倒です。気付かずに蹴ってしまった、三脚に設置したまま倒した、など特にご注意ください。

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