この記事では、エアーコンプレッサーについてご紹介しています。大工さん向けのエアーコンプレッサーや業務用のエアーコンプレッサーについて知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。
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目次
エアーコンプレッサーINDEX
この記事では、まずはじめにエアーコンプレッサーのおすすめ機種をご紹介していきます。
エアーコンプレッサーの種類や選び方について詳しく知りたい方という方は、「エアーコンプレッサーの選び方【用途編】」、もしくは「エアーコンプレッサーの選び方【スペック編】」をお読み下さい。その前にエアーコンプレッサーとは?という方は、こちらの、「エアーコンプレッサーってどんな機械?」をお読み下さい。
おすすめのエアーコンプレッサー
それでは早速、おすすめ機種をタンク容量ごとに分けてご紹介していきます。
~9L
タンク容量9L以下のおすすめ機種です。
藤原産業 SK11 エアコンプレッサSR-045 SR-L04SPT-01 450034
タンク容量 | 4L |
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電動機出力 | 0.375kW(1/2馬力) |
空気吐出量 (50/60Hz L/min) | ・41/49(0MPa時) ・22/26(0.45MPa時) ・20/23(0.6MPa時) ・17/20(最高圧力時) |
最高使用圧力 | 0.8MPa |
圧力制御範囲 | 0.6~0.8MPa |
騒音値 | 67/68db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:375mm 高:315mm 奥行:335mm |
重量 | 10.8kg |
タッカー、小型ネイラー、ブラシ、空気入れなど空気消費量が少ない用途に最適。コンデンサーモーター採用で長寿命を実現。運びやすく、邪魔にならない縦向きハンドルを装備。清潔感のあるレッドメタリック塗装のボディーカラーでハイクオリティーな作業場に。Amazonなどでも多くのレビューを集める人気機種。
日動工業 エアコンプレッサー ぴんこん ACP-786
タンク容量 | 6L |
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電動機出力 | 1.12kW(1.5馬力) |
空気吐出量 | 80L/min |
最高使用圧力 | 0.78MPa |
圧力制御範囲 | 0.6MPa~0.78MPa |
騒音値 | 97db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:345mm 高:307mm 奥行:357mm |
重量 | 9.5kg |
スプレーガン、エアブラシ、エアダスター、エアインパクトレンチ、エアタッカー、各種空気入れなどに最適。小型ながら1.5馬力のハイパワーで、充実の空気吐出し量。エア抜き・水抜きいらずで、DIYに最適。豊富な付属品で、購入後すぐに使用できる。
※ 騒音値が大きめなので、周辺の環境を確認することをおすすめします。
10~19L
タンク容量10~19Lのおすすめ機種です。
藤原産業 エアコンプ SR-101N SR-L12MPT-01
タンク容量 | 12L |
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電動機出力 | 0.75kW(1馬力) |
空気吐出量 (50~60Hz L/min) | ・90~108(0MPa時) ・55~63(0.45MPa時) ・48~55(0.6MPa時) ・37~42(最高圧力時) |
最高使用圧力 | 0.8MPa |
圧力制御範囲 | 0.6~0.8MPa |
騒音値 | 67db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:527mm 高:470mm 奥行:215mm |
重量 | 17kg |
軽量・コンパクトで運びやすく、省スペース収納。上向きの圧力ゲージで確認がしやすい。55Lクラスの吐出し量を実現。オイルの注入や交換が不要なメンテナンスフリー。邪魔にならない縦向きハンドルを装備。清潔感のあるレッドメタリック塗装のボディーカラーでハイクオリティーな作業場に。
高儀 EARTH MAN エアーコンプレッサー オイルレス 静音タイプ 13L ACP-13SLA
タンク容量 | 13L |
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電動機出力 | 1/3馬力相当 |
空気吐出量 (50/60Hz) | 70/90L |
最高使用圧力 | 0.7MPa |
圧力制御範囲 | 0.5~0.77MPa |
騒音値 | 65db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:510mm 高:500mm 奥行:220mm |
重量 | 13.6kg |
普通車・軽自動車のタイヤ・自転車のタイヤ・ボール・ゴムボートなどの空気入れや、細かいゴミ・ほこりなどの吹き飛ばしに最適。ダブルピストンが交互にエアーを押し出すことで、途切れのない効率の良いエアー充填が可能。「Amazon’s Choice」にも選ばれており、数多くのレビューを集める人気機種。
20~29L
タンク容量20~29Lのおすすめ機種です。
TrueTools 静音 オイルレス エアーコンプレッサー 20L TRTO-SC20L
タンク容量 | 20L |
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電動機出力 | 1馬力相当 |
空気吐出量 (50/60Hz) | 102/124L |
最高使用圧力 | 0.8MPa |
圧力制御範囲 | 0.6~0.8MPa |
騒音値 | 65db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:520mm 高:520mm 奥行:300mm |
重量 | 18.3kg |
ホコリ飛ばし、塗装やホビー、タイヤ・ボートなどへの空気入れ、タイヤ交換などに。「Amazon’s Choice」にも選ばれており、コストパフォーマンスに優れる機種。
藤原産業 SK11 エアコンプレッサSW-131 SW-L25MPF-01 450041
タンク容量 | 25L |
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電動機出力 | 0.75kW(1馬力) |
空気吐出量 (50/60Hz L/min) | ・89/107(0MPa時) ・51/59(0.45MPa時) ・46/53(0.6MPa時) ・32/38(最高圧力時) |
最高使用圧力 | 1.0MPa |
圧力制御範囲 | 0.8~1.0MPa |
騒音値 | 66/68db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:590mm 高:595mm 奥行:360mm |
重量 | 24kg |
ダスター、タッカー、小型ネイラー、ブラシ、空気入れなどに。従来機に比べ10%以上も低騒音で、作業環境の改善が可能。最高圧力1.0MPaでパワフルな作業もこなせる。上向きの圧力ゲージで確認がしやすい。バルブ式ドレンコックで手が汚れにくく、開閉しやすい。邪魔にならない縦向きハンドルを装備。清潔感のあるパールホワイト塗装で、ハイクオリティーな作業場に。連続運転も可能。
アネスト岩田 静音オイルフリーコンプレッサー ピクシー FX7601
タンク容量 | 26L |
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電動機出力 | 0.55kW(3/4馬力) |
空気吐出量 (50/60Hz) | 30/36L(最高圧力時) |
最高使用圧力 | 0.8MPa |
圧力制御範囲 | 0.6~0.8MPa |
騒音値 | 60/62db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:790mm 高:555mm 奥行:320mm |
重量 | 23kg |
コンプレッサートップシェアを誇るアネスト岩田のDIY・セミプロ向けモデル。タイヤ空気入れ、エアネーラー、ステープラーへの使用及び小物アート用塗装などに。60/62dbとかなり低騒音なので、住宅街などでも手軽に使用できる。カート型のハンドルとタイヤで、ラクに運搬できる。
30L~
タンク容量30L以上のおすすめ機種です。
藤原産業 SK11 エアコンプレッサSW-231 SW-L30LPF-01 450058
タンク容量 | 30L |
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電動機出力 | 1.5kW(2馬力) |
空気吐出量 (50/60Hz L/min) | ・176/210(0MPa時) ・105/125(0.45MPa時) ・91/108(0.6MPa時) ・62/79(最高圧力時) |
最高使用圧力 | 1.0MPa |
圧力制御範囲 | 0.8~1.0MPa |
騒音値 | 67/69db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:660mm 高:595mm 奥行:360mm |
重量 | 29kg |
ダスター、タッカー、小型ネイラー、エアーガン、空気入れ、インパクトレンチなどに。従来機に比べ10%以上も低騒音で、作業環境の改善が可能。最高圧力1.0MPaでパワフルな作業もこなせる。上向きの圧力ゲージで確認がしやすい。1.5kW(2馬力)モーター搭載で、圧倒的なエア充填速度を発揮。邪魔にならない縦向きハンドルを装備。清潔感のあるパールホワイト塗装で、ハイクオリティーな作業場に。連続運転も可能。Amazon.co.jpなどでも高い評価を得ている人気機種で、DIY最強との呼び声も高い。
シンセイ 静音オイルレスコンプレッサー 30L EWS-30
タンク容量 | 30L |
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電動機出力 | 0.75kW(1馬力) |
空気吐出量 (50/60Hz) | 75/85L (0.59Mpa時) |
最高使用圧力 | 0.78MPa |
圧力制御範囲 | 0.59~0.86MPa |
騒音値 | 68db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:600mm 高:570mm 奥行:350mm |
重量 | 23kg |
農作業(ねぎの皮むき)やDIY(屋根、壁、小物の塗装)、浮き輪・ボール・タイヤなどの空気入れなどに。比較的軽量で、持ち運びしやすい。コストパフォーマンスにも優れている。
アネスト岩田 静音オイルフリーコンプレッサー シルフィー FX9731
タンク容量 | 38L |
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電動機出力 | 0.75kW(1馬力) |
空気吐出量 (50/60Hz) | ・60/72L(0.6Mpa時) ・47/56L(最高圧力時) |
最高使用圧力 | 0.85MPa |
圧力制御範囲 | 0.67~0.85MPa |
騒音値 | 57/59db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:820mm 高:690mm 奥行:430mm |
重量 | 32kg |
コンプレッサートップシェアを誇るアネスト岩田のDIY・セミプロ向けモデル。タイヤ空気入れ、エアネーラー、ステープラー、インパクトレンチへの使用及びスプレーガン塗装などに。57/59dbとかなり低騒音なので、住宅街などでも手軽に使用できる。ツインピストン搭載で、充実の空気吐出量。カート型のハンドルとタイヤで、ラクに運搬できる。
高儀 EARTH MAN エアーコンプレッサー オイルレス 静音タイプ 39L ACP-39SLA
タンク容量 | 39L |
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電動機出力 | 1馬力相当 |
空気吐出量 (50/60Hz) | 120/137L |
最高使用圧力 | 0.8MPa |
圧力制御範囲 | 0.5~0.88MPa |
騒音値 | 65db |
潤滑方式 | オイルフリー |
本体寸法 | 幅:660mm 高:570mm 奥行:360mm |
重量 | 25.6kg |
エアータッカーなど各種エアーツールを使用するDIY作業のエアー源、エアーブラシ・スプレーガンなどを使ったペイント作業のエアー源、タイヤ・ボール・ゴムボート・エアーマットなどの空気入れのエアー源に最適。ダブルピストンが交互にエアーを押し出すことで、途切れのない効率の良いエアー充填が可能。Amazonなどでも数多くのレビューを集める人気機種。
エアーコンプレッサーってどんな機械?
エアーコンプレッサーの特徴
- エアーコンプレッサーは、空気を圧縮し、高い圧力で吐出すことで、動力源としての圧縮空気を作る機械です。
- エアーコンプレッサーの一般的な用途としては、タイヤの空気入れ、エアインパクトレンチでのタイヤ交換や車両整備、エアダスターやエアブローでの清掃作業、エアブラシやエアスプレーガンでの塗装作業、建築現場でエアタッカーを使ってのステープル打ち込みなどがあります。
- 空気は圧縮されることで、元に戻ろうとする空気圧エネルギーを持ちます。このエネルギーを使ってピストンやエアモーターを稼働させます。
- 圧縮空気のイメージで最もわかりやすいのは、ペットボトルロケットです。ペットボトルロケットは水と圧縮された空気を一気に噴出させることで飛行します。このように、圧縮空気は複雑なシステムを使うことなく、大きなエネルギーを発生させることができます。そのため、圧縮空気は産業分野でも様々な機械の動力源として使用されています。また、トラックや列車といった大型車両のブレーキの動力源としても用いられています。
- 一般的なエアーコンプレッサーには空気タンクがついており、圧縮空気を貯めておくことで圧縮機を常時作動させ続けなくても圧縮空気を使用することができます。
エアーコンプレッサーの種類
エアーコンプレッサーは用途や圧縮方法の違いによって様々な種類に分類されます。一般的に、DIYやライトユース、建築現場で使う、持ち運びする、といった場合にはタンクマウントタイプのレシプロコンプレッサーが使われます。今回の記事でも、タンクマウントタイプのレシプロコンプレッサーを取り上げています。
※レシプロコンプレッサーの中でも、大型のもので工場などで使われる場合にはパッケージタイプと呼ばれるものが用いられます。
一方、工場などの産業分野では、スクリューコンプレッサーが使われます。また、医療分野ではスクロールコンプレッサーが使われています。これらのものは大型で高価なため、一般では使われません。
エアーコンプレッサーの選び方【用途編】
エアーコンプレッサーを選ぶ際に最も重要な点は、用途に合わせて選ぶということです。エアーインパクトレンチを使いたいのにタンク容量3Lで0.25馬力の機種を選んでしまっては全く使い物になりませんし、タイヤの空気入れにしか使わないのにタンク容量50Lで2馬力の機種では明らかにオーバースペックです。後者の場合はまだ大は小を兼ねるということができますが、前者の場合はどうすることもできません。
ここでは、主要な用途と、必要な性能についてシンプルに纏めてみましたので、参考にしてみてください。
タイヤの空気入れ
タイヤの空気入れで使うのであれば、タンク容量は8~13L程度、馬力は0.5馬力もあれば十分です。
一般的な普通自動車のタイヤの指定空気圧は220~270KPa程度となっています。エアーコンプレッサーはほとんどが0.8MPa(800KPa)くらいまでの圧力制御ができるので、特に問題はありません。一方、大型バスやトラックになると900KPaや1000KPa、高いものであれば1400KPaなどと指定されているものがあります。この場合は普通のエアーコンプレッサーでは対応できませんので、中圧用・中圧対応などと表示されているエアーコンプレッサーを選択しましょう。
タイヤ交換
エアインパクトレンチを使ったタイヤ交換や、その後のエア補充に使うのであれば、タンク容量は30L以上、馬力は1馬力以上のものをおすすめします。これ以下のスペックでも作業自体は可能ですが、残圧低下で充填モードに入ってしまう回数が多くなり、しばらく使えないといった状態になるので、作業効率が悪くなってしまいます。
エアブラシやカップガンによる塗装
塗装作業に使うエアーコンプレッサーを選ぶ際に最も重要な点は、必ずオイルフリー式(オイルレス式)のエアーコンプレッサーを選ぶという点です。オイル式では、吐出される空気に若干のオイルが混じるため、塗装に悪影響を及ぼしてしまいます。
エアブラシ
小スペース塗装に用いられるエアブラシでの作業がメインの場合は、タンク容量3~8L程度、馬力は0.25馬力程度で十分です。エアブラシは空気使用量も少なく、圧力もほとんど必要としないため、エアブラシしか使わないのであれば、エアブラシ専用のミニコンプレッサーも候補に入れていいでしょう。エアブラシ専用のミニコンプレッサーはエアブラシなどの周辺機器とセットでも販売されています。このセットを購入するだけですぐに塗装作業を始めることができます。
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カップガン・スプレーガン
一方、カップガン・スプレーガンの場合は、小型のものでも多くのエアとパワーを必要とします。最低でもタンク容量30L以上、1馬力以上のエアーコンプレッサーを選びましょう。また、取扱説明書などに所要圧縮機の欄が有り、そこにコンプレッサーの最低限必要な馬力(出力)が記載されていますので、しっかりと確認するようにしましょう。最低限必要な馬力(出力)より2~3割大きめのコンプレッサーを選ぶことで、より良い塗装が可能です。
中~大型のカップガン・スプレーガンになると、3馬力以上のパワーを必要としますので、業務用のコンプレッサーを使う必要が出てきます。
ビルディでCHECK
最近では、食品業界でもスプレーガンを使う機会が増えてきているようです。例としては、離型油・バター・醤油・タマゴ・糖液・タレ・ソースなど食液の塗布や、お菓子などへのチョコレートの吹付け、ケーキデコレーションなどがあります。
こういった食品への吹付けでは、通常のスプレーガンではなく、食品衛生法に準拠した食品専用のスプレーガンが用いられています。もちろん、コンプレッサーもオイルレス式が用いられています。また、エアラインにはフィルタを取付けることで、圧縮空気中の水滴やダストを効果的に除去し、清浄な空気を使用できるようになっています。
ビルディでCHECK
エアダスター、エアブローでの清掃・ホコリの吹き飛ばし・乾燥作業
エアダスターメインで使用するのであれば、タンク容量は最低30L以上で、なるべく多いものを選ぶことをおすすめします。狭い範囲や短時間しか使わないのであればタンク容量はあまりに気にしなくても大丈夫ですが、広い範囲や長時間使用する場合には、タンク容量が少ないとあっという間に使い切ってしまい、再充填に入ってしまいます。また、馬力が大きいほど再充填の時間も短くなるので、最低1馬力以上のエアコンプレッサーがおすすめです。
整備工場などで業務用として使用する場合には、よりパワーがあり、大容量タンクを装備した業務用のレシプロコンプレッサーをおすすめします。
ビルディでCHECK
エアタッカー・釘打ち機を使う
エアタッカーや釘打ち機を使うのであれば、タンク容量は8L以上、馬力は1馬力以上のエアーコンプレッサーをおすすめします。また、釘打ち機やフロアタッカーのエア消費の特長は、打ち付ける瞬間に強く少量のエアを必要とするところです。よって、タンク内最大圧力や再起動圧が低めのエアーコンプレッサーよりは、高めのエアーコンプレッサーの方が、作業をより効率よくこなすことができます。
DIYやライトユースであれば、基本的には常圧空気のエアタッカーや釘打機を使います。常圧は0.9MPa程度までとなっています。一方、プロの大工さんたちがよく使うエアタッカーや釘打機は高圧空気を使用します。高圧は2.4MPaといった高い圧力が必要になるので、一般的なエアーコンプレッサーでは使うことができません。プロの方が使う場合や、プロ向けの高圧タイプを使ってみたいのであれば、高圧に対応した釘打ち機用の専用コンプレッサーが必要になります。
釘打ち機用コンプレッサーは、エアタッカーや釘打ち機での作業に特化しており、機能面も充実しています。タンク内最大圧力も最大で4.4~4.5MPa(45~46気圧)まで上げられるので、エア圧が低下するまでに十分な余裕があります。
ビルディでCHECK
釘打ち機用コンプレッサーは、高圧専用タイプ以外は常圧も取り出すことができます。また、一部には常圧専用となっている機種もあります。「常圧しか使わないけどより高性能なものが欲しい」、「いいものを買って長く使いたい」という方にも、釘打ち機用コンプレッサーはおすすめです。
サンドブラストを使う
サンドブラストは、ノズルの径や使用する砂、対象の材料などによって必要な空気量が大きく変化するため、どのエアーコンプレッサーにするかの選定が難しくなっています。一般的には、空気の消費量が多いのでタンク容量の大きな機種(30L以上)、馬力が大きく充填速度が早い機種(1馬力以上)を選ぶと良いとされているようです。また、タンク内最大圧力や再起動圧はなるべく高めの方が良いようです。
また、砂を使用するため、エアに水分が含まれていると湿気により砂の吸い上げがしづらくなったり、ムラができたりします。この対策として、コンプレッサーのエア吐出し口にエアドライヤー(エアフィルター)を取付けて、エア中の水分などを除去して乾燥したエアにします。大型のエアーコンプレッサーになると、このドライヤーを内蔵しているものがあります。
エアーコンプレッサーの選び方【スペック編】
こちらでは、エアーコンプレッサーのスペック別にまとめてみました。
タンク容量で選ぶ
タンク容量が大きいほど、よりたくさんの空気をためることができます。たくさん空気を貯められるということは、連続作業ができることになります。また空気圧縮の動作時間が短くなることで、圧縮機内部シリンダの摩耗が減り寿命を延ばすことにも繋がります。
一般的に、DIYやライトユース用途で用いられるエアーコンプレッサーの場合は、3L程度から40L程度までのタンク容量の機種がほとんどになります。
タンク容量が大きくなればなるほど連続で作業できる時間は増えますが、その分重量や寸法も増してしまうので、移動や持ち運びが多い場合は不便になります。持ち運びメインの場合は、12~15Lまでを目安にするといいでしょう。
吐き出し空気量・馬力(出力)で選ぶ
エアコンプレッサーの吐出し空気量は、馬力(出力)に左右されます。基本的に、馬力(出力)が大きくなると吐出し空気量も増えます。
機種によっては「1馬力」といった馬力表示ではなく、「0.75kW」という出力表示で書かれていることがあります。
kW(出力) | 0.2 | 0.4 | 0.75 | 1.12 | 1.5 | 2.2 | 3.7 | 5.5 | 7.5 | 11 | 15 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PS(馬力) | 0.25 (1/4) | 0.5 (1/2) | 1 | 1.5 | 2 | 3 | 5 | 7.5 | 10 | 15 | 20 |
吐出し空気量が多くなればなるほど、タンクへの充填が短時間で済むようになります。連続して使用したい場合や、起動してすぐにでも使いたいという場合には、吐出し空気量が多い機種をおすすめします。
吐出し空気量で選ぶ際には、使用したいエアツールの空気消費量を確認することが重要です。一般的に、使用したいエアツールの空気消費量に対して、1.2倍~1.5倍程度の吐出し空気量になるように機種を選ぶことで、安定して使用することができ、エアーコンプレッサーの長寿命化にも繋がります。
馬力(出力)が大きくなると、消費電力や消費電流も大きくなります。家庭用100V/15A電源で使用できるのは2馬力(1.5kW)程度までになります。
3馬力(2.2kW)以上の機種は、三相200Vを使用する業務用となっています。
タンク内最高圧力で選ぶ
タンク内最高圧力が高いほど、圧力が低下して再始動するまでの時間が長くなります。つまり、連続で作業できる時間が増えるということです。一般的な機種の場合は0.8MPa程度ですが、一部では1.0MPa程度まで上げられるものもあります。
大工さん向けの釘打ち機用コンプレッサーなどでは、より大工作業に特化した構造になっており、最大で4.5MPaという高圧に対応する機種があります。
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オイルフリー式と給油式
エアーコンプレッサーには、内部機構の潤滑にオイルを使用する給油式と、オイルを使用しないオイルフリー式の2種類があります。
用途によって、推奨されるタイプが異なりますので、使用用途を確認してください。
給油式
圧縮エアに、わずかですがオイルミストが含まれます。経済性に優れるので、一般工場用機械の作動用エア源に適しています。
給油式のメリット
- オイルで潤滑するので、耐久性や連続運転時間に優れる
- オイルフリー式と比較して低騒音・低振動
給油式のデメリット
- オイルで潤滑するので、吐出しエアに若干のオイルミストが混じる
- オイル交換の手間がかかる
オイルフリー式
圧縮エアにオイルミストが含まれません。食品、塗装、医療等特に油分を嫌う用途に最適な他に、さまざまな用途に対応できます。
オイルフリー式のメリット
- オイルを使用していないので、オイルの混じらないクリーンな吐出しエア
- オイル交換が不要
- オイルを使用していないので、メンテナンスが簡単
オイルフリー式のデメリット
- 潤滑材のオイルを使用しないので、耐久性や連続運転時間に制約がある
- 給油式と比較して騒音・振動が大きい
主なメーカー
ここでは、コンプレッサーの主要なメーカーについてご紹介します。
アネスト岩田
明治機械製作所
富士コンプレッサー製作所
マックス
エアー工具や電動工具、住宅設備機器、文具・オフィス用品などを手がける大手メーカー。釘打ち機やコンプレッサーなどのエアー工具分野では圧倒的なシェアを誇る。意外と知られていないが、日本では市場に出ているステープラー、所謂ホッチキスは殆どがマックス製品。
マキタ
HiKOKI(旧 日立工機)
藤原産業
高儀
1866年に鋸の製造販売からスタートし、現在では金物卸として様々な工具を取り扱う大手工具商社。オリジナルブランドの「EARTH MAN」はDIY向けツールとして高い人気を集め、コンプレッサーも人気商品となっている。
ガッツリ使うなら業務用
今回の記事でご紹介してきたコンプレッサーは、DIYなどのライトユースからセミプロ向けの機種になります。業務でガッツリ使うという場合には、これらの機種では力不足であることが予想されますので、業務用のコンプレッサーをおすすめします。
業務用のコンプレッサーは、導入コストは高くなってしまいますが、DIY用などは比較にならないパワフルさを持っています。また、長期間使っても壊れない耐久性も兼ね備えています。
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レシプロコンプレッサー以外の業務用コンプレッサーは、こちらのエアーコンプレッサーの種類と用途の表でまとめてあります。画像からビルディのカテゴリーページに飛ぶことができますので、気になるコンプレッサーがある場合には確認してみてください。
エンジン式コンプレッサーもあります
また、電源のない場所で使用したい場合には、エンジン式のコンプレッサーもラインナップされています。タンクマウントタイプやボックス型、トレーラー型など様々な種類があり、用途や現場に応じて選ぶことができます。更に、電源容量にとらわれないエンジンの特性を生かして、100馬力級や200馬力級、400馬力級といった圧倒的なパワーを持つ機種もあります。
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あると便利なアクセサリー
ここではエアーコンプレッサーを使う際にあると便利なアクセサリーをご紹介します。
補助タンク
エアーコンプレッサー用の補助タンクです。タンクを増設することで本体を買い換えずに簡単に容量を増やすことができ、より長時間の使用が可能になります。
補助タンクは各メーカー専用の取付カプラとなっていますので、コンプレッサと補助タンクのメーカーは同一である必要があります。
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フィルター
一般的なエアーコンプレッサーは、大気中の水分も一緒に圧縮するため、吐出される空気には微量の水分が混じります。一般的な用途ではあまり気にしなくてもいいですが、精密機器へのエアダスター作業などでは水分は大敵です。そういった場合にはフィルターをホースラインの間に挟むことで、水分を除去することができます。
また、エア工具の内部に水滴がつくことによるサビを防止することもできます。
エアコンプレッサーの吐き出し空気には、水分の他にも空気中のゴミなどが混じることがあります。フィルターを取り付けることにより、これらのゴミも取り除くことができます。
フィルターの中には、圧力を調整するレギュレーターの機能を合わせ持ったタイプもあります。
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レギュレーター
レギュレーターをホースラインの間に挟むことで、コンプレッサー本体まで戻らなくても手元で圧力を調整することができるようになります。
また、空気の流れを安定させる効果もあります。
レギュレーターの中には、エア中の水分やゴミを除去するフィルターの機能を合わせ持ったタイプもあります。
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エアーコンプレッサーを長持ちさせるために
吐き出し空気量に余裕をもたせた機種を選ぶ
エアーコンプレッサーの吐き出す空気量がエア工具の空気消費量に追いつかない場合、エアーコンプレッサーは連続運転をします。 この連続運転を長く続けると、エアーコンプレッサーの寿命を縮めることにつながります。吐き出し空気量に余裕をもたせた機種選定がエアーコンプレッサーを長持ちさせるコツです。
使い終わったら圧力開放
エアーコンプレッサーを使い終わったら、必ずタンク内の空気を抜いて圧力を開放しましょう。そのまま放置すると次使用する際などに思わぬ事故につながることがあります。
使い終わったらドレンを抜く
エアーコンプレッサーを使い終わったら、必ずタンク内に溜まった水(ドレン)を抜きましょう。そのまま放置すると錆の原因になり、タンク容量の低下に繋がります。またドレンコックから水抜きをする際は、電源を入れたままコックを緩めて1~2分モーターを運転させてください。タンク内に空気を流すことでより確実に水を抜くことができます。
空気入れだけなら携帯型という手も
ここまで紹介してきたコンプレッサーは、どの機種もエアタンクを装備していて、様々な用途に使用できるタイプになります。一方、コンプレッサーは欲しいけど、タイヤやボールなどの空気入れにしか使わないという場合には、空気入れ専用コンプレッサーという選択肢もあります。
空気入れ専用コンプレッサーは、軽量コンパクトで持ち運びに便利であり、更にコストパフォーマンスにも優れています。
空気入れ専用コンプレッサーは、充電式とシガーソケット式の2種類に分けられます。
充電式
インパクトドライバーのような外見で、本体にバッテリーを内蔵しています。充電しておくだけで、どこででも使用することができます。
JanGoo 電動エアコンプレッサー
空気吐出量 | 30~60L/min |
---|---|
バッテリー | 2,000mAh |
充電時間 | 2~3時間 |
本体寸法 | 220 x 175 x 50mm |
重量 | 760g |
多種類のアタッチメントで、英式・米式・仏式バルブ対応可能。乗用車はもちろん、自転車、バイク、自動車、バスケットボール、浮輪など様々な空気入れに使用できる。LEDライトで手元を明るく照らせ、安全にバルブの開け閉めや空気入れができる。空気圧の数値がLCD液晶画面に表示されるので、数値を読み取りやすく簡単に設定可能。アタッチメントから充電用のアダプターまで、必要なもの一式をまとめて収納できる収納バック付き。PSE認証済みで安心安全。
シガーソケット式
充電式と比べて、コストパフォーマンスに優れています。電源が必要で取り回し性が低いというデメリットはありますが、車やバイク(シガーソケット付きの場合)に空気をいれる場合には、車両から電源を取れるので問題はありません。
AstroAI 車用空気入れ エアコンプレッサー
空気吐出量 | 35L/min |
---|---|
電源 | DC12V |
最大入力電流 | 15A |
最小入力電流 | 10A |
定格電力 | 120W |
五種類の変換ノズルが同梱されており、車、バイクのタイヤだけではなく、ボール、エアクッション、風船、浮き輪なとも充填できる。また、仏式→米式変換アダプタや予備のヒューズも付属。大きくてクリアなバックライト付きLCDディスプレイで、数値が見やすく設定がしやすい。保護機能により加熱時には自動停止するので安心安全。収納ケース付きで持ち運びに便利。
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。エアーコンプレッサーを買う前に必読。失敗しない選び方とおすすめ機種【用途・スペック別】、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。
・ トラスコ中山株式会社 ( 2014 )『 知っておきたいプロツールの基礎知識「COCOMITE vol.2」 』 pp.531-534 佐川印刷株式会社
【参考サイト】・ アネスト岩田株式会社 「 コンプレッサ | アネスト岩田株式会社 」, アネスト岩田株式会社 (2019年6月7日閲覧)
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