目次
マキタの鮫肌とHIKOKIの黒鯱、実際どうなの?
ユージ
最近チップソーを買いに行ったとき、何かやたら高いチップソーがあったんですけどケンさん知ってます?
おそらくマキタの鮫肌かHIKOKIの黒鯱(クロシャチ)だろう。使ってみると結構便利だぞ。
ケン・島津
ユージ
う~ん。とはいえ、1枚あたり結構しますよね…。
では、これらのハイランクチップソーを実際に比較していきましょう!
リナ
ケン・島津
ちなみに、チップソーについての基礎的な知識をまとめたものもある。興味があったら是非読んでほしい。
鮫肌・黒鯱チップソーのメリット
他を寄せ付けない圧倒的な切れ味
ケン・島津
マキタもHIKOKIもそれぞれの技術をフル活用して最高の1枚を作り出している。
「こればっかりは切ってみなければ伝わらない」ってことですね!
ユージ
ケン・島津
その通り。現場で仲間が持っていたら試し切りできるとベストだな。後は、展示会でも試し切りができたりするぞ。
美しい切断面と素早い切断速度
ケン・島津
チップソーに超硬特殊チップを採用することで、美しい切れ味を実現した。
職人さんのレビューでは「ベニヤでもバリがでない」などの評価も頂いています。
リナ
ユージ
ひょっとして刃数がめっちゃ多くて、切断時間が長いとか無いですよね…?
安心しろ、刃数は45Pや55Pだ。むしろ切断速度は速いくらいだ。
ケン・島津
リナ
切断時間は丸のこ本体のスペックにも左右されますので、36Vシリーズやフラッグシップのモデルを使うとより実感できますよ!
スリットによる静音性を実現
ケン・島津
画像を見てもらえばわかる通り、チップソーにはそれぞれスリットが刻まれている。これが静音性の秘密だ。
これで真夜中に作業しても平気ですね!うおおおおお(響き渡る機械音)
ユージ
ケン・島津
普通に近所迷惑だ…。あくまで、他と比べると静穏性があるということであってな…。
欠けづらく、切れ味も長持ちする
ケン・島津
チップソーに超硬チップを採用することで、欠けづらくも持続する切れ味を実現した。
いつもの交換サイクルより長く、効率よく切断できるって感じですね。
ユージ
ケン・島津
購入時こそ価格ははるが、ランニングコストで考えると意外とこっちのほうがいいという職人さんも多いようだ。
鮫肌・黒鯱チップソーのデメリット
購入価格が高い
ケン・島津
この1点に尽きる。
うわぁ…身もフタも無いですね(笑)
ユージ
リナ
購入時のコストこそかかりますが、切れ味のもちが良かったり、交換サイクルが長かったりするのでランニングコストで考えるとお得では?という一面も持っています。
高価格帯の安全靴みたいなイメージですね。良いものを長く使えたり~って感じですか。
ユージ
ケン・島津
実際リピーターも多いようだ。一度試しに使ってみるのもありだろう。
鮫肌・黒鯱チップソーの違いについて
特殊印刷とフッ素コーティング
- マキタは特殊印刷をチップソーに施している
- HIKOKIはフッ素コーティングをチップソーに施している
ケン・島津
マキタとHIKOKIではチップソーの表面に施している加工が違う。
マキタは特殊印刷技術を使っています。
リナ
ケン・島津
一方、HIKOKIはフッ素コーティングを施している。
結局どっちがいいんです?
ユージ
ケン・島津
正直、甲乙付け難い…。フッ素コーティングを施しているメーカーは結構あり、それにより摩擦抵抗の軽減と木材のヤニなどを付き難くしている。
一方、マキタはフッ素コーティングをせずとも特殊印刷で摩擦抵抗の軽減とヤニを付き難くしています。その他メーカーでこの手法を取っているところはありません。
リナ
ユージ
明確な数字とかで比較ができない以上、どちらも摩擦抵抗の軽減とヤニが付きにくいってことですね。
先端傾き角度
ケン・島津
先端傾き角度とはチップソーの刃部分の傾きのことだ。
傾きが鋭利になるほど切れ味が良くなって、切断時のブレが生じやすくなります。刃物の厚みとのトータルバランスが大事となります。
リナ
- マキタの先端傾き角度…0°/25°
- HIKOKIの先端傾き角度…0°/30°
ユージ
HIKOKIのほうが角度がついてますね。さらなる切断速度を求めるならHIKOKIってとこか…
そして、ブレ難さをとるならマキタって感じですかね。
リナ
ケン・島津
ぶっちゃけ両社ともかなりの高水準でまとまっているので、微々たる差かも知れんがな…
ラインナップの違い
リナ
マキタは発売から結構たっているので、ラインナップも充実しています。
HIKOKIは2019年10月に発売されたこともあって、まだ品数が少ないですね。
ユージ
スペック表で比較する鮫肌と黒鯱チップソー
ケン・島津
165mmの同スペック帯製品の比較表も作成したぞ。
商品 |
マキタ A-64353 |
HIKOKI 0037-5953 |
---|---|---|
外形 | 165mm | |
刃厚 | 1.5mm | |
本体厚 | 1.0mm | |
中心穴径 | 20mm | |
刃形 | 5本組刃(交互刃4+平刃1) | |
先端傾き角 | 0°/25° | 0°/30° |
表面処理 | 特殊印刷 | フッ素コート |
超硬チップ | 通形状 | 段付き |
ユージ
なんだかほとんど一緒ですね…(笑) 違うのは最後らへんの項目くらいですね。
まとめ
ユージ
確かに細かな違いがあるみたいですね。で、結局どっちがいいんですか?
それに関しては当り障りのない回答になってしまうが、どっちもいいと言わせてくれ。
ケン・島津
リナ
実際、どっちも良く切れますからね…(笑)
強いて言うなら後発であるHIKOKIの黒鯱のほうがチップの付け方や刃の角度など工夫している点がみられる。
ケン・島津
だが、最終的にはブランドや購入価格などで選んでしまっていいだろう。
ケン・島津
リナ
使ったことがない方は是非一度試してみてください。きっと使い心地に感動すると思いますよ~。
マキタの鮫肌は、塗装が取れたら、研磨しても、切れ肌が悪くなるに対して、黒シャチの方は、塗装がフッ素塗装なので、ある程度剥がれても、研磨してたら、研磨のこだわりのある研磨屋さんなら、新品より切れる事間違い無しです。ちなみに本当に切れる研磨屋さんはなかなか巡り会えないですが^_^ちなみに研磨は、3回〜5回程度研磨出来るので、コスト大幅に削減可能ですよ。ちなみに60センチぐらい切りたいなら、2回研磨までなら、切れるぐらい研磨を出せますよ。