【現場監督が教える】工事写真にオススメの現場カメラ

【ゲスト寄稿】
この記事はビルディ会員様やユーザー様が執筆するゲスト寄稿です。 ビルディマガジンへの寄稿をご希望の方はお問い合わせください。

現場監督と現場用カメラ

ハウスメーカーで5年間、工務店で10年間、現場監督をしてきた私タッキーが、現場用カメラについて選び方のポイントとおすすめ機種をご紹介します。

現場監督の仕事内容は一言で言えば、現場の管理及び工程を計画し、工事をスムーズに進めることです。そして、問題がある時にはその問題を解決し、その内容を現場にフィードバックし、工程通り工事を終わらせることです。(その他にも原価管理・品質管理・顧客管理など多くの仕事があります。。)

工事中、全面的に仕事の責任を負うのが現場監督になるわけですが、発注したお客様も元請けの会社側も出来上がった後ではどのような工事がなされたか確認できません。そこで必要となるのが品質管理になります。具体的には、どのような工程で工事がなされたか確認するために各工程で写真を撮ります。これによってきちんと基準通りの工事がされているか確認でき、お客様にも安心していただけます。

また、トラブル時には証拠にもなり得ますので、現場監督がその現場で、その時にしか撮れない現場写真はとても重要になってきます。 では、その現場写真を撮るために適したカメラとはどのようなものなのでしょうか?

工事写真におすすめのカメラってある?

広角レンズのカメラがオススメ

一昔前までは現場で使用するカメラはフィルムで撮って、現像するというのが主流でした。しかし、最近では撮った写真をその場で確認できるデジタルカメラが主流になっています。フィルムのように焼き増しなどの手間も不要ですし、提出する際にも保管に関してもデータで管理できるところが良い点です。

では、具体的にどのようなデジカメが、現場写真を撮るためのカメラとして適するのでしょうか?私がデジカメを選ぶ際に重要視する点は、広角レンズかどうかです。広角レンズを使用すると至近距離からでも周りの状況まで写せるので、全体を確認できます。逆に細かい部分ではズーム機能も必要になりますが、一眼レフほどの性能は現場写真には必要ありませんし、一眼レフでは携帯するのには少し大きすぎます。

スマホは状況に応じて

では、いつも携帯していて、手軽に使用ができるスマートフォンはいかがでしょうか。実際、現場では職人さんがスマホで撮影している姿もよく見かけます。

しかし、いくら性能が向上したといっても広角レンズで無く、提出用の現場写真では、今はまだ使用するレベルではないと考えます。

もちろん、職人さん同士での情報共有レベルで使用する分には、全く問題はないと思います。最近ではLINEを使って、現在地の住所(現場の住所)を付けて送れるので使い方によっては非常に便利だと思います。しかし、粉塵だらけの現場ではスマートフォン自体の故障の原因になりかねないことを考慮せねばなりません。やはり、現場用のカメラ選びでは、壊れにくく頑丈でしっかり保証も付いたカメラを選ぶことが無難だと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、具体的に私のおすすめのカメラをご紹介していきます。

RICOH(リコー) G800

販売価格:69,800円

まず、おすすめするカメラは、「リコー G800」です。

リコー G800」は、耐衝撃・防水・防塵に優れたカメラで現場監督の定番となっているものです。かつてはフィルムタイプの「コニカ 現場監督」が定番でしたが、今はデジカメの「リコー G800」が主流になっています。

この「リコー G800」は、まさに現場監督のためにつくられたカメラで、耐久性はもちろんのこと、1600万画素、画像漏洩を防ぐためのセキュリティー機能、建設CALSモード(国土交通省デジタル写真管理情報基準などをクリアしているモードのことで、電子納品をするために適したサイズや画質で撮影が可能になるモード)にも対応、使用方法もモードモードダイヤルをCALSモードに変えるだけと使い勝手が良いカメラです。さらに写真整理も自動でできるなど便利な機能を多数備えています。

また、工事前・工事後のビフォーアフターを比べることが出来る「スカシ機能」も搭載しているため、お客様にも分かり易いプレゼンが可能だと思います。リフォームなどの工事完了後にはお客様の記念にもなりますし、新規のお客様には過去の事例として見せることでリフォーム後のイメージもしやすくなります。

RICOH(リコー) WG-50

RICOH WG-50

販売価格:36,980円

リコー WG-50」は「リコー G-800」に比べると低価格であり、本来はアウトドアスポーツに適したカメラで、厳密には現場監督用では作られたものではありません。しかしながら、耐衝撃性能・防水(14m)性能・耐寒性能・耐荷重性能に優れているので、おすすめに挙げました。広角レンズ・画素数ともに十分ですので、費用面を考慮し、選択肢の1つと十分なり得ると思います。

ビルディで見る

メーカーサイト

OLYMPUS TG-5

「オリンパス TG-5」はオリンパスの現場用カメラで、その名も「工一郎(こういちろう)」。防水・防塵・耐衝撃に優れており、ホコリの映りこみが発生しない「工事写真クリアモード」を搭載しています。 性能的には「リコー G-800」とほぼ同じではありますが、主な特徴としては「4Kムービー」が付いており、2年補償の「工事現場トータルサポート保険」があることが挙げられます。

メーカーサイト

工事写真を撮る時に便利なグッズ

あると便利な周辺機器を紹介します。

カメ棒

商品名

現場撮影にあると便利なコンパクトなデジカメ用の一脚。

手持ちでは、取りづらい角度での撮影や高所の撮影に便利です。最長で5mまで伸ばせますので、戸建ての軒樋や平屋なら屋根まで撮影出来ます。

ビルディで見る

メーカーサイト

プロが教える 撮影のポイント

撮影一番のポイントは、何を対象に撮った写真なのかということです。当然、何の工事の検査でどの部位を写したのかが分からなければ、意味がありません。そのためには、写真の鮮明度、日付(現場黒板・白板含む)の有無が重要です。

また、隠ぺいされる部分についてはタイミングを逃さぬよう、撮影する必要があります。万が一、撮り損ねたとしても、外から見える部分はいつでも撮ることができますが、その時でないと見ることができない部分もあります。しっかり工程を把握し、タイミングを逃さないことが非常に重要です。

どうしてもその時に外せない用事がある場合は、撮り逃しがないように代わりの監督もしくは現場の職人さんにカメラを預けるなどの対策が必要です。 下請け業者に預けるなら現場写真を工事後、請求書と共に提出させることを徹底した方が良いかと思います。監督が居ない時にもどのように施工したかが分かるからです。また、その業者がきちんと施工しているかが確認できますので、次からの業者の選定にも役立ちます。

鮮明度に関しては、フィルム時代のカメラと違って、画素数も大きいですし、粉塵や埃の中でもその塵の反射を移さず、鮮明に撮れるようになっています。さらに特殊な技術も要らないので、信頼できるメーカーのカメラを使用していれば、特に心配する必要はないと思います。

現場用カメラまとめ

工事現場に適したカメラは、時代と共に進化し続けています。

よっぽど古いものでなければデジタルカメラの画質は問題なく、誰でもきれいに撮ることができますが、粉塵の多い現場での撮影や足場や高所での撮影、また雨の中の外観の撮影など過酷な現場環境では一般のカメラには耐えられない恐れがあります。現場写真として記録できる写真を撮るには、過酷な環境でも耐えられる頑丈で機能が備わった工事現場用に作られたデジタルカメラが、少々高価でもやはりおすすめです。

保証の関係や再度リフォームする際に以前の工事データとして、工事写真を保管することも重要です。その写真が、粉塵で反射して鮮明でない写真ではどのようになっているか見えません。高価とはいえ、しっかり保証も付いており、それだけ頑丈ですから長持ちもしますので、価値あるものであると思います。

一般のカメラで現場写真を撮影し、撮影した現場写真を見て後悔しないよう、カメラ選びは慎重にしましょう。

以上、現場で思ったことや体験談も交えて、工事現場用カメラに関してまとめてみました。皆様の参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)