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フィニッシュネイラが続々登場
ケン・島津
2019年3月にマキタから充電式フィニッシュネイラが発売された。これにより、マックス・HIKOKI・マキタの各社からフィニッシュネイラが発売されたことになる。
フィニッシュネイラは今までマックスのみ!って感じだったけど、ついにHIKOKIとマキタからも発売されたんですね。
ユージ
リナ
その通りです!早速比較をしていきますよ!
各社フィニッシュネイラの違いを暴く
スペック面から見えてくる各社の違い
メーカー | マックス | HIKOKI | マキタ |
---|---|---|---|
品番 |
TJ-35FN2-BC/1850A |
NT3640DA(XP) |
FN350DRG |
価格(税込) | ¥55,285 | ¥70,332 | ¥59,403 |
重さ ※1 | 2.2kg | 2.5kg | 2.3kg |
バッテリー | 18V-5.0Ah |
36V-2.5Ah (18V-5.0Ah) |
18V-6.0Ah |
使用フィニッシュネイル(mm) | 15・20・25・30・35 | 15・20・25・30・35・40 | 15・20・25・30・35 |
寸法(高さ×幅×長さ)(mm) | 223×80×264 | 252×83×270 | 228×79×257 |
1充電使用本数 | 約4,000本 | 約4,800本 |
※1 重さに関しては、バッテリー毎に後ほど比較
ケン・島津
比較表からみた内容をまとめたぞ。確認して欲しい。
- 価格はマキタが安い
- HIKOKIは唯一40mmが使用できる
(36Vなので、打込力が強い) - 1充電使用本数は、6.0Ahのマキタが多い
使用本数や重さなんて、バッテリーによって結構変わりますよね?
ユージ
リナ
その通り!バッテリーと使用本数・重さをまとめたのがこちらです。
メーカー |
マックス |
HIKOKI |
マキタ |
---|---|---|---|
本体のみ | 1.6kg | 1.8kg | 1.6kg |
18V-8.0Ah | × |
2.8kg 6,400本 |
× |
18V-6.0Ah | × | × |
2.3kg 4,800本 |
18V-5.0Ah |
2.2kg 4,000本 |
2.5kg 4,000本 |
2.3kg 4,000本 |
18V-3.0Ah | × | × |
2.3kg 2,400本 |
18V-2.5Ah |
2.0kg 2,000本 |
× | × |
18V-2.0Ah | × | × |
2.0kg 1,600本 |
18V-1.5Ah | × | × |
2.0kg 1,200本 |
ユージ
こうみるとHIKOKIが少し重いってくらいか。使用頻度によっては軽いバッテリーを選ぶのもアリだな。
手持ちでは100gの差が結構大きかったりしますよね。
HIKOKIが少し重いのは、唯一40mmを使えることも関係してそうですね。
リナ
ケン・島津
装てん数はどこも100本なので、ネイルの装てん作業は必要となる。あくまで1つのバッテリーでどれだけ使えるかということだな。
製品の特長から違いを暴く
ユージ
スペックに関しては大体分かりました。あとは、ユーザー目線の細かい機能の違いとかが気になるなぁ…。
もちろんまとめてある。各社共通から、特定メーカーだけが持つ機能と分けてみていくぞ。
ケン・島津
各社共通の特長
リナ
まずは共通の内容をまとめました。
- 低反動機構
- 空打ち防止機構
- スマートな先端形状
- 部材を保護するコンタクトトップ式
- LEDライト搭載
HIKOKIは2灯、マックス、マキタは1灯 - 斜め打ち可能な先端形状
- 打ち込み深さ調整機能
- トリガロック機能
ケン・島津
各社共通の内容についてだが、何点か補足したい点があるので個別にピックアップしていく。
LEDライトについて
ケン・島津
HIKOKiは両側にLEDライトが付いているが、マックスとマキタはライトが片側しか付いていない。
うーん、これだと左利きの人は少し打ちにくさがでるかも?
ユージ
ケン・島津
HIKOKIは両側にLEDライトが付いているので、左利きの方にも嬉しいポイントだな。
打ち込み深さ調整機能について
リナ
HIKOKIとマキタはダイヤル式で細かい調整が可能ですが、マックスの場合は弱と強の2パターンしか設定できません。
調整する必要がなければ問題ないが、細かな調整をする場合には頭に入れておきたいポイントだな。
ユージ
マックスのみにある特長など
お知らせ大型LEDライト搭載
ケン・島津
最近のマックス製品には持ち手付近に大型LEDを搭載している。これは電池切れや本体の温度上昇を知らせてくれるものだ。
このLEDがちっこいと全然気が付かないんだよな(笑)
ユージ
型枠用のオプション品がある
ケン・島津
マックスにはコンタクトアームCユニットと呼ばれるオプション品がある。これは、先端が面木引っかかるようになっており、面木の斜面でも狙いやすく・打ちやすくするものだ。
ユージ
さね打ち用のコンタクトトップがある
ケン・島津
マックスでは、さね打ち用のコンタクトトップも存在する。こちらは通常タイプの付属品として付いてくるが、型枠用のタイプには付いてこないぞ。
安心しろ、さね打ちだ。
ユージ
ケン・島津
・・・・。さね打ちは確かに聞きなれないかもな。
- 新築住宅・リフォームで使用される腰壁のさね(板と板のつなぎ目)をとめる作業のこと。
HIKOKIのみにある特長など
40mmのフィニッシュが打てる
ケン・島津
HIKOKIの特長は何といっても36V(マルチボルト)だろう。強いパワーを持っているので、マックスやマキタは35mmまでだが、HIKOKIは40mmまで使用可能だ。
40mmも使用できるなら、35mmで釘が浮くことも無さそうですね!
ユージ
今まであきらめていた部材をフィニッシュで打てる
ケン・島津
これはHIKOKIを選ぶ際の一番の理由になるかも知れない。今までのフィニッシュでは打ち込むのが難しかった部材も、圧倒的36Vのパワーで解決している。
力こそパワー!
ユージ
リナ
ケイカル板でも綺麗に打ち込めます。画像をご確認ください。
ケン・島津
ちなみに、破風(ハフ)板金もいけるぞ。板金と下地の仮止めなんかにも使われたりする。
シリコンが固まるまで長いんですよね…。誰かが支えて、もう一人が化粧釘をハンマーでコツコツと…。
ユージ
リナ
ロール釘打機はコンプレッサーがいるし、跡が気になるんで使うのためらいますよね。
ケン・島津
今となってはシリコン塗った後にフィニッシュを打ち込むだけで済む。跡もそんなに目立たないしな。
ブラシレスモーターなので、作業効率が良い
ケン・島津
マックスとマキタはモーターで動かしているが、HIKOKIだけはブラシレスモーターだ。
ブラシレスの場合、熱を持ちにくいという特徴があります。つまり、保護回路が働いて止まるケースが少なくなるということですよ。
リナ
ユージ
なるほど、連続作業に適しているってことですね!
オートパワーオフ機能を搭載
リナ
スイッチ操作か、プッシュレバーの押し付けが30分以上ない場合は自動で電源がオフになります。
その機能…要ります…?
ユージ
ケン・島津
誤って射出が無いように、勝手に電源が落ちる構造にしているとのことだ、一応な…。
マキタのみにある特長など
バッテリーの容量が多い
ケン・島津
マキタは18V-6.0Ahのバッテリーもあることで、1つのバッテリー当たりの作業量が多い。
HIKOKIは18V-8.0Ah相当のバッテリーがありますけど、2.8kgですからね…。
ユージ
リナ
マキタは18V-6.0Ahで2.3kgなので、現場で実用的な重さですね。
価格が安い
ユージ
機能じゃないですよね、それ?
正直すまないと思っている…。良く言えば必要なところだけ抑えた優等生スタイルって感じだ。
ケン・島津
リナ
マキタはユーザーが多いので、バッテリーが使いまわせるのも魅力ですよね。
実際の打ち込み比較
ケン・島津
実際の打ち込みは現在比較中だ。結果が分かり次第アップするので、少し待って欲しい。
現状36Vのパワーを持つHIKOKIが一番強く打ち込めそうですが、実際の打ち込みの跡などを準備中です。
リナ
ユージ
まとめ
ケン・島津
各社の特長をまとめるとこうなるな。
- マックス
⇒バランス重視。先端のアタッチメントが豊富なので、型枠作業には最適! - HIKOKI
⇒40mmの釘が打てるのが最大の特長。少し重いけど、パワーを求める方に! - マキタ
⇒コスパが良い。バッテリーを使いまわす目的としても◎!
ユージ
自分が持っているバッテリー工具が優先されるのは当然として、選ぶ基準はこんな感じか。
- 型枠作業をするなら、専用アタッチメントがあるマックス
- 破風板金やライカル板など、強いパワーが必要な場合はHIKOKI
- 使用頻度はそこまで高くないけど、必要という場合はマキタ
用途は色々あると思いますので、あくまで参考程度に考えてくださいね。
リナ
ケン・島津
見た目がカッコイイとかそういうのも結構大事だ。仕事のモチベーションに関わるからな。