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よりコンパクト&使いやすくなった!コードレスロータリハンマドリル DH3628DA・DH3628DBが新登場!
2022年11月、HiKOKI(ハイコーキ)から、コードレスロータリハンマドリルDH3628DA・DH3628DBが新たに発売されました。マルチボルト36V機種となっており、業界初のLED垂直サポート機能の搭載などより使いやすさを追求した機種です。DH3628DBは、DH3628DAに集じんシステムを取り付けた仕様となっています。今回の記事では、このDH3628DA・DH3628DBの特徴をチェックしながら、従来機とのスペックも比較していきたいと思います。
新型機の特徴をチェック
それでは早速、新型コードレスロータリハンマドリルDH3628DA・DH3628DBの特徴を見ていきましょう。
軽々とパワフルに穴あけできる!さらに追求された使いやすさ

-軽量&コンパクト
DH3628DBのみにはなりますが、穴あけ性能・集じん性能は従来機同等のままに、軽量・コンパクトになって作業性が向上しました。質量は0.7Kg減、機体の高さは67mm減となっており、取り回しやすくなっています。


-従来機よりも低振動に
防振ハンドルの搭載と、動吸振器のはたらきによって作業時の振動を抑えています。腕への負担が軽減され、好フィーリングを実現しています。
業界初!LEDで垂直をお知らせ!


DH3628DA、DH3628DBでは、業界で初となるLED垂直サポート機能が搭載されました。(※2022年10月現在。国内電動工具メーカーにおいて(HiKOKI社調べ)(ロータリハンマドリル))
傾斜時には赤くLEDランプが点灯していますが、垂直に近づくと緑色で点滅しはじめ、傾きが5°以下になると緑色で点灯し垂直穴あけをサポートしてくれます。
なお、垂直サポート機能は、本体の操作パネルのボタンから必要に応じてON/OFFを切り替えることができます。
穴あけ時間を記憶してくれる

穴あけ時間を記憶し、記憶した時間で自動的にモーターを停止させる「オートストップ機能」が搭載されました。安定した穴あけをサポートしてくれるので、連続した穴あけ作業をする際にはとても便利そうですね。
オートストップ機能は、本体操作パネルのボタンを長押しすることでON/OFFの切り替えが可能です。
安全機能も搭載
作業中に先端に急激な負荷がかかるなどすると、本体が急激に振られてしまうことがあります。DH3628DA、DH3628DBには、その現象を軽減するリアクティブフォースコントロール機能が搭載されています。先端に急激な負荷がかかるとスリップクラッチが作動するか、もしくは、工具本体に内蔵されたコントローラーがモーターを停止させます。
用途に応じて3モード切り替え

こちらは従来機にもあった機能ですが、本体の大形チェンジレバーを操作することで、用途に応じてモードを切り替えることができます。「回転」「回転+打撃」「打撃」の3モードが搭載されています。
回転数は2段で切り替え

新型機は、上記のようなレバーでのモード切り替えに加え、本体の操作パネルのボタンをワンプッシュで、回転数・打撃数をNORMALモードとLOWモードの2段階で切り替えることができるようになりました。各モードの回転数と打撃数は下記のとおりとなっています。もろい材料への穴あけもしやすくなりますね。
モード | LOW | NORMAL |
---|---|---|
表示ランプ 点灯状態 |
![]() |
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回転数 | 0 ~ 700 min-1(回/分) | 0 ~ 950 min-1(回/分) |
打撃数 | 0 ~ 3,170 min-1(打撃/分) | 0 ~ 4,300 min-1(打撃/分) |
その他の便利な機能

-ビットを外さずに簡単着脱
ビットを取り付けたままでも、集じんシステムを着脱することができます。

-高輝度LEDライト
高輝度で明るいLEDライトが搭載されています。狙った場所が見やすく、スムーズに作業が行なえます。スイッチから指を離すと約10秒後に自動で消灯します。
※集じんシステムを使用時は照射できません。

-フック装着可能(別売部品)
本体に大形フックが装着できるようになりました。
-スイッチ部分の防じん・耐水性アップ
スイッチハウジングが隙間のないレーザー溶着タイプになっているため、防じん性・耐水性がアップしています。
1充電当たりの作業量をチェック
DH3628DA、DH3628DBの1充電当たりの作業量は次のとおりです。
作業内容 | コンクリート穴あけ(深さ40mm) | |
---|---|---|
錐径12.5mm | 錐径18mm | |
1充電当たりの作業量(目安) ※2.5Ah(マルチボルト) |
約75個 | 約40個 |
※数値は参考値です。材料や条件により異なります。
新旧機種をスペックで比較
それでは、新型機と従来機のスペックの違いをチェックしていきましょう。
新型機と従来機のスペック比較 | |||||
---|---|---|---|---|---|
クラス | 新型機 | 従来機 | |||
品番 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
発売日 | 2022年11月 | 2017年10月 | 2021年4月 | ||
モーター | 直流ブラシレスモーター | ||||
能力 | コンクリート | 3.4~28mm | 4.3~20mm | 3.4~28mm | 4.3~20mm |
鉄鋼 | 13mm | – | 13mm | – | |
木工 | 32mm | – | 32mm | – | |
コアビット | 25~50mm | – | 25~50mm | – | |
ダイヤモンド コアビット |
65mm | – | 65mm | – | |
無負荷回転数 (気温20℃満充電時) |
NORMALモード 0~950min-1(回/分) LOWモード 0~700min-1(回/分) |
0~1,100min-1(回/分) | |||
全負荷打撃数 (気温20℃満充電時) |
NORMALモード 0~4,300min-1(打撃/分) LOWモード 0~3,170min-1(打撃/分) |
0~4,300min-1(打撃/分) | |||
振動3軸合成値 | 回転+打撃 12.1m/s2 打撃 9.9m/s2 |
回転+打撃 12.1m/s2 |
回転+打撃 16.0m/s2 打撃 12.2m/s2 |
回転+打撃 16.5m/s2 |
|
機体寸法 (全長×高さ×幅) |
358×233×91mm (BSL36A18X装着時) |
500×247×105mm (BSL36A18X/集じんシステム装着時) |
351×220×85mm (BSL36A18装着時) |
493×314×90mm (BSL36A18/集じんシステム装着時) |
|
質量 (サイドハンドル装着時) |
4.0kg (BSL36A18X装着時) |
5.0kg (BSL36A18X/集じんシステム装着時) |
3.9kg (BSL36A18装着時) |
5.7kg (BSL36A18/集じんシステム装着時) |
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使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池 | ||||
標準付属品 | デプスゲージ サイドハンドル 電池カバー |
デプスゲージ サイドハンドル 電池カバー 集じんシステム |
デプスゲージ サイドハンドル |
デプスゲージ サイドハンドル ターミナルカバー BSL36A18×2 UC18YDL(冷却機能付) ケース |
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価格 | フルセット | ¥69,025 2XPZ仕様 BSL36A18X×2、充電器UC18YDL2、システムケース3付 |
¥79,063 2XPZ仕様 BSL36A18X×2、充電器UC18YDL2、システムケース2・3付 |
¥66,230 2XP仕様 BSL36A18×2、充電器UC18YDL、ケース付 |
¥76,107 2XP仕様 BSL36A18×2、充電器UC18YDL、ケース付 |
¥74,182 2WPZ仕様 BSL36B18X×2、充電器UC18YDL2、システムケース3付 |
¥84,220 2WPZ仕様 BSL36B18X×2、充電器UC18YDL2、システムケース2・3付 |
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本体のみ | ¥37,057 | – | ¥37,510 | – |
価格は若干アップしたけど機能面アップで納得
従来機と比較すると、能力面では大きな差はありません。ですが、特徴でもチェックしたように回転数・打撃数のNORMALモード/LOWモードの切り替え機能や、LED垂直サポート機能、連続した穴あけに便利なオートストップ機能など、多くの機能面での性能アップがありました。
価格の比較に関しては、2.5Ahバッテリー付属のフルセットで比べると、大体2~3,000円アップといったところでしょうか。上記の様な機能面のアップを踏まえると納得の価格アップだと思います。
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。【HiKOKI】業界初 LED垂直サポート機能搭載!マルチボルト36V コードレスロータリハンマドリル DH3628DA・DH3628DBが新登場!【新製品レビュー】、いかがでしたでしょうか。
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