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新型マルチボルト 36V ディスクグラインダーが5機種が新発売!
2022年11月、HiKOKIから マルチボルト 36V ディスクグラインダー G3610DC・G3610DD・G3613DC・G3613DD・G3615DC 計5機種が新たに発売されました。100mm、125mm、そしてマルチボルトでは初となる150mmクラスのディスクグラインダーとなります。
今回は、こちらの新型ディスクグラインダー5機種の特徴をチェックしながら、従来機との比較も見ていきたいと思います。
新型機の特徴をチェック
それではさっそく、新型ディスクグラインダー G3610DC・G3610DD・G3613DC・G3613DD・G3615DCの特徴をチェックしていきましょう。
5機種の違いはトイシ径とスイッチ形式

新たに登場した5機種の違いは、トイシ径とスイッチ形式です。
まず、品番に「10」と入っている2機種はトイシ径が100mm、「13」と入っている2機種は125mm、「15」と入っている1機種がマルチボルトでは初となる150mmです。
そして、品番の末尾のアルファベットが「C」の3機種がスライドスイッチ形式、「D」の2機種がパドルスイッチ形式となっています。

スライドスイッチは、スイッチを入れると持続して運転してくれるので、連続作業が多い場合におすすめです。
一方でパドルスイッチは、スイッチレバーを握っている間だけONになる機構です。レバーを離せば止まるので、断続的な作業が多くこまめにスイッチのオンオフしたい場合におすすめです。
最大出力1,500Wにパワーアップ!

モーターの性能を最大限に引き出す制御方式により、最大出力は1,500W、ねばり強さも従来機の1.2倍とパワーアップしています。
(※数値は参考値です。材料や条件により異なります。)

1充電当たりの作業量は、コンクリート筋付けで約7.6m、鉄筋の切断で約152本です。(G3610DC(BSL36A18X使用時))
防じん性・耐水性もアップ

ボールベアリングの防じん性が2.5倍にアップしています。風路から切り離したことで、破損のリスクを減らしています。
また、スイッチハウジング部分は隙間のないレーザー溶着仕様となっており、防じん性はもちろん防水性もアップしています。
回転復帰制御でスムーズに作業

大きな負荷がかかったときに回転が自動で停止しますが、停止後1.5秒以内に負荷状態を改善すると自動で回転が復帰してくれるので、スイッチを入れ直す必要がありません。
(※キックバック軽減システムが働いた場合や負荷条件によっては電源を入れ直す必要があります。)
ボディが細くて取り回しやすい

小形ヘッドで軽量コンパクトなボディにより、取り回しがよく効率のよい作業が可能です。
(※2022年11月現在。国内電動工具メーカーにおいて(HiKOKI社調べ)(コードレスディスクグラインダ)
無段変速ダイヤル・オートモード機能搭載


用途に応じて回転数を3,200~10,000min-1の間で無段階に変速することが可能です(G3615DCは3,200~8,000min-1)。
また、オートモード機能が搭載されており、負荷に応じて[低速/5,500min-1]から[高速/10,000min-1]に自動で切り替わり、効率の良い作業が可能です(G3615DCは[低速/5,500min-1]から[高速/8,000min-1])。
作業環境に応じてサイドハンドルを付け替え

サイドハンドルは、3方向に取り付けが可能。狭い場所での作業時などでも快適に作業が行えます。
使い勝手の良いツールレスホイールガード

工具を用意しなくても、レバーで固定・解除ができるツールレスホイルガードが採用されています。
メンテナンスしやすい防じんフィルタ

防じんフィルタは、交換が簡単でメンテンナスもしやすくなっています。また、メッシュフィルタを採用したことで防じん性の大幅な向上にも繋がっています。
両側にLEDライトを採用

機体の両側に高輝度LEDライトが搭載されています。切断箇所を明るく照らしてくれるので、作業時の視認性がアップしました。
徹底した安全機構
使いやすさに繋がる機能はもちろんですが、その他にも安全に作業するための様々な機構が備わっています。
―キックバック軽減システム
モーターの急激な回転低下を監視することで、瞬時にモーターを停止し反動(キックバック)を軽減します。
(※注意:作業時の状況・条件により作動しない、あるいは性能を十分に発揮できない場合があります。作業時は、確実な材料の設置・固定および本体の保持を行ってください。また、取扱説明書の「キックバックについて」をよくご覧いただき、キックバックを避けるようにしてください。)
―再起動防止機能
スイッチがONの状態で電池を差し込んでも動作しないため、不意の事故防止に役立ちます。
―ソフトスタート
起動時の反動を抑えて、快適に作業が行えます。
―ブレーキ付
スイッチを切るとブレーキがかかり回転が停止するため、次の作業にすぐ取り掛かれ作業効率が格段に向上します。
(※注意:ホイルワッシャは付属品をご使用ください。)
ブラスレスモーター搭載でメンテナンスフリー&高効率
ブラシレスモーターが引き続き搭載されています。過酷な環境によるアマチュアの断線やレアショート・コンミ摩耗等のトラブルを一掃。機体寿命の大幅な向上に繋がっています。
また、カーボンブラシを交換する手間がなくなり、コストも削減できます。
新型機と従来機のスペック比較
それでは、新型機と従来機のスペックを仕様表で比較していきたいと思います。
比較機種が多いため、クラス別に見ていきたいと思います。
新型機と従来機のスペック比較(100mmクラス) | |||||
---|---|---|---|---|---|
クラス | 新型機 | 従来機 | |||
品番 | ![]() |
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|
発売月 | 2022年11月 | 2017年8月 | |||
トイシ寸法 (外径×最大厚さ×穴径) |
100×6×15mm | ||||
モーター | ブラシレスモーター | ||||
スイッチ形式 | スライド式 | パドル式 | スライド式 | パドル式 | |
無負荷回転数 (気温20℃満充電時) |
オート モード |
5,500min-1(回/分) | 5,500min-1(回/分) | ||
変速 モード |
3,200~10,000min-1(回/分) | 3,000~10,000min-1(回/分) | |||
機体寸法 (全長(トイシ含まず)×ギヤカバー高さ) |
363×60mm | 357×60mm | |||
質量 (トイシ・サイドハンドル含まず) |
2.5kg | 2.3kg | |||
使用可能 バッテリー |
マルチボルト蓄電池(残量表示付) | ||||
標準 付属品 |
フル セット (2XPZ/XP仕様) |
本体のみ付属品+バッテリー×2 充電器、電池カバー×2 システムケース(No.3) |
本体のみ付属品+バッテリー×1 充電器、電池カバー×1 ケース |
||
本体 のみ (NN仕様) |
レジノイドフレキシブルトイシ 防振形サイドハンドル スパナ、六角棒スパナ ホイルワッシャB3【ダイヤ用】 |
レジノイドフレキシブルトイシ 防振形サイドハンドル スパナ |
|||
バッテリー | 形名 | BSL36A18X | BSL36A18 | ||
電圧- 容量 |
36V-2.5Ah / 18V-5.0Ah | ||||
充電器 | 形名 | UC18YDL2 | UC18YDL | ||
充電 時間 (目安) |
約25分 | ||||
価格 | フル セット (2XPZ/XP仕様) |
¥60,432 | ¥60,432 | ¥42,353 | ¥42,353 |
本体 のみ (NN仕様) |
¥22,483 | ¥22,483 | ¥19,525 | ¥19,369 |
新型機と従来機のスペック比較(125mmクラス) | |||||
---|---|---|---|---|---|
クラス | 新型機 | 従来機 | |||
品番 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
発売月 | 2022年11月 | 2017年8月 | |||
トイシ寸法 (外径×最大厚さ×穴径) |
125×6×22mm | ||||
モーター | ブラシレスモーター | ||||
スイッチ形式 | スライド式 | パドル式 | スライド式 | パドル式 | |
無負荷回転数 (気温20℃満充電時) |
オート モード |
5,500min-1(回/分) | 5,500min-1(回/分) | ||
変速 モード |
3,200~10,000min-1(回/分) | 3,000~10,000min-1(回/分) | |||
機体寸法 (全長(トイシ含まず)×ギヤカバー高さ) |
363×71mm | 357×71mm | |||
質量 (トイシ・サイドハンドル含まず) |
2.7kg | 2.6kg | |||
使用可能 バッテリー |
マルチボルト蓄電池(残量表示付) | ||||
標準 付属品 |
フル セット (2XPZ/XP仕様) |
本体のみ付属品+バッテリー×2 充電器、電池カバー×2 システムケース(No.3) |
本体のみ付属品+バッテリー×1 充電器、電池カバー×1 ケース |
||
本体 のみ (NN仕様) |
レジノイドフレキシブルトイシ 防振形サイドハンドル スパナ、六角棒スパナ |
レジノイドフレキシブルトイシ 防振形サイドハンドル スパナ |
|||
バッテリー | 形名 | BSL36A18X | BSL36A18 | ||
電圧- 容量 |
36V-2.5Ah / 18V-5.0Ah | ||||
充電器 | 形名 | UC18YDL2 | UC18YDL | ||
充電 時間 (目安) |
約25分 | ||||
価格 | フル セット (2XPZ/XP仕様) |
¥62,977 | ¥62,977 | ¥44,535 | ¥44,535 |
本体 のみ (NN仕様) |
¥25,025 | ¥25,025 | ¥21,580 | ¥21,580 |
さいごに、マルチボルトでは初登場となる150mmクラス新型機のスペックをチェックしていきたいと思います。
新型機のスペック(150mmクラス) | ||
---|---|---|
品番 | ![]() |
|
発売月 | 2022年11月 | |
トイシ寸法 (外径×最大厚さ×穴径) |
150×6×22mm | |
モーター | ブラシレスモーター | |
スイッチ形式 | スライド式 | |
無負荷回転数 (気温20℃満充電時) |
オートモード | 5,500min-1(回/分) |
変速モード | 3,200~8,000min-1(回/分) | |
機体寸法 (全長(トイシ含まず)×ギヤカバー高さ) |
376×71mm | |
質量 (トイシ・サイドハンドル含まず) |
3.0kg | |
使用可能バッテリー | マルチボルト蓄電池(残量表示付) | |
標準 付属品 |
フルセット (2XPZ仕様) |
本体のみ付属品+バッテリー×2 充電器、電池カバー×2 システムケース(No.3) |
本体のみ (NN仕様) |
レジノイドフレキシブルトイシ 防振形サイドハンドル スパナ、六角棒スパナ |
|
バッテリー | 形名 | BSL36B18X |
電圧-容量 | 36V-4.0Ah / 18V-8.0Ah | |
充電器 | 形名 | UC18YDL2 |
充電時間 (目安) |
約40分 | |
価格 | フルセット (2XPZ仕様) |
¥75,764 |
本体のみ (NN仕様) |
¥28,739 |
マルチボルト初の150mmクラスの登場
スペック面でにおいて劇的といえるほどの変化はありませんが、防じん性の向上や使い勝手の良さに繋がる様々なバージョンアップがありました。また、一番のポイントといえば、シリーズ内でマルチボルトでは初めてとなる150mmクラスの登場ではないかと思います。
金額面では、100mm・125mmクラスどちらも、本体のみで若干の金額UP、フルセットでは約12,000円の金額UPとなっています。様々な機能の改良や、フルセットにおいては標準付属のバッテリーが1個から2個になっていることを踏まえると納得の価格ではないでしょうか。
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。【HiKOKI】150mmクラスが初登場!マルチボルト 36V ディスクグラインダ G3610DC・G3610DD・G3613DC・G3613DD・G3615DC 5機種が発売【新製品レビュー】、いかがでしたでしょうか?
この記事が皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。