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新型エアーコンプレッサーシリーズ登場
2021年12月に、HiKOKI(ハイコーキ)の定番コンプレッサーEC1245H3シリーズが新型となって登場しました。従来の8Lコンプレッサーの後継機という位置づけですが、セキュリティ機能付仕様は廃止になっています。
タンク容量 | 圧力 | 新型機 | 従来機 |
---|---|---|---|
8L | 高圧常圧 | EC1245H3(CTN) | EC1245H3(TN) |
高圧常圧 (セキュリティ付) |
廃止 | EC1245H3 | |
高圧専用 | EC1245H3(CS) | EC1245H3(S) | |
常圧専用 | EC1245H3(CN) | EC1245H3(N) |
今回の新型機はマイナーチェンジ?
今回の新型機は、目玉機能の追加や、外観が大きく変わるといったフルモデルチェンジではなく、細かな性能向上を目的としたマイナーチェンジといった位置づけになります。
目を引く新機能の追加こそありませんが、低騒音化、低振動化、吐出し空気量アップ、新吸気構造の採用などで、ベースとなる使い勝手と作業効率がアップしています。その上で価格は据え置きになっていますので、より魅力的な機種になっていると言えるでしょう。
今回の記事では、従来機と比較して、どういった改良があったのかを詳しくチェックしていきたいと思います。興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
新型機の改良ポイント
それでは早速、新型コンプレッサーの改良ポイントを見ていきましょう。
低騒音59dBを実現
圧縮機フローティング機構、ロッキングピストン採用により、オートモード時の騒音59dBを実現しています。
また、静音モード時の騒音も従来機の59dBから55dBへとさらに低騒音化されています。
振動を約70%軽減
圧縮機フローティング機構、ロッキングピストン採用により、従来機(EC1245H3/(TN)/(S)/(N))と比較して振動が約70%軽減されています。
吐出し空気量約20%アップ
圧縮機フローティング機構、ロッキングピストン採用により、従来機(EC1245H3/(TN)/(S)/(N))と比較して吐出し空気量が約20%アップしています。
圧力 | 新型機 | 従来機 |
---|---|---|
0.7MPa(7.1kgf/cm2) | 107L/min | 85L/min |
2.3MPa(23.5kgf/cm2) | 83L/min | 70L/min |
75mm釘の連続釘打ち本数は約140本になっています。
新吸気構造を採用
新吸気構造の採用で、フィルタのメンテナンスが簡単になりました。
本体下部のフィルタカバーをはずすことで、フィルタに付着した粉じんの除去が可能になっています。
引き続き採用されているポイント
ここからは、従来機から引き続き採用されているポイントをチェックしていきます。
軽量・コンパクトボディ
従来機に引き続き、片手で持ち運べる重量13.5kgの軽量・コンパクトボディです。
肩にかけて持ち運べるショルダーベルトも付属しています。
電源コードを本体に巻き付けて収納できる
電源コードを本体背面に巻きつけて収納できます。持ち運ぶ際に便利です。
収納時に便利な可倒式ハンドル
180°可動できるハンドルで、コンパクトに収納が可能です。
製品2年保証
ユーザー登録により、2年または実稼働1,200時間のどちらか先に到達するまで保証されます。
(※条件により適用されない場合があります。)
その他継続ポイント
- 作業に合わせた3つの運転モード(パワーモード・オートモード・静音モード)を搭載
- 連結時の同期運転制御(特許)
- ト操作性の良い斜め配置カプラ
- 作業性の良い2.5mコード
- 安心と信頼の国内生産「さわモデル」
新旧機種をスペックで比較
新型機と従来機のスペックの違いも見ていきましょう。
新型機と従来機のスペック比較 | ||
---|---|---|
クラス | 新型機 | 従来機 |
品番 | EC1245H3(CTN) EC1245H3(CS) EC1245H3(CN) |
EC1245H3(TN) EC1245H3 EC1245H3(S) EC1245H3(N) |
発売年 | 2021年 | 2017年~2018年 |
電源 | 単相交流100V(50/60Hz共用) | |
モーター | 直流ブラシレスモーター | |
消費電力 | 1450W | 1200W |
空気タンク内最高圧力 | 4.4MPa(44.9kgf/cm2) | |
回転速度 | 最大2500min-1 | 最大1900min-1 |
吐出し空気量 (0.7MPa) |
107L/min-1 (※EC1245H3(CS)は非対応) |
85L/min-1 (※EC1245H3(S)は非対応) |
吐出し空気量 (2.3MPa) |
83L/min-1 (※EC1245H3(CN)は非対応) |
70L/min-1 (※EC1245H3(N)は非対応) |
空気タンク容量 | 8L | |
外形寸法(幅×奥行×高さ) | 430×350×352mm | |
質量 | 13.5kg | |
騒音値 | 59dB(静音モード:55dB) | 62dB(静音モード:59dB) |
スペックの比較でわかるポイントとしては、回転数がアップしています。これにより、吐出し空気量のアップに繋がっていると思われますが、一方で消費電力もアップしています。
また、サイズや重量は従来機と完全に同じ数値となっています。従来機から新型機に乗り換えても、取り回しの感覚が変わらないのはありがたいですね。
価格は据え置きです
低騒音化、低振動化、吐出し空気量アップ、新吸気構造の採用など、性能は向上していますが、価格は据え置きになっています。
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。ハイコーキ定番エアーコンプレッサーEC1245H3がモデルチェンジ! 進化したポイントをわかりやすく解説【新製品レビュー】、いかがでしたでしょうか。今回は大幅改良(フルモデルチェンジ)というわけではなく、細かな機能改善(マイナーチェンジ)といった内容になりますが、少しでも便利になるのは嬉しいですね。
この記事が皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。