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マルチボルトバッテリーの両端点滅エラーとは
ハイコーキのマルチボルトバッテリーを使用していて、落下や水没など故障につながるような使い方はしていないのに急に使えなくなったり、充電ができなくなって困ったということはないでしょうか?

マルチボルトバッテリーには安全に使うための様々な保護機能が搭載されていますが、この保護機能が過敏に反応して、出力停止になってしまう事例があるようです。この場合、バッテリーの電池残量表示ボタンを押すと、両端のランプが点滅する【故障のため出力停止】状態になっています。
こういった場合、マルチボルトバッテリーには2年保証があるため、販売店を通じて点検といった流れになりますが、その間手元のバッテリーが使えなければ、作業遅れが出る、そもそも作業が出来ないといった事も考えられますよね。
そんなとき、故障したマルチボルトバッテリーがBluetooth対応バッテリーのBSL36A18B(2.5Ah)やBSL36B18B(4.0Ah)であれば、自分で両端点滅エラーを直すことができるかもしれません! 今回の記事では、その方法を詳しく見ていきましょう。
両端点滅エラー解消手順を動画でチェック
実際に両端点滅エラーが発生しているバッテリーでのエラー解除手順を動画でまとめてみました。
手順を詳しくチェック
それでは、手順を詳しく見ていきましょう。
※記事作成時のHiKOKI TOOLSアプリのバージョンは1.2.3になります。アプリのバージョンアップにより、手順が変化する場合があります。
手順その1 まずはHiKOKI TOOLSアプリをダウンロード&インストール
両端点滅エラー解消のためには、HiKOKI TOOLSアプリが必要になります。まだダウンロードされていない方は、App StoreやGoogle Play Storeからダウンロードしてください。

HiKOKIが提供している工具管理アプリです。スマートフォンとBluetoothバッテリー、スマートフォンとBluetoothバッテリーを装着した対応電動工具をBluetoothで接続することで、Bluetoothバッテリー、対応電動工具のリスト管理や、回転数の調整・ライトの明るさ調整などといったカスタマイズをすることができます。
手順その2 アプリを起動

アプリを起動すると、右下に+マークの付いたボタンが表示されますので、そのボタンをタップしてください。
※スマートフォンのBluetoothがオフになっている場合には、オンに切り替えてください。
手順その3 ペアリングの準備


接続するバッテリを探す画面になります。この状態でバッテリーの無線連動/電池残量表示スイッチを2秒ほど長押しすると、アプリ側でバッテリーが認識されます。
※接続待機中は、バッテリーの無線連動/電池残量表示スイッチのすぐ左側のランプが青く点滅します。
※先にバッテリーの無線連動/電池残量表示スイッチを長押ししてからアプリを立ち上げても問題なく認識されます。
手順その4 バッテリーとペアリング

接続したいバッテリーの品番が表示されますので、その品番部分をタップします。
※接続されると、バッテリーの無線連動/電池残量表示スイッチのすぐ左側のランプが青点滅から青点灯に切り替わります
手順その5 バッテリーの名前登録

バッテリーの名前の登録ができます。複数バッテリーを持っている場合などには、購入日などを名前に入れておくと管理がしやすいかと思います。
特に候補がなければ、標準のままで問題ありません。決定ボタンをタップして次に進みます。
ニックネームの登録の次に、画像の登録という項目が出た場合は、後で設定するボタンをタップして次へ進んでください。
手順その6 内部プログラムの更新

蓄電池の内部プログラムを更新という項目が表示されますので、更新ボタンをタップします。
手順その7 完了

内部プログラムの更新が完了しました、と表示されたらOKを押して完了です。
この更新の際に、保護機能が過敏に反応して出力停止になってしまっていた場合には両端点滅エラーが解除され、使用可能になります。
両端点滅エラーが解除されるのは、保護機能が過敏に反応していた場合のみ
ここまでの手順で両端点滅エラーが解除されるのは、保護機能が過敏に反応してエラーになっていた場合のみになります。機械的な故障など、保護機能以外の要因でエラーが発生していた場合には解除されません。その場合は、販売店を通じて点検の依頼をしてください。
すでにBluetoothバッテリーを登録している場合は?

すでにお手持ちのBluetoothバッテリーをアプリに登録済みで、バージョンが最新ではない場合には、【内部プログラムの更新があります】というメッセージが表示されます。ここをタップすることで、手順その6と同様に更新を行うことが出来ます。
バッテリーを接続したけど、更新がでない・・・
両端点滅エラーのバッテリーを接続した際に内部プログラムの更新が出てこない場合、すでに最新のバージョンになっていると思われます。この場合は、保護機能が過敏に反応することによる出力停止以外の原因でのエラーと考えられますので、販売店を通じて点検の依頼をしてください。
Bluetooth対応ではない通常のマルチボルトバッテリーの場合は?
Bluetooth対応ではないバッテリーの場合、Bluetooth接続でのバージョンアップが出来ないため、自分で内部プログラムの更新をすることは出来ません。販売店を通じて点検の依頼をしてください。
新形マルチボルトバッテリーの場合は?
2022年12月以降に発売されている新形マルチボルトバッテリ(BSL36A18BX・BSL36B18BX)については、最初から更新後のバージョンとなっているため、保護機能が過敏に反応するという現象は発生しないと思われます。もし両端点滅エラーが発生した場合は、保護機能が過敏に反応することによる出力停止以外の原因でのエラーと考えられますので、販売店を通じて点検の依頼をしてください。
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。【HiKOKI】ハイコーキマルチボルトバッテリーのエラーは自分で直せるかも! 手順を詳しく解説【Bluetooth】、いかがでしたでしょうか。
この記事が、マルチボルトバッテリー両端点滅エラー解除のお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。
使用可能になりました。
中古を通販購入したばかりでクレーム電話するか考えてました。
大変助かりました。
ありがとうございました。