マキタインパクトドライバーの選び方・用途別おすすめ機種を全シリーズ解説【2022年版】

豊富なラインナップのマキタ

この記事は、「インパクトドライバーと言えばマキタだけど、種類が多くてどれを選べば良いのかわからない・・・。」「現場で他の職人が使っているマキタインパクトが良さそうなんだけど、他の機種と比べて性能はどうなんだろう・・・。」、「40Vと18V、10.8Vの違いは?」という方向けの内容になっています。

国内最大手電動工具メーカーであるマキタは、豊富なラインナップが特徴です。特に最も主力の電動工具であるインパクトドライバーは、2022年2月現在で22機種(在庫僅少品・色違いを除く)と数多くの機種が販売されており、どの機種を選べば良いのか迷ってしまう方も多いと思います。

そこで今回は、マキタのインパクトドライバーを様々な角度から比較検討していきます。また、用途別のおすすめ機種もご紹介します。最後までご覧いただければ、あなたにとって最適なインパクトドライバーがきっと見つかりますよ。

マキタのインパクトドライバーフルラインナップ【2022年2月現在】

2021年1月現在のラインナップを表にまとめてみました。パソコンの場合は、表の下部のスクロールバーで左右のスライドができます。スマートフォン・タブレットの場合は、スワイプでスライドできます。

マキタインパクトドライバーフルラインナップ
電圧 品番 価格 トルク 打撃力切替 回転数 打撃数 ヘッド長 重量 防塵防滴 BLモーター カラー
36V
(40V MAX)
TD002G ¥61,721 220N.m 4段
+6モード
0~3,700min-1 0~4,600min-1 119mm 1.6kg
(IP56)
TD001G
廃番
220N.m 4段
+6モード
0~3,700min-1 0~4,400min-1 120mm 1.6kg
(IP56)
18V TD172D ¥48,832 180N.m 4段
+4モード
0~3,600min-1 0~3,800min-1 114mm 1.5kg
TD171D
廃番
¥46,526 180N.m 4段
+4モード
0~3,600min-1 0~3,800min-1 116mm 1.5kg
TD155D ¥39,966 140N.m 2段
+1モード
0~3,000min-1 0~3,900min-1 135mm 1.4kg
TD149D ¥40,784 165N.m × 0~2,300min-1 0~3,200min-1 135mm 1.5kg × 黄緑
TP141D ¥63,563 150N.m 3段
+マルチ
0~2,700min-1 0~3,200min-1 171mm 1.7kg ×
TS141D ¥64,859 40N.m 3段
+1モード
0~3,200min-1 0~2,700min-1 136mm 1.5kg ×
TL061D 60N.m × 0~2,000min-1 0~3,000min-1 53mm 1.7kg × ×
14.4V TD162D ¥54,288 175N.m 4段
+4モード
0~3,400min-1 0~3,600min-1 114mm 1.3kg
TD161D ¥43,776 175N.m 4段
+4モード
0~3,400min-1 0~3,600min-1 116mm 1.4kg
TD138D ¥37,169 160N.m × 0~2,400min-1 0~3,200min-1 135mm 1.4kg × 黄緑
TD134D ¥26,803 155N.m × 0~2,400min-1 0~3,200min-1 138mm 1.2kg × ×
TP131D ¥60,221 145N.m 3段
+マルチ
0~2,800min-1 0~3,200min-1 171mm 1.6kg ×
TS131D ¥61,653 40N.m 3段
+1モード
0~3,000min-1 0~2,500min-1 136mm 1.3kg
TL060D ¥42,489 60N.m × 0~2,000min-1 0~3,000min-1 53mm 1.6kg × ×
10.8V
(スライド式)
TD111D ¥28,167 135N.m 2段
+1モード
0~3,000min-1 0~3,900min-1 135mm 1.1kg
/0.97kg
×
TD110D ¥18,483 110N.m × 0~2,600min-1 0~3,500min-1 153mm 1.0kg × ×
TL064D ¥27,621 60N.m × 0~2,000min-1 0~3,000min-1 53mm 1.2kg × ×
10.8V
(差込式)
TD090D ¥17,343 90N.m × 0~2,400min-1 0~3,000min-1 155mm 0.92kg × ×
7.2V
(差込式)
TD022D ¥17,479 25N.m × 0~2,450min-1 0~3,000min-1 227mm 0.55kg × ×
18V
(DIY用)
MTD002DSX ¥23,349 155N.m × 0~2,500min-1 0~3,000min-1 143mm 1.3kg × ×
14.4V
(DIY用)
MTD001DSX ¥19,420 145N.m × 0~2,700min-1 0~3,000min-1 143mm 1.2kg × ×
M695DS ¥13,475 130N.m × 0~2,400min-1 0~3,000min-1 173mm 1.3kg × ×

まずはバッテリーの電圧をチェック

マキタのインパクトドライバーを選ぶ上で、まず見るべきポイントはバッテリーの電圧です。この電圧によって、大体のパワーや軽さ、互換性が見えてきます。7.2Vから36Vまで様々な電圧のバッテリーがありますが、「18V機に14.4Vバッテリー」、「36V機に18Vバッテリー」などといった異なる電圧のバッテリーは取り付けできません。一方で、同じ電圧であれば、容量(Ah)が違っても他の工具に使い回すことができます

バッテリーの電圧ごとにパワー・軽さ・互換性・価格を大まかに数値化したものが下の表になります。数値が高いほど良いということになりますので、参考にしてみてください。

マキタバッテリー電圧ダイジェスト
バッテリー電圧 パワー 軽さ 互換性 価格
36V(40V MAX) 5 1 3 1
18V 4 2 5 2
14.4V 4 3 4 2
10.8V(スライド式) 3 4 4 3
10.8V(差込式) 2 4 3 4
7.2V 1 5 2 5
18V(DIY用) 3 3 1 4
14.4V(DIY用) 3 3 2 4
各項目の内容について
  • パワー・・・スペック上最も重要なトルクの高さです。
    【低】1<3<5【高】
  • 軽さ・・・バッテリー装着時の軽さです。
    【重】1<3<5【軽】
  • 互換性・・・そのバッテリーを使い回せる工具のラインナップ数です。
    【少】1<3<5【多】
  • 価格・・・フルセットでの購入価格です。
    【高】1<3<5【安】

36V(40V MAX)

40V MAXシリーズ

2019年10月に登場したばかりの、新バッテリーシステムです。現時点では25機種がラインナップされています。出たばかりなのでまだ使い回せる機種は多くありませんが、今後ラインナップの拡充が期待されます。

【2022年2月追記】
2021年12月現在で、113機種がラインナップされています。ここ1年で新機種が数多く投入されています。マキタの力の入れ具合がわかりますね。

【2020年12月追記】
2020年12月25日現在で、43機種がラインナップされています。インパクトレンチや仕上釘打機、草刈機、ワークライトなども登場し、徐々にラインナップが充実してきました。

36V(40V MAX)バッテリーの高い電圧を生かしたパワフルさが特徴で、連続での高負荷作業が得意です。36V(40V MAX)バッテリーにはBL4025(2.5Ah)とBL4040(4.0Ah)、BL4050F(5.0Ah)の3種類があります。BL4025の場合は18V換算5.0Ahとなるので、18V6.0Ah機と比べると、1充電あたりの作業時間は短くなります。BL4040の場合は18V換算8.0Ahとなり、18V6.0Ah機よりも作業時間は長くなります。BL4050Fは高出力大容量バッテリーとなっています。チェーンソーなど、BL4050Fの使用を推奨している機種もあります。

36V(40V MAX)バッテリーの特筆すべき点は、バッテリー単体での防じん防水等級IP56に対応している点です(工具本体に取り付けた場合には、工具本体の保護等級に準じます)。また、従来のバッテリーと比べて耐衝撃性も約40%アップしています。

36V(40V MAX)バッテリーに対応する充電器は、DC40RA(1個口充電器)とDC40RB(2個口充電器)のみとなっています。18V用のDC18RF・DC18REなどでは、物理コネクタの形状そのものが異なるので充電することはできません。

36V(40V MAX)バッテリー対応機種
インパクトドライバー
TD002GTD002G

フラグシップ

TD001GTD001G

廃番

同じバッテリーが使い回せる機種

TD002Gは、220N.mの高トルク、ビット振れ低減機構、楽らく6モード、防じん防水保護等級IP56(本体・バッテリー)、などマキタ最強の名にふさわしいインパクトドライバーとなっています。

18V

18Vリチウムシリーズ2012

マキタリチウムイオンバッテリーの中で最大のラインナップ数を誇るのが18Vバッテリーシステムです。ラインナップ数は2021年12月現在で329機種(18Vバッテリーを2個使う36Vシリーズも含む)と圧倒的です。18Vバッテリーを持っているだけで、329機種で取り回しが効くというのは大きなメリットになります。

他の電動工具メーカーと同様に、マキタもこの18Vを主力と位置づけており、毎年多数の新機種を投入しています。
18Vバッテリー対応機種
インパクトドライバー
TD172DTD172D

フラグシップ

TD155DTD155D

ミドル

TD149DTD149D

ベーシック

TD146DTD146D

ライト

同じバッテリーが使い回せる機種

18VのインパクトドライバーならTD172D一択

18Vインパクトドライバーの中で一番のおすすめは、なんと言ってもフラグシップモデルのTD171D(2021年1月に、後継機TD172Dが発売されました)になります。TD172Dは、従来機TD171Dの機能・性能に加えて、ヘッド部のスリム化、ヘッド長の短縮、装着がしやすくなった新ワンタッチビットスリーブの採用、ライトモードの搭載、カラーカスタマイズ要素追加、プラスチックケースの進化など、より使い勝手が向上しています。

▼関連記事

TD172Dについて詳しく知りたいはこちらでご覧ください☟ マキタ待望の新型インパクトドライバーTD172Dはマイナーチェンジ?【新製品レビュー】

18Vバッテリーのラインナップが欲しいならTD155D

TD172Dほどのパワーはいらないんだけど、18Vバッテリーのラインナップは魅力的だから安めの18Vインパクトはないの?」というあなたに最適なチョイスが、ミドルクラスのTD155Dになります。フラグシップ機譲りの楽らくモードや、ブラシレスモーター防塵防滴打撃力切り替えなどを備えたマキタらしい機種です。

なら、ベーシックモデルのTD149DやライトモデルのTD146Dはどうなの?ということになりますが、TD149Dブラシレスモーター打撃力切り替え楽らくモードが非搭載という点に加えて重量は1.5kgとフラグシップのTD172Dと変わりません。

TD146Dも同様にブラシレスモーター打撃力切り替え楽らくモードが非搭載です。重量は1.2kgと軽くなっていますが、これは付属バッテリーにBL1815Nという低容量(1.5Ah)バッテリーを採用しているためで、本体のみの重さはTD149Dと同等と思われます。

価格で見ても、TD155DTD149Dの差は1,500円程度しかないため、差額以上の機能が手に入るTD155Dのほうが良いでしょう。

TD146Dであれば5,000円程度の差になりますが、ほとんどの機能が省かれています。使い勝手を考えると、どうしても価格を抑えたいという方や、とことん軽さを追求したいという方以外はやはりTD155Dをおすすめします。

MEMO

TD146Dは本体のみでの販売がなく、フルセットでしか購入できません。初めての18V機にTD146Dを選択して、今後18V機を増やしていくという場合に、1.5Ahという低容量バッテリーでは満足に使えないということが予想されます。

バッテリー容量による目安
電動工具の種類 標準バッテリーでの作業量 1.5Ah低容量バッテリーでの作業量(推定)
草刈機 高速モード:約36分(3.0Ah) 高速モード:約18分
125mm丸のこ 2×10材:約390本(6.0Ah) 2×10材:約97本
125mmディスクグラインダー 深さ10mm筋付け:約16.8m(6.0Ah) 深さ10mm筋付け:約4.2m

すでに18Vバッテリーは持っているので、単体で購入したいという場合には、TD155D一択です。

TD155D・TD149D・TD146Dの比較
品番 TD155D TD149D TD146D
クラス ミドル ベーシック ライト
最大トルク 140N.m 165N.m 160N.m
楽らくモード × ×
打撃力切替 × ×
ブラシレス
モーター
× ×
防塵防滴 ×
ヘッド長 135mm 135mm 138mm
質量
(バッテリ含む)
1.4kg(3.0Ah) 1.5kg(3.0Ah) 1.2kg(1.5Ah)
価格
(フルセット/本体のみ)
¥39,966/¥13,722 ¥40,784/¥12,870 ¥35,877/無し

▼関連記事

TD155Dについてはこちらの記事でも解説しています☟ 【マキタ・HiKOKI 中価格帯】ミドルクラスのインパクトドライバーどれが買い? WH18DB・TD155D

14.4V

14.4Vリチウムシリーズ2202

18Vの登場でその地位から退きましたが、一昔前までは電動工具の主力を担っていました。18Vの普及に伴って徐々に数を減らしつつあり、新機種の投入も年々減ってきています。

数が減ってきているとは言っても、ラインナップ数は2021年12月現在で155機種と、競合するHiKOKIの18Vとマルチボルト36Vを足した数より多くなっています。

18Vバッテリーと比べて軽量で持ったときのバランスも良好なため、今でも一定のニーズがあります。

18Vと比べてパワーが劣るため、卓上/スライド丸のこ、油圧パンチャーや鉄筋カッターといった一部の主要電動工具のラインナップはありません。これらの工具が必要な場合には、18Vを選びましょう。

18Vにあって、14.4Vに無い工具
締付・穴あけ・はつり
  • ケレン
  • シャーレンチ
切断・切削
  • 卓上丸のこ
  • スライド丸のこ
  • 高速切断機
  • バンドソー
  • コンクリートカッター
集じん・送風
  • 集じん機
  • ヒートガン
研削・研磨
  • ポリッシャー
  • ハンドグラインダー
  • ドライウォールサンダー
  • ベルトサンダー
園芸工具
  • 芝刈機
  • せん定ハサミ
  • 運搬車
  • アースオーガ
油圧・圧着・鉄筋
  • 油圧パンチャー
  • 鉄筋カッター
  • 圧着機
電動工具・充電工具その他
  • フィニッシュネイラ
  • リベッター
  • 高圧洗浄機
  • 真空ポンプ
  • 空気入れ
  • 保冷庫
  • ケトル
  • グリスガン
14.4Vバッテリー対応機種
インパクトドライバー
TD162DTD162D

フラグシップ

TD161DTD161D

フラグシップ

TD138DTD138D

ベーシック

TD134DTD134D

ライト

同じバッテリーが使い回せる機種

14.4VインパクトドライバーならTD162D一択

14.4Vインパクトドライバーの中で一番のおすすめは、なんと言ってもフラグシップモデルのTD161D(2021年1月に、後継機TD162Dが発売されました)になります。18V版TD172Dと同様に、ヘッド部のスリム化、ヘッド長の短縮、装着がしやすくなった新ワンタッチビットスリーブの採用、ライトモードの搭載、カラーカスタマイズ要素追加、プラスチックケースの進化など、より使い勝手が向上しています。また、14.4V版のTD162Dのみ、重量も0.1kg軽量化されています。

18VのフラグシップモデルTD172Dの兄弟モデルのため、基本的な機能はTD172Dと同等になります。トルク・回転数・打撃数・重量・1充電あたりの作業量に若干の違いがあります。

2021年1月29日現在では、まだTD161Dの生産終了・廃番の情報は入ってきていません。TD162Dではカラーがガッツリ減らされているので、ホワイト・レッド・ブラウンが欲しい方や、今のTD161Dでも全く問題なく使えているという方は、今のうちにTD161Dを買うのも手かと思います。

10.8V(スライド式)

10.8Vリチウムシリーズ2202

一昔前の10.8Vは、パワーもそこまで高くなく連続作業時間も短かったため、プロ向けというよりはDIY向けという位置づけでした。しかし、バッテリーの性能アップやより進化した設計により、現在の10.8V、特にスライド式の10.8Vは、14.4Vや一部の18Vに肩を並べるまでになって来ています。

そのため、パワーよりもバランスを求めるユーザーや軽さを求めるユーザーに特に人気となっています。また、プロのサブ機としてのニーズも高まってきています。

こういった状況から、現在各電動工具メーカーが18Vの次に力を入れているのがこのスライド式10.8Vになります。マキタも例外ではなく、ラインナップ数は2021年12月現在で117機種と、14.4Vに迫る数となっています。

2020年8月には、待望のブロワも登場しました。

10.8V(スライド式)
インパクトドライバー
TD111DTD111D

フラグシップ

TD110DTD110D

ベーシック

同じバッテリーが使い回せる機種

10.8V(スライド式)インパクトドライバーならTD111D一択

10.8V(スライド式)インパクトドライバーの中で一番のおすすめは、なんと言ってもフラグシップモデルのTD111Dになります。135N.mの十分なトルク、楽らくモード、ブラシレスモーターなど、必要な機能をしっかりと搭載しながら、重量は1.1kg(1.5Ahバッテリーなら0.97kg)に抑えたハイスペック機になっています。

ちなみにこのTD111Dは、18VのミドルモデルTD155Dとほぼ同じと言っていいほどのスペックになっています。スペック上での違いは、TD111Dの方がトルクが5N.m低い点と、重量が0.3kg軽い点、防塵防滴が無い点くらいしかありません。

10.8Vで使いたい工具がすべて使えるのであれば、TD155DよりはこちらのTD111Dの方が、使い勝手が良さそうです。

▼関連記事

TD111DとTD155Dについての比較はこちらの記事でも解説しています☟ 【マキタ・HiKOKI 中価格帯】ミドルクラスのインパクトドライバーどれが買い? WH18DB・TD155D

10.8V(差込式)

10.8Vスライドシリーズ

差込式の10.8Vです。差込式はバッテリーをグリップ内部に搭載できるので、スライド式と比べてよりコンパクトで軽量になっています。

一方で、構造上バッテリーの容量を増やすことができず、バッテリーも1.3Ahのものしか無いため、連続作業時間はスライド式に劣ります。また、パワーもスライド式より控えめになっています。バッテリーの充電時間が50分と長め(10.8V/1.5Ahスライド式バッテリーは22分)な点も注意が必要です。

7.2Vのペン型インパクトドライバー以外で極力軽いインパクトドライバーが欲しいユーザーや、プロの方のサブ機としてのニーズがあります。

10.8V(差込式)
インパクトドライバー
TD090DTD090D

同じバッテリーが使い回せる機種

10.8V差込式のラインナップ数は29機種になります。一方、10.8Vスライド式のラインナップ数は93機種となっており、互換性と言う点では大きく水をあけられているのが現状です。また、10.8Vスライド式は4.0Ahという大容量バッテリーにも対応しています。

サブ機として軽いインパクトドライバーがほしい方や、DIYなどでインパクトドライバーだけをちょこっと使いをする方、10.8V差込式のラインナップの範囲で使いたい工具が揃う方には良い選択肢になるでしょう。

7.2V(差込式)

7.2Vシリーズ

差込式の7.2Vです。10.8Vの差込式と比べよりバッテリーがよりスリムになっています。ラインナップはかなり少なくなりますが、ペン型インパクトドライバーやペン型ドリルドライバーといった特徴的な機種があります。

7.2V(差込式)
インパクトドライバー
TD022DTD022D

同じバッテリーが使い回せる機種
締付・穴あけ・はつり
集じん・送風
電動工具・充電工具その他

18V(DIY用)

18Vライトシリーズ

DIY専用の18Vバッテリーシステムです。プロ向けの18Vバッテリーや充電器との互換性はありません。バッテリーも1.3Ah・1.5Ahと低容量になっています。

また、下の表を見ていただいたら一目瞭然ですが、バッテリーを使い回せる機種も全くと言っていいほどありません・・・。更に、18VのDIYシリーズはバッテリー・充電器込のフルセットでの販売しか無い(本体のみの販売がない)ため、バッテリーを使い回せるというメリットもほぼありません

DIY用の18Vインパクトドライバーを買うよりもプロ向けの10.8Vシリーズを選んだほうが幸せになれるでしょう。インパクトドライバー以外の工具を買う気は一切無いというのであれば、価格の安さだけはトップクラスです。

18V(DIY用)
インパクトドライバー
MTD002DSXMTD002DSX
同じバッテリーが使い回せる機種
締付・穴あけ・はつり
マキタDIYモデルについて

マキタのDIYモデルは、18V・14.4V共にDIY専用バッテリーを採用しており、プロ用のバッテリーや充電器との互換性がありません。そのため、最大でも1.5Ahまでの容量に限られます。一方で、HiKOKI(旧 日立工機)のDIYモデルは、プロ用と共通のバッテリーを採用しているので、3.0Ahや6.0Ahといった大容量バッテリーも使うことができます。

入門機としてDIYモデルを買ったあとに、プロ向けの機種にステップアップしやすいのはHiKOKIといえますね。

HiKOKI(日立工機) DIY向けインパクトドライバー

14.4V(DIY用)

14.4Vライトシリーズ

DIY専用の14.4Vバッテリーシステムです。プロ向けの14.4Vバッテリーや充電器との互換性はありません

DIY専用18Vと比べると、ラインナップは多めになってます。本体のみでの販売がある機種もあるため、バッテリーを使い回せるというメリットも生きてきます。ただし、バッテリーの容量は最大でも1.5Ahと低容量なので、長時間の作業や重作業には向いていません。やはり、性能よりもとことん価格を下げたいという方向けと言えるでしょう。

価格を考えてDIY用を選ぶのであれば、18Vよりはこちらの14.4Vの方をおすすめします。

14.4V(DIY用)
インパクトドライバー
MTD001DSXMTD001DSX

パワフルモデル

M695DSM695DS

シンプルモデル

同じバッテリーが使い回せる機種
締付・穴あけ・はつり
切断・切削
集じん・送風
園芸工具
電動工具・充電工具その他
  • ライト
    (本体のみ)

マキタインパクトドライバーのよくある用語について

ここでは、マキタのインパクトドライバーでよく使われる用語について解説していきます。

ブラシレスモーター(BLモーター)

ブラシレスモーター

一般的な直流モーターには、モーターを回転させるためにカーボンブラシという部品が内蔵されています。このカーボンブラシはモーターの回転による摩擦ですり減っていくので、一定時間使用したあとは交換する必要があります。また、摩擦によるノイズなども発生します。

一方、ブラシレスモーターは、文字通りブラシがレス(無い)な新しいモーターになります。そのためカーボンブラシを交換する必要もなく、メンテナンスフリーなモーターです。更に、余分な摩擦がないのでモーターの効率を上げることができ、発熱も抑えることができます。摩擦による余計なノイズも発生しません。モーターのサイズも、ブラシ付きモーターよりもコンパクトになります。

単純に、ブラシレスモーター搭載機は、ブラシレスモーター非搭載機と比べて性能が良いと覚えてしまっても大丈夫です。

ブラシレスモーター搭載機種
電圧 搭載機種
36V TD002G
18V TD172DTD171DTD155DTP141DTS141D
14.4V TD162DTD161DTP131DTS131D
10.8V TD111D

防塵防滴(APT)

APT

その電動工具に、防塵防滴性能があるかという目安です。マキタでは、ADVANCED PROTECTION TECHNOLOGYの頭文字を取ってAPTと呼ばれています。このAPTは以下の3つの特徴で構成されています。

  1. 水・粉じんが入りにくい設計
  2. 侵入した水・粉じんをコーティングやパッキンでブロック
  3. 侵入した水を速やかに外部に排出

これにより、突然の雨や現場での砂埃といった環境から本体を保護しています。ただし、水没などには対応しきれないので、過信は禁物です。

防塵防滴搭載機種
電圧 搭載機種
36V TD002G(IP56対応)
18V TD172DTD171DTD155DTD149DTS141D
14.4V TD162DTD161DTD138DTS131D

楽らくモード

楽らくモード

マキタ独自の機能で、プロが行うような繊細なトリガーコントロールを、機械が自動的に行なってくれるモードを搭載しています。初心者の方はもちろん、何より効率を重視するプロの方まで人気の機能になっています。

主に上位機種に搭載されており、機種によって木材モードのみのタイプや、ボルトモード・テクスモードもあるタイプなど細かい違いがあります。

楽らくモード搭載機種
電圧 搭載機種
36V TD002G(6モード)
18V TD172D(4モード)・TD171D(4モード)・TD155D(1モード)
14.4V TD162D(4モード)・TD161D(4モード)
10.8V TD111D(1モード)

ゼロブレ

ゼロブレ

ダブルボールベアリングの採用により、ビットのブレを低減しています。ブレが少なくなることで、カムアウト(ビットがネジの溝から外れてしまうこと)を少なくすることができます。

こちらも、主に上位機種に搭載されています。

ゼロブレ搭載機種
電圧 搭載機種
36V TD002G
18V TD172DTD171D
14.4V TD162DTD161D

打撃力切替・打撃モード切替

インパクトドライバーの打撃数や回転数を、強・中・弱などに切り替えて使うことができます。カタログスペックの最大トルクや回転数・打撃数を発揮するのは、最速・強といった一番上の打撃モード時のみになります。

小さなネジを締め付けるときには弱モードなどにしておくことで、トリガーを思いっきり握ってしまっても回転数・打撃数が抑えられ、ネジや部材の破損を抑えることができます。

MEMO
打撃力切替の例(TD171D)
打撃モード 回転数[回転/分] 打撃数[回/分]
最速 0~3,600min-1 0~3,800min-1
0~3,200min-1 0~3,600min-1
0~2,100min-1 0~2,600min-1
0~1,100min-1 0~1,100min-1
打撃力切替搭載機種
電圧 搭載機種
36V TD002G(4段)
18V TD172D(4段)・TD171D(4段)・TD155D(2段)・TP141D(3段)・TS141D(3段)
14.4V TD162D(4段)・TD161D(4段)・TP131D(3段)・TS131D(3段)
10.8V TD111D(2段)

マルチインパクトドライバー

マルチインパクトドライバー

インパクトドライバーとドリルドライバー・振動ドリルドライバーをミックスした工具です。最大性能ではそれぞれの専用機にはかないませんが、1機で3機の役目をこなすことができるマルチタイプになります。

「高所作業などで持っていく工具はなるべく減らしたい」、「家庭でのDIYに使いたいけどなるべく買う工具は減らしたい」という場合に最適です。

マルチインパクトドライバー

ソフトインパクトドライバー

ソフトインパクト

一般的なインパクトドライバーは、打撃時に建設現場の近くを通るだけで分かるほどの大きな騒音が発生します。これは構造上どうしても発生してしまう音ですが、どうしても騒音に配慮しなければならない現場もあり、静かなインパクトドライバーのニーズも一定程度存在します。ソフトインパクトドライバーは別名静音インパクトドライバーとも呼ばれており、その名の通り静音性を特に重視したインパクトドライバーです。

静音性を追求した一方で、トルクはかなり抑えめになっており、最大で40N.mとなっています。見た目は普通のインパクトドライバーと変わらないのでついついハードに使ってしまいがちですが、無理な使用は故障の原因になります。パワーは普通のインパクトドライバーの1/5程度だということを意識して使うようにしてください。

ソフトインパクトドライバー

アングルインパクトドライバー

アングルインパクトドライバー
※画像は10.8Vバッテリー搭載TL064D

最近のインパクトドライバーのヘッド長(全長)は、TD171D/TD161Dで114mm、TD002Gで119mmとかなりコンパクトになってきています。しかし、それでも入らないような場所のネジ締めをする必要がある場合もあります。

そういった場合に活躍するのが、アングルインパクトドライバーです。最大トルクは60N.mになっていますが、ヘッド部分をL型に曲げることでよりコンパクトになっています。

アングルインパクトドライバー

ペンインパクトドライバー

ペン型インパクトドライバー

アングルインパクトドライバーと同様に狭い場所での作業に向いています。また、トルクが25N.mと控えめになっているので、「配電盤での配線作業などで締め付けすぎないので良い」と電設業者から人気を集めています。

作業に応じて、ペン型とピストル型の2つのスタイルを使い分けることができます。

ペンインパクトドライバー

おすすめのマキタインパクトドライバー

おすすめのマキタインパクトドライバー

おまたせしました。それでは、おすすめのマキタインパクトドライバーです。電圧の部分でも少し触れてはいますが、用途別にまとめてご紹介していきます。

パワー重視ならこの機種

マキタ 40V 充電式インパクトドライバ TD002G
マキタ 40V 充電式インパクトドライバ TD002G
販売価格:¥61,721 (フルセット・税込)
最大トルク220N.m
回転数0~3,700min-1
ヘッド長119mm
打撃力切替4段切替+楽らく6モード
電源36V(40V MAX)/ 2.5Ah
重量1.6kg
機能ブラシレスモーター・防じん防滴(IP56)・ゼロブレ
工具の使用感をアプリでカスタマイズ

硬さの違う2種類のコンプレッションスプリングを搭載したDST(デュアルスプリングテクノロジー)により、カムアウト低減&締付けスピード約10%向上。別売の通信アダプタADP11により、打撃開始のタイミングや最高/最低回転数・トリガーストローク・打撃時間等のセッティングが可能。ビットの影が出来にくい4灯LED搭載。IP56に対応する専用プラスチックケースには、バッテリを合計3個もしくはバッテリー2個+通信アダプター1個を収納可能。ゼロブレ・楽らく6モード・モードメモリ、といった主要な機能はTD001Gから引き続き搭載。

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マキタ 18V 充電式インパクトドライバー TD172D
マキタ 18V 充電式インパクトドライバー TD172D
販売価格:¥48,832 (フルセット・税込)
最大トルク180N.m
回転数0~3,600min-1
ヘッド長114mm
打撃力切替4段切替+楽らく4モード
電源18V / 6.0Ah
重量1.5kg
機能ブラシレスモーター・防じん防滴・ゼロブレ
作業性・使いやすさをさらに向上させた新フラグシップ

40VMAXシリーズの登場で、TD001Gにマキタ最大トルクの座は譲ったものの、最大クラスのパワーは健在。ヘッド部のスリム化とヘッド長の短縮で優れた隅打ち性能を実現。ビットを差し込む際に掛かる荷重を約50%低減した新・ワンタッチビットスリーブを採用し、ビットの装着がよりスムーズに。TD001Gと同じアンビルを採用し、剛性が約25%アップ。ライトを簡易的な作業用ライトとして使用できるライトモード搭載。IP56に対応する専用プラスチックケースには、バッテリを合計4個収納可能。ゼロブレ・楽らくモード・モードメモリ、といった主要な機能はTD171Dから引き続き搭載。

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14.4V仕様 TD162D

軽さ重視ならこの機種

マキタ 7.2V充電式ペンインパクトドライバ- TD022D
マキタ 7.2V充電式ペンインパクトドライバ- TD022D
販売価格:¥17,479 (フルセット・税込)
最大トルク25N.m
回転数0~2,450min-1
打撃力切替×
電源7.2V(差込式) / 1.5Ah
重量0.55kg
機能手締め対応
使いやすさをスマートに凝縮

マキタ最軽量インパクトドライバー。全長227mm(折り曲げ時)/282mm(ストレート時)、質量0.55kg(バッテリー含む)の小型・軽量スリムボディ。携帯性に優れ狭い場所でも楽に作業が行える。手回しドライバとしても使用できるので追い締めに便利。配電盤などの狭い場所で作業を行う電設業者さんに最適。

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レビューのご紹介

安部様
腰道具に常備してます。
電工です。これがないと仕事にならないってくらいに大事な道具。5年くらい使って最近トリガーの戻りが悪くなってきたから新しく買い直そうと思ってます。
白を使ってます。汚れやすいので次は黒かなぁ?
コーススレッドは32mmまで。42mmだと普通のインパクト出します。 ボードに9mmくらいの穴を開けたりする時ならこのインパクトで充分。コンパネとかはキツいです。
締めすぎないのでそこらへんは配線器具を取り付ける時に便利な点です。
マキタ 10.8V充電式インパクトドライバー 差し込み式 TD090DWX
マキタ 10.8V充電式インパクトドライバー 差し込み式 TD090DWX
販売価格:¥17,343 (フルセット・税込)
最大トルク90N.m
回転数0~2,400min-1
ヘッド長155mm
打撃力切替×
電源10.8V(差込式) / 1.3Ah
重量0.92kg
7.2Vのような軽快さ+14.4Vのようなパワフル感

小型・軽量ながら90N.mと充実のパワーでプロのサブ機などに最適な一台。グリップ内部にバッテリーを配置することで、高さを抑えたデザインを実現。ベルトに装着できるホルスタを標準付属。

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TD090DWXとラジオ・ライト・アルミケースがセットになったバリューパック CK1002SP

レビューのご紹介

加藤様
マキタTD090
軽くて使いやすいです。パワーも充分あり、満足してますが、もう少しスタミナがあれば申し分ないです。
ナオミ様
軽くて使いやすい。
持ち運びも便利で使いやすい。何より持った時のフィット感が良いです。
aki08様
コンパクトでリーズナブル
14.4Vや18Vの程のパワーは望めませんが、4㎜のビスやM10のナットぐらいなら十分に締め付け可能です。
注文をつけるなら、電池の容量がさみしいですが、コンパクトでリーズナブルな10.8Vのインパクトドライバーはお勧めです。
LOST様
使い勝手が良く、軽いので腰に付けても楽です。
今回で2台目で、今まで使っていたものが故障した訳ではなく、プラスチックケースと充電器、バッテリーが欲しかったのでどうせならと購入しました。
エアコン工事、電気工事で使っていますが、よほど力が必要な作業以外この10.8Vのインパクトドライバーで充分です。狭い所、天井裏、天井のボードを外したり脚立の上での作業で本当に使い勝手が良いです。
バッテリーも安いので予備や買い替えも負担が少ないし2台目を買う程なのでこれはおすすめです。10.8Vの工具で力不足を感じる工具も有りますが、このインパクトドライバーに関しては不満に感じた事はありません。

バランス重視ならこの機種

マキタ 10.8V充電式インパクトドライバー スライド式 TD111D
マキタ 10.8V充電式インパクトドライバー スライド式 TD111D
販売価格:¥28,167 (4.0Ahフルセット・税込)
販売価格:¥23,325 (1.5Ahフルセット・税込)
最大トルク135N.m
回転数0~3,000min-1
ヘッド長135mm
打撃力切替2段切替+楽らくモード
電源10.8V(スライド式)
4.0Ah・1.5Ah
重量1.1kg(4.0Ah)
0.97kg(1.5Ah)
機能ブラシレスモーター
質量1kg未満、最強トルク

トルク・機能・重量・サイズが高いバランスでまとまったインパクトドライバーで、プロのサブ機などに最適な一台。フルセットでは4.0Ahと1.5Ahのバッテリー構成があり、作業量重視か軽さ重視かを選択できる。打撃力切替に加えて、打撃開始までは低速回転し、打撃開始後に自動で最高速まで変速することで、長ネジを締め始める際に起きやすいネジ倒れや、ビット外れなどの現象を軽減する楽らくモードで快適な作業を実現。軽量なため、上向き作業などの疲労の軽減にも効果的。

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レビューのご紹介

田中様
使ってみて!!
軽くて、トルクも十分あり、使いやすい。特に上向きの作業やちょっとした作業に最適である。10.8vなので負荷がかかる作業(錆び付いたナット取り外し)の時は、18vを使っている。
マキタ 18V充電式インパクトドライバ TD155D
マキタ 18V充電式インパクトドライバ TD155D
販売価格:¥39,966 (フルセット・税込)
最大トルク140N.m
回転数0~3,000min-1
ヘッド長135mm
打撃力切替2段切替+楽らくモード
電源18V / 3.0Ah
重量1.4kg
機能ブラシレスモーター・防じん防滴
軽量&スリムボディで優れた取回し、使いやすさ

TD111Dの18V版とも言えるスペック構成のバランス型インパクトドライバー。こちらは防じん防滴も搭載し、よりハードな使用にも対応。打撃力切替に加えて、打撃開始までは低速回転し、打撃開始後に自動で最高速まで変速することで、長ネジを締め始める際に起きやすいネジ倒れや、ビット外れなどの現象を軽減する楽らくモードで快適な作業を実現。「TD171Dほどのパワーは要らないけど、ラインナップを考えると18Vバッテリー機が欲しい」という方にも最適。

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岡村様
小径本体の使い勝手が予想以上☆
セカンド機として、18Vでコンパクトな本機種を選択しました。少し全長が長いのですが、私の使用ケースでは 気になりませんでした。
主に狭い箇所でのビス打ちに使ってましたが、小径ボディーが予想以上に良かったのと、適度なトルクでカムアウトも少なく、使い勝手がとても良かったので、気付いたらビス打ちのメイン機になってます。(~90mm)

互換性重視ならこの機種

マキタ 18V 充電式インパクトドライバー TD172D
マキタ 18V 充電式インパクトドライバー TD172D
販売価格:¥48,832 (フルセット・税込)
最大トルク180N.m
回転数0~3,600min-1
ヘッド長114mm
打撃力切替4段切替+楽らく4モード
電源18V / 6.0Ah
重量1.5kg
機能ブラシレスモーター・防じん防滴・ゼロブレ
作業性・使いやすさをさらに向上させた新フラグシップ

バッテリーの互換性、バッテリーを他の機種にも使い回すことを第一に考えた場合、やはり18Vは外せません。18Vシリーズであれば、全292モデルでバッテリーの使いまわしができ、まさにマキタの充電工具の真骨頂と言えるでしょう。

「TD172Dほどのパワーは要らないけど、ラインナップを考えると18Vバッテリー機が欲しい」という方は、上でも紹介したTD155Dがおすすめです。

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静音性重視ならこの機種

マキタ 18V 充電式ソフトインパクトドライバー TS141D
マキタ 18V 充電式ソフトインパクトドライバー TS141D
販売価格:¥64,859 (フルセット・税込)
最大トルク40N.m
回転数0~3,200min-1
ヘッド長136mm
打撃力切替3段+ボルト・テクスモード
電源18V / 6.0Ah
重量1.5kg
機能ブラシレスモーター・防じん防滴
滑らかな締め心地

金属打撃音を極力抑え、油圧によって回転トルクを増幅させるため、トルク発生時の不快な音を大幅に低減。反力が小さく、手が振られにくいので、カムアウト低減にもつながる。ボルト・テクス用モード付で、締付けに最適な回転数・打撃数にコントロールし、ネジ・ボルトの頭飛びを低減。

静音性は高まりますが、通常のインパクトドライバーと比べて価格も高くなり、最大トルクはかなり下がる点にはご注意ください。建築でよく使われる小ねじに関しては、フラグシップのTD172Dと同様にM8まで、コーススレッドも125mmまで対応しています。

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14.4V仕様 TS131D

レビューのご紹介

田中様
マンションや住宅街で使用した
打撃音があまりせず、静かである。ソフトインパクトドライバーだから、静かなのは当たり前だが、ここまで静かになるとは、驚きでした。TD171と比べたら、本当に静かである。トルクもあり各種4ミリのビスを揉むのも全然いけます。
鈴木様
ソフトインパクトを、早く知りたかった
インパクトドライバーを使っていてトルク不足を感じ(135[Nm])、もっと強いものを物色していたが、ソフトインパクトなるものを知り購入してみた。使用者が制御しやすく使いやすい。トルク不足については手でプラスドライバーを使って締めれば良いと思うようになった。
前田様
10日間使ってみました
元々TD170を使っていましたが点検に出した為急遽ソフトインパクトを購入しました。建築業なので木ビスを締める事が多いのですがソフトインパクトの方が断然カムアウトが少ないです。音もかなり静かで締め付けも十分なので今ではソフトインパクトの方がメインで使用してます。
与市君様
購入して良かった?!
ビス打ち音も思ったよりも静かで、打撃が少ない分本体が振られ無いし、カムアウトしないでビスが打てるし、部材を傷つけずに加工出来るから、仕事が楽しいです!パワーも有るし!
じじぃ様
十分静かで作業がしやすい。
前期型の14.4VのTS130より音が大きいと聞いていたが、想像していたより静かで音が気になる現場では重宝しています。パワーも十分で前期型と違いテクスモードや打撃調整もでき、使いやすい。

穴あけもガンガンこなしたいならこの機種

マキタ 18V充電式4モードインパクトドライバー TP141D
マキタ 18V充電式4モードインパクトドライバー TP141D
販売価格:¥63,563 (フルセット・税込)
最大トルク150N.m
回転数0~2,700min-1
ヘッド長171mm
打撃力切替3段(インパクトモード)
電源18V / 6.0Ah
重量1.7kg
機能ブラシレスモーター
トルク不足を未然に防ぐトルク低下お知らせ機能搭載

インパクト・振動ドリル・ドリル・ネジ締めの4モードを搭載。ネジ・ボルトの強力・高速締付け、コンクリートの下穴あけ、小径の鉄工穴あけ、各種木工穴あけ、デリケートな小径ネジの締め付けなど様々な作業に対応。ネジ締めモードでは、ドリルドライバーと同様にクラッチ1~9段+高速/低速で18段階のトルク設定が可能。

それぞれの各モードでの性能は、各専用機のフラグシップと比べると低くなります。また、防じん防滴構造になっていない点にも注意が必要です。

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14.4V仕様 TP131D

▼関連記事

通常のインパクトドライバーでも、トリガーを軽く引いて打撃をしないように使うと簡単な穴あけは可能です。詳しくはこちらの記事をご覧ください☟ インパクトドライバーでの穴あけインパクトドライバーで穴あけはできます(条件付き)

レビューのご紹介

ふじびー様
若干 重いけど・・・
初めて手にしたときの印象は、「バッテリー部分が大きく、全体に重たい」でした。でも現場で実際に使用しだすと、ほとんど気になりません。むしろあまり軽量化しすぎると、締め付けトルクが強い分、手首に負荷がかかるような気もします。これくらいの重量が丁度いいのかも。とにかく、インパクトとドリルドライバーを両方持ちながらの作業が面倒で購入を決めた1台なので、大満足です。狭くない空間でガンガン使う!って感じです。
※5.0Ahのバッテリー使用時の感想です。
ゆうき831様
これさえあればかなり便利
配管工事時のバンド止めや、コンクリートの下穴あけもこれ1台で対応できるので大変便利です。水道屋には必需品?と感じてます。
kimi様
良い製品です。
2ヶ月程前に購入しましたが、振動ドリル、インパクト、ドリルとして使用しています。型枠組み立て、測量用として使用するにはこれで十分と思います。ただ、重機等のボルトの締め付けには、175のトルクのある製品の購入を検討しています。バッテリーの持ちは、非常に良くまったくストレスを感じません。購入して良かったと思います。
グッピー様
良い商品です
機能性他、さすがマキタ様ですが、少し重たく感じます。モードが変更できマンションなどいろんな種類の工具を持ち込まなくても作業できる場合があるので助かっております。

価格重視ならこの機種

マキタ 14.4V 充電式インパクトドライバ 【DIY向け】 M695DS
マキタ 14.4V 充電式インパクトドライバ 【DIY向け】 M695DS
販売価格:¥13,475 (フルセット・税込)
最大トルク130N.m
回転数0~2,400min-1
ヘッド長173mm
打撃力切替×
電源DIY専用18V / 1.5Ah
重量1.3kg
シンプル仕様の本格派

とにかくインパクトドライバーを低価格で手に入れたいという方に最適です。LEDライト・ブレーキなどDIY用ながら必要最低限の機能は搭載しています。

プロ用機種とはバッテリー・充電器の互換性がありませんので注意が必要です。

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マキタインパクトドライバーのよくある質問

Q

36Vのインパクトドライバーに18Vのバッテリーを取り付けて使える?

A 「36Vのインパクトドライバーに18Vのバッテリー」や「18Vのインパクトドライバーに14.4Vバッテリー」といったように、電圧が違う組み合わせでは取り付けることができません。インパクトドライバー本体とバッテリーは必ず同じ電圧で使用してください。


Q

バッテリーに6.0Ahとか1.5Ahってあるけど、何が違うの?

A6.0Ahや1.5Ahというのはバッテリーの容量を表しています。スマートフォンやモバイルバッテリーなどの、2,000mAhや10,000mAhといった表記と同じ意味になります。この容量が多いほど、1回の充電で使える時間や作業量が長くなります。単純計算で、6.0Ahバッテリーと1.5Ahバッテリーでは、6.0Ahバッテリーの方が1.5Ahバッテリーよりも4倍長く作業ができるということになります。


Q

同じ18Vでも3.0Ahとか6.0Ahがあるけど、互換性はあるの?

A現行のインパクトドライバーは、同じ電圧であれば、Ah(容量)が違っても取付可能です。生産が終了している古い製品は、機種によって4.0Ah以上のバッテリーが使えないことがあります。

同じ18Vや14.4Vでも、プロ用とDIY用の間に互換性はありません。

Q

格安の互換バッテリーは使ってもいいの?

A取り付けて使うことはできますが、けがや故障の原因となる可能性があります。また、当然ながらメーカー保証の対象外にもなりますので、純正品を使用するようにしましょう。

おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。マキタインパクトドライバーの選び方・用途別おすすめ機種を全シリーズ解説【2022年版】、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。

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