【簡単&今すぐできる】レーザー墨出し器の精度確認方法

レーザー墨出し器 精度確認 アイキャッチ画像

レーザー墨出し器の作業前精度確認は面倒ですよね(^^;

今やレーザー墨出し器は現場には欠かせない道具の一つですが、精密機器のため、保管時の温度や湿度、車載時の振動などちょっとしたことで精度が狂ってしまうことも。(時々トラックの荷台にレーザーを置いている方を見ますが絶対にダメですよ~)

精度確認をせずに作業を続けていると「どうも合わない」、まさかと気付いてレーザーの精度を調べてみたら見事に狂っていた・・・という話もよく聞きます。作業は最初からやり直し。

そうならないために事前の精度確認が大事だというのは分かっちゃいるけど「おおがかりな精度確認なんか作業前にいちいちやってられない・・・」というのも本音だったりします(笑)。そこで、忙しい職人さんでもカンタン&短時間でできる「簡易的な精度チェック方法」と、定期的に行っていただきたいメーカー推奨の「正しい精度点検方法」の2つをご紹介します。

今回アドバイスとご協力をいただいたのは国内レーザー墨出し器のシェアトップメーカーのタジマさんです。

簡易的なレーザー精度チェック方法

こちらでご紹介するチェック方法はレーザー墨出し器を使う前に毎回行ってください。

1.水平ラインの簡易精度チェック

注意
こちらの方法は、あくまでも簡易的な精度チェックです。定期的にメーカー推奨のレーザー精度点検を実施してください。
水平ライン簡易チェック方法
  • ※1 横全周モデルの場合は正面の中央付近が養生テープの上にくるようにしてください。
  • ※2 横全周モデルの場合は後面の中央付近が養生テープの上にくるようにしてください。
  1. 壁(水平ラインが照射できる高さ)に養生テープを貼ります。
  2. レーザー墨出し器の円形気泡管の気泡が赤い円の中心にくるように脚整準ネジを回して調整します。
  3. 水平ラインの右端が養生テープの上にくるようにして、マーキングします。ここをAとします。※1
  4. 次に、水平ラインの左端が養生シートの上にくるように本体を回転させ、マーキングします。※2
  5. Aと大きなズレがないことを確認します。

2.縦ラインの簡易精度チェック

注意
こちらの方法は、あくまでも簡易的な精度チェックです。定期的にメーカー推奨のレーザー精度点検を実施してください。
縦ライン精度の確認1
  1. 風の影響の少ない既設の建造物の壁を選び、高さ3mのポイントをマーキングします。ここをポイントAとします。
  2. ポイントAから下げ振りを吊した床面のポイントをマーキングします。ここをポイントBとします。
  3. ポイントAに縦ラインを合わせて、ラインとポイントBに大きなズレがないか確認します。

メーカー推奨の正しいレーザー精度点検方法

1.水平ラインの精度確認(メーカー推奨)

水平ライン精度の確認方法1
  1. 5m離れた壁(または柱)の中央に、厚み2~5cmくらいの板を置いて、その上に墨出し器を設置します。
  2. 墨出し器の円形気泡管の気泡が赤い円の中心にくるように脚整準ネジを回して調整します。
  3. 電源スイッチをONにして、水平ラインを出射します。
  4. 一方の壁面に出射した水平ラインの中央付近をマーキングします。ここをポイントA’とします。
水平ライン精度の確認2
  1. 墨出し器を約180°反転して、もう一方の壁面に出射した水平ラインの中央付近をマーキングします。ここをポイントAとします。
  2. 電源スイッチを一旦OFFにします。
水平ライン精度の確認3
  1. 墨出し器をポイントA’側の壁ぎわの位置に移動します。(※墨出し器の載っている板を取り除きます。)
  2. 墨出し器の円形気泡管の気泡が赤い円の中心にくるように脚整準ネジを回して調整します。
  3. 電源スイッチをONにして、水平ラインを出射します。
  4. 壁面にラインを出射し、中央付近をポイントA’に合わせます。その時に水平ラインの中央付近をポイントB’とします。
水平ライン精度の確認4
  1. 墨出し器を約180°反転して、もう一方の壁面に水平ラインを出射し、中央付近をポイントAに合わせます。出射した水平ラインの中央付近をマーキングします。これをポイントBとします。
水平ライン精度の確認5
  1. 墨出し器を右方向に約45°回転させ、ポイントBの位置の水平ラインをマーキングします。ここをポイントCとします。
水平ライン精度の確認6
  1. 墨出し器を左方向に約90°回転させ、ポイントBの位置の水平ラインをマーキングします。ここをポイントDとします。
  2. ポイントA’からポイントB’までの距離L1と、ポイントAからポイントDの最大距離L2、ポイントAからポイントBの最小距離L3を測定します。
  3. L1とL2の差とL1とL3の差がそれぞれ許容範囲(下表参照)以内であれば正常です。
水平ライン精度点検の許容範囲目安
機種精度(到達点精度)許容範囲
±1.0mm/10mの機種±0.5mm以内
±1.0mm/7.5mの機種±1.0mm以内

2.縦ラインの精度確認(メーカー推奨)

縦ライン精度の確認1
  1. 風の影響の少ない既設の建造物の壁を選び、高さ3mのポイントをマーキングします。ここをポイントAとします。
  2. ポイントAから下げ振りを吊した床面のポイントをマーキングします。ここをポイントBとします。
縦ライン精度の確認2
  1. この壁面のポイントBより、5m離れた位置に墨出し器を設置します。
  2. レーザー墨出し器の円形気泡管の気泡が赤い円の中心にくるように脚整準ネジを回して調整します。
  3. 電源スイッチをONにして、縦ラインを出射します。
  4. レーザーラインをポイントBに合わせます。
  5. そのままの状態で、ポイントAの位置のレーザーラインをマーキングします。ここをポイントCとします。
縦ライン精度の確認3
  1. ポイントAとポイントCの差L1が許容範囲以内であれば正常です。
  2. 墨出し器を回転させ、他の縦ラインについても同様に確認してください。
縦ライン精度点検の許容範囲目安
機種精度(到達点精度)許容範囲
±1.0mm/10mの機種±1.5mm以内
±1.0mm/7.5mの機種±2.0mm以内

3.鉛直クロスポイント精度の確認方法(メーカー推奨)

鉛直クロスポイント精度の確認1
  1. レーザー墨出し器を天井高さ3mの部屋に設置します。
  2. レーザー墨出し器の円形気泡管の気泡が赤い円の中心にくるように脚整準ネジを回して調整します。
  3. 電源スイッチをONにして、すべての縦ラインを出射します。
  4. 下部ポイントと鉛直クロスポイントをマーキングします。ここをそれぞれポイントA、ポイントBとします。
鉛直クロスポイント精度の確認2
  1. レーザー墨出し器がズレないようにゆっくりと180°回転させ、下部ポイントをポイントAに合わせます。
  2. このときの鉛直クロスポイントをマーキングします。ここをポイントCとします。
鉛直クロスポイント精度の確認3
  1. ポイントBとポイントCの差L1が許容範囲以内であれば正常です。
鉛直ポイント精度点検の許容範囲目安
機種精度(到達点精度)許容範囲
±1.0mm/10mの機種±1.5mm以内
±1.0mm/7.5mの機種±2.0mm以内

4.矩(かね)精度の確認方法(メーカー推奨)

矩精度の確認1
  1. 床が平らな場所を選び、長さ約11mの水糸を床にピンと張ります。(現場の地墨線をご利用いただいても可です。)
  2. 水糸の中央のポイントをマーキングします。ここをポイントAとします。
  3. ポイントAより、両側5m離れたポイントをマーキングします。ここをそれぞれポイントB、ポイントCとします。
矩精度の確認2
  1. レーザー墨出し器をポイントAに設置します。
  2. レーザー墨出し器の円形気泡管の気泡が赤い円の中心にくるように脚整準ネジを回して調整します。
  3. 電源スイッチをONにして、全ての縦ラインを出射します。
  4. 下部ポイントをAに合わせます。その状態で右側縦ラインをポイントBに合わせます。
  5. 下部ポイントを基準として正面縦ラインの5m位置をマーキングします。これをポイントDとします。
矩精度の確認3
  1. レーザー墨出し器がズレないようにゆっくりと回転させ、正面縦ラインがポイントCに合うようにします。
  2. その状態で、ポイントDの位置の右側縦ラインをマーキングします。これをポイントEとします。
  3. ポイントDとポイントEの差L1が許容範囲以内であれば正常です。
  4. 他の大矩(おおがね)についても同様に精度確認をしてください。
おおがね精度点検の許容範囲目安
機種精度(到達点精度)許容範囲
±1.0mm/10mの機種±3.0mm以内
±1.0mm/7.5mの機種±4.0mm以内

5.左右通り精度の確認方法(メーカー推奨)

左右通り精度の確認1
  1. 床が平らな場所を選び、長さ約11mの水糸を床にピンと張ります。(現場の地墨線をご利用いただいても可です。)
  2. 水糸の中央のポイントをマーキングします。ここをポイントAとします。
  3. ポイントAより、両側5m離れたポイントをマーキングします。ここをそれぞれポイントB、ポイントCとします。
左右通り精度の確認2
  1. レーザー墨出し器をポイントAに設置します。
  2. レーザー墨出し器の円形気泡管の気泡が赤い円の中心にくるように脚整準ネジを回して調整します。
  3. 電源スイッチをONにして、すべての縦ラインを出射します。
左右通り精度の確認3
  1. 下部ポイントをポイントAに合わせます。その状態で右側縦ラインをポイントBに合わせます。
  2. その状態で、左側縦ライン上のポイントCの位置にマーキングします。これをポイントDとします。
  3. ポイントCとポイントDの差L1が許容範囲以内であれば正常です。
左右通り精度点検の許容範囲目安
機種精度(到達点精度)許容範囲
±1.0mm/10mの機種±1.5mm以内
±1.0mm/7.5mの機種±2.0mm以内

レーザーの誤差が許容範囲を超えていたら

精度確認後、誤差が許容範囲を超えている場合は、購入した販売店またはメーカーへ依頼して精度調整を行ってください。

ビルディでご購入いただいたお客様はフリーダイヤル、またはお問い合わせフォームからご連絡頂ければ、すぐに対応させていただきますのでお気軽にお問合せください。

レーザー墨出し器の主なメーカーとお問い合わせ先
メーカー名お問い合わせ先受付時間
タジマ0120-933-297平日9:00~17:30
(12:00~13:00除く)
ムラテックKDS0120-342-381平日9:00~17:30
シンワ0120-305143平日8:30~17:00
ボッシュ東日本048-536-7171
西日本092-963-3486
平日9:00~17:30
マキタ0120-171-197
携帯電話03-3816-1141(東京支店)
平日9:00~17:00
日立0120-208-822
携帯電話0570-20-0511
(PHS・一部IP電話からは利用不可)
平日9:00~17:00
リズム042-646-6234平日8:30~17:30

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