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充電式クリーナーにハイパワーな18V仕様が新登場!
2023年2月、マキタの18V充電式クリーナーCL284FD・CL285FD・CL286FDの3機種が登場しました。40V機(CL001G・CL002G・CL003G)がすでに登場していましたが、こちらの18V版といった感じです。
今回は、この3つの新型機の特徴をチェックしながら、従来機や40V機との比較もしていきたいと思います。
新型機のポイントをチェック
それでは早速、CL284FD・CL285FD・CL286FDの3機種の特徴をチェックしていきましょう。
3つの新型機の違いは?
今回発売された3つの新型機ですが、それぞれの違いはゴミの集まり方・捨て方です。CL284FDがカプセル式、CL285FDが紙パック式、CL286FDがサイクロン一体式となっています。
クリーナーの本体内のフィルタは定期的に清掃が必要なのですが、サイクロン一体式のCL286FDにおいては、カプセル式のCL284FD、紙パック式のCL285FDと比較して、フィルタの清掃頻度が約6分の1となっています。フィルタが目詰まりしにくいのでお手入れの頻度が低く、吸引力が長続きするのがサイクロン一体式の特徴の一つですね。
ちなみに、マキタのクリーナーについて詳しく解説している記事もありますので、より詳細を知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね。
マキタの掃除機(ハンディクリーナー)どれを買う?(やさしく解説)全47機種 【2022年版】パワフルな吸引力
ハイパワーブラシレスモーターの搭載とモータ制御の最適化により、18V機でありながら40Vmax仕様と同等の吸引力を実現しています。パワフルモードで使用した際の吸込仕事率は、CL284FD・CL285FDが125W、CL286FDが100Wとなっています。
静かになった!
新型機では、「モーターの排気流路の見直し」「モーターの風切り音を低減する穴あき吸音スポンジ」「モーターの振動を吸収するエラストマ(ゴム弾性をもつ素材)採用」により、低騒音を実現しています。さらに、ノズルの可動部が改良されたことで、ノズル内の空気の流れも改良され、吸引時にノズルから発生する騒音も低減しました。これにより、パワフルモードで運転した際の騒音はCL284FD・CL285FDでは65dB(A)となっています。
また、サイクロン式は通常音が大きくなる傾向にありますが、CL286FDにおいては、上記改良に加えて、プレフィルタとスポンジフィルタがメッシュパイプの風切り音を低減する新3層構造によりサイクロン部の騒音も低減しています。サイクロン未使用機と同等の静音性が実現され、パワフルモードで運転した際の騒音は66dB(A)と、低騒音化に繋がっています。
使いやすさも◎
ワンタッチスイッチ
スイッチはワンタッチ式です。電源ボタンとモード切替ボタンがあり、モードは4段階で切替えられます。どのモードになっているかLEDでの確認もしやすいようになっています。スタート前からモードを切替えることができ、電源を切っても前回と同じモードから再開できるモードメモリ機能が付いています。
操作性もUP
ノズルの位置が改良され、操作性もUPしています。ノズル可動部の中心を、後タイヤの軸の上に配置。押さえ付ける力によって、じゅうたん等への引っかかりが低減されています。カーペットの掃除もよりスムーズにできるようになりました。
その他の特徴
その他にもLEDライトや、パイプの取り外しが簡単なパイプロックボタンなど便利な機能が搭載されています。取り外したパイプの先端は斜めになっており、T字型ノズル無しでも掃除しやすい形状です。床の隅や車内の掃除も快適におこなえます。また、すきま用ノズルも標準で付属しています。ホコリのたまりやすいソファのすきまや、サッシの掃除にも活躍してくれます。
仕様表でスペック比較
それではここからは、新形機のスペックを仕様表で見ていきたいと思います。「40V機と同等の吸引力」ということで、「従来機(18V)」「新型機(18V)」そして「40V機」の3つで比較してみます。比較する機種が多いので、「カプセル式」「紙パック式」「サイクロン一体式」に分けてみてみましょう。
カプセル式を比較
カプセル式クリーナーのスペック比較 | ||||
---|---|---|---|---|
クラス | 従来機 | 新型機 | 40V機 | |
品番 | CL281FD | CL284FD | CL001G | |
発売月 | 2019年2月 | 2023年2月 | 2021年2月 | |
吸込仕事率 (高機能フィルタEX) |
パワフル | 60W | 125W | 125W |
強 | 40W | 70W | 70W | |
標準 | 15W | 45W | 45W | |
エコ | – | 20W | 20W | |
集じん容量 | 750ml | 730ml | 730ml | |
連続使用時間 | 使用バッテリー | BL1830B | BL1830B | BL4025 |
パワフル | 約15分 | 約8分 | 約16分 | |
強 | 約20分 | 約15分 | 約25分 | |
標準 | 約50分 | 約21分 | 約40分 | |
エコ | – | 約38分 | 約80分 | |
機体寸法 (長さ×幅×高さ) |
1016×113×154mm | 1106×113×153mm | 1066×113×152mm | |
質量 (バッテリー装着時) |
1.4kg | 1.5kg | 1.6kg | |
カラー | 白青 | 白緑 | ||
定価 (税込み) |
フルセット | ¥49,720 | ¥53,350 | ¥57,420 |
本体のみ | ¥19,800 | ¥22,880 | ¥22,880 |
紙パック式を比較
紙パック式クリーナーのスペック比較 | ||||
---|---|---|---|---|
クラス | 従来機 | 新型機 | 40V機 | |
品番 | CL282FD | CL285FD | CL002G | |
発売月 | 2019年2月 | 2023年2月 | 2021年11月 | |
吸込仕事率 (高機能フィルタEX) |
パワフル | 60W | 125W | 125W |
強 | 42W | 70W | 70W | |
標準 | 15W | 45W | 45W | |
エコ | – | 20W | 20W | |
集じん容量 | 紙パック | 300ml | 330ml | 330ml |
高機能 ダストバッグ |
500ml | 500ml | 500ml | |
連続使用時間 | 使用バッテリー | BL1830B | BL1830B | BL4025 |
パワフル | 約15分 | 約8分 | 約16分 | |
強 | 約20分 | 約15分 | 約25分 | |
標準 | 約50分 | 約21分 | 約40分 | |
エコ | – | 約38分 | 約80分 | |
機体寸法 (長さ×幅×高さ) |
1016×114×154mm | 1106×113×153mm | 1066×114×152mm | |
質量 (バッテリー装着時) |
1.5kg | 1.6kg | 1.7kg | |
カラー | 白 | 白緑 | ||
定価 (税込み) |
フルセット | ¥50,380 | ¥54,120 | ¥58,190 |
本体のみ | ¥20,460 | ¥23,650 | ¥23,650 |
サイクロン一体式を比較
サイクロン一体式に関しては、18V機の登場は今回発売のCL286FDが初めてとなります。サイクロン一体式は、40V機のCL003Gとの2機種で比較してみます。
サイクロン一体式クリーナーのスペック比較 | |||
---|---|---|---|
クラス | 新型機 | 40V機 | |
品番 | CL286FD | CL003G | |
発売月 | 2023年2月 | 2022年3月 | |
吸込仕事率 (高機能フィルタEX) |
パワフル | 100W | 100W |
強 | 60W | 60W | |
標準 | 35W | 35W | |
エコ | 15W | 15W | |
集じん容量 | 250ml | 250ml | |
連続使用時間 | 使用バッテリー | BL1830B | BL4025 |
パワフル | 約8分 | 約16分 | |
強 | 約15分 | 約25分 | |
標準 | 約21分 | 約40分 | |
エコ | 約38分 | 約80分 | |
機体寸法 (長さ×幅×高さ) |
1106×113×177mm | 1106×113×177mm | |
質量 (バッテリー装着時) |
1.7kg | 1.8kg | |
カラー | 白緑 | ||
定価 (税込み) |
フルセット | ¥56,870 | ¥60,940 |
本体のみ | ¥26,400 | ¥26,400 |
従来機と40V機のいいとこどり
どのタイプのクリーナーも、従来機と比較すると吸引力は倍近くに上がっており、確かに40V機と同等のパワーになっているのは魅力的ですね。ですがその分連続運転時間が短くなっていて、ほぼ半減といった感じなので、連続運転時間を重要視されるなら注意ポイントです。
パワフルモードでの連続運転時間は約8分と、掃除をするにはちょっと心もとない数字…とはいえ、ずっとパワフルモードで掃除するということもそんなにないのではないでしょうか。普段は標準モードや強モード、ここぞというときにパワフルモードといった使い方をすれば問題ないかなと思います。
また、表内の連続運転時間はあくまでも標準付属バッテリー(3.0Ah)を使用した際の数値です。大容量バッテリーのBL1860B(6.0Ah)を使用すれば倍に伸ばすこともできますし、予備バッテリーをいくつか持っておけば実質無制限に作業することができます。ご自身の作業量に合わせてバッテリーを選択できるのは、コードレス機の魅力の1つかもしれませんね。
ビルディでCHECK
新型機は、家庭での使用などライトユーザーでも利用しやすくプロユーザーでも汎用性の高い18V機でありながら吸引力は40V機並みという、従来機と40V機のまさにいいとこどりと言った感じです。
定価は4,000円弱アップ
定価を従来機と比較すると、フルセットでも本体のみでも4,000円弱アップしています。
40V機と比べると、本体のみの定価は同じです。スペックを考えても納得ですね。
スライド&トリガスイッチタイプの後継機は今のところなし
今回登場の機種は、スイッチがワンタッチのボタンタイプでした。マキタのクリーナーにはこのスイッチがスライド&トリガタイプの機種CL280FDもあります。連続運転したい時はスライドスイッチ、こまめにON/OFFしたい時はトリガスイッチと使い分けができるのがこのタイプのメリットなのですが、残念ながらCL280FDの後継機は今のところ無いようです。
ビルディでCHECK
サイクロンはあと付けできる
サイクロン式のメリットは、本体のゴミ捨て頻度が約1/6になりお手入れの頻度が減ること。そして、細かなゴミを遠心分離するので、本体のカプセルや紙パックが詰まりにくく、吸引力が持続することです。新型機のCL286FD(18V機)や40V機のCL003Gは初めから一体式になっている仕様ですが、カプセル式については別売品のサイクロンユニットを取り付ければ後からでも一体式にすることが可能です。また、カプセル式・紙パック式どちらも別売品のサイクロンアタッチメントを取り付ければ、本体と一体化ではなく外付けする形にはなりますが、サイクロン式にすることもできます。
サイクロンユニット(サイクロン部分と本体を一体化(カプセル式のみ)
ビルディでCHECK
サイクロンアタッチメント(サイクロン機構を外付け)
ビルディでCHECK
ビルディでCHECK
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。【マキタ】18V機が出た!静かでパワフルな充電式クリーナー CL284FD・CL285FD・CL286FD発売【新製品レビュー】、いかがでしたでしょうか。
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