【鉄筋結束機対決】マキタ&マックスの鉄筋結束機を徹底検証

マキタ max 鉄筋結束機 リバータイア

マックスの独壇場にマキタが参入

鉄筋結束機はこれまでマックスから「リバータイア」のシリーズでのみ販売されていました。しかし、2018年2月末マキタより充電式の鉄筋結束機が販売されました。マックスの独断場にマキタが乗り込んでいった形です。

そこで今回は気になる鉄筋結束機のスペック面からの比較と、消耗品の互換性を徹底検証してみました。便利なのですが鉄筋結束機、結構いいお値段しますよね…。

鉄筋結束機 本体の比較 ~TR180DRGXとRB-399A-B2C/40A~

マキタから発売されたTR180DRGXですが、マックスから発売されているRB-399A-B2C/40Aの対抗馬となります。ここではこの同等2機種に絞って比較をしていきます。

ちなみにマックスからツインリバータイアという新製品も発売されましたが、こちらは今回マキタから発売された製品と比べると完全に上位機種となります(マックスではツインタイア特集サイトまで作りかなり力を入れています。)このツインリバータイヤの大まかなメリットは下の3点です。

MEMO

ツインリバータイア…マックスから発売されている従来機種の完全上位版

  1. 結束スピードアップ(従来機比較:130%)
  2. 結束力アップ(従来機比較:1.5倍)
  3. ミミ高さを抑える「先端折り曲げ機構」搭載

マキタ・マックス 鉄筋結束機 仕様比較表

それではマキタTR180DRGXとマックスRB-399A-B2C/40Aを比較していきます。

マキタ マックス
品番
TR180DRGX

RB-399A-B2C/40A
定価(税込) 206,172円 226,800円
販売価格(税込) 127,880円 169,800円
質量(バッテリー含む) 2.6kg 2.2kg
質量(バッテリーのぞく) 1.9kg 1.7kg
付属バッテリー 18V-6.0Ah×2個 14.4V-4.0Ah×2個
寸法(長さ×幅×高さ mm) 304×93×318 303×102×286
1回結束時間 2周巻時:0.85秒以下
3周巻時:0.90秒以下
対象鉄筋 D10×D10~[D13×D13]×[D13×D13]
1リールあたりの
結束可能回数
なまし鉄線 2周:約156回
3周:約120回
亜鉛メッキ線 ★使用可能だが、詳細情報なし
恐らくマックスと同程度
2周:約143回
3周:約110回
ポリエステルコート(被覆)線 ★使用可能だが、詳細情報なし
恐らくマックスと同程度
2周:約135回
3周:約105回

★マキタに問い合わせ使用可能なことは確認をとりましたが、実証データがありませんでした。なまし鉄線での数値が同じことから、同程度との見解です。
※販売価格について…2018年3月12日時点。価格は変動することがあります。

内容が優れているほうに色を付けています。さて、ここからは項目別に比較してきましょう。

価格での比較

マキタTR180DRGXは定価の時点でマックスより2万円ほど安くなっていました。価格の面では文句なしでマキタTR180DRGXに軍配があがります。

能力での比較

バッテリーについて

まずバッテリーについて比較していきます。マキタのセットには18V-6.0Ahのバッテリーが2個ついてきます。一方マックスのセットには14.4V-4.0Ahのバッテリーが2個ついてきます。

発売時期の差はありますが、付属バッテリーの優秀さもマキタに軍配があがりますね。

ちなみにマキタの鉄筋結束機は14.4Vと18Vのバッテリーを使用可能ですが、マックスの鉄筋結束機は14.4Vのバッテリーのみ使用可能となっています。

重さ・寸法について

本体のみの重さで比較した場合マキタは1.9kgに対しマックスは1.7kgでした。

0.2kg分マックスの方が軽いつくりになっていますね。連続作業で移動が多いので、少しでも軽いほうが嬉しいところです。

続いて製品の寸法について比較していきます。幅はマキタの方が短くなっていますが、三辺計でみるとマックスが24mm小さいつくりになっています。(マキタ3辺計:715mm マックス3辺計:691mm)

製品サイズはマックスのほうがコンパクトでした。結果、製品サイズ・重さについてはマックスが有利です。

操作性について

マキタとマックスでは巻数&結束力の調整方法が異なります。マキタはデジタル式、マックスはダイヤル式となっていますが、ここは好みが分かれるところだと思います。ちなみにマキタにはマックスにない連発モードが搭載されています。

マキタ 鉄筋結束機 調整方法
マキタ 鉄筋結束機 TR180DRGX 能力切替

マキタの鉄筋結束機の出力調整は3つのボタンで調整します。「巻き数」のボタンで2巻か3巻きかを選択し、「▲か▼」のボタンで結束力を調整していきます。

マックス 鉄筋結束機 調整方法
マックス 鉄筋結束機 調整ダイヤル

マックスの鉄筋結束機の出力調整はダイヤル式で2周巻きの結束力1~5と3周巻きの結束力1~5の中で希望の出力をカーソルに合わせて回転させるだけです。

マキタの鉄筋結束機は連発モード搭載
マキタ 鉄筋結束機 連発モード

マキタの鉄筋結束機にはトリガを引いたままコンタクトプレート(画像2番の矢印の部分)を鉄筋に押し付けるだけで連続して作業が可能です。モードの切り替えは電源ボタンのすぐ横にある「単発⇔連発」ですぐ変更可能です。

鉄筋結束の作業は連続して行うことが多いのでこれは嬉しい機能です。

実際に結束作業で比べてみた。

マキタもマックスも「1回結束時間」や「対象鉄筋」、「1リールあたりの結束可能回数」についてカタログ表記上の差はありませんでした。スペック上は引き分けといったところでしょうか。

しかし、そう結論付けるのはまだ早いようです。マキタとマックスの鉄筋結束機を打ち比べてみると、ちょっと意外な事実が出てきました。

まずはマキタの鉄筋結束機の結果をご覧ください。

makita 鉄筋結束機 実演結果 TR180DRGX
マキタ TR180DRGX実演結果

何度か結束を行なっていると矢印の先のような「びろんとワイヤが伸びている」状態のものが…! 何かと思ったら3回結束の状態で結束を個なった結果、2回までしか結束されておらず余った部分が伸びているワイヤ部分でした。

一方こちらはマックスの結束結果の画像です。まずはご確認ください。

マックス 鉄筋結束機 実演結果 RB-399A-B2C/40A
マックス RB-399A-B2C/40A 実演結果 その1
マックス 鉄筋結束機 実演結果 その2 RB-399A-B2C/40A
マックス RB-399A-B2C/40A 実演結果 その2

比べてみると、マックスの鉄筋結束機ではマキタで起こった結束ミスが発生しませんでした。これはさすが改良してきた場数が違うのでしょうか。まだまだ検証段階ですが結束の安定性は老舗のマックスに軍配があがりそうですね。

ちなみに結束に失敗したりしてやり直したいときはワイヤーカッターで切断してしまいましょう。鉄筋にぴったりくっついていると凄く切断しにくいので、なるべく小さい製品の方が取り回しがよさそうです。

MCC ワイヤカッター
MCC ワイヤカッター

ワイヤロープがバラけずきれいに切れます。刃は特殊鋼に独自の熱処理をしてあり、切れ味・耐久性に優れ、開調整が簡単にできます。

切断能力(mm)ワイヤ:φ4 (鉄筋結束機の鉄線はφ0.8mm)

ビルディで見る

タイワイヤ(消耗品)の互換性について

タイワイヤ互換表

マキタとマックスの製品・消耗品は互換性のあるものと、ないものがあります。それぞれの対応表を作成しました。

マキタ マックス

TR180DRGX

RB-399A-B2C/40A

RB-219-B2C/15A

RB-519A-B2C/40A
※1

RB-440T-B2C
マキタ
F-91069
なまし線
× × × ×
マックス
TW899(JP)
なまし線
×

TW899-EG(JP)
亜鉛メッキ線

※2
×

TW899-PC(JP)
被覆線

(2周巻は×)

(2周巻は×)
× ×

RB-440T専用タイワイヤ
× × × ×

※1 RB-519A-B2C/40Aは廃番となり、RB-440T-B2Cが後継機となります。それに伴い消耗品も専用の消耗品となります

※2 RB-519A-B2C/40Aに亜鉛メッキ線は使用可能ですが、10回に1回ほどは正常に結束できません。その際は線を取り除き、再結束する必要があります。理由は他のタイプに比べ本体の開口部が大きいためです。

タイワイヤ(消耗品)の組み合わせ

既存のマックスの消耗品「TW899シリーズ」はマキタの鉄筋結束機(TR180DRG)で使用が可能です。

しかしマキタから登場した消耗品のなまし鉄線「F-91069」はマックスの鉄筋結束機では使用ができません。マキタの消耗品が現状マキタ専用となっているんです。

これはタイワイヤと本体側の互換性をチェックする認証システムに理由があります。

消耗品のワイヤにある白い部品(画像の矢印部分)を鉄筋結束機側が認証してワイヤを送り出しています。

マックス 鉄筋結束機 センサー認証部分
マックス 鉄筋結束機消耗品 TW899(JP)

マキタの鉄筋結束機本体はマックスの消耗品も認証するように作られていますが、マキタの消耗品はマックスの本体に認証するようにつくられていませんでした。 このためマキタのタイワイヤはマキタ専用品となっているのです。

そもそもこの認証機能が付いたのは、マックスの鉄筋結束機が発売された当初、安価な粗悪品のタイワイヤが多く出回りトラブルや修理が多発してたことから、マックスは対策として粗悪品のタイワイヤを使えないようこの認証機能を付けたことが発端でした。

しかし、皆さんが気になるのはマキタの鉄筋結束機TR180DRGXを使用した際に、マキタとマックスどちらの消耗品を使ったほうがランニングコストが安いかという点ですね。価格を比べてみるとこの様な結果になりました。

メーカー 品番 入り数 価格
マキタ
F-91069
50巻(1箱) 11,490円(税込)
マックス
TW899(JP)
11,680円(税込)
差額:190円

※2018年3月12日時点。価格は変動することがあります。

比較した結果、マキタの本体(TR180DRGX)を使った際はマキタのタイワイヤ(F-91069)を使った方がマックスのタイワイヤ(TW899(JP))を使用することで190円ランニングコストを抑えることができます。

まとまった数を使う現場になったりするとこの差が大きく感じてくるかもしれません。またタイワイヤをまとめて購入すると割引があるかもしれませんので相談してみるといいかもしれません。

鉄筋結束機まとめ

今までマックスしか選択肢がなかった鉄筋結束機の幅が広がるのは良いことです。何より、普段使っているメーカーと充電工具を揃えることができるのが大きいです。充電工具のバッテリー、高いですからね…。

マキタユーザーでバッテリーを持っている方は、TR180DZK(本体のみ)でも使用が可能になるので、悩んでいた方は検討してみてはいかがでしょうか。

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