マキタカタログの見方「型番だけで仕様が分かる」ルールを解説。

マキタカタログ 型番の見方

マキタのカタログ掲載製品の型番、特に充電工具の型番のつけ方に、ある一定のルールがあることをご存知ですか? このルールを知っているかどうかでマキタのカタログの見方が大きく変わります。一度このルールを覚えると、製品の型番を見ただけで付属品、バッテリの数や容量が分かるようになりますので、商品選定のときに大変便利です。「充電器はついているの?」、「バッテリは2個ついているの?」、こんな疑問は型番を見ただけで解決できるようになります。

マキタ型番の表記ルール(40V MAXのみ)

「G」=40VMAX 充電工具

TD001G???

マキタの従来の充電工具は、英字+数字の機種固有の型番に、共通型番の「D」が必ず付いていました。しかし、40VMAXシリーズは「D」ではなく「G」が共通型番となっています。この「G」は、バッテリに表記されている【XGT】(=Next Generation Technolog)の「G」に由来しているのでは、、と今回も勝手に想像しています。

「RDX」=2.5Ahバッテリー2個付き

TD001GRDX

40V2.5Ahバッテリーが2個付いていることを表します。RDXが付いた製品は、充電器とケースも付属しています。

ただし、数字の後の英字表記は5字までとされているようで、HR001GDXVBのように5字に収まらない場合にはRが省略されて「DX」となるようです。この場合ももちろん充電器は付属しています。

「RMX」=4.0Ahバッテリー2個付き

GA017GRMX

40V4.0Ahバッテリーが2個付いていることを表します。RMXが付いた製品は、充電器とケースも付属しています。

「001」=40VMAX 固有型番

TD001G???

マキタの40VMAXシリーズは、これまでの充電工具シリーズから固有型番の表記ルールも変更しています。製品群を表す最初の二文字(TD・HSなど)は従来通りですが、その直後の数字3文字がリセットされ、各製品群ごとに001から再スタートしています。

新製品が出るたびに001、002と増えていくようですが、ディスクグラインダーでは発売時期によって、GA001G・GA002G → GA009G・GA010G → GA017~20Gと6飛ばしになっているので、他の製品群も今後同様に6飛ばしで固有型番が増えていくのかもしれません。

マキタ型番の表記ルール

「D」=充電工具

TD137D???

マキタの充電工具は、英字+数字の機種固有の型番に、共通型番の「D」が必ず付きます。これだけではバッテリ付属有無や、色などは分かりませんが、この後の型番で判別ができます。これは私の勝手な推察ですが、おそらく充電工具の「直流電源=DC」のDから由来しているのではないかと思っています。

「Z」=本体のみ(バッテリ・充電器別売)

TD137DZ

充電工具を表わす型番DのあとにZが付いた場合は、この製品は「本体のみ」でバッテリー、充電器、ケースが付属しないことを意味します。すでにマキタのバッテリ・充電器をお持ちの方向けの製品です。由来は、、分かりません。

「RF」=充電器・バッテリ付

HS470DRF

バッテリーが1個付いていることを表わします。DRFが付いた製品はほとんどケースも付属しています。これも私の勝手な推察ですが「充電器=Recharger」に由来していると思っています。「F」は、、バッテリも含めた「Full set」でしょうか。知っている方がいたら教えてください。高容量バッテリが登場後は、「F」が付く機種は従来からのバッテリ容量3.0Ahのままであることが分かります。(※例外としてポータブルバンドソーPB181DRFXは、本体用のケースは無く、バッテリ用のケースが付いています。)

「RFX」充電器・バッテリ2個付

TD137DRFX

Xが付くと、バッテリーが2個付いていることを表わします。インパクトドライバーやインパクトレンチ、ハンマードリルなど電力を使う工具は2個付属仕様になっています。

「T」=5.0Ahバッテリ付

TD137DRTX

DRFのF部分がTの場合は、バッテリが高容量5.0Ahであることを表わします。TD137DRTXの場合は、Xも付いているので5.0Ahバッテリが2個付いているということが分かります。

「G」=6.0Ahバッテリ付

TD170DRGX

DRFのF部分がGの場合は、バッテリが高容量6.0Ahであることを表わします。TD170DRGXは、Xも付いているので6.0Ahバッテリが2個付いています。

「M」=4.0Ahバッテリ付

TD137DRMX

DRFのF部分がMの場合は、バッテリが4.0Ahであることを表わします。ただ5.0Ah・6.0Ahバッテリの発売により、4.0Ah仕様は徐々に廃番となっています。

「K」=ケース付(バッテリ無し)

HR165DZK

小型ハンマドリルなどのDZ仕様(本体のみ・バッテリ充電器別売)のごく一部のみの規格となります。Kは「ケース付」ということを表わします。HR165DZKは、ハンマドリル本体のみ+ケース、ということになります。HR165DRFXに「K」はついていませんが、こちらはケースは標準で付属しています。あくまでDZ仕様に「K」がついたときのみとお考えください。尚、本来ケースの意味では「Case」となりますが、「K」は完全日本仕様ということでしょうか。

「V」=集じんシステム付き

HR182DRGXV

ハンマドリルなどについているもので、Vは「集じんシステム付き」ということを表しています。「Vacuum」の頭文字が由来と思われます。

「SH」=軽量型バッテリ仕様

DF471DSHX

軽量タイプの1.5Ahバッテリが付属していることを表わします。容量が少ないため、DIYやちょっと使い、又は軽さを優先したい現場向きです。これは自信はありませんが、「短時間」からの「Short」からきているのでは。。全く自信がありません。

【DSH該当機種】DF471DSHXTD134DSHXDF031DSHX・DF331DSHXTD110DSHXDF370DSHHP331DSHXHS301DSH

色を表わす型番———「L(ライム)」、「B(黒)」、「W(白)」、「P(ピンク)」

TD137DRFXL

DZ、DRF、DRFXなどの後に続く型番は、色を表わします。何もつかない場合は所謂「マキタブルー」と呼ばれる、マキタ通常色(プロ用モデル)の少し緑がかった青色です。

製品群を表す型番表記

TD171DRFXの冒頭表記「TD」はインパクトドライバーであることを表します。それ以外にもマキタの型番の冒頭の表記で製品群が判別できます。 以下混同しやすい物を中心にまとめてみました。特にDF484とHP484(ドライバードリル震動の有無)、JS161とJN161(シャーとニブラ)などはマキタ営業さんでもよく間違えますのでご注意ください。 その他のマキタ製品群ごとの型番表記はこちらにまとめてあります。

Mから始まる型番は一般家庭・DIY向け

マキタMシリーズ
緑色ボディのMシリーズ

ホームセンターでよく見かける緑色のボディのマキタ電動工具。マキタブルーと呼ばれる青みがかった製品シリーズとの違いをご存知ですか? 緑色のボディのものは通称「Mシリーズ」という一般家庭・DIY用途(ホーム用)の電動工具で、プロ用であるマキタブルーの機種と明確に区別されています。

このMシリーズは、その名の通り「Mから始まる型番」がつけられています。(ちなみに日立工機では同様にFシリーズとして、はじめにFがついた型番が家庭用モデルになっています。)

ただ、草刈り機や高圧洗浄機はMから始まる型番がつけられていますが、マキタブルーのボディで特にホーム用・プロ用の区別はありません。 また最近は10.8V機種でマキタブルーでありながら、ホーム用・プロ用両方にラインナップされている機種も出てきています。プロ用はDSHX(バッテリ2個)、ホーム用はDSH(バッテリ1個)、といった型番でバッテリの数に違いをつけていたりしますが、本体性能に違いはありません。

主なマキタ電動工具の製品群ごとの型番表記
索引型番の冒頭表記製品群
TTDインパクトドライバー
TSソフトインパクトドライバー
TWインパクトレンチ
DDFドライバードリル
HHP震動ドライバードリル・震動ドリル
HRハンマードリル
HMはつりハンマー
JJNニブラ
JSシャー
アルファベット品番 マキタの製品群ごとの型番表記(アルファベット編)

数字だけの型番表記

マキタカタログの「モデル番号索引」には、上記のアルファベットから始まる品番以外に、「数字だけ」の品番もあります。 1000番台、2000番台~と続いていますが、これには残念ながらルールはありません。しかし!この数字だけの品番にはマキタの電動工具開発の歴史が詰まっているんです。マキタが最初に発売した電動工具、国内生産初めての電気カンナです。この電気かんなの品番が「1000」だったのです。このあたりについてはまた記事をあらためて書いてみたいと思います。

仕様や機能を表す表記———「LXT」、「BL MOTOR」、「APT」、「AWS」って何?(型番ではありません)

VC864DZ梱包外観

LXT

高容量バッテリ対応

BL MOTOR

ブラシレスモーター採用。カーボンブラシの交換が不要なタイプです。

APT

防滴・防塵仕様です。メーカー表記によれば、「あくまで水や粉塵に対する影響が抑えられるように設計はしてあるが、故障しないことを保証するものではない」としています。 (APT=Advanced Protection Technology)

AWS

充電式工具と集じん機の連動スタートが、Bluetoothによりワイヤレスで機能します。(AWS=Auto-start Wireless System)

AVT

動吸振器により振動を抑える構造になっています。主に電動ハンマーやハンマードリル等に使われています。(AVT=Anti Vibration Technology)

AFT

触り回され低減機構です。主にドライバドリルや丸のこ、ディスクグラインダー等に使われています。(AVT=Active Feedback sensing Technology)

CXT

10.8Vスライド式バッテリ採用機を表します。

マキタ総合カタログは3タイプ

マキタ総合カタログの請求

マキタの総合カタログは、プロ用、ホーム用、園芸商品用の3種類があります。 カタログをご希望の方は最寄りのマキタ登録販売店(金物店やホームセンター)、マキタ営業所にお問い合わせください。最寄りのマキタ営業所が分からない方は、下記マキタ電子カタログの最終ページ(裏表紙)に全国のマキタ営業所一覧が掲載されていますのでご覧ください。

マキタカタログ電子版ダウンロード

データ容量が大きいのでモバイル環境の方はご注意ください。

2 COMMENTS

ナベちゃん

谷口様コメントありがとうございます!ありがたいお言葉、記事制作の励みになります。
今後も皆さんのお役に立てる情報を提供してまいります!

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