目次
新型高圧釘打ち機登場
2021年11月から12月にかけて、マックスの高圧釘打ち機エアロスターが新型となって発売されました。今回の記事では、従来機と比較して、どういった改良があったのかをチェックしていきたいと思います。
タイプ | 新型機 | 従来機 |
---|---|---|
50mm | HN-50N4(D) | HN-50N3(D) |
65mm | HN-65N4(D) | HN-65N3(D) |
75mm | HN-75N4(D) | HN-75N3(D) |
90mm | HN-90N6(D) | HN-90N5(D) |
新型機の改良ポイント
それでは早速、新型高圧釘打ち機の改良ポイントを見ていきましょう。
圧力切替機構搭載
圧力切り替えレバーを4段階に切り替えることで、釘打機内部に入る空気圧を変更することができます。使用する釘や打ち込み対象物に応じた最適なパワーで使用することができます。
また、圧力切り替えレバーを本体に搭載したことで、コンプレッサー側で吐き出し圧力を変更する手間を省くことができ、スムーズな作業が可能になります。
従来機から引き続き搭載されているアジャスタダイヤル+圧力切替でより効率よく作業が可能です。
圧力切り替えレバー④のエネルギー値を100%とした場合、③で約75%、②で約65%、①で約50%となります。
機種によって、使用する釘や打ち込み対象物の大まかな目安が設定されています。以下の表は、HN-65N4(D)の目安になります。
HN-65N4(D)の場合 | ||
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レバー位置 | 空気圧 | 使用釘の目安 |
④ | 1.9~2.3MPa (エアコンプレッサ直圧) |
65mm釘 コンクリート用釘、鋼板用釘 |
③ | 1.8MPa | 50mm~65mm釘 コンクリート用釘、鋼板用釘 |
② | 1.6MPa | 45mm釘 |
① | 1.4MPa | 38mm釘 |
連続打ち込み本数アップ
圧力切替機構搭載が搭載され、使用する釘や打ち込み対象物に応じた最適なパワーに設定できるようになったことで、連続打ち込み本数がアップしています。
新爪形状コンタクトノーズ 【HN-90N6(D)/50N4(D)/65N4(D)のみ】
コンタクトノーズの先端全周に細かい爪を設けることで、「斜め打ち」時にほぼ360度、どの角度で釘打ち機を部材に押し付けてもしっかりと引っ掛かるようになりました。また、「平打ち」時にも環状の爪による引っ掛かりで、滑りやすい素材でも狙った箇所に打ち込みやすく、安定した釘打ち作業が可能になりました。
※ HN-75N4(D)は従来機と同じコンタクトノーズとなっています。
新グリップカバー
滑りにくく切れにくい新グリップカバーを採用しています。手にしっかりとフィットすることで、作業の効率化と疲労軽減につながります。
アームカバー側の先端視認性向上 【HN-90N6(D)のみ】
HN-90N6(D)は、従来機よりノーズ先端部分が見やすい形状になり、狙いやすくなっています。
ケースなし仕様が追加 【HN-50N4(D)/65N4(D)のみ】
HN-50N4(D)とHN-65N4(D)については、環境志向の方向けにキャリングケースなし仕様(ダンボール梱包)が新たにラインナップに加わっています。キャリングケースが不要という方は、こちらをお選びください。
キャリングケースなし仕様の場合、画像左側のキャリングケースは付属しません。
従来機に引き続き採用されているポイント
ここからは、新型機と従来機で特に変更のないポイントをチェックしていきます。
新・風量調整エアダスタ機構
片手で風量の調整が可能な新・風量調整エアダスタ機構が、新型機でも引き続き搭載されています。
装填しやすく、調整しやすいマガジン
釘の出し入れが容易で、釘を載せた後でも高さ調整可能なマガジンを引き続き採用しています。
スペックで比較
今度はスペックで新型機と従来機を比較してみましょう
新型機と従来機のスペック比較 【50mm】 | ||
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クラス | 新型機 | 従来機 |
品番 | HN-50N4(D) | HN-50N3(D) |
発売年 | 2021年 | 2018年 |
使用釘 | 19~50mm | |
ネイル・ピン装填数 | 100本(1巻)・200本(1巻)・250本(1巻)・300本(1巻)・400本(1巻) | |
使用空気圧 | 1.2~2.3MPa(約12~23kgf/cm2) | |
寸法(高さ) | 289mm | 289mm |
寸法(幅) | 126mm | 126mm |
寸法(長さ) | 304mm | 278mm |
重量 | 1.9kg | 1.7kg |
定価 | 97,500~(税抜) | 95,000(税抜) |
新型機と従来機のスペック比較 【65mm】 | ||
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クラス | 新型機 | 従来機 |
品番 | HN-65N4(D) | HN-65N3(D) |
発売年 | 2021年 | 2018年 |
使用釘 | 27~65mm | |
ネイル・ピン装填数 | 100本(1巻)・200本(1巻)・250本(1巻)・300本(1巻)・400本(1巻) | |
使用空気圧 | 1.2~2.3MPa(約12~23kgf/cm2) | |
寸法(高さ) | 302mm | 302mm |
寸法(幅) | 126mm | 126mm |
寸法(長さ) | 324mm | 298mm |
重量 | 2.2kg | 2.0kg |
定価 | 105,500~(税抜) | 103,000(税抜) |
新型機と従来機のスペック比較 【75mm】 | ||
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クラス | 新型機 | 従来機 |
品番 | HN-75N4(D) | HN-75N3(D) |
発売年 | 2021年 | 2017年 |
使用釘 | 38~75mm | |
ネイル・ピン装填数 | 150本(1巻)・200本(1巻)・250本(1巻)・300本(1巻) | |
使用空気圧 | 1.2~2.3MPa(約12~23kgf/cm2) | |
寸法(高さ) | 304mm | 304mm |
寸法(幅) | 126mm | 128mm |
寸法(長さ) | 324mm | 298mm |
重量 | 2.7kg | 2.4kg |
定価 | 129,000~(税抜) | 126,500(税抜) |
新型機と従来機のスペック比較 【90mm】 | ||
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クラス | 新型機 | 従来機 |
品番 | HN-90N6(D) | HN-90N5(D) |
発売年 | 2021年 | 2019年 |
使用釘 | 45~90mm | |
ネイル・ピン装填数 | 120本(1巻)・150本(1巻)・200本(1巻)・250本(1巻)・300本(1巻) | |
使用空気圧 | 1.2~2.3MPa(約12~23kgf/cm2) | |
寸法(高さ) | 328mm | 328mm |
寸法(幅) | 126mm | 126mm |
寸法(長さ) | 324mm | 298mm |
重量 | 2.8kg | 2.6kg |
定価 | 147,000~(税抜) | 144,500(税抜) |
サイズが若干大きく
スペックで見ると、すべてのクラスで長さが従来機より26mm長くなっています。おそらくですが、圧力切替機構の搭載によるものと思われます。
重量がアップ
すべてのクラスで重量が従来機より0.2kg(HN-75N4のみ0.3kg)重くなっています。こちらも圧力切替機構の搭載によるものと思われます。
価格がアップ
従来機と比較して、定価で2500円、ビルディ売価で1500~2000円ほどアップしています。ただ、性能もアップしているので、実質的にはあまり変わらないと言えるかもしれません。
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。MAX高圧釘打ち機2021年モデル4機種登場! 進化したポイントをわかりやすく解説【新製品レビュー】、いかがでしたでしょうか。従来機から様々な改良が加えられ、より魅力的な機種に仕上がっていると思います。
この記事が皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。