MAX充電式フィニッシュ2021年モデル2機種登場! 用途と機能の違いをわかりやすく解説【新製品レビュー】

新型充電式フィニッシュネイラ登場

2021年9月2日、マックスの充電式フィニッシュネイラが新型となって発売されました。従来機では、通常仕様TJ-35FN2と、型枠仕様TJ-35FN2FWの2つのラインナップがありましたが、この2機種の違いは型枠用先端アタッチメントの有無のみで、それ以外は完全に同一の機種となっていました。

一方、新型機では内装用と型枠用として明確に区別され、それぞれの用途に特化した専用機としてラインナップされています。

そこで今回の記事では、内装用と型枠用の違いについて見ていくとともに、従来機と比較して、どういった改良があったのかをチェックしていきたいと思います。

マックス充電式フィニッシュネイラ
タイプ 新型機 従来機
内装用 TJ-35FN3 TJ-35FN2
型枠用 TJ-35FN3FW TJ-35FN2FW

内装用と型枠用の違いとは

従来機との比較・内装用と型枠用

今回のモデルチェンジから、内装用型枠用として、それぞれ別の作業向けに専用設計されています。

内装用TJ-35FN3は、建築大工さん向けに、強力スプリング搭載でハイパワーの特徴を有する機種になっています。堅木への安定した打ち込みが可能です。

一方、型枠用TJ-35FN3FWは、突然の雨や粉塵などハードな現場での作業が多い型枠大工さん向けに、マックスイージス規格をクリアした防塵防滴性能を有する機種になっています。また、連続打ち込み本数も従来機と比較して大幅にアップしています。

新型機の改良ポイント

それでは早速改良ポイントを見ていきましょう。

MAX IEGS対応【型枠用TJ-35FN3FWのみ】

マックスイージス

型枠用TJ-35FN3FWは、マックス耐環境統合防護システム「MAX IEGS(マックスイージス)」に対応しています。

「MAX IEGS」とは、防じん・防滴に関するマックス独自の規格です。木くずやコンクリート・石膏の粉、更に結露や突然の降雨など、現場を想定したサイクル試験を行い、その環境に耐えうる設計となっています。

従来機や、内装用のTJ-35FN3も一定程度の防水性は確保されていますが、型枠用のTJ-35FN3FWでは、使用する環境に合わせてより高い性能が付与されています。

連続打ち込み本数大幅アップ【型枠用TJ-35FN3FWのみ】

連続打ち込み本数アップ

型枠用TJ-35FN3FWは、従来機と比較して連続打ち込み本数が約2.5倍と大幅にアップしています。

連続作業の多い型枠現場では連続打ち込み本数の向上が求められており、それに応えたとのことです。

強力スプリングで打ち込み力1.5倍【内装用TJ-35FN3のみ】

打ち込み力アップ

内装用TJ-35FN3は、強力スプリングを採用しています。打ち込み力は従来機TJ-35FN2と比較して約50%アップしており、35mmフィニッシュネイルを軽快に打ち込むことができます。

建築現場からの、「堅木に打ち込めるパワーが欲しい」という声に応えた仕様とのことです。

新反動吸収機構を採用

新・反動吸収機構

従来機TJ-35FN2・TJ-35FN2FWも反動吸収機構を採用していましたが、新型機では、より低反動を実現した新反動吸収機構を採用しています。

速射性アップ

速射性アップ

従来機TJ-35FN2・TJ-35FN2FWと比較して、新型機では、速射性が約15%アップしています。よりテンポの良い作業が可能です。

ランタン照射モード搭載

ランタン照射モード搭載

新型機では、従来の作業時に点灯するLEDライトの機能に加えて、ランタン照射モードが搭載されています。先端を部材から離した状態でトリガーを5回連続で引くことにより、ランタン照射モードに設定されます。

トリガーを引くことなく約1時間連続でライトを照射し続ける事ができるので、暗所での連続作業や簡易的な照明としても使用できます。

ダイヤル式アジャスタ

ダイヤル式アジャスタ搭載

従来機ではレバー式のアジャスタでしたが、新型機では微調整がしやすいダイヤル式となっています。

ブラシレスモーター搭載

新型機では、ブラシレスモーターを搭載しています。連続作業性と耐久性の向上につながります。

従来機に引き続き採用されているポイント

LEDライト

LEDライト

冬場の夕方の屋外作業や、屋内の照明の届きにくい所での作業に役立つLEDライトを装備しています。

おしらせLED

お知らせ大型LEDランプ

お知らせ大型LEDランプにより、電池切れや温度上昇時に、部材を緑色に照らして通知します。

見やすい釘残量

見やすい釘残量
見やすい釘残量(※画像は従来機)

黄色のプッシャガイドにより、釘の残量が分かりやすくなっています。

安心の空打ち防止機構搭載

最後の1本まで実打が可能です。

スペックで比較

今度はスペックで新型機と従来機を比較してみましょう

新型機と従来機のスペック比較
クラス 新型機 従来機
品番
TJ-35FN3
TJ-35FN3 / TJ-35FN3FW
TJ-35FN2
TJ-35FN2 / TJ-35FN2FW
発売年 2021年 2018年
使用フィニッシュネイル 15・20・25・30・35(mm)
フィニッシュネイル装填数 100本(最大104本)
装着可能バッテリー 18V(5.0Ah・2.5Ah)
寸法(高さ) 246mm 223mm
寸法(幅) 80mm 80mm
寸法(長さ) 261mm 264mm
重量 2.3kg(JP-L91850A装着時) 2.2kg(JP-L91850A装着時)
フルセット価格
(内装用/型枠用)
¥65,131 / ¥66,291 ¥55,285 / ¥56,265
本体+ケース価格
(内装用/型枠用)
¥46,649 / ¥44,788 ¥39,295 / ¥40,238

サイズが若干大きく

全高246mm

スペックで見ると、全高が従来機より23mm高くなっています。おそらくですが、新反動吸収機構の採用によるものと思われます。

一方で、長さは3mm短くなっています。

重量が0.1kgアップ

5.0Ahバッテリー装着時の重量が2.3kgとなり、従来機より0.1kgアップしています。ちなみに、スペック上は2.5Ahバッテリー装着時の重量に変化はありません。

価格がアップ

従来機と比較して、ビルディ売価で1000円強アップしています。ただ、性能も大きくアップしているので、実質的には値下げと言えるかもしれません。

おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。MAX充電式フィニッシュ2021年モデル2機種登場! 用途と機能の違いをわかりやすく解説【新製品レビュー】、いかがでしたでしょうか。従来機から様々な改良が加えられ、より魅力的な機種に仕上がっていると思います。

従来機の発売時点では、充電式のフィニッシュネイラといえばマックスからしか販売されていませんでした。その後、マキタ・HiKOKIから相次いで充電式フィニッシュネイラが投入され、ユーザーの選択肢は多くなりました。そういった中での待望のフルモデルチェンジ、今後の動きが気になるところですね。

この記事が皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。

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