目次
ミルウォーキー日本上陸!
2021年4月、工具メーカーのミルウォーキーツールが、ついに日本に上陸しました。これまで国内では入手することが難しく、店頭などで見る機会もなかったため、ミルウォーキーの名前を聞いたことが無かったという方も多いと思いますが、実は世界トップクラスの工具メーカーになります。
日本人的には新しいメーカーということで、やはり気になるのはその工具の性能ですよね。特に、マキタやHiKOKIといった国内大手メーカーと比べてどうなのかという点は特に気になるポイントだと思います。
そこで、今回のビルディマガジンでは、ミルウォーキーの充電工具の特徴やバッテリーのプラットフォームについて詳しく見ていきます。ミルウォーキーを検討している方必見ですよ。
ミルウォーキーとは?
創業は1924年
ミルウォーキーは1924年に創業したアメリカのメーカーです。創業当時は電動ドリルなどの製造・修理が中心でしたが、世界初のレシプロソーの開発やグラインダー・ポータブルバンドソーなどの開発製造で、知名度を高めていきました。
2005年からリチウムイオンバッテリー充電工具を投入
ミルウォーキーがリチウムイオンバッテリー充電工具に参入したのは2005年からです。この時は28Vのリチウムイオンバッテリーを採用していました。ちなみに、マキタやHiKOKI(旧 日立工機)も同時期にリチウムイオンバッテリー充電工具に参入しています。
2008年からは、より小型・高性能化を追求したM18シリーズ(18Vリチウムイオン)と、軽量・コンパクトさを追求したM12シリーズ(12Vリチウムイオン)を投入。この二つが様々な改良を受けつつ、メインのバッテリープラットフォームとして現在に至っています。ちなみに、2008年のM18バッテリーシステムと2018年のM18バッテリーシステムを比較した場合、出力と性能は7倍にアップしているとのことです。
2020年からは、従来のM18・M12シリーズに加えて、パワーカッターやはつりハンマー、コアドリルといった大型建設工具のコードレス化を目標としたMXシリーズを投入しています。
ミルウォーキーの充電工具の特徴
電圧=パワーではない?
ミルウォーキーの充電工具の最大の特徴は、電圧を上げずに高い性能を実現しているという点です。一般的な充電工具では、電圧=パワーとされています。そのため、より高性能な充電工具を開発するとなると、必然的にバッテリーの電圧もアップしていく傾向にあります。一方ミルウォーキーでは、12VバッテリーのM12シリーズでも、他メーカーの14.4V充電工具はもちろん、一部の18V充電工具にも匹敵する性能を実現しています。
メーカー | ミルウォーキー | マキタ | ||
---|---|---|---|---|
品番 | M12 FIWF12 | TW161D | TW284D | TW300D |
最大締付 トルク |
339N.m | 155N.m | 255N.m | 300N.m |
差込角 | 12.7sq | |||
ヘッド長 | 124.5mm | 155mm | 147mm | 144mm |
電圧 | 12V | 10.8V | 14.4V | 18V |
重量 | 1.4kg (6.0Ah) | 1.2kg (4.0Ah) | 1.6kg (6.0Ah) | 1.8kg (6.0Ah) |
フルセット 価格 |
¥63,668 | ¥31,236 | ¥56,811 | ¥59,130 |
本体のみ 価格 |
¥32,780 ※ケース付き |
¥15,870 | ¥19,266 | ¥19,335 |
実際にインパクトレンチのスペックを比較してみた表がこちらになります。18VのマキタTW300Dを超えるトルクに加えて、ヘッドの長さも非常にコンパクトになっています。
流石に、重量では10.8VのマキタTW161Dより重くなっていますが、性能を考えるとかなり軽量であると言えるでしょう。
一方で、価格に関しては、他機種と比較して高くなっています。18VのTW300Dよりスペックの面で優れているとは言え、ちょっと迷ってしまいますね。
次は、ミルウォーキーの高性能さの秘密を見ていきましょう。
高性能の秘密その1 高性能バッテリー
ミルウォーキーのバッテリーは、独自の加熱制御システムや温度調整セルフレームにより、過負荷時の長時間使用にも耐えられる設計になっています。また、バッテリーセルの個別収納、衝撃吸収構造の採用、防水バリアーの採用などにより、バッテリーそのものの耐久性も高くなっています。
これらの設計により、氷点下20°の過酷な環境下でも高いパフォーマンスを発揮します。
また、防水保護等級こそ取得していないものの、耐水・撥水保護設計、基盤の撥水仕様Nanoコーティング、水排出設計など、防水対策にも注力した設計になっています。
更に、18Vのハイアウトプットバッテリーは、バッテリー内部のセルそのものもより高性能で大型のタイプを採用するなど、より高出力を発揮できる設計です。
高性能の秘密その2 専用設計ブラシレスモーター
ミルウォーキーのブラシレスモーターは、市販品を使用するのではなく、各工具に合わせた自社製造の専用設計モーターを使用しています。それぞれの工具の特性やサイズなどに応じて最適なモーターを用意できるため、高性能化につながっています。
また、モーター内部の構造も、一般的なブラシレスモーターと比較してより高負荷に耐えることができ、高出力化につながる太い銅線を採用するなど、コストを掛けた設計になっています。
高性能の秘密その3 レッドリンクプラスインテリジェンス
バッテリーとモーターがどれだけ高性能なものであったとしても、この二つをうまく連携させることができないと、すぐに過負荷で止まってしまう、モーターが焼き付くまで酷使してしまう、モーターの性能を十分に引き出すことが出来ないといった問題が発生してしまいます。
ミルウォーキーの充電工具には、モーターの動作状態やバッテリー内部の温度・給電状況を常にモニターし、過負荷時にも作業能力を低下させることなく最高のパフォーマンスを発揮させることができる制御システムが搭載されています。また、充電時にも充電状態をモニターすることにより、バッテリーの長寿命化を実現しています。これが特許技術のレッドリンクプラスインテリジェンスです。
こういった制御システムの基板も、大型のヒートシンクや一般的に使用されるものより太い配線を採用するなど、耐久性・信頼性を高める構造になっています。
高性能の秘密まとめ
ここまで見てきたように、ミルウォーキーの充電工具は、高性能なバッテリーとモーターに加えて、それらを最適にコントロールする制御システムにより、12VのM12シリーズ機種では14.4~18V機種相当、18VのM18シリーズ機種では36~40V機種以上、といった電圧を超えた性能を実現しています。
先程のインパクトレンチでの比較でも触れましたが、こういった性能の追求が価格に反映されているとも言えそうですね。
M12(12V)バッテリープラットフォームとラインナップ一覧
ここからは、電圧ごとのバッテリープラットフォームと、ラインナップを見ていきましょう。まずはM12シリーズです。
M12シリーズは、12Vリチウムイオンバッテリーを採用している充電工具シリーズです。このシリーズはパワーやスピードを損なうことなく、携帯性の向上を追求したシリーズになっています。多彩なラインナップがあり、手工具のコードレス化にも注力しています。
12Vながら、他メーカーの14.4V機や一部の18V機に匹敵するパワーを持った機種もラインナップされている点がポイントです。
M12シリーズでは、バッテリー本体に残量確認表示はなく、工具本体側に備わっています。
マキタやHiKOKIでは、最近発売された10.8V機種のバッテリー取付方式はスライド式となっていますが、ミルウォーキーでは差込式となっています。
M12シリーズのバッテリーと充電器一覧
バッテリ | 充電器別の充電時間 | ||||
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M12/M18用 | M12/M18用 | M12用 | |||
品番 | 容量 | 重さ※ | M12-18SC JP 【高速充電器】 ¥25,080 |
M12-18FC JP 【通常充電器】 ¥10,428 |
C12C JP 【専用充電器】 ¥7,128 |
M12 B2 JP ¥3,828 |
2.0Ah | 179g | 28分 | 28分 | 40分 |
M12 B3 JP ¥6,358 |
3.0Ah | 189g | 67分 | 67分 | 70分 |
M12 B4 JP ¥8,778 |
4.0Ah | 406g | 60分 | 60分 | 80分 |
M12 B6 JP ¥11,880 |
6.0Ah | 427g | 103分 | 103分 | 130分 |
※重量は2021年11月時点でのビルディ実測値です。
M12-18SC JPは急速充電器、M12-18FC JPは通常充電器ですが、M12シリーズのバッテリーを充電する際には充電時間は同じになります。
M18シリーズは持っていないし、購入予定もないということであれば、通常充電機のM12-18FC JPで問題ありません。
ちなみに、マキタやHiKOKIの同クラスの10.8Vバッテリーと比較すると、ミルウォーキーの方が安く入手することができます。
メーカー | ミルウォーキー | マキタ | HiKOKI |
---|---|---|---|
品番 | M12 B4 JP | BL1040B | BSL1240M |
電圧・容量 | 12V/4.0Ah | 10.8V/4.0Ah | 10.8V/4.0Ah |
価格 | ¥8,778 | ¥10,171 | ¥9,548 |
M12シリーズの機種一覧
2022年4月現在で32機種がラインナップされています。
M12シリーズの機種一覧 | |
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M12シリーズの特徴的な機種
ミルウォーキーのM12シリーズは、他のメーカーでは18Vや14.4Vまでしかラインナップされていない機種が多い点が特徴です。一般的に14.4V未満ではパワー不足で使えないとされているような機種が、12VのM12シリーズにラインナップされているという点は、ミルウォーキーのM12シリーズの高性能さを表していると言えそうです。
また、ラチェットレンチはエア式が一般的、パイプカッターは手工具が一般的ですが、こういった工具をコードレス化して投入している点もポイントです。
ラチェットレンチ
ミルウォーキー 12V 充電式ハイスピードラチェットレンチ (本体のみ) M12 FHIR38-0 JP
最大締付トルク | 47N.m |
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回転数 | 450min-1 |
角ドライブ | 9.5sq |
全長 | 272mm |
重量 | 1.0kg |
機能 | ブラシレスモーター・LEDライト付き |
無段変速トリガー、トリガーロックなどの機能により、作業性を向上。LEDライト搭載で、暗い現場での作業にも対応。
パイプカッター
ミルウォーキー 12V 充電式PVCカッター (本体のみ・ケースなし) C12 PPC-0 JP
最大切断能力 | 50mm |
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重量 | 1.9kg |
機能 | LEDライト付き |
切断を完全に制御可能にする無段変速トリガー搭載。暗い現場での作業を可能にするLEDライト装備。※VU管(薄肉塩ビ管)には使用できませんのでご注意ください。
ドレンクリーナー
ミルウォーキー 12V 充電式 加圧式配管清掃機(本体のみ) M12 DCAG-0C0 APJ
重量 | 3.2kg |
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機能 | LEDライト付き |
最大345kPaのエアー圧で詰まりを強力に除去できる。シンク、便器、床の配管に最適なアクセサリー類が付属。アクセサリーを交換することによって25mmから100mmまでの配管に対応。圧力調整弁機能付きで、配管の種類や厚さに応じた最適なエアー圧に調整可能。1充電で約25回使用できる。
ミルウォーキー 12V 充電式配管清掃機(本体のみ) M12 BDC6-0C0 APJ
回転数 | 0~500min-1 |
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重量 | 4.2kg |
機能 | LEDライト付き |
一台で床置き、手持ち作業両方に最適なデザイン。50ミリまでの配管に対応した7.6mの直径6ミリケーブルを装備。
チェンソー
ミルウォーキー 12V 充電式 小型チェーンソー (本体のみ) M12 FHS-0X0 JP
ガイドバー長 | 152mm |
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ガイドバー | スプロケットノーズバー |
チェーン形状 | 90PX028E |
チェーン速度 | 5m/s |
重量 | 2.3kg |
機能 | ブラシレスモーター |
12V充電式で、重量2.3kgの軽量・コンパクトボディながら、ガイドバー長さ152mmを実現。チェーンカバーは本体に収納できる。
リベッター
ミルウォーキー 12V 充電式リベッター (本体のみ) M12 BPRT-0C JP
適合リベット 先端サイズ | 2.4/3.2/4.0/4.8mm |
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最大引き力 | 9000N |
ストローク長 | 20.3mm |
対応リベット材質 | アルミ・銅・鉄・ステンレス |
重量 | 2.1kg |
機能 | ライト付き |
1回の充電(1.5Ahバッテリー)で4.8mmステンレス鋼を最大250本、3.2mmステンレス鋼では最大450本リベッティング可能。軽量コンパクト設計で作業負担を軽減
ハンダゴテ
ミルウォーキー 12V コードレスハンダゴテ (本体のみ・ケースなし) M12 SI-0 APJ
加熱時間 | 20~30秒 |
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重量 | 0.5kg |
機能 | ライト付き |
ヘッドの角度を3段階(0°/45°/90°)で固定でき、複数方向での作業に対応。2色のLEDライトで加熱中、使用可能などの情報を通知。はんだ付け用途向けに視認性を高める高品質LEDライトを搭載。
バンドソー
ミルウォーキー 12V 充電式 64mm コンパクトバンドソー (本体のみ) M12 FBS64-0C0 JP
最大切断能力 | 64mm |
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周速 | 2.9m/s |
重量 | 2.9kg |
機能 | ブラシレスモーター・ライト付き |
2.9kgの軽量ボディながら、64mmの最大切断能力を発揮。小型・軽量で、頭上での切断作業にも最適
サンダーポリッシャー
ミルウォーキー 12V 充電式サンダーポリッシャー M12 BPS-0 APJ
無負荷回転数 | 0~2800min-1(1速) 0~8300min-1(2速) |
---|---|
重量 | 1.2kg |
機能 | ライト付き |
無断変速トリガーで高い操作性。工具無しで簡単にアクセサリー交換が可能。
M18(18V)バッテリープラットフォームとラインナップ一覧
M18シリーズは、18Vリチウムイオンバッテリーを採用している充電工具シリーズです。このシリーズはパフォーマンスを追求したシリーズになっています。電圧は18Vですが、18Vの先のパワーを提供することを目標としています。実際に、18Vながら、他メーカーの36V~40V機を超えるパワーを持った機種も多数ラインナップされています。
また、ミルウォーキーのバッテリープラットフォームの中では、最大のプラットフォームとなっています。
M18シリーズでは、バッテリー本体に残量確認表示が備わっています。
バッテリーの取り付け方法は、他の充電工具メーカーの18Vプラットフォームと同様に、スライド式となっています。
M18シリーズのバッテリーと充電器一覧
M18シリーズのバッテリーには、通常のバッテリーの他に、高出力・高耐久仕様のパワーブーストバッテリーがラインナップされています。
通常バッテリー、パワーブーストバッテリーはどちらもすべてのM18機種に使用可能です。
種類 | 通常バッテリー | パワーブーストバッテリー |
---|---|---|
品番 | ||
容量 | 5.0Ahまで | 12.0Ahまで |
耐寒性能 | マイナス20℃ | マイナス28℃ |
最大出力 (通常バッテリーを100%とした場合) |
100% | 150% |
連続使用時間 (通常バッテリーを100%とした場合) |
100% | 140% |
用途 | 通常機種用 | 高出力機種用 |
バッテリーラインナップ |
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|
パワーブーストバッテリーは8Ahや12Ahといった大容量対応に加えて、マイナス28℃まで使用可能(通常のバッテリーはマイナス20℃まで)など、より高性能なバッテリーになっています。
バッテリ | 充電器別の充電時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|
M12/M18用 | M12/M18用 | M18用 | |||
品番 | 容量 | 重さ※ | M12-18SC JP 【高速充電器】 ¥25,080 |
M12-18FC JP 【通常充電器】 ¥10,428 |
M18 DFC JP 【2個口充電器】 ¥21,780 |
M18 B2 JP ¥7,018 |
2.0Ah | 426g | 26分 | 26分 | 26分 |
M18 B5 JP ¥11,880 |
5.0Ah | 724g | 59分 | 59分 | 59分 |
M18 HB3 JP 【パワーブースト】 ¥9,108 |
3.0Ah | 595g | 35分 | 35分 | 35分 |
M18 HB8 JP 【パワーブースト】 ¥20,680 |
8.0Ah | 1084g | 45分 | 83分 | 83分 |
M18 HB12 JP 【パワーブースト】 ¥29,480 |
12.0Ah | 1544g | 60分 | 130分 | 130分 |
※重量は2021年11月時点でのビルディ実測値です。
5Ahまでのバッテリーでは、どの充電器を使用しても充電時間は同一になります。5Ah以下のバッテリーしか持っていないし、今後8Ah以上のバッテリーを買う予定もないということであれば、通常充電機のM12-18FC JPや、二口充電器のM18 DFC JPで問題ありません。
8Ah以上のバッテリーを使用するのであれば、急速充電器のM12-18SC JPがおすすめです。
マキタやHiKOKIの同クラスの18Vバッテリーと比較すると、ミルウォーキーの方が安く入手することができます。
メーカー | ミルウォーキー | マキタ | HiKOKI |
---|---|---|---|
品番 | M18 HB3 JP | BL1830B | BSL1830C |
電圧・容量 | 18V/3.0Ah | 18V/3.0Ah | 18V/3.0Ah |
価格 | ¥9,108 | ¥13,966 | ¥14,091 |
こちらでも詳しく比較していますが、ミルウォーキーのM18シリーズは他メーカーの36~40Vクラスに相当します。換算して比較しても、ミルウォーキーの方が安いと言えますね。
メーカー | ミルウォーキー | マキタ | HiKOKI |
---|---|---|---|
品番 | M18 HB8 JP | BL4040 | BSL36B18 |
電圧・容量 | 18V/8.0Ah | 36V/4.0Ah (換算18V/8.0Ah) |
36V/4.0Ah (換算18V/8.0Ah) |
価格 | ¥20,680 | ¥22,099 |
M18シリーズの機種一覧
2022年4月現在で37機種がラインナップされています。
M18シリーズの機種一覧 | |
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M18シリーズの特徴的な機種
インパクトレンチ
M18シリーズには様々な機種がありますが、最も特徴的と言える機種がインパクトレンチです。
メーカー | ミルウォーキー | マキタ | HiKOKI | ボッシュ |
---|---|---|---|---|
品番 | M18 ONEFHIWF1 | TW001G | WR36DA | GDS 18V-1050 HC |
最大締付 トルク |
2,033N.m | 1,350N.m | 1,100N.m | 1,050N.m |
最大緩め トルク |
2,400Nm | 2,050N.m | 1,800N.m前後? | 1,700N.m前後? |
差込角 | 25.4sq | 19.0sq | 19.0sq | 19.0sq |
ヘッド長 | 277mm | 217mm | 221mm | – |
電圧 | 18V | 40V | 36V | 18V |
重量 | 5.9kg (8.0Ah) | 3.8kg (2.5Ah) | 3.7kg (2.5Ah) | 3.9kg (8.0Ah) |
フルセット 価格 |
¥136,268 | ¥75,907 | ¥73,427 | ※未発売機種 |
本体のみ 価格 |
¥84,480 ※ケース付き |
¥35,967 | ¥36,645 | ※未発売機種 |
上の表が、主要な充電工具メーカーで最も締め付けトルクが高い機種になります。他メーカーの18V機種はもちろん、36~40V機種すらも圧倒しています。
もっとも、重量やサイズ、価格も圧倒的です・・・。このM18 ONEFHIWF1のライバルは充電式インパクトレンチではなく、同じ1インチアンビルを持つエアーインパクトレンチと言っていいでしょう。
ちなみに、M18 ONEFHIWF1の2クラス下にM18 FHIWF12という機種がありますが、こちらで他メーカーのフラッグシップインパクトレンチと同等の性能の機種になります。
メーカー | ミルウォーキー | ベッセル | 空研 | トネ |
---|---|---|---|---|
品番 | M18 ONEFHIWF1 | GT55R | KW-4500P | AIS8330S |
最大締付 トルク |
2,033N.m | 2,450N.m | 2,450N.m | 2,100N.m |
最大緩め トルク |
2,400Nm | – | – | – |
差込角 | 25.4sq | 25.4sq | 25.4sq | 25.4sq |
ヘッド長 | 277mm | 610mm | 270mm | 328mm |
動力 | 18V充電式 | 常圧エア | 常圧エア | 常圧エア |
重量 | 5.9kg (8.0Ah) | 17.0kg | 10.3kg | 6.0kg |
価格 | ¥136,268 | ¥140,034 | ¥167,841 | ¥92,573 |
エアー式の場合は、本体の他にコンプレッサーやホースなどを揃える必要があります。1から一式すべて揃えるとなると、それらも別途購入する必要が出てくるため価格は倍以上になります。エア式と比較すると、M18 ONEFHIWF1はむしろリーズナブルですね。エアー式からの乗り換えにもおすすめです。
【追記 2022/2/15】
2022年1月に、更にトルクがアップした新型インパクトレンチM18 ONEFHIWF1D-0C0 JPとM18 ONEFHIWF1DS-0C0 JPが登場しました。こちらはDハンドル形となり、完全に他社のエア式インパクトレンチを意識していると思われます。
最大締付トルクは2,576N.m、最大緩めトルクは2,711N.mとなっており、まさに充電式最強のインパクトレンチと言えるでしょう。
【18V 1インチ ロングノーズ】
ビルディでCHECK
【18V 1インチ ショートノーズ】
ビルディでCHECK
ケーブルカッター
ミルウォーキー 18V 充電式ワイヤレス油圧カッター (本体のみ) M18 HCC75R-0C JP
最大圧着力 | 77.8kN |
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ヘッド回転 | 340° |
重量 | 7.9kg |
機能 | ブラシレスモーター |
Bluetooth接続をにより、ワイヤレスで遠隔操作が可能。
ミルウォーキー 18V 充電式油圧カッター (本体のみ) M18 HCC45-0C JP
最大圧着力 | 77.8kN |
---|---|
ヘッド回転 | 340° |
重量 | 6.0kg |
機能 | ブラシレスモーター |
ハンズフリーで簡単にミッドスパン切断が可能
ミルウォーキー 18V 充電式油圧カッター (本体のみ) M18 HCC-0C JP
最大圧着力 | 53kN |
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ヘッド回転 | 350° |
重量 | 3.7kg |
機能 | ブラシレスモーター |
狭いスペースでの作業を簡易化する350°回転可能なヘッドを備えたコンパクト設計。3秒以内でケーブル切断が可能。
ハンマードリル
ミルウォーキー 45mm 18V 充電式ハンマードリル SDS-max (本体のみ) M18 FHM-0C0 JP
ビット取付軸 | SDS-Max |
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穴あけ能力 | 45mm |
打撃エネルギー | 11J |
回転数 | 0~380min-1 |
打撃数 | 0~2,900bpm-1 |
重量 | 10.2kg |
機能 | ブラシレスモーター |
18V充電式ながら、コンクリートへの最大穴あけ能力45mmを発揮。ツールの整備が必要になるとサービスライトインジケーターが点灯して通知。
インパクトドライバー
ミルウォーキー 18V 充電式インパクトドライバー M18 FID2
最大トルク | 226N.m |
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回転数 | 0~3,600min-1 |
最大ボルト径 | M16 |
ヘッド長 | 123mm |
打撃力切替 | 4段階 |
重量 | 1.7kg |
機能 | ブラシレスモーター |
インパクトドライバー最大クラスのトルク226N.mを発揮。
サイレントインパクトドライバー
ミルウォーキー 18V 充電式サイレントインパクトドライバー M18 FQID
最大トルク | 50N.m |
---|---|
回転数 | 0~3,000min-1 |
最大ボルト径 | M14 |
ヘッド長 | 135mm |
打撃力切替 | 4段階 |
重量 | 1.7kg |
機能 | ブラシレスモーター |
サイレントインパクトドライバーながら、50N.mの締め付けトルクを発揮。標準的なインパクトドライバーよりも50%低い騒音を実現(※ミルウォーキー社調べ)。
MXシリーズバッテリープラットフォームとラインナップ一覧
MXシリーズは、エンジン・油圧・空圧で動作する大型建設工具の再定義を目標にしたシリーズになっています。ガソリンや電源ユニット、エアホースといった制約を取り払うことで、現場での作業性を向上するとともに、環境への負荷軽減も実現します。
MXシリーズのバッテリーと充電器一覧
バッテリ | 充電器別の充電時間 | ||
---|---|---|---|
MX用 | |||
品番 | 容量 | 重さ※ | MXF C JP ¥25,080 |
MXF CP203 JP ¥59,180 |
3.0Ah | 2.69kg | 55分 |
MXF XC406 JP ¥91,080 |
6.0Ah | 4.82kg | 90分 |
※重量は2021年11月時点でのビルディ実測値です。
大型建設工具の再定義を目標としているMXシリーズだけに、そのバッテリーもかなり巨大なものになっています。3.0AhのMXF CP203 JPでも2.69kgとかなりの重量級ですが、6.0AhのMXF XC406 JPになると4.82kgというヘビー級バッテリーになっています。バッテリーの重さだけで一般的な充電工具よりも重いですね・・・。
こちらは、多くの充電工具ユーザーがよく目にするマキタの18V6.0Ahバッテリーと比較した写真になります。その大きさがよくわかっていただけるかと思います・・。
MXシリーズの機種一覧
2022年4月現在で4機種がラインナップされています。
ミルウォーキー MX コードレスハンマー 六角軸 (本体のみ) MXF DH2528H-0G0 JP
打撃エネルギー | 64J |
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打撃数 | 1,300min-1 |
軸タイプ | 28mm六角軸 |
振動三軸合成値 | 4.9m/s2 |
重量 | 29.6kg |
ミルウォーキー 152mm MX 充電式コアドリル Aロッド (本体のみ) MXF DCD150-0C0 JP
最大穿孔径 | 152mm |
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ネジ規格 | Aロッド |
穿孔方式 | 湿式 |
重量 | 10.3kg (3.0Ah) 12.4kg (6.0Ah) |
コアドリル唯一のコードレス機種です。最大穿孔径も152mmと十分な数値になっています。別売でコアドリル用のスタンドMXF DR255TV EUもラインナップされています。
ミルウォーキー 350mm MX 充電式パワーカッター (本体のみ) MXF COS350-0G0 JP
刃外径 | 350mm |
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最大切込深さ | 125mm |
回転数 | 5370min-1 |
重量 | 16.7kg (6.0Ah) |
充電式ながら、ほぼ全てのAC電源式機種を超えるハイパワー機種です。別売で給水タンク付きカートMXF COSC EMEAもラインナップされています。
ミルウォーキー MX FUEL 充電機能付きタワーライト 本体のみ MXF TL-0 JP
最大照度 | 27000ルーメン(100V電源) 20000ルーメン(バッテリー) |
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連続使用時間 | 3時間(High) 6時間(Med) 10時間(Low) |
防塵防滴 | IP55(バッテリー稼働時) |
寸法 | 最大高3mm (収納時高さ1.11m) 長さ628mm 幅527m |
重量 | 53kg(MXF XC406装着時) |
お得なスタートキットもあります
ミルウォーキー工具を初めて導入する際にお得な、スタートキットもラインナップされています。
バッテリー+充電器
ミルウォーキー 12V 3.0Ah FCスタートキット M12-18 NRG-302 JP
ミルウォーキー 18V HO3.0Ah&5.0Ahスタートキット M18 HNRG-532 JP
バッテリー | M18 HB3 JP(18V/3.0Ahパワーブースト)×1 |
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M18 B5 JP(18V/5.0Ah)×1 | |
充電器 | M12-18FC JP ×1 |
18V3.0Ahパワーブーストバッテリー+18V5.0Ahバッテリー+12V-18V充電器のセット
【ビルディ在庫限り】 ミルウォーキー 18V HO12.0Ah スタートキット M18 NRG-122 JP
バッテリー | M18 HB12 JP(18V/12.0Ahパワーブースト)×2 |
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充電器 | M12-18SC JP ×1 |
18V12.0Ahパワーブーストバッテリー+12V-18V急速充電器のセット
ミルウォーキー 18V HO12.0Ah スタートキット M18 HNRG-123 JP
バッテリー | M18 HB12 JP(18V/12.0Ahパワーブースト)×3 |
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充電器 | M12-18SC JP ×1 |
18V12.0Ahパワーブーストバッテリー+12V-18V急速充電器のセット
バッテリー+充電器+工具本体
ミルウォーキー 18V FSZ HO12.0AH 解体キット M18 FPP2AU-122 JP
レシプロソー | M18 FSZ-0X0 JP ×2 |
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バッテリー | M18 HB12 JP(18V/12.0Ahパワーブースト) ×2 |
充電器 | M12-18SC JP ×2 |
18V12.0Ahパワーブーストバッテリー+12V-18V急速充電器+18Vレシプロソーのセット
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。【日本上陸】ミルウォーキー電動工具について詳しく解説。マキタ・HiKOKI充電工具との違いは?、いかがでしたでしょうか。現場で使っていたら話題になること間違いなしのミルウォーキー充電工具、ぜひ検討してみてください。
今回の記事が、皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。