この記事は初心者の方向けです。
1.特長
- 製鉄所、化学プラント、発電所、大型車両、重機械、造船所、鉄塔建設などのトルク規制が必要なボルト・ナットの着脱で活躍します。
- ナットランナーは締め付け条件を設定(キャリブレーション=校正)することが可能なため、ばらつきが少なく高い締め付け精度を取得できます。
- 油圧トルクレンチとは違い、作業開始からナットまたはボルトの締め付けが終わるまで止まることなく作業するため、短時間でボルト締め作業を完了できます。
締め付けの種類
- トルク法
ナットを締め付けるトルクを設定して締め付けを行う方法です。精度を上げた締め付けを行うには、現場でのキャリブレーション(0点調整)が必要です。 - 回転角法(ターンロック)
予備締め(ボルト、ナット、挟まれ母材間での遊びのない状態)後、ナットを一定角回転させる方法です。トルク法より軸力を一定にすることができます。
2.主なメーカー
トネ
3.選び方
- 使用するボルト・ナットを確認してください。
- 必要なトルク範囲(N・m)を確認してください。
【参考文献】
・トラスコ中山株式会社(2014)『知っておきたいプロツールの基礎知識「COCOMITE vol.2 」』 p.423 佐川印刷株式会社