この記事は初心者の方向けです。
目次
1.特長
- サンダーの中でも、速い研削ではなく、安全に正確な平面と滑らかな仕上げのためのサンダーです。です。
- オービタルサンダーの角型パッドは、1分あたり1万回の速さで、径2㎜ほどの偏心運動をしています。振動にも似た細かさなので、反動はなく、平らなパットは安定し、板に密着させた研磨ができる仕組みです。
- ダブルアクションサンダーに比べると研削力は劣りますが、削りすぎないので扱いやすく、力が平均的にかかり、均一で美しい仕上げ研磨ができます。
- 平面研磨・仕上げ研磨を得意とします。
- 金属の場合は、表面の研磨になり、深い錆を落とすには不向きです。
- パットの動きが少ない分、粉状の研ぎクズが舞い上がらずに済む反面、排出性は劣ります。商品の中には粉塵や削りカスを吸収する吸塵式タイプもあります。
- パテの研磨作業や木工用作業に多く使用されます。
2.種類と選び方
- 使用できる研磨ペーパーの取り付け方法、サイズ(㎜)を確認してください。のり付タイプとマジックペーパータイプがあり、マジックペーパータイプは何度も取り外し可能です。
- 研磨した粉塵を吸引して袋にためる機能のついた「吸塵式」と吸塵機能のない「非吸塵式」があります。屋内での作業には吸塵式のほうがおすすめです。
- ペーパーサイズとオービットダイヤを確認の上、作業内容に合わせて機種を選定してください。
MEMO
- ペーパーサイズ:研磨する面積に合わせます。
- オービットダイヤ:大きいほど研削力が強く、小さいと仕上げ向きです。
3.主なメーカー
マキタ
日立
ボッシュ
4.その他のサンダー
ランダムサンダー(オービットサンダー)
円形のパッドが小刻みに振動(偏芯運動)しながら回転運動を行うのでより強い研磨が行えます。平らな面だけではなく、緩やかな局面の研磨にも向いています。サンドペーパーを替えることによって金属の研磨や錆落としも可能です。バフを取り付けることもでき、ワックスがけや艶出し磨きなどにも使用できます。
ランダムサンダーの特長・選び方ミニサンダー(三角サンダー)
コーナーの研磨に特化したオービタルサンダーです。パッドがアイロンのような形になっており、三角型のサンドペーパーを装着して使用します。比較的小型でもあるため、狭い場所や角などの研磨作業に向いています。
三角・ミニサンダーの特長・選び方ベルトサンダー
輪状のサンディングベルトを回転させることにより、研磨を行います。サンダーの中では高い研磨力を持ちます。細かい場所の研磨に対応した細長いベルトを持つタイプと、広い面積の研磨に対応した幅広いベルトを持つタイプがあります。金属加工のバリ取りや塗装はがしといった作業もベルトの交換で強力にこなすことができます。作業台などに固定することで卓上サンダーとしても使用できます。
ベルトサンダーの特長・選び方とおすすめ機種を分かりやすく解説ディスクサンダー(ディスクグラインダー)
円形のディスクの回転により研磨を行います。ディスクグラインダーとも呼ばれます。ディスクを替えることで、研磨だけではなく研削、切断といった作業も可能です。
ディスクグラインダーの特長・選び方とおすすめ機種を分かりやすく解説
【参考文献】
・トラスコ中山株式会社(2014)『知っておきたいプロツールの基礎知識「COCOMITE vol.2 」』 p.462 佐川印刷株式会社
・荒井章(2006)『電動工具完全使いこなし術』 p.104-109 株式会社山海堂