インパクトドライバー結局どれがおすすめ?【プロとDIYユーザーの選び方の違い】

インパクトドライバーラインナップ

この記事では、プロとDIYユーザーの選び方の違い・重視したいポイントを解説しながら、スペックごとのおすすめ機種をプロ用インパクトドライバーの上位機種からご紹介しています。DIY向けモデルのおすすめ機種や、インパクトの構造や使い方について知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。

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インパクトドライバーとドリルドライバーとの違い

インパクトドライバー、結局どれがおすすめ?

プロの現場はもちろん、DIYユーザーとっても欠かせない電動工具インパクトドライバー。皆さんはどのメーカーを使っていますか?業種や用途にもよりますが、国内の電動工具シェアで言えばやはりマキタか日立工機(HiKOKI)が多いと思います。それから少し離れてパナソニック、ボッシュ、リョービといったところでしょうか。いろいろなサイトでもおすすめ機種が紹介されていて、結局のところどれがおすすめ?そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

プロユーザー・DIYユーザーの選び方の違い

同じインパクトドライバーでも、プロの方とDIYユーザーの方とでは当然選び方も違ってきます。 (DIY向けインパクトドライバーの選び方はこちら

【2018年6月追記】

実際にインパクトドライバーを使っているユーザーさんが何を重視して今のインパクトドライバーを選んでいるのかアンケートを実施しました。

対象は実際にインパクトドライバーを使っている方767名、購入予定がある14名の方々(プロユーザー652名、DIYユーザー129名)です。ご回答いただいた皆さんお忙しいところありがとうございました!

実際使っているユーザーにアンケート

ユーザーアンケート

インパクトドライバーを選ぶときに最も重視するポイント(プロユーザー)

インパクトドライバーを選ぶときに最も重視するポイント(DIYユーザー)

回答者819名のうちインパクトドライバーを持っていると回答した767名・購入予定があると回答した14名を対象。

▼グラフが表示されない場合はこちら

プロユーザーの選定ポイント

DIYユーザーの選定ポイント

プロユーザーは手持ちバッテリとの互換性、DIYユーザーはトルクを最も重視

充電式が主流の現在では、手持ちの充電工具のバッテリを共用するために、メーカー(=手持ちバッテリとの互換性)で選んでいるという方が最も多いという予想通りの結果です。もちろんこれは意図的にバッテリの互換性を無くしたメーカーの囲い込み戦略の成果なのですが、プロユーザーがインパクトドライバー自体の性能を見ることなく、ご自身のバッテリープラットフォームによって決めているという現実でもあります。

もちろんプロがトルクを軽視しているというわけではなく、最近のプロ用機種のトルクは充分にあるという前提のうえで、あえてトルクと言うまでもなく、十分なトルクがある前提で「バッテリの互換性を最も重視」しているということです。

プロは防じん・防滴性とコンパクトさを重視

プロユーザーの場合、バッテリの互換性以外には、防塵性・防滴性、ボディのコンパクトさを重視していることが分かります。やはり粉塵や突然の雨に見舞われる現場での防塵・防滴性はプロユーザーには必須の性能です。 またボディのコンパクトさとした回答は個人的には予想以上の多さで、「ペン型で高トルクのもの」「コーナーインパクトで高トルクのもの」というコメントも多く寄せられました。年々コンパクト化が進んでいるインパクトですが、まだまだ物足りない作業状況があるということが分かります。

DIYユーザーはトルクと耐久性を重視

DIYユーザーの場合は、プロほど互換性は重視されていません。使用する充電工具の種類も多くはありませんし、インパクトドライバーが1台目の充電工具ということも多いと考えられます。長いねじや堅い部材へグイグイ締めこむために必要となるトルクはやはり重視すべきポイントです。またそれなりに耐久性も求めているということは、信頼できるメーカー品で評判もチェックしたいところです。ということで、DIY向けでの今一番のおすすめ機種はこちらです。

マキタ 14.4V 充電式インパクトドライバ MTD001DSX

マキタ 14.4V 充電式インパクトドライバ MTD001DSX
トルク145N.m
バッテリ2個
重量1.2kg

パワフル145N.m&コンパクト

【2018年7月追加】バッテリー2個・充電器・プラスビット・収納ケースと付属品は日立FWH14DGLと同等。ボディサイズはこちらの方が23mmコンパクト。重心のバランスも良く、取り回し性に優れています。

従来機「M697DSX」、ライバル機種「日立FWH14DGL」との比較はこちら

Amazon.co.jpで見る

価格.comで見る

メーカーサイト

プロはインパクトドライバー自体の性能を見ていない

繰り返しになりますがプロユーザーはインパクトドライバー自体の性能ではなくバッテリの互換性を第一に選んでいます。 さらに、機種についてもそのときの最新機種やフラッグシップモデルでほぼ決まっています。

~金物屋さんでの会話~

ユージさん

インパクト替えたいんだよね~18Vの。
ユージさんマキタだよね~?

店主

ユージさん

そうだよ。あなたマキタしか売らないじゃない。
じゃあTD171Dだね。ほいこれ。

店主

これでお買い物終了です(笑)。インパクトドライバー自体の性能はどうなのか、比較検討されることはほとんどありません。 そこで、この記事では6大電動工具メーカーのプロ向けモデル主流の18V、14.4Vメイン機種から、インパクトドライバーの重要なスペックで比較ランキングしていきたいと思います。

お忙しい皆さんのために結論から言いますと、日立工機(HiKOKI)マルチボルト、そして意外と(と言っては失礼ですが。。)リョービがおすすめ!という結果になっていますが、そこに至るまでの紆余曲折を是非ご覧ください。

人気だけで言えばマキタの18V、TD171Dだけど、、
マキタ18V充電式インパクトドライバーTD171D

スペックで比べる

トルクで比べるプロ仕様インパクトドライバー

日立マルチボルトwh36da

アンケートからも分かるように、多くの方が一番最初に聞かれるのがトルクです。つまりパワーです。トルクが強いほど長いネジ締めも楽々こなします。その最大トルクが強い順にインパクトドライバーをランキングしました。

現行の最強トルクは180N.m

結果は。トップはマルチボルト擁する日立工機(HiKOKI)、新しいフラッグシップモデルのWH36Aです。そして注目のリョービも18Vの2機種でこれに並ぶ健闘ぶり。さらにリョービの14.4Vはマキタ18VのTD170トルク値にも肩を並べています。 もちろん最大トルクが強い=良いインパクトドライバーというわけではありませんが、トルクにこだわる方には注目のポイントです。

【2018/2/9追記】
マキタ新型TD171DRGX・TD161DRGXを追加しました。これによりトルク首位180N.mに3メーカーが並ぶことになりました。

【2018/8/9追記】
デウォルトの18VインパクトドライバーDCF887M2/DCF887Nを追加しました。トルク値はなんと205N.m!バッテリ抜きでの重量情報(0.9kg)しかありませんが、そう大きなボディでもないようなので、それでこのトルク値は少し驚きました。ただ各メーカーのトルク測定方法が明確ではないので判断が難しいところもあり、まずは一度実機を試してみたいと思います。

【2018/8/30追記】
ボッシュの新型18VインパクトドライバーGDR18V-200Cを追加しました。トルク値はデウォルトに次ぐ200N.mです。インパクトドライバーもこれから200N.m台が主流になっていくのでしょうか。ちなみにこの新型機、全長126mmとボッシュにしてはかなりコンパクトに仕上がっている点も注目です。

最大トルクの強さランキング(インパクトドライバー2018年9月12日時点)
順位メーカー名機種名トルク値電圧
1位デウォルト
DCF887M2
DCF887M2
205N.m18V
2位ボッシュ
GDR18V-200C
GDR18V-200C
200N.m18V
3位日立工機(HiKOKI)
WH36DA(2XP)
WH36DA(2XP)
180N.m36V
3位マキタ
TD171DRGX
TD171DRGX
180N.m18V
3位リョービ
BID-10XR
BID-10XR
180N.m18V
3位リョービBID-182L5180N.m18V
7位マキタ
TD161DRGX
TD161DRGX
175N.m14.4V
7位マキタ
TD170DRGX
TD170DRGX
175N.m18V
7位リョービBID-148L5175N.m14.4V
10位日立工機(HiKOKI)WH18DDL2172N.m18V
10位日立工機(HiKOKI)WH14DDL2172N.m14.4V
12位マキタTD160DRGX170N.m14.4V
12位ボッシュGDR 18V-EC170N.m18V
14位マックスPJ-ID152-B2C/1850A165N.m18V
14位マックスPJ-ID152-B2C/1440A165N.m14.4V
16位リョービ BID-11XR165N.m18V
17位パナソニックEZ75A7LJ2G160N.m18V
18位パナソニックEZ75A7LJ2F155N.m14.4V
19位マキタTP141D
(※マルチインパクト)
150N.m
(※インパクト時)
18V
20位マキタTP131D
(※マルチインパクト)
145N.m
(※インパクト時)
14.4V
21位パナソニックEZ7548LS2S
(※マルチインパクト)
130N.m
(※インパクト時)
14.4V
22位パナソニックEZ7520
(※マルチインパクト)
22N.m
(※インパクト時)
7.2V

ヘッドの短さで比べる

狭い場所での作業が多い方が気になるのはボディのサイズですね。特にヘッド部分の短さは各メーカー「クラス最短!」を連呼しています。そこで結局どこが最短?ということでヘッドの短さでランキングしてみました。 結果、最短チャンピオンはリョービということで、マルチインパクトを除いて最下位のボッシュとは実に33mmもの差があることが判明。ボッシュに関しては海外メーカー特有の、サイズの大きさは気にしない文化の影響かもしれません。 (バッテリを保護するECP機能などは逆に日本よりも進んでいますね)

ヘッドの短さとトルクはトレードオフの関係

ボディサイズを小さくしようとすると、機械内部のハンマーの大きさ(≒トルク)にも影響が出やすい部分ではあるのですが、リョービはトルクを落とさずに頑張っていると思います。 ちなみに昔のインパクトドライバーはハウジング内も空間の余裕があって、スイッチ交換も簡単にできていました。ところがご覧のように最近のインパクトドライバーはギリギリまでサイズを小さくしているので、各部品がかなりタイトに収まっており修理の難易度が上がっています。

【追記 2018/1/23】
マキタの新型TD171Dがリリースされました。ボディサイズは116mmで前モデルTD170との差1mmです。 さらに狭い箇所のねじ締め作業をしたい、という場合はコーナーインパクトドライバーやアングルインパクトと呼ばれる、こんな形のインパクトドライバーがおすすめです。(普通のインパクトよりはトルクは大幅に落ちますのでご注意を。)

狭いところにもヘッドを差し込めます。
コーナーインパクトドライバー

【追記 2018/9/12】
リョービの新型BID-11XRがリリースされました。ヘッド長は99.4mmで、最短だった前モデルBID-10Xよりさらに7mm近く短くなっています。ついに100mmを下回るインパクトの登場です。このBID-11XRは、6.0Ahバッテリー装着時でも1.3kgと軽量なことも特徴です。その反面最大トルクは165N.mに抑えられているようです。

ヘッドの短さランキング(インパクトドライバー2018年9月12日時点)
順位メーカー名機種名ヘッド長電圧
1位リョービ
BID-11XR
BID-11XR
99.4mm18V
2位リョービ
BID-10XR
BID-10XR
106mm18V
3位マックス
PJ-ID152-B2C/1850A
PJ-ID152-B2C/1850A
109mm18V
3位マックス
PJ-ID152-B2C/1440A
PJ-ID152-B2C/1440A
109mm14.4V
5位マキタ
TD171DRGX
TD171DRGX
116mm18V
5位マキタ
TD161DRGX
TD161DRGX
116mm14.4V
7位マキタTD170DRGX117mm18V
7位マキタTD160DRGX117mm14.4V
7位リョービBID-182L5117mm18V
7位リョービBID-148L5117mm14.4V
11位パナソニックEZ75A7LJ2G118mm18V
11位パナソニックEZ75A7LJ2F118mm14.4V
13位ボッシュGDR18V-200C126mm18V
14位日立工機(HiKOKI)WH36DA(2XP)127mm36V
14位日立工機(HiKOKI)WH18DDL2127mm18V
14位日立工機(HiKOKI)WH14DDL2127mm14.4V
17位ボッシュGDR 18V-EC139mm18V
18位マキタTP141D
(※マルチインパクト)
171mm18V
18位マキタTP131D
(※マルチインパクト)
171mm14.4V
20位パナソニックEZ7520
(※マルチインパクト)
186mm7.2V
21位パナソニックEZ7548LS2S
(※マルチインパクト)
198mm14.4V

軽さで比べるプロ仕様インパクトドライバー

長時間作業するときに気になってくるのは重量です。本体はできるだけ軽い方が、取り回しも良くなりますし、疲労もより軽減できます。ということで、重量の軽さでランキングしてみました。軽いだけではなくトルクも大事という方のために、トルクもランキングに入れてあります。

50%はバッテリーの重さ

充電工具の軽さを考える上で重要なポイントは、製品重量の約50%をバッテリーが占めているということです(マキタ18V6.0Ahで670g、14.4V6.0Ahで534g)。つまり標準付属の高用量6.0Ahバッテリを、1.5Ahなど低容量のバッテリに付け替えるだけで約300gほど軽くすることができるのです。上向き作業など軽さが重要になる作業シーンでは、低容量バッテリを使い、通常使用では高用量バッテリでガンガン使う、といった使い分けもおすすめです。

軽さにこだわるならペン型か低容量のバッテリ

また同じ容量であれば低電圧のタイプのバッテリの方が軽くなります。さらに軽さにこだわる場合は、サブ機として10.8Vや7.2Vを持っておくのもいいかもしれません。プロ用としては発売されている7.2V~10.8V機種の中から軽さ順にランキングしてみました。こうしてみると、圧倒的にペンタイプが軽いことが分かりますが、その分トルクもぐっと落ちます。その点マキタのTD111Dはトルク値135N.mありながら1kgを切っていますので、バッテリの持ちをきにしなければメイン機としても十分にいける能力があります。

10.8V以下プロ用インパクト軽さランキング(インパクトドライバー2018年7月18日時点)
順位メーカー名機種名重量トルク値電圧
1マキタ
TD022D
TD022D
0.55kg25N.m7.2V(1.5Ah)
(差込式)
1パナソニック
EZ7521
EZ7521
0.55kg25N.m7.2V(1.5Ah)
(差込式)
3日立工機(HiKOKI)
WH7DL
WH7DL
0.58kg25N.m7.2V(1.5Ah)
(差込式)
4パナソニック
EZ7520
EZ7520

(※マルチインパクト)
0.8kg22N.m
(※インパクト時)
7.2V(1.5Ah)
(差込式)
5マキタ
TD090DWX
TD090DWX
0.92kg90N.m10.8V(1.3Ah)
(差込式)
6ボッシュGDR10.8LIN0.96kg105N.m10.8V(2.0Ah)
(差込式)
7マキタTD111D
(1.5Ahバッテリ仕様)
0.97kg135N.m10.8V(1.5Ah)
(スライド式)
TD111D
(4.0Ahバッテリ仕様)
1.1kg135N.m10.8V(4.0Ah)
(スライド式)
8日立工機(HiKOKI)WH10DAL1.2kg110N.m10.8V(3.0Ah)
(差込式)
※重量は、標準バッテリー込みの重量となります

14.4Vでは1.3kg、18Vでは1.4kgが基準

軽さにはこだわるけど、さすがに10.8Vじゃ頼りない!そんな方のためにこちらは14.4Vと18V機種でのランキングです。

軽さ比較の結果、日立とマックスが1.3kgでツートップとなりました。この2機種はどちらも14.4Vバッテリ搭載ですが、WH14DDL2で172N.m、PJ-ID152-B2C/1440Aで165N.mと十分なトルクがあります。

100gアップして1.4kgになると、18Vの機種もランクインしてきます。こうして見ると、リョービのBID-10XRは、1.4kgという軽量ながら180N.mものトルクを発揮、と際立っています。

1.5kg~1.6kgには、マキタや日立の180N.mフラッグシップ機が入ってきます。

【追記 2018/9/12】
リョービの新型BID-11XRがリリースされました。18V6.0Ahで1.3kgと、前モデルより軽量になっています。このBID-11XRには6.0Ahと1.5Ahの二つのバッテリーが付属しており、1.5Ah装着時には1.1kgと、さらに軽量化をすることも可能です。重作業時と軽作業時でバッテリーを使い分けるのもよさそうです。

軽さランキング(14.4V/18Vインパクトドライバー2018年9月12日時点)
順位メーカー名機種名重量トルク値電圧
1位日立工機(HiKOKI)
WH14DDL2
WH14DDL2
1.3kg172N.m14.4V(6.0Ah)
1位マックス
PJ-ID152-B2C/1440A
PJ-ID152-B2C/1440A
1.3kg165N.m14.4V(4.0Ah)
1位リョービ
BID-11XR
BID-11XR
1.3kg
(付属1.5Ahバッテリー時1.1kg)
165N.m18V(6.0Ah)
4位リョービ
BID-10XR
BID-10XR
1.4kg180N.m18V(6.0Ah)
4位リョービBID-148L51.4kg175N.m14.4V(5.0Ah)
4位マキタ
TD161DRGX
TD161DRGX
1.4kg175N.m14.4V(6.0Ah)
4位日立工機(HiKOKI)
WH18DDL2
WH18DDL2
1.4kg172N.m18V(6.0Ah)
4位マックス
PJ-ID152-B2C/1850A
PJ-ID152-B2C/1850A
1.4kg165N.m18V(5.0Ah)
9位マキタTD171DRGX1.5kg180N.m18V(6.0Ah)
9位リョービBID-182L51.5kg180N.m18V(5.0Ah)
11位日立工機(HiKOKI)WH36DA(2XP)1.6kg180N.m36V(2.5Ah)
11位ボッシュGDR 18V-EC1.6kg170N.m18V(6.0Ah)
11位パナソニックEZ75A7LJ2F1.6kg155N.m14.4V(5.0Ah)
11位マキタTP131D
(※マルチインパクト)
1.6kg145N.m
(※インパクト時)
14.4V(6.0Ah)
15位パナソニックEZ75A7LJ2G1.7kg160N.m18V(5.0Ah)
15位マキタTP141D
(※マルチインパクト)
1.7kg150N.m
(※インパクト時)
18V(6.0Ah)
15位ボッシュGDR18V-200C1.7kg200N.m18V(6.0Ah)
18位パナソニックEZ7548LS2S
(※マルチインパクト)
1.85kg130N.m
(※インパクト時)
14.4V(4.2Ah)
※重量は、標準バッテリー込みの重量となります

気になっているインパクトは何位でしたか? 1.3kgから1.7kgと、数百グラムの差ですが作業後の疲労感には大きく影響を与える重要なポイントです。

パワー・モード切替機能で比べる

160N.mと170N.mの違いは比べてみてもなかなか分かりにくい程の差です。そんな微妙な最大トルクの違いよりも、実際には切り替え機能の方が重宝したりします。そこで各メーカー上位モデルのモード切替機能で比較しました。

打撃力・モード切替で比べる

テクスや小ネジを締めるときに、打撃力切替え機能やモード機能が無いインパクトの場合は、指先だけで微妙なコントロールをする必要があります。

モード切替には2つの種類がある

各メーカーは様々な名称でモード切替機能をつけていますが、要は「1.打撃力の切り替え機能」と、打撃力以外の「2.回転の仕方に特徴をもたせたモード切替機能」の2つに大別されます。 前者の打撃力の切り替え機能は各メーカー上位機種にはすべて付いているので、違いとしては後者の「打撃力切り替え以外のモード切替機能」になります。便利なモード切替機能としては、マキタのボルトモード、マックスの増し締め機能をおすすめします。逆にこれらの機能が不要な場合は、どのメーカーも打撃力切り替えができますので、あまり気にすることはないと思います。

打撃力・モード切替比較(インパクトドライバー2018年9月12日時点)
メーカー・機種名1.打撃力切替2.モード切替備考
TD171D
マキタ
TD171D
最速・強・中・弱木材モード・ボルトモード・テクス用厚板モード・テクス用薄板モード同等14.4Vモデル TD161D
WH36DA
日立工機(HiKOKI)
WH36DA
ソフトモード・ノーマルモード・パワーモードテクスモード
WH18DDL2
日立工機(HiKOKI)
WH18DDL2
ソフトモード・ノーマルモード・パワーモードテクスモード同等14.4Vモデル WH14DDL2
GDR18V-200C
ボッシュ
GDR18V-200C
強・中・弱
GDR18V-EC6
ボッシュ
GDR18V-EC6
強・中・弱
EZ75A7
パナソニック
EZ75A7
強・中・弱テクスモード
PJ-ID152
マックス
PJ-ID152
強・中・弱増締めモード
BID-10XR
リョービ
BID-10XR
強・中・弱テクスモードロックオンモード
BID-11XR
リョービ
BID-11XR

マキタTD171D・TD161Dの4モード、木材モード・ボルトモード・テクス用厚板モード・テクス用薄板モードに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください↓

TD171DRGX-TOP画像
マキタ TD171DRGXを説明書の隅々まで詳しく解説【2018年1月発売】
各モードについて
  • テクスモード・・・テクスネジ用のモードです。ネジ頭の破損やカムアウトを低減できます。
  • 増締めモード・・・石こうボード留めなどで、少し浮いたネジを締付ける際に使うモードです。トリガスイッチを一度引くと、約180°回転して自動停止します。
  • ロックオンモード・・・トリガーから手を放してもそのまま回転し続けるモードです。モルタルやセメントのかく拌、コーキングの剥がしに最適です。回転数はトリガーの引き量で変更できます。

ドライバードリル、振動ドリルの機能がついたマルチインパクト

上の打撃力・モードの切替は、あくまでもインパクトドライバーの範囲内での切替えになります。一方、こちらのマルチインパクトは、振動ドリルやドリルドライバーといった別の電動工具の機能を兼ね備えたインパクトドライバーです。個別に持つと、2~4台の電動工具を持ち歩かなくてはいけませんが、このマルチインパクトであれば、1台のみで全てをまかなうことができるので、作業効率を大幅に向上させることができます。

もちろん良いところばかりではなく、それぞれのモードでの機能は専用機と比べると劣りますので注意が必要です。また構造的にも大きく、重たくなる傾向があります。

マルチインパクト機能比較(インパクトドライバー2018年7月18日時点)
メーカー・機種名電圧インパクトドライバードライバードリル振動ドリル電動ドリル
TP141D
マキタ
TP141D
18V強 / 中 / 弱高速 / 低速
(9段クラッチ)
高速 / 低速高速 / 低速
TP131D
マキタ
TP131D
14.4V強 / 中 / 弱高速 / 低速
(9段クラッチ)
高速 / 低速高速 / 低速
EZ7548LS2S
パナソニック
EZ7548LS2S
14.4V高速 / 低速
(21段クラッチ)
××
EZ7520
パナソニック
EZ7520
7.2V高速 / 低速
(5段クラッチ)
××
ボッシュ「2 in 1」インパクトドライバー

マルチインパクトとはちょっと違いますが、ボッシュが独自に製造している「2 in 1」インパクトドライバーがあります。これは、インパクトレンチのアンビル部分に、六角軸用のスライドスリーブを組み込むことで、ドライバービットと角ドライブソケットの両方を使用できるようにしたものです。

ボッシュ「2 in 1」インパクトドライバー

回転数で比べるプロ仕様インパクトドライバー

いやいやトルクじゃないよ回転数でしょ派の方、お待たせしました(アンケートでは少数でしたが。。)。こちらは回転数の多さ、つまり速さですね。

速さ順にインパクトドライバーをランキングしました。 結果、マキタはやっ!最速モードというネーミングにも開発者の思いが表れていますね。 そしてマックスも結構早いです。トルクを抑えて回転数を上げたわけですね 意外と(これも失礼)マックスの充電工具って職人さんから評価高いんですよね。どうしてもエア工具のイメージが強いんですが、一度使った方はわりとリピートされます。

【2018/08/30追記】ボッシュの新型18VインパクトドライバーGDR18V-200Cを追加しました。こちらは3,400回転で、何とマキタに次ぐ高速回転です。

回転数を追求するならエアーも一考の価値あり

【追記】回転数でのランキングということではエアーのインパクトドライバーを見落としていました。コンプレッサが必要で、ホースもジャマだし、そして空気消費量も激しい!ということであまり人気はありませんが、 回転数はビックリするほど速いです(無負荷で9000回転)。特に高圧のマックスのエアインパクトを初めて使う方は皆さん「ハヤっ!」と言います。また本体自体も非常にコンパクトで軽量です。マックスから新しいモデルが出ているように、やはりメリットもありますので一定のニーズはあります。興味のある方はお近くの金物店さんでデモ機を試してみられるといいと思います。速さにこだわる方にはおすすめです。

速さならエアインパクトという手も。
マックス 高圧エアーインパクトドライバ HF-ID7P1-G
最高回転数ランキング(インパクトドライバー2018年9月12日時点)
順位メーカー名機種名回転数(min-1)電圧
1位マキタ
TD171DRGX
TD171DRGX
3,600回/分18V
1位マキタ
TD170DRGX
TD170DRGX
3,600回/分18V
3位マキタ
TD161DRGX
TD161DRGX
3,400回/分14.4V
3位マキタ
TD160DRGX
TD160DRGX
3,400回/分14.4V
3位ボッシュ
GDR18V-200C
GDR18V-200C
3,400回/分18V
6位マックス
PJ-ID152-B2C/1850A
PJ-ID152-B2C/1850A
3,000回/分18V
6位マックス
PJ-ID152-B2C/1440A
PJ-ID152-B2C/1440A
3,000回/分14.4V
8位日立工機(HiKOKI)WH36DA(2XP)2,900回/分36V
8位日立工機(HiKOKI)WH18DDL22,900回/分18V
8位リョービ BID-10XR2,900回/分18V
8位リョービ BID-11XR2,900回/分18V
8位リョービBID-182L52,900回/分18V
8位リョービBID-148L52,900回/分14.4V
14位ボッシュGDR 18V-EC2,800回/分18V
14位日立工機(HiKOKI)WH14DDL22,800回/分14.4V
14位マキタTP131D
(※マルチインパクト)
2,800回/分
(※インパクト時)
14.4V
17位マキタTP141D
(※マルチインパクト)
2,700回/分
(※インパクト時)
18V
18位パナソニックEZ7520
(※マルチインパクト)
2,600回/分
(※インパクト時)
7.2V
19位パナソニックEZ75A7LJ2G2,500回/分18V
19位パナソニックEZ75A7LJ2F2,500回/分14.4V
21位パナソニックEZ7548LS2S
(※マルチインパクト)
2,300回/分
(※インパクト時)
14.4V

音が静かなインパクトはないの?

強力なトルクを生み出すためのあの独特の打撃音。現場近くを通るだけでインパクトを使っていることがすぐに分かりますね。 静かなインパクトドライバーへのニーズも昔からあり、現在マキタからはソフトインパクト、日立工機(HiKOKI)、マックスでは静音インパクト、パナソニックではオイルパルスインパクトという名称でリリースしています。 この静音インパクトドライバーは、トルク(=打撃音)を生み出すハンマー部分にオイルを充てんすることで、打撃音の発生を抑えています。 ただオイルを充てんするということはそれだけ内部の抵抗も増えるわけで、トルクも大幅に落ちてしまい各社最大トルク30~40N.m程度となっています。

このように最大トルクは1/6~1/5程度であるにもかかわらず、見た目は普通のインパクトなので現場ではついついハードに使ってしまいがちです。 以前と比べると故障もだいぶ減っていますが、やはり過負荷による故障には注意したいところです。

トルクと静音性もトレードオフ

トルクランキング上位にならぶ機種たちが、これらソフトインパクト程度に作業音を抑えることができれば画期的です。が、残念ながらそんな夢のような機種は開発されていません。 現場に応じてメインのインパクトと、ソフトインパクトを使い分けるという形が現実的です。

音が静かなインパクトドライバー一覧

で、結局どれがおすすめ?

普段からマキタや日立工機(HiKOKI)ばかり触っているビルディスタッフとしては、リョービの健闘ぶりが意外でした。 ただ上述の通り、バッテリー工具に関してはすでに手持ちの工具との互換性が重要となるため、そのハードルを越えるほどの魅力にはなっていないというのが多くの方にとっての現状でしょうか。

とはいえ今回の記事、ビルディマガジンのイチ押しプロ仕様インパクトドライバーを決めなければなりません。 上記のランキングも踏まえて、皆さんの状況別にイチ押しをご紹介します。

思い切ってインパクトから充電工具を入れ替えていくぞ!のあなた

新年早々そんな気合を入れた方におすすめは、日立のマルチボルトがおすすめです。 インパクトドライバーではマルチボルトの威力はそこまで発揮されませんが、丸鋸やグラインダーを使われる場合はマルチボルトを超絶おすすめします。 今後のマルチボルトのラインナップ拡充も期待ができます。

俺の工具マキタ多すぎ。。のあなた

そんなあなたはマキタの呪縛から逃れられません。現在のところそれを捨ててまで乗り換える素敵なインパクトはありません。TD171D一択です。 そしてそれに応えるだけのクオリティ、さすがのマキタです。

いやいや日立派だよ。。のあなた

あなたの日立充電工具が18Vであれば、次に買うバッテリーはマルチボルトを買ってください。 お手持ちの18V充電工具にも使えますし、今後続々と発売されるであろうマルチボルト36Vでハッピーになれます。

電気屋はパナって決まってるけど。。

仰る通りです。ただ現行機種のフラッグシップモデル同士での比較ではスペック不足は否めません。マキタ、日立ともに電設向けの工具を拡充していますので期待できます。これから乗り換えなら日立工機(HiKOKI)のマルチボルト36Vです。圧着工具も出ましたしね。

インパクトドライバーしか使わないあなた

パワー、重量のバランスからリョービBID-10XR又はBID-148L5をおすすめします。 マキタや日立マルチボルトは、ほかの充電工具との互換性が大きなメリットですが、インパクトしか使わないのであればリョービの充電工具ラインナップを気にする必要はありません。今回の記事でみたようにリョービのインパクトドライバー、結構イケてるんです。そして懐にも優しいのが嬉しいです。

みんなの評価

【2018年7月追記】

インパクトドライバーを選ぶときには、実際に使っている人の評価も気になります。そこで、実際にビルディに寄せられたレビューの一部を、代表機種・シリーズごとにまとめてご紹介します。

マキタ TD171D/TD161D

やはり、目玉要素のビット振れ低減に関するコメントが多く寄せられています。ブレを完全になくすことはできませんが、かなり低減できているという声も。新しくなったケースの評判も上々です。

庄司様
満足してます。
ケースと本体を買いましたが、軸ぶれが少なく、ケースが改良されて非常に良いと思う。
稼勢様
マキタ新型インパクト使って
パワーは、旧型とかわらないかな?機能は付いてるみたいでけど、余り使わないです。壊れないのが一番ですね。使い勝手はいいですよ。軸は軽減されてますけど、振りますね~。
前田様
使用頻度は低いものの・・・
軽くて使いやすい。 片手で操作可能。したがって、高いところでの作業も比較的楽。

日立工機(HiKOKI) WH18DDL2/WH14DDL2

やはり、パワーが強いというコメントと、バッテリーの持ちが良いというコメントが目立ちます。音が静かというコメントも寄せられています。これも目玉要素のトリプルハンマー機構の成せる業ですね。

日立工機(HiKOKI) 18V/14.4V 充電式インパクトドライバー WH18DDL2/WH14DDL2シリーズ
WH18DDL2/WH14DDL2シリーズ レビュー

WH18DDL2を見る

WH14DDL2を見る

メーカーサイト

長谷部様
DBAL2からの買い替え
さすが6Ah連続使用でも長時間使用できます。パワーモードでの締め付けは圧巻w 90くらいのコースならあっという間にしめれます^^
御堂前様
14.4vと比較して
以前は14.4vを使っていましたが18V6Aを使ってみての感想は(凄くいいです!!) 一日普通に使っていても1個の電池で一日もちますしパワーもかなり強く打つビスや用途に合わせて調整出来るのも親切な機能で便利です。持った時のバランスもかなり良く仕事で使っていても手首が疲れません。

パナソニック EZ75A7

他メーカーのインパクトと使い比べてパナソニックにした、迷ったけど正解だった、というコメントが寄せられています。バッテリーの電圧・容量に縛られることなく使用できる点は、パナソニック電動工具の魅力の一つですよね。また、カッコよさでも評価されていますよ。

玉城様
購入してほんとに良かった
ヘッド部分が小さく取り回しも楽々、馬力もあり軽く長時間作業も楽ちんでした。パワーの三段切り替えも重宝してます、他社のインパクトドライバーもずいぶん検討しましたがパナソニックにしてほんとに良かったと感謝します、欲をいえば将来的にバッテリー部分がもう少し小さくなればと思います。
太田様
すごく良いですね!
コンパクトなので軽くて嵩張らず、ボート貼りからナット締めまで楽々こなしてくれます! バッテリーも18ボルトまで対応しているので容量に縛られることなく作業出来きて良いですね!

充電工具ラインナップはやはり重要

マキタ バッテリ1つでこれだけ使える

手持ちバッテリの互換性は言うまでもありませんが、特に多くの充電工具を必要とするプロユーザーであれば、そのメーカーの充電工具ラインナップまで一緒に考えることは重要です。

仕事道具としてのトータルコストを考えた場合、ご自身で必要な充電工具、必要になるかもしれない充電工具がそのメーカーからリリースされているかは必ずチェックしてください。必要な充電工具が発売されていない場合は、別メーカーでフルセット品を新たに購入する必要があります。

使いたい充電工具がそのメーカーから発売されているかチェック

例えばマルノコやグラインダー、クリーナーはどこのメーカーも出していますので、DIYユーザーであればラインナップに関してはあまり気にする必要はありません。しかしより専門的なツール、例えば石膏ボード用の角穴カッターは、マキタ・パナソニックのみで、日立など他社からはリリースされていませんし、充電式のフィニッシュネイラはマックスだけです(2018年6月現在)。

充電式のコーヒーメーカーで現場で挽きたてのコーヒーを飲みたい!(笑)という方であればマキタしか選択肢はありません。

各メーカー充電工具ラインナップ数比較(プロ用・2018年10月時点)
メーカー充電工具の種類数※
36V18V14.4V10.8V
マキタ27(18V×2個)15811767(スライド式)
27(差込み式)
日立26(マルチボルト)817422
ボッシュ755418
リョービ022237
パナソニック011170
21(14.4V/18V Dual)
マックス04180
6(14.4V/18V Dual)

独立されてこれから電動工具を揃えようとする職人さんであれば、1台目のインパクトドライバーを選ぶ際にまずこの点を考慮する必要があります。

大工さん向けならやっぱりマキタか日立

大工さん向けのインパクトドライバーの選び方を考えると、充電工具のラインナップからやはりマキタか日立工機(HiKOKI)となります。ボッシュのインパクトも悪くありませんが、日本の木造現場を考えたときにマキタ・日立のラインナップと比較すると物足りないところは否めません。

設備屋さんは日立に注目

また電設向けではパナソニックが主流でしたが、日立工機(HiKOKI)から圧着機がリリースされているように徐々にマキタ・日立のラインナップが拡充されている状況を見ると、今後のラインナップの垣根は無くなっていくと思います。
【追記】日立製作所グループを離れ工機ホールディングスとなったHPに、電材・管材向けカタログを出していますね。より今後設備業界に注力していくことが期待されます。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。 インパクトドライバー自体の性能を検証ということでしたが、各メーカーのスペック上の違いはバッテリの互換性のハードルを越えるほどのものではなく、めぐりめぐってやはりバッテリの互換性、充電工具のラインナップを検討せざるを得ない状況ということがあらためて明らかになりました。悩んでいた方にとっては明確なアドバイスとすることができず申し訳ないのですが、こちらの検証結果をもとに少しでもよい製品選択につなげていただければ幸いです。 皆さま、ご興味のあるテーマなどありましたら是非リクエストお寄せください。またコメントやご質問などもお待ちしております!

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