この記事では、プロとDIYユーザーの選び方の違い・重視したいポイントを解説しながら、スペックごとのおすすめインパクトドライバーをご紹介しています。インパクトドライバーとは? 価格を抑えたDIY向けの機種は? インパクトドライバーの構造や使い方は?そんな方には以下の記事もおすすめです。
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インパクトドライバー、結局どれがおすすめ?
プロの現場はもちろん、DIYユーザーとっても欠かせない電動工具インパクトドライバー。皆さんはどのメーカーを使っていますか? 業種や用途にもよりますが、国内の電動工具シェアで言えばやはりマキタかHiKOKI(ハイコーキ)が多いと思います。それから少し離れてパナソニック、ボッシュ、マックス、リョービといったところでしょうか。いろいろなサイトでもおすすめ機種が紹介されていて、結局のどれがおすすめ?そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこで、この記事では7大電動工具メーカーのプロ向けモデル主流の40V~14.4V機種から、インパクトドライバーの重要なスペックで比較し、ランキング付けしていきます。
お忙しい皆さんのために結論から言いますと、マキタ・HiKOKI(ハイコーキ)マルチボルト、そして意外と(と言っては失礼ですが。。)京セラ(リョービ)がおすすめ!という結果になっていますが、そこに至るまでの紆余曲折を是非ご覧ください。
プロユーザー・DIYユーザーの選び方の違い
同じインパクトドライバーでも、プロの方とDIYユーザーの方とでは当然選び方も違ってきます。
ビルディでは、実際にインパクトドライバーを使っているユーザーさんが何を重視して今のインパクトドライバーを選んでいるのかアンケートを実施しました。
対象は実際にインパクトドライバーを使っている方767名、購入予定がある14名の方々(プロユーザー652名、DIYユーザー129名)です。ご回答いただいた皆さんお忙しいところありがとうございました!
実際使っているユーザーにアンケート
ユーザーアンケート
インパクトドライバーを選ぶときに最も重視するポイント(プロユーザー)
インパクトドライバーを選ぶときに最も重視するポイント(DIYユーザー)
回答者819名のうちインパクトドライバーを持っていると回答した767名・購入予定があると回答した14名を対象。▼グラフが表示されない場合はこちら
プロは互換性、防じん・防滴性、コンパクトさを重視
充電式が主流の現在では、手持ちの充電工具のバッテリを共用するために、メーカー(=手持ちバッテリとの互換性)で選んでいるという方が最も多いという予想通りの結果です。もちろんこれは意図的にバッテリの互換性を無くしたメーカーの囲い込み戦略の成果なのですが、プロユーザーがインパクトドライバー自体の性能を見ることなく、ご自身のバッテリープラットフォームによって決めているという現実でもあります。さらに、機種についてもそのときの最新機種やフラッグシップモデルでほぼ決まっています。
☟マキタ・ハイコーキの最新フラグシップモデル
ビルディでCHECK
ビルディでCHECK
もちろんプロがトルクを軽視しているというわけではなく、最近のプロ用機種のトルクは充分にあるという前提のうえで、あえてトルクと言うまでもなく、十分なトルクがある前提で「バッテリの互換性を最も重視」しているということです。
バッテリの互換性以外には、防塵性・防滴性、ボディのコンパクトさを重視していることが分かります。やはり粉塵や突然の雨に見舞われる現場での防塵・防滴性はプロユーザーには必須の性能です。 またボディのコンパクトさとした回答は個人的には予想以上の多さで、「ペン型で高トルクのもの」「コーナーインパクトで高トルクのもの」というコメントも多く寄せられました。年々コンパクト化が進んでいるインパクトですが、まだまだ物足りない作業状況があるということが分かります。
DIYユーザーはトルクと耐久性を重視
DIYユーザーの場合は、プロほど互換性は重視されていません。使用する充電工具の種類も多くはありませんし、インパクトドライバーが1台目の充電工具ということも多いと考えられます。長いねじや堅い部材へグイグイ締めこむために必要となるトルクはやはり重視すべきポイントです。またそれなりに耐久性も求めているということは、信頼できるメーカー品で評判もチェックしたいところです。ということで、DIY向けでの今一番のおすすめ機種はこちらです。
HiKOKI(ハイコーキ) 18V コードレスインパクトドライバ コンパクトモデル 【DIY向け】 FWH18DA
最大トルク | 140N.m |
---|---|
回転数 | 0~2,700min-1 |
ヘッド長 | 150mm |
バッテリ | 2個 |
重量 | 1.3kg |
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☟この他のDIY向けインパクトドライバーおすすめ機種を知りたい方はこちらスペックで比べる
トルクで比べるプロ仕様インパクトドライバー
アンケートからも分かるように、多くの方が一番最初に聞かれるのがトルクです。つまりパワーです。トルクが強いほど長いネジ締めも楽々こなします。その最大トルクが強い順にインパクトドライバーをランキングしました。
現行の最強トルクは226N.m
結果は。2021年に待望の日本上陸を果たしたミルウォーキーのM18 FID2とM18 FID3が226N.mで同率1位となっています。3位は僅差でマキタのTD002Gと続いています。
もちろん最大トルクが強い=良いインパクトドライバーというわけではありませんが、トルクにこだわる方には注目のポイントです。
順位 | メーカー名 | 機種名 | トルク値 | 電圧 |
---|---|---|---|---|
1位 | ミルウォーキー | M18 FID3 | 226N.m | 18V |
1位 | ミルウォーキー | M18 FID2 | 226N.m | 18V |
3位 | マキタ | TD002G | 220N.m | 36V (40Vmax) |
4位 | マキタ | TD003G | 210N.m | 36V (40Vmax) |
4位 | ボッシュ | GDR 18V-210C | 210N.m | 18V |
6位 | デウォルト | DCF887M2 | 205N.m | 18V |
7位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH36DD | 200N.m | 36V (マルチボルト) |
7位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH36DC | 200N.m | 36V (マルチボルト) |
7位 | ボッシュ | GDR18V-200 | 200N.m | 18V |
10位 | マキタ | TD173D | 180N.m | 18V |
10位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH18DC | 180N.m | 18V |
10位 | 京セラ (リョービ) |
DID10XR | 180N.m | 18V |
10位 | 京セラ (リョービ) |
DID182L5 | 180N.m | 18V |
14位 | マキタ | TD162D | 175N.m | 14.4V |
14位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH18DE | 175N.m | 18V |
14位 | 京セラ (リョービ) |
DID181L5 | 175N.m | 18V |
14位 | 京セラ (リョービ) |
DID148L5 | 175N.m | 14.4V |
18位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH14DDL2 | 172N.m | 14.4V |
19位 | パナソニック | EZ76A1 | 170N.m | 18V |
19位 | 京セラ (リョービ) |
DID1806L5 | 170N.m | 18V |
21位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH14DB | 167N.m | 14.4V |
22位 | マキタ | TD149D | 165N.m | 18V |
22位 | マックス | PJ-ID153 | 165N.m | 14.4V/18V |
22位 | マックス | PJ-ID152 | 165N.m | 14.4V/18V |
22位 | マックス | PJ-ID152FW | 165N.m | 14.4V/18V |
22位 | 京セラ (リョービ) |
DID11XR | 165N.m | 18V |
27位 | マキタ | TD138D | 160N.m | 14.4V |
27位 | パナソニック | EZ76A1 | 160N.m | 14.4V |
27位 | パナソニック | GDR18V-160 | 160N.m | 18V |
30位 | パナソニック | EZ1PD1 | 155N.m | 18V |
31位 | マキタ | TP141D (※マルチインパクト) |
150N.m (※インパクト時) |
18V |
32位 | マキタ | TP131D (※マルチインパクト) |
145N.m (※インパクト時) |
14.4V |
33位 | マキタ | TD157D | 140N.m | 18V |
33位 | パナソニック | EZ1PD1 | 140N.m | 14.4V |
33位 | 京セラ (リョービ) |
DID1417L5 | 140N.m | 14.4V |
36位 | パナソニック | EZ7548 (※マルチインパクト) |
130N.m (※インパクト時) |
14.4V |
ヘッドの短さで比べる
狭い場所での作業が多い方が気になるのはボディのサイズですね。特にヘッド部分の短さは各メーカー「クラス最短!」を連呼しています。そこで結局どこが最短?ということでヘッドの短さでランキングしてみました。
結果は。最短チャンピオンは98mmのパナソニックEZ1PD1ということになりました。マルチインパクトを除いて最上位と最下位で実に70mm以上もの差があることがわかります。ここまで差があると、取り回しの感覚は全く変わってくることが簡単に予想できますね。
順位 | メーカー名 | 機種名 | ヘッド長 | 電圧 |
---|---|---|---|---|
1位 | パナソニック | EZ1PD1 | 98mm | 14.4V/18V |
2位 | 京セラ (リョービ) |
DID11XR | 99.4mm | 18V |
3位 | 京セラ (リョービ) |
DID10XR | 106mm | 18V |
4位 | マックス | PJ-ID153 | 109mm | 14.4V/18V |
4位 | マックス | PJ-ID152 | 109mm | 14.4V/18V |
4位 | マックス | PJ-ID152FW | 109mm | 18V/14.4V |
7位 | マキタ | TD173D | 111mm | 18V |
7位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH36DD | 111mm | 36V (マルチボルト) |
9位 | マキタ | TD162D | 114mm | 14.4V |
9位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH36DC | 114mm | 36V (マルチボルト) |
9位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH18DC | 114mm | 18V |
9位 | ミルウォーキー | M18 FID3 | 114mm | 18V |
13位 | 京セラ (リョービ) |
DID182L5 | 117mm | 18V |
13位 | 京セラ (リョービ) |
DID148L5 | 117mm | 14.4V |
15位 | マキタ | TD002G | 119mm | 36V (40Vmax) |
16位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH18DE | 120mm | 18V |
17位 | マキタ | TD003G | 121mm | 36V (40Vmax) |
18位 | ミルウォーキー | M18 FID2 | 123mm | 18V |
19位 | ボッシュ | GDR 18V-210C | 126mm | 18V |
19位 | ボッシュ | GDR18V-200 | 126mm | 18V |
21位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH14DDL2 | 127mm | 14.4V |
21位 | パナソニック | EZ76A1 | 127mm | 14.4V/18V |
23位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH14DB | 128mm | 14.4V |
24位 | 京セラ (リョービ) |
DID181L5 | 129mm | 18V |
25位 | マキタ | TD157D | 133mm | 18V |
26位 | マキタ | TD149D | 135mm | 18V |
26位 | マキタ | TD138D | 135mm | 14.4V |
28位 | デウォルト | DCF887M2 | 145mm | 18V |
29位 | ボッシュ | GDR18V-160 | 153mm | 18V |
30位 | 京セラ (リョービ) |
DID1806L5 | 157mm | 18V |
31位 | 京セラ (リョービ) |
DID1417L5 | 168mm | 14.4V |
32位 | マキタ | TP141D (※マルチインパクト) |
171mm | 18V |
32位 | マキタ | TP131D (※マルチインパクト) |
171mm | 14.4V |
34位 | パナソニック | EZ7548 (※マルチインパクト) |
198mm | 14.4V |
さらに狭い箇所のねじ締め作業をしたい、という場合はコーナーインパクトドライバーやアングルインパクトと呼ばれる、こんな形のインパクトドライバーがおすすめです。(普通のインパクトよりはトルクは大幅に落ちますのでご注意を。)
コーナータイプのインパクトドライバーであれば、狭いところにもヘッドを差し込めます↓ビルディでCHECK
ヘッドの短さとトルクはトレードオフの関係
ボディサイズを小さくしようとすると、機械内部のハンマーの大きさ(≒トルク)にも影響が出やすい部分ではあるのですが、京セラDID11XRはトルクをあまり落とさずに頑張っていると思います。
ちなみに昔のインパクトドライバーはハウジング内も空間の余裕があって、スイッチ交換も簡単にできていました。ところがご覧のように最近のインパクトドライバーはギリギリまでサイズを小さくしているので、各部品がかなりタイトに収まっており修理の難易度が上がっています。
軽さで比べるプロ仕様インパクトドライバー
長時間作業するときに気になってくるのは重量です。本体はできるだけ軽い方が、取り回しも良くなりますし、疲労もより軽減できます。ということで、重量の軽さでランキングしてみました。軽いだけではなくトルクも大事という方のために、トルクもランキングに入れてあります。
40%はバッテリーの重さ
充電工具の軽さを考える上で重要なポイントは、製品重量の約40%をバッテリーが占めているということです(マキタ18V6.0Ahで670g、14.4V6.0Ahで534g)。つまり標準付属の高容量6.0Ahバッテリを、1.5Ahや2.0Ahといった低容量のバッテリに付け替えるだけで約300gほど軽くすることができるのです。上向き作業など軽さが重要になる作業シーンでは、低容量バッテリを使い、通常使用では高容量バッテリでガンガン使う、といった使い分けもおすすめです。
14.4Vでは1.3kg、18Vでは1.4kgが基準
軽さ比較の結果、マキタとHiKOKI(ハイコーキ)、マックス、京セラが1.3kgで同率トップとなりました。このうち京セラ以外の3機種は14.4Vバッテリ搭載ですが、TD162Dで175N.m、WH14DDL2で172N.m、PJ-ID152・PJ-ID153で165N.mと十分なトルクがあります。
特筆すべきは京セラのDID11XRで、18V6.0Ahという大容量バッテリを搭載しながら、重量を1.3kgに抑えています。トルク自体は165N.mと18V機としては控え目の分類に入りますが、コンパクトなヘッドとあわせて、取り回しの良さは抜群です。
100gアップして1.4kgになると、18Vの機種も多くランクインしてきます。特筆すべきはやはり京セラで、DID10XRは18V6.0Ahという大容量バッテリ搭載で1.4kgという軽量、180N.mのトルクを発揮と際立っています。
1.5kg~1.6kgには、マキタやHiKOKI(ハイコーキ)のフラッグシップ機が入ってきます。
順位 | メーカー名 | 機種名 | 重量 | トルク値 | 電圧 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | マキタ | TD162D | 1.3kg | 175N.m | 14.4V (6.0Ah) |
1位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH14DDL2 | 1.3kg | 172N.m | 14.4V (6.0Ah) |
1位 | マックス | PJ-ID153 | 1.3kg | 165N.m | 14.4V (5.0Ah) |
1位 | マックス | PJ-ID152 | 1.3kg | 165N.m | 14.4V (5.0Ah) |
1位 | 京セラ (リョービ) |
DID11XR | 1.3kg/6.0Ah (1.1kg/1.5Ah) |
165N.m | 18V (6.0Ah) |
6位 | マキタ | TD157D | 1.4kg | 140N.m | 18V (6.0Ah) |
6位 | マキタ | TD138D | 1.4kg | 160N.m | 14.4V (3.0Ah) |
6位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH14DB | 1.4kg | 167N.m | 14.4V (6.0Ah) |
6位 | マックス | PJ-ID153 | 1.4kg | 165N.m | 18V (5.0Ah) |
6位 | マックス | PJ-ID152 | 1.4kg | 165N.m | 18V (5.0Ah) |
6位 | マックス | PJ-ID152FW | 1.4kg | 165N.m | 18V (5.0Ah) |
6位 | パナソニック | EZ1PD1 | 1.4kg | 140N.m | 14.4V (5.0Ah) |
6位 | ボッシュ | GDR18V-160 | 1.4kg | 160N.m | 18V (2.0Ah) |
6位 | 京セラ (リョービ) |
DID10XR | 1.4kg | 180N.m | 18V (6.0Ah) |
6位 | 京セラ (リョービ) |
DID148L5 | 1.4kg | 175N.m | 14.4V (5.0Ah) |
16位 | マキタ | TD173D | 1.5kg | 180N.m | 18V (6.0Ah) |
16位 | マキタ | TD149D | 1.5kg | 165N.m | 18V (3.0Ah) |
16位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH18DE | 1.5kg | 175N.m | 18V (4.0Ah) |
16位 | パナソニック | EZ1PD1 | 1.5kg/5.0Ah (1.3kg/3.0Ah) |
155N.m | 18V (5.0Ah) |
16位 | 京セラ (リョービ) |
DID182L5 | 1.5kg | 180N.m | 18V (5.0Ah) |
16位 | 京セラ (リョービ) |
DID181L5 | 1.5kg | 175N.m | 18V (5.0Ah) |
22位 | デウォルト | DCF887M2 | 1.56kg | 205N.m | 18V (4.0Ah) |
23位 | マキタ | TD002G | 1.6kg | 220N.m | 36V (2.5Ah) |
23位 | マキタ | TD003G | 1.6kg | 210N.m | 36V (2.0Ah) |
23位 | マキタ | TP131D (※マルチインパクト) |
1.6kg | 145N.m (※インパクト時) |
14.4V (6.0Ah) |
23位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH36DD | 1.6kg | 200N.m | 36V (2.5Ah) |
23位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH36DC | 1.6kg | 200N.m | 36V (2.5Ah) |
23位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH18DC | 1.6kg | 180N.m | 18V (5.0Ah) |
23位 | パナソニック | EZ76A1LJ2F | 1.6kg | 160N.m | 14.4V (5.0Ah) |
23位 | 京セラ (リョービ) |
DID1417L5 | 1.6kg | 140N.m | 14.4V (5.0Ah) |
29位 | マキタ | TP141D (※マルチインパクト) |
1.7kg | 150N.m (※インパクト時) |
18V (6.0Ah) |
29位 | パナソニック | EZ76A1LJ2G | 1.7kg | 170N.m | 18V (5.0Ah) |
29位 | ボッシュ | GDR 18V-210C | 1.7kg | 210N.m | 18V (5.0Ah) |
29位 | ボッシュ | GDR18V-200 | 1.7kg | 200N.m | 18V (5.0Ah) |
29位 | ミルウォーキー | M18 FID2 | 1.7kg | 226N.m | 18V (5.0Ah) |
29位 | 京セラ (リョービ) |
DID1806L5 | 1.7kg | 170N.m | 18V (5.0Ah) |
29位 | ミルウォーキー | M18 FID3 | 1.75kg | 226N.m | 18V (5.0Ah) |
35位 | パナソニック | EZ7548LS2S (※マルチインパクト) |
1.85kg | 130N.m (※インパクト時) |
14.4V (4.2Ah) |
気になっているインパクトは何位でしたか? 1.3kgから1.85kgと、数百グラムの差ですが作業後の疲労感には大きく影響を与える重要なポイントです。
軽さにこだわるならペン型か12V~7.2V機種
同じ容量であれば低電圧のタイプのバッテリの方が軽くなります。さらに軽さにこだわる場合は、サブ機として10.8Vや7.2Vを持っておくのもいいかもしれません。
プロ用として発売されている12V~7.2V機種の中から軽さ順にランキングしてみました。こうしてみると、圧倒的にペンタイプが軽いことが分かりますが、その分トルクもぐっと落ちます。その点マキタのTD111Dはトルク値135N.mありながら1kgを切っていますので、バッテリの持ちを気にしなければメイン機としても十分にいける能力があります。
このクラスで特筆すべきは、やはりハイコーキWH12DCAや、ミルウォーキーM12 FID2でしょう。重量は1.15~1.2kgと最も重くはなりますが、12V~10.8V機としては最強の170N.mを発揮します。スペックや機能も、フラグシップ機とほぼ同様のものを搭載していますので、サブ機の枠を超えた1台になっています。
ビルディでCHECK
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順位 | メーカー名 | 機種名 | 重量 | トルク値 | 電圧 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | マキタ | TD022D | 0.55kg | 25N.m | 7.2V(1.5Ah) (差込式) |
1位 | パナソニック | EZ7521 | 0.55kg | 25N.m | 7.2V(1.5Ah) (差込式) |
3位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH7DL | 0.58kg | 25N.m | 7.2V(1.5Ah) (差込式) |
4位 | パナソニック | EZ7520 (※マルチインパクト) |
0.8kg | 22N.m (※インパクト時) |
7.2V(1.5Ah) (差込式) |
5位 | ボッシュ | GDR10.8VEC | 0.90kg | 110N.m | 10.8V(2.0Ah) (差込式) |
6位 | マキタ | TD090D | 0.92kg | 90N.m | 10.8V(1.3Ah) (差込式) |
7位 | ボッシュ | GDR10.8LIN | 0.96kg | 105N.m | 10.8V(2.0Ah) (差込式) |
8位 | マキタ | TD111D (1.5Ahバッテリ仕様) |
0.97kg | 135N.m | 10.8V(1.5Ah) (スライド式) |
TD111D (4.0Ahバッテリ仕様) |
1.1kg | 135N.m | 10.8V(4.0Ah) (スライド式) |
||
9位 | マキタ | TD110D | 1.0kg | 110N.m | 10.8V(1.5Ah) (スライド式) |
9位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH12DD (1.5Ahバッテリ仕様) |
1.0kg | 135N.m | 10.8V(1.5Ah) (スライド式) |
WH12DD (4.0Ahバッテリ仕様) |
1.1kg | 135N.m | 10.8V(4.0Ah) (スライド式) |
||
10位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH12DA | 1.1kg | 110N.m | 10.8V(1.5Ah) (スライド式) |
10位 | パナソニック | EZ1P31 | 1.1kg | 165N.m | 10.8V(2.0Ah) (スライド式) |
12位 | ミルウォーキー | M12 FID2 | 1.15kg | 170N.m | 12V(6.0Ah) (差込式) |
13位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH12DCA | 1.2kg | 170N.m | 10.8V(4.0Ah) (スライド式) |
13位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH10DAL | 1.2kg | 110N.m | 10.8V(3.0Ah) (差込式) |
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軽さにこだわったDIY向けペン型インパクトドライバーはこちら↓パワー・モード切替機能で比べる
226N.mと220N.mの違いは比べてみてもなかなか分かりにくい程の差です。ある一定程度のトルクを超えてくると、微妙な最大トルクの違いよりも、切り替え機能が充実していることの方が重宝したりします。そこで各メーカー上位モデルのモード切替機能で比較しました。
打撃力・モード切替で比べる
テクスや小ネジを締めるときに、打撃力切替え機能やモード機能が無いインパクトの場合は、指先だけで微妙なコントロールをする必要があります。
モード切替には2つの種類がある
各メーカーは様々な名称でモード切替機能をつけていますが、要は「1.打撃力の切り替え機能」と、打撃力以外の「2.回転の仕方に特徴をもたせたモード切替機能」の2つに大別されます。 前者の打撃力の切り替え機能は各メーカー上位機種にはすべて付いているので、違いとしては後者の「打撃力切り替え以外のモード切替機能」になります。便利なモード切替機能としては、マキタのボルトモード、マックスの増し締め機能をおすすめします。逆にこれらの機能が不要な場合は、どのメーカーも打撃力切り替えができますので、あまり気にすることはないと思います。
メーカー・機種名 | 1.打撃力切替 | 2.モード切替 |
---|---|---|
マキタ TD002G |
最速・強・中・弱 | 楽々6モード(木材モード・ボルト1モード・ボルト2モード・ボルト3モード・テクス用厚板モード・テクス用薄板モード) |
マキタ TD003G |
最速・強・中・弱 | 逆転オートストップモード |
マキタ TD173D |
最速・強・中・弱 | 楽々4モード(木材モード・ボルトモード・テクス用厚板モード・テクス用薄板モード) |
マキタ TD162D |
||
マキタ TD157D |
強・弱 | 楽らくモード |
HiKOKI (ハイコーキ) WH36DD |
ソフトモード・パワーモード・パワー(カスタム)モード | ボルトモード・テクスモード・細ビスモード |
HiKOKI (ハイコーキ) WH36DC |
ソフトモード・パワーモード・パワー(カスタム)モード | ボルトモード・テクスモード |
HiKOKI (ハイコーキ) WH18DC |
ソフトモード・パワーモード | ボルトモード・テクスモード |
ボッシュ GDR 18V-210C |
強・中・弱 | – |
パナソニック EZ1PD1 |
強・中・弱 | テクスモード |
パナソニック EZ76A1 |
強・中・弱 | テクスモード・即フルモード |
マックス PJ-ID153 |
強・中・弱 | 増締めモード |
マックス PJ-ID152 |
||
マックス PJ-ID152FW |
強・弱 | フォームタイモード・リミットモード |
ミルウォーキー M18 FID3 |
強・中・弱 | タッピングビスモード |
ミルウォーキー M18 FID2 |
||
京セラ (リョービ) DID10XR |
強・中・弱 | テクスモード・ロックオンモード |
京セラ (リョービ) DID11XR |
マキタの楽々6モード、木材モード・ボルト1モード・ボルト2モード・ボルト3モード・テクス用厚板モード・テクス用薄板モードに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください↓
【マキタ 40Vインパクト】TD001Gの実力を徹底解剖【2021年1月 新色追加】マキタTD173D・TD162Dの楽々4モード、木材モード・ボルトモード・テクス用厚板モード・テクス用薄板モードに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください(先代機種の記事ですが、楽々モードは同じ仕様になっています)↓
マキタ TD171DRGXを説明書の隅々まで詳しく解説【2018年1月発売】- 楽らくモード・・・トリガはフルで引きっぱなしで、ゆっくりから最高速まで自動制御します。締め始めのネジ倒れ、カムアウトなどを低減します。
- テクスモード・・・テクスネジ用のモードです。ネジ頭の破損やカムアウトを低減できます。
- ボルトモード・・・ボルト用のモードです。最高速度での連続締め付け作業に便利な連発モードと、打撃回数を制御して締め過ぎを防止する単発モードがあります。
- 逆転オートストップモード・・・ナット用のモードです。ナットが緩むと自動停止し、ナットの脱落を防止します。
- 細ビスモード・・・細ビス用のモードです。職人さんのねじ締め始め動作を電子制御で再現します。繊細な作業に最適です。
- 増締めモード・・・石こうボード留めなどで、少し浮いたネジを締付ける際に使うモードです。トリガスイッチを一度引くと、約180°回転して自動停止します。
- 即フルモード・・・トリガーを引くと、即座に最大パワー「強」モードで始動します。足場解体などで効果を発揮します。
- フォームタイモード・・・Pコン、フォームタイを締めるのに適したモードです。打撃を検知すると運転をストップし、締め過ぎを低減します。
- リミットモード・・・正転時、打撃開始を検知すると約1秒間締め続けた後に運転をストップし、締めすぎを低減することができます。
- ロックオンモード・・・トリガーから手を放してもそのまま回転し続けるモードです。モルタルやセメントのかく拌、コーキングの剥がしに最適です。回転数はトリガーの引き量で変更できます。
- タッピングビスモード・・・打撃開始までは高速で回転し、打撃が始まると自動で回転を停止します。
ドライバードリル、振動ドリルの機能がついたマルチインパクト
上の打撃力・モードの切替は、あくまでもインパクトドライバーの範囲内での切替えになります。一方、こちらのマルチインパクトは、振動ドリルやドリルドライバーといった別の電動工具の機能を兼ね備えたインパクトドライバーです。個別に持つと、2~4台の電動工具を持ち歩かなくてはいけませんが、このマルチインパクトであれば、1台のみで全てをまかなうことができるので、作業効率を大幅に向上させることができます。
もちろん良いところばかりではなく、それぞれのモードでの機能は専用機と比べると劣りますので注意が必要です。また構造的にも大きく、重たくなる傾向があります。
メーカー・機種名 | 電圧 | インパクトドライバー | ドライバードリル | 振動ドリル | 電動ドリル |
---|---|---|---|---|---|
マキタ TP141D |
18V | 強 / 中 / 弱 | 高速 / 低速 (9段クラッチ) |
高速 / 低速 | 高速 / 低速 |
マキタ TP131D |
14.4V | 強 / 中 / 弱 | 高速 / 低速 (9段クラッチ) |
高速 / 低速 | 高速 / 低速 |
パナソニック EZ7548LS2S |
14.4V | ○ | 高速 / 低速 (21段クラッチ) |
× | × |
パナソニック EZ7520 |
7.2V | ○ | 高速 / 低速 (5段クラッチ) |
× | × |
マルチインパクトとはちょっと違いますが、ボッシュが独自に製造している「2 in 1」インパクトドライバーがあります。これは、インパクトレンチのアンビル部分に、六角軸用のスライドスリーブを組み込むことで、ドライバービットと角ドライブソケットの両方を使用できるようにしたものです。
ビルディでCHECK
回転数で比べるプロ仕様インパクトドライバー
いやいやトルクじゃないよ回転数でしょ派の方、お待たせしました(アンケートでは少数でしたが。。)。こちらは回転数の多さ、つまり速さですね。
速さ順にインパクトドライバーをランキングしました。結果、ミルウォーキーM18 FID3が他機種を引き離して1位となりました。同率2位にはマキタ・ハイコーキの主力機種がランクインしています。この記事を出したばかりの2017年頃は、マキタが回転数で頭一つ抜けている印象でしたが、ここ数年でかなり変動しています。
順位 | メーカー名 | 機種名 | 回転数(min-1) | 電圧 |
---|---|---|---|---|
1位 | ミルウォーキー | M18 FID3 | 3,900回/分 | 18V |
2位 | マキタ | TD002G | 3,700回/分 | 36V (40Vmax) |
2位 | マキタ | TD003G | 3,700回/分 | 36V (40Vmax) |
2位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH36DD | 3,700回/分(テクスモード) 3,600回/分(パワー/カスタムモード) 3,400回/分(パワー/デフォルトモード) 420回/分(細ビスモード) |
36V (マルチボルト) |
2位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH36DC | 3,700回/分(テクスモード) 3,600回/分(パワー/カスタムモード) 3,400回/分(パワー/デフォルトモード) |
36V (マルチボルト) |
2位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH18DC | 3,700回/分(テクスモード) 3,400回/分(パワーモード) |
18V |
7位 | マキタ | TD173D | 3,600回/分 | 18V |
7位 | ミルウォーキー | M18 FID2 | 3,600回/分 | 18V |
9位 | マキタ | TD162D | 3,400回/分 | 14.4V |
9位 | ボッシュ | GDR 18V-210C | 3,400回/分 | 18V |
9位 | ボッシュ | GDR18V-200 | 3,400回/分 | 18V |
12位 | 京セラ (リョービ) |
DID181L5 | 3,300回/分 | 18V |
13位 | デウォルト | DCF887M2 | 3,250回/分 | 18V |
14位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH18DE | 3,100回/分 | 18V |
15位 | マキタ | TD157D | 3,000回/分 | 18V |
15位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH14DB | 3,000回/分 | 14.4V |
15位 | マックス | PJ-ID153 | 3,000回/分 | 14.4V/18V |
15位 | マックス | PJ-ID152 | 3,000回/分 | 14.4V/18V |
15位 | マックス | PJ-ID152FW | 3,000回/分 | 14.4V/18V |
20位 | 京セラ (リョービ) |
DID10XR | 2,900回/分 | 18V |
20位 | 京セラ (リョービ) |
DID11XR | 2,900回/分 | 18V |
20位 | 京セラ (リョービ) |
DID182L5 | 2,900回/分 | 18V |
20位 | 京セラ (リョービ) |
DID148L5 | 2,900回/分 | 14.4V |
24位 | マキタ | TP131D (※マルチインパクト) |
2,800回/分 (※インパクト時) |
14.4V |
24位 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WH14DDL2 | 2,800回/分 | 14.4V |
24位 | パナソニック | EZ76A1 | 2,800回/分 | 14.4V/18V |
24位 | ボッシュ | GDR18V-160 | 2,800回/分 | 18V |
28位 | マキタ | TP141D (※マルチインパクト) |
2,700回/分 (※インパクト時) |
18V |
28位 | パナソニック | EZ1PD1 | 2,700回/分 | 14.4V/18V |
30位 | パナソニック | EZ7520 (※マルチインパクト) |
2,600回/分 (※インパクト時) |
7.2V |
31位 | 京セラ (リョービ) |
DID1806L5 | 2,500回/分 | 18V |
31位 | 京セラ (リョービ) |
DID1417L5 | 2,500回/分 | 14.4V |
33位 | マキタ | TD138D | 2,400回/分 | 14.4V |
34位 | マキタ | TD149D | 2,300回/分 | 18V |
34位 | パナソニック | EZ7548 (※マルチインパクト) |
2,300回/分 (※インパクト時) |
14.4V |
回転数を追求するならエアーも一考の価値あり
とことん回転数にこだわりたいということであれば、エアー式のインパクトドライバーも検討の価値ありです。コンプレッサが必要で、ホースもジャマだし、そして空気消費量も激しい!ということであまり人気はありませんが、回転数はビックリするほど速いです(無負荷で9000回転)。特に高圧のマックスのエアインパクトを初めて使う方は皆さん「ハヤっ!」と言います。また本体自体も非常にコンパクトで軽量です。マックスから新しいモデルが出ているように、やはりメリットもありますので一定のニーズはあります。興味のある方はお近くの金物店さんでデモ機を試してみられるといいと思います。速さにこだわる方にはおすすめです。
速さならエアインパクトという手も。ビルディでCHECK
音が静かなインパクトはないの?
強力なトルクを生み出すためのあの独特の打撃音。現場近くを通るだけでインパクトを使っていることがすぐに分かりますね。静かなインパクトドライバーへのニーズも昔からあり、現在マキタからはソフトインパクト、HiKOKI(ハイコーキ)、マックスでは静音インパクト、ミルウォーキーではサイレントインパクトという名称でリリースしています。
静音インパクトドライバーは、トルク(=打撃音)を生み出すハンマー部分にオイルを充てんすることで、打撃音の発生を抑えています。 ただオイルを充てんするということはそれだけ内部の抵抗も増えるわけで、トルクも大幅に落ちてしまい各社最大トルク30~50N.m程度となっています。
このように、最大トルクは一般的なインパクトの1/4~1/5程度であるにもかかわらず、見た目は普通のインパクトなので現場ではついついハードに使ってしまいがちです。 以前と比べると故障もだいぶ減っていますが、やはり過負荷による故障には注意したいところです。
順位 | メーカー名 | 機種名 | 騒音値 | トルク値 | 電圧 | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | HiKOKI (ハイコーキ) |
WHP18DBL | 70dB | 33N.m | 18V/14.4V 【兼用型】 |
1.6kg |
2 | マックス | PJ-SD102 | 71dB | 33N.m | 18V | 1.5kg |
3 | マキタ | TS131D | 75dB | 40N.m | 14.4V | 1.3kg |
4 | ミルウォーキー | M12 FQID-0 JP | 76dB | 50N.m | 12V | 1.1kg |
5 | マキタ | TS141D | 77dB | 40N.m | 18V | 1.5kg |
– | ミルウォーキー | M18 FQID | ※非公開 | 50N.m | 18V | 1.8kg |
トルクと静音性もトレードオフ
トルクランキング上位にならぶ機種たちが、これらソフトインパクト程度に作業音を抑えることができれば画期的です。が、残念ながらそんな夢のような機種は開発されていません。 現場に応じてメインのインパクトと、ソフトインパクトを使い分けるという形が現実的です。
ビルディでCHECK
で、結局どれがおすすめ?
普段からマキタやHiKOKI(ハイコーキ)ばかり触っているビルディスタッフとしては、京セラ(リョービ)の健闘ぶりが意外でした。 ただ上述の通り、バッテリー工具に関してはすでに手持ちの工具との互換性が重要となるため、そのハードルを越えるほどの魅力にはなっていないというのが多くの方にとっての現状でしょうか。
とはいえ今回の記事、ビルディマガジンのイチ押しプロ仕様インパクトドライバーを決めなければなりません。上記のランキングも踏まえて、皆さんの状況別にイチ押しをご紹介します。
DIY向け
プロ仕様の前に、DIY向けのおすすめ機種もご紹介します。
これらの機種は、アマゾンや楽天、カカクコムなどでも上位にランクインしている人気の機種になります。
【バランス重視】パワーもそこそこ&小型で使いやすいインパクト
マキタ 10.8V充電式インパクトドライバー 差し込み式 TD090D
【軽さ重視】軽作業におすすめのDIY向けインパクトドライバー
マキタ 7.2V充電式ペンインパクトドライバ- TD022D
【パワー重視】DIY用途でもハードに使えるインパクトドライバー
HiKOKI(ハイコーキ) 18V コードレスインパクトドライバ コンパクトモデル 【DIY向け】 FWH18DA
最大トルク | 140N.m |
---|---|
回転数 | 0~2,700min-1 |
ヘッド長 | 150mm |
バッテリ | 2個 |
重量 | 1.3kg |
【パワー&軽さ重視】ハードに使えるのに軽い!贅沢仕様のDIY向けインパクト
マキタ 10.8V充電式インパクトドライバー スライド式 TD111D
【価格重視】安いだけじゃない価格以上の品質。コスパ重視のDIY向けインパクトドライバー
アイリスオーヤマ 充電式インパクトドライバ 充電器・バッテリー・ビット10種付き JID80
最大トルク | 80N.m |
---|---|
回転数 | 0~2,000min-1 |
ヘッド長 | 180mm |
バッテリ | 1個 |
重量 | 1.02kg |
堅い材質や厚みのある材質も素早くしっかりねじ締めできます。LEDライト付きで、暗い部分の作業も快適に行なえます。10本のビット(プラスビット4本・マイナスビット3本・六角ビット3本)が標準で付属しているので、すぐに使用できます。
プロ向け
おまたせしました。ここからはプロ向けのおすすめ機種をご紹介します。
思い切ってインパクトから充電工具を入れ替えていくぞ!のあなた
そんな気合を入れた方には、HiKOKI(ハイコーキ)のマルチボルトWH36DCがおすすめです。マルチボルトのインパクトドライバーも2世代目になり、様々な点で1世代目よりスペックアップしています。また、丸鋸やグラインダーを使われる場合はマルチボルトを超絶おすすめします。今後のマルチボルトのラインナップ拡充も期待ができます。 もちろん日立18V充電工具をすでにお持ちの方にもおすすめ。マルチボルトバッテリーは手持ちの18V充電工具にも使えますし、豊富なマルチボルトのラインナップでハッピーになれます。
HiKOKI(ハイコーキ) マルチボルト 36V 充電式インパクトドライバー WH36DC
最大トルク | 200N.m |
---|---|
回転数 | 0~3,700min-1 |
ヘッド長 | 114mm |
打撃力切替 | 4モード |
重量 | 1.6kg |
機能 | ブラシレスモーター・防じん防滴・Bluetooth連携 |
発売年月 | 2020年10月~2023年4月 |
俺の工具マキタ多すぎ。。のあなた
そんなあなたはマキタの呪縛から逃れられません。現在のところそれを捨ててまで乗り換える素敵なインパクトはありません。TD173D一択です。 そしてそれに応えるだけのクオリティ、さすがのマキタです。
単体の性能だけで見れば36V(40Vmax)のTD002Gになりますが、36V(40Vmax)のバッテリーは18V機との互換性がないので、マキタの代名詞とも言える豊富なラインナップの恩恵を受けることができません。ただし、マキタも36V(40Vmax)シリーズにはかなり力を入れており、2019年10月のリリースからの4年半でラインナップ数は210機種にまで拡大してきています。まだまだカテゴリーにかたよりがあるのが現状ですが、そろそろバッテリープラットフォームとしては十分なラインナップになりつつあります。
インパクトドライバー以外にも欲しい工具があり、36V(40Vmax)シリーズでも投入されているのであれば、TD002Gもおすすめです。
マキタ 18V 充電式インパクトドライバー TD173D
最大トルク | 180N.m |
---|---|
回転数 | 0~3,600min-1 |
ヘッド長 | 111mm |
打撃力切替 | 4段切替+らくらく4モード |
重量 | 1.5kg |
機能 | ブラシレスモーター・防じん防滴 |
発売年月 | 2023年1月 |
マキタ 40V 充電式インパクトドライバ TD002G
最大トルク | 220N.m |
---|---|
回転数 | 0~3,700min-1 |
ヘッド長 | 119mm |
打撃力切替 | 4段切替+らくらく6モード |
重量 | 1.6kg |
機能 | ブラシレスモーター・防じん防滴 |
発売年月 | 2022年1月 |
硬さの違う2種類のコンプレッションスプリングを搭載したDST(デュアルスプリングテクノロジー)により、カムアウト低減&締付けスピード約10%向上。別売の通信アダプタADP11により、打撃開始のタイミングや最高/最低回転数・トリガーストローク・打撃時間等のセッティングが可能。ビットの影が出来にくい4灯LED搭載。IP56に対応する専用プラスチックケースには、バッテリを合計3個もしくはバッテリー2個+通信アダプター1個を収納可能。ゼロブレ・楽らく6モード・モードメモリ、といった主要な機能はTD001Gから引き続き搭載。
電気屋はパナって決まってるけど。。
仰る通りです。現行機種のフラッグシップモデル同士での比較では残念ながらパワー不足は否めませんが、配電盤内部などの狭い場所でも使いやすい取り回しの良さや、電気設備工事向けのアタッチメントのラインナップなど、電気屋さんを強く意識した機種に仕上がっています。
パナソニック 充電インパクトドライバー 14.4V/18V EZ1PD1
最大トルク | 155N.m |
---|---|
回転数 | 0~2,700min-1 |
ヘッド長 | 98mm |
打撃力切替 | 3段切替+テクスモード |
重量 | 1.5kg |
機能 | ブラシレスモーター・防じん防滴・デュアルバッテリ |
発売年月 | 2021年8月予定 |
既設の設備・配管などがある入り組んだ場所での作業時でも、本体ヘッド部分が邪魔になりにくく、快適な作業ができる。高性能マイコン搭載により、従来機の「半分」の押し付け力でネジ締めが可能。「+BRAIN」ベクトル制御技術搭載で、負荷に応じて本体の回転数を自動制御しカムアウトを低減。別売のアタッチメントを付け替えることで、様々な作業に対応。電池を替えるだけで、1台で14.4Vにも18Vにも対応する「デュアル」。
何よりもパワーを求めるあなた
世界でトップクラスのシェアを誇るミルウォーキーのM18 FID3がおすすめです。226N.mのトルクを発揮しながら、比較的コンパクトに収まっています。
ミルウォーキー 18V 充電式インパクトドライバー M18 FID3
最大トルク | 226N.m |
---|---|
回転数 | 0~3,900min-1 |
ヘッド長 | 114mm |
打撃力切替 | 4段切替 |
重量 | 1.75kg |
機能 | ブラシレスモーター |
発売年月 | 2022年11月 |
インパクトドライバーしか使わないあなた
パワー、重量のバランスから京セラ(リョービ)DID10XR又はDID11XRをおすすめします。 マキタやHiKOKI(ハイコーキ)マルチボルトは、ほかの充電工具との互換性が大きなメリットですが、インパクトしか使わないのであれば京セラ(リョービ)の充電工具ラインナップを気にする必要はありません。今回の記事でみたように京セラ(リョービ)のインパクトドライバー、結構イケてるんです。
京セラ 18V 充電式インパクトドライバー DID10XR
最大トルク | 180N.m |
---|---|
回転数 | 0~2,900min-1 |
ヘッド長 | 106mm |
打撃力切替 | 3段切替+2モード |
重量 | 1.4kg |
機能 | ブラシレスモーター・防じん防滴 |
発売年月 | 2017年4月 |
京セラ 18V充電式インパクトドライバー DID11XR
最大トルク | 165N.m |
---|---|
回転数 | 0~2,900min-1 |
ヘッド長 | 99.4mm |
打撃力切替 | 3段切替+2モード |
重量 | 1.1kg/1.3kg (1.5Ah/6.0Ah) |
機能 | ブラシレスモーター・防じん防滴 |
発売年月 | 2018年9月 |
最上位機種へのユーザーレビュー
インパクトドライバーを選ぶときには、実際に使っている人の評価も気になります。そこで、実際にビルディに寄せられたレビューの一部をご紹介します。特に人気のある、マキタ・HiKOKI(ハイコーキ)のフラグシップモデルに対するレビューが多くなっています。
マキタ TD173D
- 使用感抜群です
- 私はプロではなく、それほど頻繁に使用しませんが、1台目はマキタのインパクトドラーバーを20年以上使用し同メーカーの製品には絶大な信頼をしておりました。今回購入に当たりハイコーキと比較検討をした結果、バッテリー電圧の低いマキタの方が後の維持費が安いため決定しました。使用感は何の不足もありません。最高の製品だと思っています。旧製品はドリルビットまでが長く、狭い場所では使いずらい面もありましたが、今回の製品はその長さが短く使いやすくなっており、最高の使用感で満足しています。
- 明るい!!!
- 前機種(TD172)と比較してかなり明るいです。照明が少ない場所での作業が多いので助かっています。バランスは前機種よりヘッドが重く感じますが使い易いです。ボタン類が後方になりましたが閉所作業が多いので意図せぬところでボタンが押されてポジションが変わる事があり、この点は前機種の方が良かった。
- とても使いやすいです。
- とても使いやすく、重宝しています。明るいライト、とても見やすくて、イイです。
欲を言えば、強さ1と2との中間の強さが欲しい感がありますが、、(木工細工、タナ取付、日曜大工)
1で重ければ、2で、ダダッ、ダダッ、で打ち込んで、カバーしています。
また、柱への長ビス打ち込み(65mm~)も、強さ2での打撃具合が、キレが良くて、素人の私でも、やりやすかったです。
パワー切り替えボタンも、使いやすいです。大変良いものに、出会いました。ありがとうございました。
- マキタ TD172DZFYを使ってみて
- 思ったより小型でした。トリガーが軽くて使いやすいです。ただ、ビットのブレは多少多いかと思いました。でも、買って良かったです。満足です。
- マキタ TD173D 細かい部分が改善されて良いインパクト
- 使っていて1番良かった点は「トリガスイッチの操作感」。低速で使うことが多いのですが、思い通りの速度で締め付けてくれます。ちなみにTD172Dと比べるとヘッドの全長が3mm短くなってコンパクトになってます。短くなる分には大歓迎です。
- やはり秀逸!
- 今までインパクトドライバーだけはマキタ14.4vの161をメインで使っていたのですが今後14.4vシリーズは新製品の開発はされないとの噂を耳にしたので思い切って購入しました!
今までの機種以上にアンビルの安定性&剛性が増したのが実感出来ました!LEDリングライトがとても良く視認性抜群です!これはオススメです!
- インパクトドライバー173
- 2Ahのバッテリーを装着して使用しています。今迄171、172と使ってからの新型ですが、バランスの良さからなのか、とにかく軽く 感じます。トリガーの調整も格段にやり易くなっています。カタログ等の売り文句以上に使いやすいです。別物です。電動工具が値上がりしたのは厳しいですが、この機種は値上がり分以上の使いやすさがあると感じます。
- 扱いやすい
- バッテリーが後方に配置されているお陰で作業がだいぶやりやすくなって助かってます。
HiKOKI(ハイコーキ) WH36DC
- hikokl WH36DC
- 会社ではマキタインパクトを使用してましたが、今回自分用に日立インパクト買ってみました。予想以上に使いやすく良かったです。
- 少しパワーがありすぎましたがとても気に入っています。 一番弱いモードがもう少し強いといいと思う
- 少しパワーがありすぎましたがとても気に入っています。
一番弱いモードがもう少し強いといいと思う
- 力強いです
- 10年使ってる14ボルトを予備にしてメイン機にしようと購入しましたが、やっぱり新しいのは良いです。
頭が小さいし、ゆっくり回しても元々の力が違うのがわかります、ツーバイ材や硬めの角材でも吸い込まれるようにネジが入っていきます、日曜大工くらいの使い方ですが、今まで充電しながら、バッテリー替えながらやってた作業が、バッテリーが切れる前に終わります、予備は故障した時くらいしか要らないかな。
- ビットのブレが改善されてて、パワーも桁違いです。満足でした。
- ビットのブレが改善されてて、パワーも桁違いです。満足でした。
- ハイコーキ WH36DCを使ってみて
- 思った通り、カラーリングは最高
パワーも文句なく、バッテリーが二個あるためストレスなく使用できる。
- これ一台で・・・
- これ一台で車のタイヤ交換までしています
マルチボルトを選んで良かったと思います
- バランスがいいせいか パナのインパクトよりも軽く感じました。
- バランスがいいせいか
パナのインパクトよりも軽く感じました。
充電工具ラインナップはやはり重要
手持ちバッテリの互換性は言うまでもありませんが、特に多くの充電工具を必要とするプロユーザーであれば、そのメーカーの充電工具ラインナップまで一緒に考えることは重要です。
仕事道具としてのトータルコストを考えた場合、ご自身で必要な充電工具、必要になるかもしれない充電工具がそのメーカーからリリースされているかは必ずチェックしてください。必要な充電工具が発売されていない場合は、別メーカーでフルセット品を新たに購入する必要があります。
使いたい充電工具がそのメーカーから発売されているかチェック
例えばマルノコやグラインダー、クリーナーはどこのメーカーも出していますので、DIYユーザーであればラインナップに関してはあまり気にする必要はありません。しかしより専門的なツール、例えば鉄筋結束機は、マキタ・マックスのみで、HiKOKI(ハイコーキ)など他社からはリリースされていませんし、充電式のフロアタッカーはHIKOKI(ハイコーキ)だけです(2024年4月現在)。
充電式のコーヒーメーカーで現場で挽きたてのコーヒーを飲みたい! という方であればマキタしか選択肢はありません。
独立されてこれから電動工具を揃えようとする職人さんであれば、1台目のインパクトドライバーを選ぶ際にまずこの点を考慮する必要があります。
大工さん向けならやっぱりマキタかHiKOKI(ハイコーキ)
大工さん向けのインパクトドライバーの選び方を考えると、充電工具のラインナップからやはりマキタかHiKOKI(ハイコーキ)となります。ボッシュのインパクトも悪くありませんが、日本の木造現場を考えたときにマキタ・HiKOKI(ハイコーキ)のラインナップと比較すると物足りないところは否めません。
また電設向けではパナソニックが主流でしたが、近年マキタやHiKOKI(ハイコーキ)から圧着機・ケーブルカッターなどがリリースされているように、徐々にマキタ・HiKOKI(ハイコーキ)の電設工具ラインナップが拡充されてきています。こういった現状を見ると、今後のラインナップの垣根はさらに無くなっていくと思います。
カタログでその他の充電工具をチェックすべし
各メーカーの電動工具カタログをまとめてみました。
マキタ
HiKOKI(ハイコーキ)
ボッシュ
京セラ(リョービ)
パナソニック
マックス
ミルウォーキー
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
インパクトドライバー自体の性能を検証ということでしたが、各メーカーのスペック上の違いはバッテリの互換性のハードルを越えるほどのものではなく、めぐりめぐってやはりバッテリの互換性、充電工具のラインナップを検討せざるを得ない状況ということがあらためて明らかになりました。悩んでいた方にとっては明確なアドバイスとすることができず申し訳ないのですが、こちらの検証結果をもとに少しでもよい製品選択につなげていただければ幸いです。
皆さま、ご興味のあるテーマなどありましたら是非リクエストお寄せください。またコメントやご質問などもお待ちしております!
色んなサイトの比較内容の多くが買った当初のコメントが多いですが、職人として言えば、どのくらいの期間、如何に劣化が少なく使えるかがとても大事です。
当方マキタ派と旧日立派で5人ずつ位が常時同じような金属の屋根外壁工事に従事してますが、圧倒的にマキタのインパクトは軸が弱く、すぐにブレ始めます。修理は日立のようにアッセン交換でない分、安いようですが、1/5位の期間でマキタはブレだしますね。ハイコーキに変わってからアフターサービスがどうなるのかによってはマキタも考えますが、長期使用のバッテリー、軸においては日立の圧勝です。
軽さと取り回しはマキタですね。
ハマモトさま、貴重な情報ありがとうございます!
耐久性、重要ですね!ボティの小型・軽量化と、耐久性をいかに両立させるか、そこにメーカーの個性が現れるのかもしれません^^
ハイコーキのアフターについては日立工機時代と変わりなくしっかりしていますのでご安心ください^^
何かお困りの際はビルディまでご相談くださいませ\(^o^)/
電気工事屋さんの多くがパナソニック製工具を使用する理由を説明しますと
使用頻度の高いドリルの信頼性が高い
電気工事では分電盤や壁天井の軽量等えのホルソー穴あけが非常に多く
連続作業に耐えられるのは、昔からパナソニック製がダントツです。
これがマキタですと、連続ホルソー使用するとコイルが焦げ臭くなり修理か買換えになる。現場で何度もこの光景を見ています。
電気工事材料店で買えば、パナソニック製を安く買える。これは電気工事屋さんだけの特権なのもありますけど。
電気屋様コメントありがとうございます!貴重な現場の声、参考になります!
最近発売された新製品ミニドライバー miniQuなどを見ていても、
さすがパナソニックは電気工事の現場をしっかり見ているというのが分かります。マキタ・HIKOKIとは違った独自の路線に期待したいです。
話題のパナソニック新型インパクトEZ1PD1を買いましたが
本機でボルトの使用を控えて下い。のシールが本体に貼ってあり説明用紙もありました。
なお隅打ちとアングルアタッチメントにはボルト使用禁止となっております。
これで見ると
本体ならボルト使用はいいけど控えめで
アタッチメントは絶対ダメ
との解釈でいきますが
やはり限界まで小型にするとこうなる訳ですね。