目次
安全帯の歴史
日本初の安全帯はハーネス型だった?!
突然ですが、安全帯の元祖ってどこだと思いますか?
答えは谷沢製作所です!1950年(昭和25年)、米国のカタログにあった「Safety belt」からヒントを得て、日本で初めて安全帯の製造を開始しました。(産業用ヘルメットや換気用の風管も谷沢製作所が元祖らしいです。すごい会社ですね・・・。)
この画像は1953年に作られたカタログに載っているものなのですが、面白いことに国産安全帯の第一号はハーネス型だったことが分かります。今のフルハーネス型安全帯と違って上半身だけですが、形状はあまり変わらないですね。
ちなみに安全帯ができる以前は、ロープを腰に直接巻いていました。ワイルドですよね(笑)
胴ベルト型安全帯は「腰つな」と呼ばれていた
国産安全帯の第一号はハーネス型だったのですが、胴ベルト型のほうがはるかに安価であったこと、安全帯規格の始まりが胴ベルト型についてのものであったこと、などの理由から胴ベルト型が普及することとなりました。
建築業で積極的に胴ベルト型安全帯が使われ始めたのは高度成長期、それも超高層ビルの建築が行われるようになった昭和40年代のことだったようです。
フルハーネス型安全帯 義務化
昭和40年代から現在に至るまで日本では胴ベルト型が主流で、日本安全帯研究会によると平成15年度の出荷数はフルハーネス型が約13.8万本、胴ベルト型は約127万本とおよそ10倍もの差があります。一方、海外では安全帯=フルハーネス型というくらいフルハーネス型が主流になっています。
2006年~2015年の間、フルハーネス型を使っていた人の死亡事故は確認されていませんが、胴ベルト型では宙吊り時にベルトがずりあがって胸や内臓を圧迫してことなどによって死亡事故が6件起きています。墜落時のことを考えると、フルハーネス型がより安全であることが分かります。
このように胴ベルト型着用社の墜落・転落事故が無くならないことから、遂に2019年2月1日に法律が改正され、5m以上での作業の場合はフルハーネス安全帯が義務付けられることとなりました。
但し、2022年1月1日までは移行期間のため、胴ベルト型を含む従来の安全帯を使用することが可能です。また、2022年1月2日以降でも5m以下での作業では胴ベルト型安全帯の使用が認められています。
この記事では谷沢製作所のフルハーネス型安全帯、胴ベルト型安全帯の選び方のポイントとおすすめを紹介します。
↓フルハーネス安全帯義務化についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
フルハーネス安全帯義務化!でも、どうやって選べばいいの?谷沢製作所(タニザワ) フルハーネス安全帯の選び方
ポイント1.サイズを確認する
タニザワのフルハーネス型安全帯はサイズが3種類あります。サイズ選びの参考値は身長(kg)と体重(kg)を足したもの。下の表を目安にサイズをお選び下さい。
例えば、身長170cmで体重60kgの人は170 + 60 = 230となりますのでMサイズとなります。
サイズ | サイズ選びの参考値 身長(cm)+体重(kg) |
---|---|
S | 190~225 |
M | 225~260 |
L | 260~295 |
ポイント2.胴ベルトのタイプを確認する
胴ベルトは3つのタイプが用意されています。軽量バックルのタイプがリーズナブルで一番売れています。
軽量バックル:リーズナブルで一番売れているタイプになります。
ワンタッチ:着脱が楽なワンタッチバックルタイプ。
胴ベルトなし:腰回りに道具を下げない方向け。
おすすめのフルハーネス型安全帯
一番の売れ筋は腰回りのスペースが広い『フルハーネス型安全帯 「誉」』になります。「輝」もY型ですが、リーズナブルな「誉」の方がよく売れています。ハーネスを選んだらランヤード(命綱)を選びましょう。
なお、参考価格は全て軽量バックルタイプのものになります。
【売れ筋】タニザワ フルハーネス型安全帯 「誉」 (ランヤード別売) ST#553IIA
大人気のY型フルハーネス安全帯。腰道具をたくさん付ける職人さんにオススメの安全帯です。
16,772円(税込)
タニザワ 肩パッド・腰パッド付 フルハーネス型安全帯 「輝」 (ランヤード別売) ST#554AD
肩パッド・腰パッドに低反発クッションを採用。ソフトな装着感で重い工具をつけた時の身体への負担を軽減します。
26,683円(税込)
タニザワ フルハーネス型安全帯 「輝」 (ランヤード別売) ST#554A
同じY型フルハーネス安全帯の「誉」に比べ、価格が高くなっていますが、胸ベルト・胴ベルトアタッチメントに軽量で錆びにくく、耐久性に優れたアルミを採用しています。
19,669円(税込)
【女性用】タニザワ フルハーネス型安全帯 「さくら」 (伸縮スーパーランヤード付) 553AOTHR
女性専用のサイズで体にピッタリフィットします。背中の胴ベルトと肩ベルトの交差部分が1ヵ所で、工具袋が沢山付けられます。
32,830円(税込)
おすすめのランヤード(命綱)
ランヤードは1丁掛けタイプと2丁掛けタイプがありますが、1丁掛けだと出入りできない現場もありますし、フック掛け替え時の無胴綱状態を防ぐこともできる2丁掛けタイプがオススメです。
谷沢製作所(タニザワ) 胴ベルト型安全帯の選び方
ポイント1.サイズを確認する
フルハーネスと違って、胴ベルト型安全帯は基本的にはワンサイズとなります。ウエスト100cm以上の場合は特注となりますので、お問い合わせくださいませ。
ポイント2.バックルタイプを確認する
ワンタッチバックルは着脱が簡単で楽ちんなのですが、安価なスライドバックルが人気です。
おすすめの胴ベルト型安全帯
売れ筋は2ウェイストッパー付き巻取り式安全帯「ST#565-S-50A」です。様々な業種の方からご注文頂いております。
ストラップが常に引き込まれ、最短の長さを保つ「テンションモード」と引き出された長さで固定される「ストップモード」をスイッチで切替えることができます。「テンションモード」は落下距離を短くすることができるので安全ではありますが、動きにくいという声もあります。
なお、価格は全てスライドバックルのものです。
【売れ筋】タニザワ 巻取式安全帯 2ウェイストッパー付 ST#565
巻取器内蔵式。帯ロープには高強度アラミド繊維の芯材を協力ポリエステルでコーティングした素材を使用。
9,801円(税込)
タニザワ 2丁掛け式安全帯 ダブル帯ロープ
2丁のフックを備えて掛替え時の不安全な状態を無くし、事故のリスクを最小限に抑える安全帯です。高所での鉄骨作業や機械組立、解体作業に従事する作業者に最適です。
9,315円(税込)
タニザワ 2丁掛け式安全帯 ダブルスーパーランヤード
体重の重い方や、フックを低い位置に掛けざるを得ない作業でも、墜落・落下の衝撃を穏やかに吸収し、作業者の負担を最小限に抑えます。
12,707円(税込)
【女性用】タニザワ 巻取式安全帯(サポートベルト付) さくらシリーズ 563OT50F
体への負担が少ない軽量型です。腰への負担を考慮したサポートベルト標準装備品です。
16,586円(税込)
まとめ
いかがだったでしょうか?この記事で紹介している製品以外にも色々なものがありますので是非リンク先も見てみてください。
また、「この組み合わせは大丈夫?」や「こういう商品はない?」など、ご質問がございましたら、お気軽にコメント欄からご投稿くださいね。