この記事では、トルクドライバーの種類・選び方とおすすめ機種についてご紹介しています。トルクレンチについて知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。
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トルク管理に用いられる代表的な工具にトルクレンチがあります。このトルクレンチは基本的にボルトに対して使われますが、電子部品や精密機器の組み立てなどプラスネジやマイナスネジ、トルクスネジでもトルク管理が必要な場合があります。こういった場合には、トルクレンチではなくトルクドライバーが使われています。
トルクドライバーは主にネジに対して使用されるので、トルク能力も控え目になっています。トルクレンチでは20~500N.mのものが主力になりますが、トルクドライバーは最大のものでも20N.m程度になります。一方で、繊細なトルク管理ができ、10cN.m(0.1N.m)といった小さなトルクの測定も可能です。トルクレンチでは簡単に振り切ってしまうようなトルクでも、正確に締付け確認をすることが出来ます。
トルクドライバーの主な用途
- 工場などでの、精密電子部品やセンサーなどの組み立て
- 自転車やロードバイクなどの整備
- 配電盤ブレーカーなどの配線圧着端子ネジの締付け
- 各種工作機械の先端チップの取り替え
トルクドライバーの種類
トルクドライバーもトルクレンチ同様に、デジタル型やプレセット型といった種類があります。使い分けなどもほぼ共通です。
プレセット型や単能型には、トルクドライバー独自の機能として、空転式のものがあります。空転式のトルクドライバーは、設定したトルク値に達すると空転し、それ以上締め付けようとしても空回りするだけになります。非空転式のトルクドライバーは、一般的なトルクレンチのようにクリック感や脱力感などで設定値に達したことを知らせます。
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トルクドライバーのトルク能力
トルクドライバーは繊細なトルク管理に対応しています。そのため、トルク能力もトルクレンチのようなN.m(ニュートンメートル)ではなく、cN.m(センチニュートンメートル)で表されることがほとんどです。
☞1N.mは100cN.mになります
トルクドライバーの先端ビット
トルクドライバーには、プラスビットやマイナスビット、四角ビット、ヘックスビット、トルクスビットといった様々な先端ビットがあります。
ほとんどのトルクドライバーは差替式になっていて、ネジの種類に合わせて自在にビットを変更することが出来ます。
差替式には、市販品のビットを使用できる6.35六角軸タイプと、メーカー専用のビットを使う専用軸タイプがあります。
おすすめのトルクドライバー
ここではおすすめのトルクドライバーをご紹介します。
東日 空転式 プリセット形 目盛付 シグナル式トルクドライバ 校正証明書付 RTDシリーズ
測定範囲 | 2~15cN.m・・・100~500cN.m |
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種類 | プレセット型 |
差込軸 | 6.35mm六角 |
寸法 | 全長:100~155mm |
重量 | 50~320g |
トネ ドライバーデジトルクセット DBDTシリーズ
測定範囲 | 30~300cN.m 60~600cN.m |
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種類 | デジタル型 |
差込軸 | 6.35mm六角 |
寸法 | 全長:212mm |
重量 | 150g |
藤原産業 トルクドライバー STD-600
測定範囲 | 100~600cN.m |
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種類 | プレセット型 |
差込軸 | 6.35mm六角 |
寸法 | 全長:230mm |
重量 | 520g |
設定トルクに達すると空転してオーバートルクを防止。設定範囲で必要となるビットが10本付属しており、すぐりに使用できる。
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。トルクドライバーの種類・選び方【デジタル・プレセット・単能・ダイヤルなど】、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。