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トーヨーセフティ 新規格対応フルハーネスの選び方
ケン・島津
トーヨーセフティから新規格のフルハーネスが発表された。
他のメーカからも発表されてますけど、どれを選べばいいか分からないんですよね・・・。選び方のポイントってあるんですか?
ユージ
ケン・島津
今のところ、トーヨーセフティが販売する予定のフルハーネスは大きく分けて5種類だ。ベルトのバックルタイプ(ワンタッチかパススルー)※とランヤード(ロープ式・巻取式・伸縮式)の組み合わせで選べば分かりやすいだろう。
※ワンタッチとパススルーの違いについてはこちらをご覧ください。
ロープ | 巻取(小型) | 巻取(ロック付) | 伸縮 | 巻取(ロック付) + 伸縮 |
|
---|---|---|---|---|---|
ワンタッチ | – | FGH-133W | FGH-144W | – | FGH-146W |
パススルー | FGH-55W | FGH-122W (廃番) |
FGH-77W (廃番) |
FGH-66W | – |
表を見ると、全ての品番にWが付いていますけど、もしかしてダブルランヤードしかないってことなんですか?
ユージ
ケン・島津
シングルランヤードもあるから安心しろ(笑) しかし、現場によってはダブルランヤードじゃないと入れないこともあるようだからダブルランヤードを買っておいたほうが間違いないだろうな。
作業性重視で選ぶなら
ケン・島津
まずはワンタッチバックル+巻取式(小型)ランヤードのFGH-133Wだ。
小型の巻取器だから作業の邪魔にもなりませんね。
ユージ
ケン・島津
そうだな。しかし、ロック機能は付いていないからそこだけ気をつけてくれ。
ロック機能というのは・・・?
ユージ
ケン・島津
シートベルトのように、急激に力がかかるとガチッとロックしてくれるものだ。落下距離を最短にしてくれる。安全性を重視する人はロック機能付のものを選ぶと良いだろう。
ダブルランヤードセット FGH-133W
安全性で選ぶなら
ケン・島津
安全性で選ぶならロック装置付の巻取り式ランヤード一択だな。
ロック機能付のものが安全というのは分かるんですけど、正直、常に巻取器方向に引っ張られていると作業しづらいんですよね・・・
ユージ
ケン・島津
このランヤードでは最短モードと固定モードの切替ができるようになっているぞ。
好きな長さで固定することもできるってことですか?
ユージ
ケン・島津
そういうことだ。しかし、必要以上にランヤードを引き出すと落下距離が伸びて危険だから注意してくれ。
巻取式ダブルランヤードセット FGH-144W
巻取式+伸縮式ランヤードセット FGH-146W
価格で選ぶなら
ケン・島津
価格で選ぶならロープ式か伸縮式になるだろう。
ロープ式と伸縮式はやっぱり安いですね!
ユージ
ケン・島津
軽いというのも魅力の一つだな。ただし、ランヤードが伸び切るまでショックアブソーバーが作動しないから、比較的低所での作業が高い職人さんにはおすすめしない。
ロープ式ダブルランヤードセット FGH-55W
伸縮式ダブルランヤードセット FGH-66W
フルハーネス型 取替用ランヤード
ケン・島津
ランヤードは単品でも販売があるから、シングルランヤードセットを買っておいて、ランヤードだけあとから買い足してダブルランヤードにすることもできるぞ。