この記事は初心者の方向けです。
1.特長
- 木材の「飾り面取り」と「溝切り」をするための工具です。名前はトリミング(化粧裁ち)から由来します。
- よく似た機能のルーターに対し、小型で片手操作ができる点が違います。そのため、自由な手の感覚を生かして、飾り面取りができます。
- 仕組みとしては、ビットを回転させる本体と、それを支えるホルダから成ります。ホルダは上下にスライドし、ビットの削り深さを調節できます。ベースは材料に密着させることで、切削を一定の深さに維持します。
- チャックはコレット式で、径6㎜ビット専用です。様々な形状のビットに取り換えて切削を楽しめます。特性としては、細かい形状を削り出せるため、建具や家具、木工クラフトに適しています。
飾り面取り
板や部材の外周に段差模様を加工して、デザイン性のある形状に切削することです。
2.種類
AC100V電源式
充電式
電子制御タイプ
3.主なメーカー
マキタ
リョービ
4.選び方
- ルーターと機能はほぼ同じですが、面取り作業が主な用途であれば小型で取り回しの良いトリマーがおすすめです。
- ソフトスタート機構があると、起動トルクも心配ありません。
- ベースに関しては、直角に固定された機種と、傾斜角度が調節できるものがあります。角度を変える頻度は少ないですが、自由な作品表現をする際に調節機能が役立ちます。
- 刃先を照らすLEDライトはあったほうが便利です。
【参考文献】
・荒井章(2006)『電動工具完全使いこなし術』 p.160-167 株式会社山海堂