目次
真空ポンプとは
エアコンには室内機と室外機があり、配管によってつながっています。この配管内に充填された冷媒の流れにより熱の移動が行われ、冷房や暖房の効果を生み出しています。
エアコンを設置する際、この配管内に空気や水が残ってしまうと、冷媒の流れを妨げて冷暖房の効率を落としてしまうだけではなく、故障の原因となることもあります。そこで出番となるのが真空ポンプです。真空ポンプにより冷媒配管内の空気を吸い出して真空に近づけるとともに、真空乾燥効果で水分も除去することが出来ます。
真空ポンプの種類と選び方
それでは早速、真空ポンプの種類と選び方について見ていきましょう。重要な点を項目ごとにまとめてみました。
電源で選ぶ
真空ポンプの電源方式は、大きく分けてAC電源式と充電式の二種類になります。
導入コストを重視するならAC電源式、機動性を重視するなら充電式がおすすめです。
充電式は、一式揃えるとAC電源式なら2台くらい買えてしまう価格になりますが、他に充電工具を使っていてバッテリーや充電器が揃っているのであれば、本体のみを購入することでAC電源式とほぼ同じ価格での導入が可能です。
ちなみに、アサダはマキタ製のバッテリーを、タスコ(一部機種)はパナソニック製のバッテリーを使用しています。マキタやパナソニックの充電工具を使用している場合は選択肢が広がりますね。
AC電源式
充電式
一般的な充電式工具と同様に、18Vや14.4Vのバッテリーを取りつけて使用するタイプです。電源ケーブルがないため、狭所や高所での取り回し性に優れています。
電源式と比べてパワーに限界があるので、排気速度50L/minまでの小型の機種のみになります。
排気速度で選ぶ
排気速度は1分間に排気できる空気量を表しています。この数値が高くなるほど、短時間での作業が可能になります。また、より大型の空調機器に対応することが出来ます。
真空ポンプは大は小を兼ねるので、目安以下の機器にも問題なく使用できます。
排気速度と適用空調機器の目安を表にまとめてみましたので参考にしてみてください。厳密には機能の違いなどでこの表に当てはまらない場合もあります。
排気速度 | 適応機器 |
---|---|
~49L/min | ルームエアコン・小型パッケージエアコン(3馬力級) |
50~69L/min | 大型ルームエアコン・カーエアコン・小型~中型パッケージエアコン(7~10馬力級)・冷蔵庫 |
70~129L/min | 中型パッケージエアコン(15馬力級) |
130L/min~ | 冷蔵倉庫・大型パッケージエアコン(30馬力級) |
- ルームエアコン・・・一般的な家庭用エアコン
- パッケージエアコン・・・業務用エアコン(天井埋込み型・ダクト型・天井吊型・壁掛型・床置き型など)
真空到達度で選ぶ
真空ポンプの能力を表す基準として、真空到達度があります。真空到達度とは、完全な真空である絶対真空にどれだけ近づけるかを表した値で、ミクロンで表されます。この数値が小さくなるほど真空ポンプの性能が高いということになります。
一般的な真空ポンプは375ミクロン以下となっており、高性能な機種では7.5ミクロンという優秀な数値を実現しています。
ちなみに、1000ミクロンでもゲージ圧力は-0.101192MPaとなり、一般的なエアコン設置時に求められる-0.1MPaを達成できるので、単純に性能の目安ということになります。
システムの故障原因である汚染物質の除去までを目的とする場合には、15ミクロン以下の機種が必要になります。
ミクロン以外の表記として、Pa(パスカル)があります。Paの場合は、一般的な真空ポンプは50Pa以下になり、高性能な機種では1Paになります。ミクロン同様に数値が小さいほど絶対真空に近くなるということです。
吸入ポートで選ぶ
真空ポンプの主流な吸入ポートは新冷媒用の5/16″フレアと、旧冷媒用の1/4″フレアの2種類になっています。機種によっては両方のポートを搭載しているものもあります。片方のポートのみの場合でも、変換アダプターが付属している機種がほとんどなので、あまり気にしなくてもいいでしょう。
また、大型の機種になると3/8″フレアや1/2″フレアといったサイズを搭載しているものがあります。
付加機能で選ぶ
真空ポンプには、性能向上のための様々な付加機能を搭載している機種があります。ここでは、それらの付加機能をご紹介します。
2ステージ式
真空ポンプには一般的なシングルステージ式と2ステージ式の2種類があります。2ステージ式を採用している機種では、より高い真空度を得ることができます。また、ローターへの負荷を抑えた運転が可能です。
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4ポールモーター
真空ポンプのモーターには、2ポールモーターと4ポールモーターの2種類があります。このポールというのは電極の数で、4ポールモーターは電極を4つ備えたモーターということになります。
一般的な2ポールモーターに対して、上位機種での採用が多い4ポールモーターは、より低回転で高トルクを発生させることが出来ます。そのため、静かで熱を持ちにくいという利点があります。
一方で、2ポールモーターの場合は小型軽量化を図れるといった利点があります。
一般家庭などのルームエアコンの場合には2ポールモーターでも十分ですが、大型パッケージエアコンなどの真空引きの時間が長いケースでは、4ポールモーターの機種を選ぶといいでしょう。
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ガスバラストバルブ
真空ポンプのローター内に水分や冷媒ガスが混入すると、圧縮により液化しポンプオイルに混ざってしまいます。その結果、到達真空度の低下やオイルの劣化を招き、真空ポンプそのものの寿命にも悪影響を及ぼします。ガスバラストバルブがあることで、水分や冷媒ガスをオイルから分離することが出来ます。
ガスバラストバルブがない機種は、ガスバラストバルブ付きの機種と比べて、オイル交換の頻度が上がります。
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AC電源式真空ポンプのおすすめ機種
お待たせしました。それでは、おすすめ機種を見ていきましょう。まずは、AC電源式の真空ポンプからです。排気速度別にグルーピングしてあります。対応機器目安も表記していますので、参考にしてみてください。
~49L/min
タスコ ウルトラミニツーステージ真空ポンプ(オイル逆流防止弁付) TA150SB-2
排気速度 | 40L/min |
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到達真空度 | 38ミクロン(5.0Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 140mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:100mm 奥行:260mm 高:170mm |
重量 | 4.3kg |
機能 | ツーステージ式・ガスバラストバルブ付 |
ガスバラストバルブ付きでオイルの劣化や本体への悪影響を防ぎ、性能を長期間維持。小型軽量ボディで持ち運びもラクラク。シンプルなポリエステル製真空ポンプバッグ(TA150PS)にも対応。特殊機構により、オイルミストの排出を低減。
対応機器目安:ルームエアコン・小型パッケージエアコン(3馬力級)
≫エアコンの新規据え付けに便利な、真空ゲージやバルブ付きチャージホースなどがついたセットもラインナップされています。
タスコ ウルトラミニシングルステージ真空ポンプ(オイル逆流防止弁付) TA150SV
排気速度 | 40L/min |
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到達真空度 | 95ミクロン(12.7Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 90mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:120mm 奥行:215mm 高:160mm |
重量 | 2.95kg |
ルームエアコンの取付作業に特化した軽くてコンパクトな真空ポンプ。このサイズながら排気速度は40L/minと十分な性能。シンプルなポリエステル製真空ポンプバッグ(TA150PS)にも対応。
対応機器目安:ルームエアコン
50~69L/min
タスコ 小型高性能ツーステージ真空ポンプ(オイル逆流防止弁付) TA150RB
排気速度 | 51L/min |
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到達真空度 | 15ミクロン(2.0Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 250mL |
吸入ポート | 5/16″フレア・1/4″フレア |
本体寸法 | 幅:114mm 奥行:287mm 高:240mm |
重量 | 6.5kg |
機能 | ツーステージ式 |
排気速度は抑えめなものの、ツーステージ式&15ミクロンの到達真空度で、中型クラスまでの空調冷凍機器の真空引きに対応。2つの吸入ポートで新旧両方の冷媒に対応。特殊機構により、オイルミストの排出を低減。
対応機器目安:ルームエアコン・大型ルームエアコン・冷蔵庫・カーエアコン・小型パッケージエアコン(7馬力級)
アサダ 真空ポンプ WV220 2CFM Eco
排気速度 | 57L/min |
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到達真空度 | 15ミクロン(2.0Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 260mL |
吸入ポート | 5/16″フレア・1/4″フレア |
本体寸法 | 幅:124mm 奥行:315mm 高:240mm |
重量 | 9.4kg |
機能 | ツーステージ式・4ポールモーター・ガスバラストバルブ付 |
電磁式オイル逆流防止弁付で、真空ポンプオイルの逆流を防ぎ、HFC系冷媒機器の損傷を防止。金属メッシュフィルタ内蔵で、オイルミストを抑制。
対応機器目安:ルームエアコン・大型ルームエアコン・小型パッケージエアコン(7馬力級)
タスコ 高性能ミストレスツーステージ真空ポンプ(オイル逆流防止弁付) TA150YA
排気速度 | 60L/min |
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到達真空度 | 7.5ミクロン(1.0Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 400mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:192mm 奥行:325mm 高:223mm |
重量 | 9.2kg |
機能 | ツーステージ式・4ポールモーター・ガスバラストバルブ付 |
70~129L/min
アサダ 真空ポンプ WV240 4CFM Eco
排気速度 | 113L/min |
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到達真空度 | 15ミクロン(2.0Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 390mL |
吸入ポート | 3/8″フレア・1/4″フレア |
本体寸法 | 幅:138mm 奥行:337mm 高:275mm |
重量 | 11.2kg |
機能 | ツーステージ式・4ポールモーター・ガスバラストバルブ付 |
タスコ 高性能ミストレスツーステージ真空ポンプ(オイル逆流防止弁付) TA150YB
排気速度 | 120L/min |
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到達真空度 | 7.5ミクロン(1.0Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 450mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:212mm 奥行:338mm 高:238mm |
重量 | 12.2g |
機能 | ツーステージ式・4ポールモーター・ガスバラストバルブ付 |
130L/min~
タスコ 高性能ツーステージ真空ポンプ(オイル逆流防止弁付) TA150RC
排気速度 | 154L/min |
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到達真空度 | 10ミクロン(1.3Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 400mL |
吸入ポート | 5/16″フレア・1/4″フレア |
本体寸法 | 幅:140mm 奥行:332mm 高:254mm |
重量 | 10.3kg |
機能 | ツーステージ式・ガスバラストバルブ付 |
ツーステージ式&10ミクロンの到達真空度で、小型から大型クラスまでのあらゆる空調冷凍機器の真空引きに対応。2つの吸入ポートで新旧両方の冷媒に対応。特殊機構により、オイルミストの排出を低減。
対応機器目安:冷蔵庫・ガスヒートポンプエアコン・大型パッケージエアコン(30馬力級)
アサダ 真空ポンプ WV260 6CFM Eco
排気速度 | 170L/min |
---|---|
到達真空度 | 15ミクロン(2.0Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 580mL |
吸入ポート | 3/8″フレア・1/4″フレア |
本体寸法 | 幅:145mm 奥行:395mm 高:302mm |
重量 | 16.5kg |
機能 | ツーステージ式・4ポールモーター・ガスバラストバルブ付 |
ダブルコンデンサ採用で、冬季や低電圧環境下でも安定した始動・運転が可能。電磁式オイル逆流防止弁付で、真空ポンプオイルの逆流を防ぎ、HFC系冷媒機器の損傷を防止。金属メッシュフィルタ内蔵で、オイルミストを抑制。
対応機器目安:冷蔵倉庫・大型パッケージエアコン(30馬力級)
タスコ インバーター式真空ポンプ TA150GL
排気速度 | 340L/min |
---|---|
到達真空度 | 15ミクロン(2.0Pa) |
電源 | AC100V |
オイル量 | 450mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:135mm 奥行:345mm 高:270mm |
重量 | 11.5kg |
機能 | ツーステージ式 |
充電式真空ポンプのおすすめ機種
ここからは、充電式真空ポンプおすすめ機種になります。
~49L/min
パナソニック 14.4V/18V コードレス真空ポンプ EZ46A3
※価格は18Vフルセットの場合です
排気速度 | 25.8L/min (18Vバッテリ時) |
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到達真空度 | 135ミクロン(18Pa) |
電源 | 14.4V/18V 5.0Ahリチウムイオン |
オイル量 | 80mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:116mm 奥行:270mm 高:165mm (18Vバッテリ取付時) |
重量 | 3.6kg(18Vバッテリ込) |
タスコ 省電力型ウルトラミニ充電式真空ポンプ TA150ZP
※価格はフルセットの場合です
排気速度 | 25.8L/min |
---|---|
到達真空度 | 135ミクロン(18Pa) |
電源 | 14.4V/18V 5.0Ahリチウムイオン |
オイル量 | 80mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:116mm 奥行:270mm 高:165mm (バッテリ無し時) |
重量 | 2.8kg/3.6kg (本体のみ/バッテリ込) |
50~69L/min
マキタ 18V充電式真空ポンプ VP180D
※価格はフルセットの場合です
排気速度 | 50L/min |
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到達真空度 | 150ミクロン(20Pa) |
電源 | 18V 6.0Ahリチウムイオン |
オイル量 | 100~115mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:93mm 奥行:263mm 高:172mm (6.0Ahバッテリ取付時) |
重量 | 3.5kg(6.0Ahバッテリ込) |
アサダ 充電式真空ポンプ 1.5CFM
※価格はフルセットの場合です
排気速度 | 50L/min |
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到達真空度 | 150ミクロン(20Pa) |
電源 | 18V 5.0Ahリチウムイオン |
オイル量 | 100~130mL |
吸入ポート | 5/16″フレア |
本体寸法 | 幅:93mm 奥行:268mm 高:172mm (5.0Ahバッテリ取付時) |
重量 | 3.6kg(5.0Ahバッテリ込) |
100L/min~
マキタ 18V充電式真空ポンプ VP181D
排気速度 | 113L/min |
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到達真空度 | 22.5ミクロン(3Pa) |
電源 | 18V 6.0Ahリチウムイオン |
オイル量 | 300mL |
吸入ポート | 5/16″フレア・3/8″フレア |
本体寸法 | 幅:193mm 奥行:383mm 高:210mm (6.0Ahバッテリ取付時) |
重量 | 8.1kg(6.0Ahバッテリ込) |
真空引きに便利なゲージキットもあります
ゲージキットは真空ポンプ本体に加えて、チャージホースやバルブ、真空計などがセットになっていて、購入後すぐに真空引き作業ができるようになっているスターターセットです。これから真空引き作業に従事するという方にはおすすめのセットです。また、このセットを基準に装備を揃えていくという方法もおすすめです。
真空ポンプのオイルについて
オイル交換の重要性
エンジンと同様に、真空ポンプにおいてもオイルは非常に重要な役割を果たしています。真空引きをするとオイル内に微量の水分や冷媒ガスが混入し、オイルが劣化していきます。劣化したオイルをそのまま使用し続けると、ポンプユニットの摩耗や腐食に繋がり、最後には故障して使用できなくなっていまいます。
アサダのカタログによれば、修理に持ち込まれる真空ポンプのうち、なんと95%はオイルを交換せずに使用されていたとのことです。この場合はポンプユニットの一式交換しか対処方法がないため、多額の修理費用がかかることになってしまいます。
このような状態にならないためにも、定期的なオイル交換をしっかりと行いましょう。
オイル交換について
オイル交換の頻度については、メーカーや機種によって異なってきますが、概ね20時間運転するごとに行うと良いとされています。ただしこれは新品のエアコンを設置する場合の基準であり、古いエアコンを真空引きした場合には、ポンプ保護のため排気が終わるたびにオイル交換をすることが推奨されています。
オイル交換の手順~オイルの抜き方
- 吸気口キャップを開く
- 真空ポンプを運転して、オイルを温める (※ 真空引き完了後にオイルが温かいうちに交換を行うことで、この工程を省くことが出来ます)
- 電源スイッチをオフにする
- オイルドレンプラグを取り外し、オイルを抜く
- 3~4秒間ポンプを動かす
- 電源スイッチをオフにする
- 再度オイルを抜く
- オイルドレンプラグを取付ける
オイル交換の手順~オイルの入れ方
- 注油(排気)キャップを取り外す
- 真空ポンプ用オイルを、油量計の2本のレベル線の間になるように入れる(レベル線が一本の機種ではレベル線に合わせる)
- 注油(排気)キャップを取り付ける
- 吸気キャップを閉じ、1分程度ポンプを運転する
- レベルゲージを確認し、足りていなければ補充する
オイルのクリーニングについて
ガスバラストバルブがある機種では、吸気キャップを閉じ、5~10分間ガスバラストバルブを開けて運転することで、オイルの温度が上がり、オイルに混入した水分や冷媒ガスを蒸発させることが出来ます。これにより、オイルをクリーニングすることができます。
この方法はあくまでも簡易的な方法なので、汚れがひどい場合にはオイルを交換してください。また、通常の真空引き作業ではガスバラストバルブは閉じて使用してください。
交換用オイル
交換に使用するオイルは、真空ポンプ専用のものを使用します。各メーカーからそれぞれ純正品がラインナップされていますので、確認してください。
ビルディでCHECK
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真空ポンプの関連品について
ここでは、真空ポンプを使って作業する際に必要になってくる関連品をご紹介します。
マニホールド
真空引き作業やガス充填作業時に、規定の圧力になっているかを確認するものです。マニホールドごとに対応する冷媒が異なっており、対応外の冷媒には使用できませんので、選定の際にはご注意ください。
マニホールドは、アナログタイプのものがほとんどですが、一部にはデジタルタイプのものもあります。
チャージホース
真空引き作業やガス充填作業時に、真空ポンプやマニホールド、冷媒機などを接続するためのホースです。ホースごとに対応する冷媒が異なっており、対応外の冷媒には使用できませんので、選定の際にはご注意ください。
バルブ付きのホースもあり、ホース取り外し時の冷媒放出を最低限に抑えることができます。
バルブ
チャージホースを機器から取り外す際の冷媒漏れを最低限に防ぐためのバルブです。バルブごとに対応する冷媒が異なっており、対応外の冷媒には使用できませんので、選定の際にはご注意ください。
アダプター
作業時の必須品ではありませんが、アクセスポートの向きを変換できるアダプターや、ポートのサイズを変更できるアダプターなどがあります。
真空計
真空引き用のゲージです。マニホールドの連成計は0~-0.1MPaの幅がごく僅かになりますが、真空計は0~-0.1MPaの範囲をフルに表示するため、現在の値が見やすく快適に真空引きが行なえます。
真空引き後の真空度測定などにも用いられます。
真空ポンプ用ケース
真空ポンプを収納して持ち運ぶためのケースです。ポンプ本体だけではなく真空計やチャージホースなどもまとめて収納することが出来ます。
まとめ
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。真空ポンプの選び方&おすすめ機種・メンテナンス方法【タスコ・マキタ・アサダ】、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。