この記事は初心者の方向けです。
1.特長
- 曲げ加工をするものをベンダーといいます。鉄筋ベンダーはその名の通り鉄筋を曲げ加工する工具です。
- 鉄筋の切断能力を持つ機種もあります。
- 複数種類の鉄筋径に対応できる機種もあり、その場合はローラーを付け替えて対応します。
- 小R曲げを考慮して、小R曲げ用のオプションが用意されていることが一般的です。
- 鉄筋の曲げ方には、型押し、ドローベンド方式などがあります。
メンテナンス方法
曲げ加工をする際に、鉄筋の表面から落ちる鉄の切断片を、しっかりと掃除することで長く使用することができます。
2.種類
AC電源式(単相100V)
充電式(18V)
型押し式
鉄筋の中央部を型に合わせ、鉄筋を押し引きして曲げ加工を行います。ドローベンド式
鉄筋の一端を型に固定し、型を回転させて曲げ加工を行います。ハンディ型
現場への持ち運びが容易です。据え置き型
安定した曲げ加工が行えます。
3.主なメーカー
日立
IKK
オグラ
4.選び方
- 曲げ加工する鉄筋の径(D)、硬さ(SD)を確認してください。
- 作業量と場所を確認してください。作業量が多い、パワーが必要といった場合はAC電源式、電源の確保が難しい場所での作業、コードの取り回しが大変といった場合は充電式が望ましいです。設置スペースに余裕があり、安定した曲げ加工を行いたい場合は据え置き型がおすすめです。
- 用途に合わせた曲げタイプを選んでください。
鉄筋の規格について
- 主要な径(D):10、13、16、19、22、25、32、42、51
- 主要な硬さ(SD):SD295、SD345、SD390、SD490 ※SD490鉄筋(JIS規格による最大強度)対応モデルも増えつつあります。
【参考文献】
・トラスコ中山株式会社(2014)『知っておきたいプロツールの基礎知識「COCOMITE vol.2 」』 p.449 佐川印刷株式会社