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業界No.1のハイパワーにチェンジアップ!マルチボルト36V 振動/ドライバドリル DV36DC・DS36DCが発売!
2022年11月、HiKOKI(ハイコーキ)から、マルチボルト(36V) コードレス振動ドライバドリル DV36DC と、ドライバドリル DS36DC が新たに発売されました。今回の記事では、このDV36DC・DS36DCの特徴をチェックしながら、従来機とのスペックも比較していきたいと思います。
新型機の特徴をチェック
それでは早速、新型コードレス振動/ドライバドリルDV36DC・DS36DCの特徴を見ていきましょう。
どう違うの?
振動ドライバドリルDV36DCと、ドライバドリルDS36DCの2機種ですが、見た目の違いがほぼありません。ドライバドリルは回転のみの動きですが、振動ドライバドリルは回転に加えて、取り付けた先端工具(ドリルビット)に垂直方向の振動を同時に与える機能が追加された電動工具です。振動効果によって粉じんを放出しやすくし、目詰まりを防ぐことで、ドライバドリルではできないコンクリート、モルタル、石材への穴あけが可能になっています。コンクリート、モルタル、石材への穴あけをされる場合は「振動ドライバドリル DV36DC」をご選定ください。振動ドライバドリルでも、クラッチダイヤルで回転モードのみに切替えることで、通常のドライバドリルとしても使用できます。
36mm土台穴あけを軽快に
-穴あけ速度比較(目安)(従来機を100とした場合)

作業条件:錐径36mm / LVL材(厚さ120mm) / 高速(2)モード / 20個平均
※数値は参考値です。材料や条件により異なります。
余裕のハイパワーで高速締付け
モーター仕様の最適化とインバータ回路の強化を図ったことで、負荷の大きな作業でもクラストップの作業スピードでありながら、圧倒的な連続作業性能が実現されています。
-連続ねじ締め比較(目安)

作業条件:構造用ビス M10x320mm / LVL材(下穴なし) /低速(1)モード / 2本締付け後20秒休憩、締付時間は10本平均
※2022年10月現在。国内電動工具メーカーにおいて(HiKOKI調べ)(コードレス振動ドライバドリル)。数値は参考値です。材料や条件により異なります。
パワーはあるのにコンパクトボディ

従来機と比較すると-14mmとひとまわりほどコンパクトになっています。
11段階で調整できるサイドハンドル


サイドハンドルは11段階で角度調整ができ、現場環境に合わせた位置で固定ができます。またハンドル自体の長さが短くなり、より取り回しやすくなりました。さらに、緩めると同時にマウント部が広がる新構造が採用されており、取り付け・取り外しが簡単になっています。
安全機構 リアクティブフォースコントロール(RFC)機能付

作業中に先端に急激な負荷がかかるなどすると、本体が急激に振られてしまうことがあります。DV36DC・DS36DCには、コントローラにジャイロセンサが内蔵されており、所定の角度を検出するとモーターが自動停止するリアクティブフォースコントロール(RFC)機能が搭載されています。これにより、機体が過度に振り回されることを軽減します。
スマホでカスタマイズ

スマートフォンにアプリをダウンロードしてBluetooth対応バッテリーを取り付けると専用アプリから調整が可能です。
※Bluetooth対応バッテリー、HiKOKI TOOLSアプリのダウンロードが必要です。
新ケース採用!

新型機のフルセットには、スタイリッシュなデザインと堅牢な金属製ラッチがついた、新ケースが標準付属してます。
カラープレートで外観をカスタマイズ
別売りのカラープレートを取り付けることで、外観を自分好みにカスタマイズすることもできます。カラープレートは、チタニウムシルバー・スカイブルー・シグナルレッド・バイオレット・ライトゴールドの5色展開です。
カラープレート取り付けイメージ(画像はDS36DC)


ビルディでCHECK
1充電あたりの作業量をチェック
DV36DC・DS36DCの1充電あたりの作業量はそれぞれ次のとおりです。(BSL36A18BX装着時)
DV36DCの1充電あたりの作業量(目安)
作業内容 | 1充電当たりの作業量(目安) ※2.5Ah(マルチボルト) |
||
---|---|---|---|
木ねじ締め | 低速 | 呼び径12mm×長さ100mm 材料:米松(下穴径10mm) |
約160本 |
穴あけ | 低速 | 錐径76mm(座彫り) 材料:SPF(厚さ38mm) |
約30個 |
高速 | 錐径21mm 材料:ラワン(厚さ30mm) |
約700個 | |
錐径10mm 材料:モルタル(深さ30mm) |
約120個 | ||
錐径8mm 材料:レンガ(深さ30mm) |
約350個 |
DS36DCの1充電あたりの作業量(目安)
作業内容 | 1充電当たりの作業量(目安) ※2.5Ah(マルチボルト) |
||
---|---|---|---|
木ねじ締め | 低速 | 呼び径12mm×長さ100mm 材料:米松(下穴径10mm) |
約160本 |
木工穴あけ | 低速 | 錐径76mm(座彫り) 材料:SPF(厚さ38mm) |
約30個 |
高速 | 錐径21mm 材料:ラワン(厚さ30mm) |
約700個 |
※数値は参考値です。材料や条件により異なります。
新旧機種をスペックで比較
それでは、新型機と従来機のスペックの違いをチェックしていきましょう。
新型機と従来機のスペック比較 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
クラス | 新型機 | 従来機 | ||||
品番 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
発売日 | 2022年11月 | 2017年7月 | ||||
能力 | 穴あけ | 鋼材 | 20mm | 16mm | ||
アルミ | 20mm | 16mm | ||||
木材 | 118mm | 102mm | ||||
モルタル | 22mm | – | 20mm | – | ||
ねじ締め | 小ねじ | M6 | ||||
木ねじ (下穴あり) |
呼び径16mm×長さ100mm | 呼び径12mm×長さ100mm | ||||
締付トルク | 1 | 約1.5N・m(15kgf・cm) | 約2.0N・m(20kgf・cm) | |||
4 | 約2.4N・m(25kgf・cm) | 約2.9N・m(29kgf・cm) | ||||
7 | 約3.4N・m(34kgf・cm) | 約3.7N・m(38kgf・cm) | ||||
10 | 約4.3N・m(44kgf・cm) | 約4.6N・m(47kgf・cm) | ||||
13 | 約5.2N・m(53kgf・cm) | – | ||||
16 | 約6.1N・m(63kgf・cm) | – | ||||
19 | 約7.1N・m(72kgf・cm) | 約7.1N・m(73kgf・cm) | ||||
22 | 約8.0N・m(82kgf・cm) | 約8.0N・m(82kgf・cm) | ||||
![]() |
– | 低速:90N・m (917kgf・cm) 高速:23N・m (235kgf・cm) |
||||
最大トルク (剛性体締付トルク) |
低速:155N・m (1582kgf・cm) 高速:110N・m (1122kgf・cm) |
低速:138N・m (1407kgf・cm) 高速:80N・m (816kgf・cm) |
||||
無負荷 回転数 |
低速:0~550min-1 (回/分) 高速:0~2200min-1 (回/分) |
低速:0~500min-1 (回/分) 高速:0~2100min-1 (回/分) |
||||
無負荷 打撃数 |
低速:0~8250min-1 (打撃/分) 高速:0~33000min-1 (打撃/分) |
– | 低速:0~7500min-1 (打撃/分) 高速:0~31500min-1 (打撃/分) |
– | ||
キーレスチャック 把握径 |
13mm | 1.5~13mm | ||||
振動3軸 合成値 |
回転+打撃:14.2m/s2 回転:<2.5m/s2 |
– | 回転+打撃:15.6m/s2 回転:<2.5m/s2 |
– | ||
機体寸法 (全長×全高×全幅) |
190×269×70mm (BSL36A18BX装着時) |
204×262×78mm (BSL36A18装着時) |
||||
質量 | 2.5kg(BSL36A18BX装着時) | 2.3kg(BSL36A18装着時) | ||||
使用可能 バッテリー |
マルチボルト蓄電池(残量表示付) | |||||
標準 付属品 |
フルセット | バッテリー×2、急速充電器、サイドハンドル、ケース | ||||
本体のみ | サイドハンドル | |||||
バッテリー | 形名 | BSL36A18BX | BSL36A18 | |||
電圧-容量 | 36V-2.5Ah / 18V-5.0Ah | 36V-2.5Ah / 18V-5.0Ah | ||||
充電器 | 形名 | UC18YDL2(冷却機能付) | UC18YDL(冷却機能付) | |||
充電時間 | 約25分 | 約25分 | ||||
価格 | フルセット | ¥64,350 | ¥63,595 | ¥59,073 | ¥58,850 | |
本体のみ | ¥31,075 | ¥30,320 | ¥28,625 | ¥27,826 |
スペック底上げで価格も若干アップ
価格で比較すると、フルセットで5千円ほど、本体のみで2千円ちょっとの金額アップとなっています。フルセットで言えばバッテリーや充電器の型が新しいものに変わっているという点もありますが、穴あけ能力やスピード・パワーなど、全体的にスペックの底上げが見られます。
おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。【HiKOKI】業界No.1のハイパワー!マルチボルト36V 振動ドライバドリル DV36DC・ドライバドリル DS36DCが登場!【新製品レビュー】、いかがでしたでしょうか。
この記事が皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。