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使い勝手が良くなった マックスのエアコンプレッサー新シリーズ
2022年9月、MAX(マックス)から、エアコンプレッサー新シリーズとして AK-HL1310E・AK-HH1310E 2機種が発売されました。
AK-HL1310E が高圧/常圧兼用、AK-HH1310E が高圧専用仕様となっています。
今回の記事では、エアコンプレッサー新シリーズから、こちらの AK-HL1310E・AK-HH1310E の特徴を、従来機と比較しながらチェックしていきたいと思います。
新型機の特徴をチェック
それでは早速、新型エアコンプレッサー AK-HL1310E・AK-HH1310E の特徴を見ていきましょう。
2機種の違いは?
冒頭でも少し触れましたが、2機種の違いは高圧/常圧兼用か高圧専用かとなります。
AK-HL1310E は高圧/常圧兼用となっていて、高圧取出口と常圧取出口がそれぞれ2つずつ付いています。
一方 AK-HH1310E は高圧専用となっており、高圧取出口が4つ付いています。
まだまだ打てる!作業量が約2倍に!
磁力アップ形状・高密度巻き線を採用した新モータによってトルク数が向上。圧縮機のシリンダ吸入口数アップや新冷却ファンにより冷却性も向上しています。これにより、従来機では2ロール分だった作業量が、新型機では4ロール分と約2倍になっており、パワーアップしても変わらず安定した動作が可能です。
[作業条件:使用釘打機 HN-90N6(D)、使用釘 FC75W8(N75)、エア取出圧力 1.8MPa、打ち方 2本/秒、母材 LVL、上材 28mm厚合板 ※作業条件によって作業量は変わる場合があります。]
全ての圧力レンジでより静かに
低圧から高圧動作時まで従来機からより静かになりました。人が耳障りに感じる高音域も静かになっています。消音エアフィルターを標準装備。
(※ハイパワーモードでの比較)
操作パネルがデジタル表示に!
取出口メータがデジタル表示になり、すべての情報が一か所のパネルで確認可能。誰でも直感的に分かりやすいシンプルな表示により操作性が向上しました。
①タンク内圧デジタル表示
(エラー表示、電圧警告表示、オーバーヒート表示)
②運転モードLED
③運転モード切替スイッチ
④各種お知らせLED
(点検、異常、防犯アラーム、Bluetooth接続、ブレーカー落ち軽減)
⑤ブレーカー落ち軽減スイッチ
⑥電源スイッチ
⑦取出圧力デジタル表示
横向きレイアウトで使いやすく
従来の縦向きから横向きにすることで使いやすさを向上させています。持った向きのまま壁に寄せて設置可能。排気口が横方向についているので壁にベタ付けで設置でき、現場でも邪魔になりにくくなりました。
簡単ステップで27L仕様(5連タンク)に!
別売の3連タンク AK-T16(44K) を取り付けることで、27L仕様(5連タンク)にすることも可能です。脱着方法も簡単で、大量のエアを使用したいときに便利です。
ビルディでCHECK
AIモードはそのまま踏襲
運転モードは「ハイパワーモード」「静音モード」の2段階と、「AIモード」の計3種類搭載されています。
従来機から踏襲されているAIモードでは、エアを必要としない時には内圧を下げ、必要な時にはタンク内圧を上げます。作業に応じて再起動圧(ON圧)と停止圧(OFF圧)を自動で変動させます。 運転時間や消費電力を削減し、コンプに負担をかけない高耐久につながるモードです。
また、ハイパワーモードでは従来機より吐出量が12%もアップの90リットル(2.5MPa時)を実現しています。最初から大量にエアを使いたい作業におすすめです。
静音モードでは55dBの静音性を実現。特に運転音を気にする早朝・夜間・休日やリフォーム作業におすすめです。
スマホでコンプを操作
無料アプリ「コンプアプリ」をダウンロードし、Bluetoothを使用することで、スマートフォンでエアコンプレッサの操作設定が可能です。
離れた場所で作業をしていても、作業中にコンプレッサの電源ON・OFF、運転モードの切り替えや「ブレーカー落ち軽減モード」などの操作もスマートフォンから簡単にできるので、作業の効率化に繋がります。 また、エアコンプレッサのさまざまな状態をスマートフォンへ通知します。
スペックをチェック
それでは、新型機のスペックを仕様表でチェックしていきましょう。常圧/高圧兼用機種と高圧専用機種に分けてみていきます。
新型機と従来機のスペック比較(高圧/常圧兼用機種) | |||
---|---|---|---|
クラス | 新型機 | 従来機 | |
品番 | AK-HL1310E | AK-HL1270E3 | |
発売月 | 2022年9月 | 2020年10月 | |
空気取出口 | 高圧パージ機構付 1個、高圧ワンタッチ式 1個 常圧パージ機構付 1個、常圧ワンタッチ式 1個 |
||
減圧弁の 圧力調整範囲 |
減圧弁(H) | 高圧 0.1~2.45MPa ×1(約1~25Kgf/cm2) | |
減圧弁(L) | 常圧 0.1~0.83MPa(約1~8.5Kgf/cm2) | ||
圧力制御範囲 | 静音モード | ON圧 約2.5MPa OFF圧 約3.0MPa | |
AIモード | ON圧 約2.5~3.9MPa OFF圧 約2.9~4.4MPa | ||
ハイパワー モード |
ON圧 約3.9MPa OFF圧 約4.4MPa | ||
モータ | DCブラシレスモータ 1300W | DCブラシレスモータ 1200W | |
使用電源 | AC100V(50/60Hz共用) | ||
気筒径×行程×気筒数 | φ60mm×28mm×1、φ40mm×10mm×1 | ||
エアタンク容量 | 11L | ||
サイズ(高さ×幅×長さ) | 339×351×573mm | 350×345×590mm | |
質量 | 16kg | ||
負荷電流値 | 静音モード | 最大12A | |
AIモード | 最大15A | ||
ハイパワー モード |
最大15A | ||
回転速度 | 静音モード | 最大1400min-1 | 最大1600min-1 |
AIモード | 最大2450min-1 | 最大2450min-1 | |
ハイパワー モード |
最大2450min-1 | 最大3400min-1 | |
AD吐出量 2.5MPa |
静音モード | 111L/min | 127L/min |
AIモード | 194L/min | 194L/min | |
ハイパワー モード |
194L/min | 238L/min | |
FAD吐出量 2.5MPa |
静音モード | 52L/min | 50L/min |
AIモード | 97L/min | 80L/min | |
ハイパワー モード |
97L/min | 90L/min | |
カラー展開 | レッド / ブラック | ||
価格(税込) | ¥150,040~ | ¥140,492 |
新型機と従来機のスペック比較(高圧専用機種) | |||
---|---|---|---|
クラス | 新型機 | 従来機 | |
品番 | AK-HH1310E | AK‐HH1270E3 | |
発売月 | 2022年9月 | 2020年10月 | |
空気取出口 | 高圧パージ機構付 2個、高圧ワンタッチ式 2個 | ||
減圧弁の 圧力調整範囲 |
減圧弁(H) | 高圧0.1~2.45MPa ×2(約1~25Kgf/cm2) | |
圧力制御範囲 | 静音モード | ON圧 約2.5MPa OFF圧 約3.0MPa | |
AIモード | ON圧 約2.5~3.9MPa OFF圧 約2.9~4.4MPa | ||
ハイパワー モード |
ON圧 約3.9MPa OFF圧 約4.4MPa | ||
モータ | DCブラシレスモータ 1300W | DCブラシレスモータ 1200W | |
使用電源 | AC100V(50/60Hz共用) | ||
気筒径×行程×気筒数 | φ60mm×28mm×1、φ40mm×10mm×1 | ||
エアタンク容量 | 11L | ||
サイズ(高さ×幅×長さ) | 339×351×573mm | 350×345×590mm | |
質量 | 16kg | ||
負荷電流値 | 静音モード | 最大12A | |
AIモード | 最大15A | ||
ハイパワー モード |
最大15A | ||
回転速度 | 静音モード | 最大1400min-1 | 最大1600min-1 |
AIモード | 最大2450min-1 | 最大2450min-1 | |
ハイパワー モード |
最大2450min-1 | 最大3400min-1 | |
AD吐出量 2.5MPa |
静音モード | 111L/min | 127L/min |
AIモード | 194L/min | 194L/min | |
ハイパワー モード |
194L/min | 238L/min | |
FAD吐出量 2.5MPa |
静音モード | 52L/min | 50L/min |
AIモード | 97L/min | 80L/min | |
ハイパワー モード |
97L/min | 90L/min | |
カラー展開 | レッド / ブラック | ||
価格(税込) | ¥151,404~ | ¥141,856 |
作業量&使い勝手向上で金額若干UP
作業量や静音性UPなどのスペック面の向上はもちろんですが、一番の変化といえばやはり横向きのデザインではないでしょうか。エアチャックがタンクの横側についたことでホースの取り回しがよくなっていたり、くの字のハンドルの内側に排気口が設けられたことで、工具や資材が万が一当たっても風窓部が割れてしまうリスクが大幅に軽減されていたりと、細かいですが使い勝手向上に繋がるポイントが多く見られます。また、全体的に長方形の形に近くなったことで、車載時にもスマートに積み込むことができそうです。
金額を見てみると、どちらの仕様も1,000円ちょっとの金額UPとなっています。
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。【MAX】作業量が約2倍に!エアコンプレッサー新シリーズ AK-HL1310E・AK-HH1310E 使いやすくなって登場!【新製品レビュー】、いかがでしたでしょうか。
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