目次
丸ノコ選びは切断材料を決めることから
丸ノコと一口に言ってもその種類は様々。この記事でご紹介する丸ノコは木工用の手持ち式丸ノコになります。
卓上丸ノコ・スライド丸ノコの選び方とおすすめ機種☟ 卓上スライド丸ノコのおすすめ機種と選び方のポイント 2022年版【マキタ・HiKOKI 他】 集じん丸のこの選び方とおすすめ機種☟ 集じん丸ノコ選び方のポイントとおすすめ人気機種木工用手持ち式以外の丸のこ
木工手持ち式以外の丸ノコには、大きく分けて4種類あります。使用用途に合ったタイプを確認してください。
使用目的 | おすすめ丸ノコ | 商品リンク |
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石膏ボードやサイディングの切断に | 防塵丸ノコ | |
鉄筋や鉄板などの鉄製品の切断に | 金工カッター | |
角度切りや傾斜切りなどに | 卓上丸ノコ・スライド丸ノコ | |
より精密な角度切りや傾斜切り、長めの縦切りなどに | 丸のこ盤 |
切断する木材のサイズは?
木工用の手持ち式の丸ノコは、刃(チップソー)のサイズによって125mm、165mmなどとラインナップが分かれています。それぞれの刃の寸法ごとにカバーやボディサイズが異なるため、互換性はありません。
大きい刃の方が、より深く切断できますので厚みのある木材を切断できますが、刃が大きいほど重量も重たくなります。 最近の売れ筋は165mmの深切りタイプ、力強くなった充電式です。より精密な切断が必要な場合は造作丸鋸がおすすめです。
また近年主流の深切タイプの丸ノコは、同じサイズの丸ノコよりも、のこ刃が深く入るように設計されているため、より厚みのある木材を切断することができます。以下の表のように、深切タイプであれば、大体ワンサイズ上の丸のこと同等の切込み深さがあります。
刃の外径サイズ | 85mm | 125mm | 147mm | 165mm | 190mm | 216mm |
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切断能力(深切タイプ) | – | 46mm | 57mm | 66mm | – | – |
切断能力(通常タイプ) | 25.5mm | 37mm | 47mm | 56mm | 69mm | 80mm |
丸ノコの電源は?
AC電源(単相100V)タイプとコードレスタイプに分類されます。ご使用の環境に合わせてお選びください。
従来はコードレスタイプは100V電源タイプと比較して、パワー不足と言われることも多かったのですが、最近のコードレス丸ノコはかなりパワーも強くなっており、18V以上の125mmサイズであれば100V丸ノコと遜色ないレベルまで改善されています。コードレスのメリットはなんと言っても取り回しの良さで、一度慣れてしまうとコード式には戻れないかもしれません。デメリットはバッテリや充電器の価格が依然として高いと言うことでしょうか。
以上を踏まえて、それぞれの機種の最大切り込み深さ、重量、電源などをまとめて、現在おすすめの丸ノコをタイプ別にご紹介します。
コードレスタイプ
最近は充電式でもAC機同程度のパワーを発揮する機種が増えており、おすすめです。
10.8V充電式おすすめ機種
10.8V充電式では、刃径85mmと最も小さいサイズの丸ノコとなります。刃外径85mmクラスおすすめ機種(10.8V充電式)
マキタ 85mm充電式丸ノコ 10.8V HS301D
ボッシュ 85mmバッテリーマルノコ GKS10.8VLIH
14.4V充電式おすすめ機種
14.4V充電式では、刃径125mmクラスの丸ノコが主になります。刃外径125mmクラスおすすめ機種(14.4V充電式)
マキタ 125mm 14.4V 充電式マルノコ(鮫肌チップソー付き) HS472D
新型ブラシレスモーター採用で、従来機HS470Dと比較して、作業能率が約30%アップ。高速回転5,400min-1で切り始めも軽快。押し荷重を自動検知して、最適な切断速度を自動で調整する自動変速機能を搭載。アルミサブベースを取り外すことで際切りも可能。
HiKOKI(旧 日立工機) 125mm コードレス丸のこ 14.4V C14DBL
18V充電式おすすめ機種
18V充電式では、刃径125mmに加えて、165mmの丸ノコが登場、現在最も売れ筋のクラスです。刃外径125mmクラスおすすめ機種(18V充電式)
マキタ 125mm 18V 充電式マルノコ(鮫肌チップソー付き) HS474D
新型ブラシレスモーター採用で、従来機HS471Dと比較して、作業能率が約30%アップ。高速回転5,400min-1で切り始めも軽快。押し荷重を自動検知して、最適な切断速度を自動で調整する自動変速機能を搭載。アルミサブベースを取り外すことで際切りも可能。
HiKOKI(旧 日立工機) 125mmコードレス丸のこ 18V C18DBL
マックス 18V 充電式丸のこ(バッテリー・充電器別売) PJ-CS53CDP
刃外径165mmクラスおすすめ機種(18V充電式)
マキタ 18V 165mm充電式マルノコ 鮫肌プレミアムホワイトチップソー付 HS631D
HiKOKI(旧 日立工機) 165mm充電式丸ノコ 18V C18DBAL
ボッシュ 165mmバッテリー丸ノコ GKS18V-57H
マックス 18V 充電式丸のこ PJ-CS61CDP
36V~40V充電式おすすめ機種
36V~40Vは充電式最強のクラスです。マキタ・HiKOKIのみとなります。マキタは18V+18V、HiKOKIはマルチボルトとどちらも特徴ある機種となっています。
2019/12/18追加
マキタ「40V MAX」シリーズの丸ノコを追加しました。
刃外径125mmクラスおすすめ機種(36V~40V充電式)
HiKOKI(旧 日立工機) マルチボルト 36V 125mm充電式丸のこ C3605DA
刃外径 | 125mm |
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回転数 | 5,000min-1(※パワー) 2,600min-1(※サイレント) |
最大切込み深さ | 47mm |
重量 | 2.7kg |
ベース | アルミ・フッ素プレート(別売) |
機能 | 自動変速(サイレントモード時)・ソフトスタート・深切・無線連動 |
マルチボルトバッテリーにより、クラス最速の切断スピードとクラス最大の粘り強さを実現。サイレントモード搭載で、リフォーム・内装工事など騒音を抑えたい作業におすすめ。モーター負荷が大きくなると通常のパワーモードに自動で切替わるので、状況に応じてスムーズな切断ができる。負荷が小さくなると、サイレントモードに自動復帰。キックバック軽減システムで安全に作業ができる。フッ素プレート(別売)装着で、摩擦抵抗を軽減し切断スピードがアップ。Bluetoothによる無線連動機能搭載で、コードレスクリーナRP3608DBとの連動が可能。室内でも切粉を気にせず、快適な作業が行える。
マキタ 125mm 40V 充電式マルノコ(鮫肌チップソー付) 際切りベース HS005G
40Vmax Li-ionバッテリ+ハイパワー大型ブラシレスモーターで、従来の125mmAC機と比較して切断スピードが約2倍にアップ。仕上げに最適な「定回転制御」モードと、スピード切断に最適な「自動変速」モードを選択できる新二刀流システムを搭載。本体はもちろん、バッテリーまで防じん・防水保護等級「IP56」に対応。キックバックの反動を軽減するAFT搭載で安全に作業ができる。サブベースを外し際切り可能な、際切りベース(別体式)仕様。
刃外径165mmクラスおすすめ機種(36V~40V充電式)
HiKOKI(日立工機) マルチボルト 36V 165mm充電式丸ノコ (黒鯱チップソー付) C3606DA(K)
刃外径 | 165mm |
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回転数 | 4,300min-1(※パワー) 2,000min-1(※サイレント) |
最大切込み深さ | 66mm |
重量 | 3.3kg |
ベース | アルミ・フッ素プレート(別売) |
機能 | 自動変速(サイレントモード時)・ソフトスタート・深切 |
マルチボルトバッテリーにより、クラス最速の切断スピードとクラス最大の粘り強さを実現。コンパクト化を図り、ハンドルと重心の距離が短く優れた操作性を発揮。作業時の疲労も大幅に軽減し、作業効率がアップ。サイレントモード搭載で、リフォーム・内装工事など騒音を抑えたい作業におすすめ。モーター負荷が大きくなると通常のパワーモードに自動で切替わるので、状況に応じてスムーズな切断が可能。負荷が小さくなると、サイレントモードに自動的に復帰。キックバック軽減システムで安全に作業ができる。フッ素プレート(別売)装着で、摩擦抵抗を軽減し切断スピードが約20%アップ。
マキタ 165mm 40V 充電式マルノコ (鮫肌チップソー付) HS001G/002G
マキタ 36V(18V+18V) 165mm充電式プランジ丸ノコ (バッテリー・充電器別売) SP601DZ
専用設計だから「簡単&高精度」な長尺切断を実現。(長尺定規1400・長尺定規1900・クランプセットは別売です。こちらからお買い求めください。)シンクなどの設置施工に必要な「くり抜き切断」が簡単・安全に行える。無線連動集じん対応なので、快適に作業を行うことができる。自動変速と5段階の回転数調節でスムーズな切断が可能。
AC電源(単相100V)タイプ
コードレス式と比較して、取り回しやすさは劣りますが、それを補う十分なパワーと価格の安さがメリットです。刃外径も幅広くラインナップされており、190mm、216mm以上の大径のチップソーに対応した機種が多くあります。
また機種によって、電子制御・造作用・逆勝手、といった特徴を持つものがあります。
- 電子制御は回転数が落ちにくくスムーズに素早く切断を行えます。
- 造作用はより精密な切断が可能です。
- 逆勝手は、左勝手とも呼ばれます。右側にモーター部がついていることで、右手での切断作業時に頭の位置が自然に切断面側にくることで、切断墨線とチップソーの位置が見えやすくなります。 (一般の丸ノコは左側にモーターがついているため、右手作業時に切断面をのぞき込む必要があります。) 当初左利き用として開発されましたが、右利きの人が作業したときに非常に使い勝手が良かったことが販売のきっかけだそうです。
刃外径125mmクラスおすすめ機種
マキタ 125mm電気マルノコ 5230
HiKOKI(日立工機) 125mm 深切り電子丸のこ (アルミベース) C5MEY
京セラ 125mm 電子内装丸ノコ(木工用) AW470ED
刃外径145-147mmクラスおすすめ機種
HiKOKI(日立工機) 147mm 深切り電子丸のこ (アルミベース) C5MEYA
マキタ 147mm 電子造作用精密マルノコ 5310C
京セラ 147mm 電子丸ノコ AW573ED
刃外径165mmクラスおすすめ機種
165mmクラスは各メーカーが主力機を投入しているクラスです。ラインナップも多く用途に応じてお選びいただけます。マキタ 165mm 電子マルノコ HS6303
HiKOKI(旧 日立工機) 165mm 深切り電子丸ノコ C6MEY(S)
京セラ 165mm 電子丸ノコ AW663ED
マキタ 165mm丸のこ(逆勝手) 5632BLA
刃外径185-190mmクラスおすすめ機種
マキタ 190mmライト付電気丸ノコ 5837BA
HiKOKI(旧 日立工機) 190mm 丸のこ C7MB4
京セラ 190mm 電子丸ノコ AW763ED
刃外径216mm以上のクラス
作業に応じて216mm以上の刃外径の丸ノコもラインナップされています。DIY向けのおすすめ機種
各メーカーからDIY向けの丸のこも多数ラインナップされています。
HiKOKI(旧 日立工機) 電気丸のこ 刃径165mm アルミベース AC100V 1050W FC6MA3
刃外径 | 165mm |
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回転数 | 5,500min-1 |
最大切込み深さ | 57mm |
重量 | 3.2kg |
電源 | AC100V電源式 |
消費電力 | 1,050W |
ベース | アルミ |
1,050Wのパワフルモーターを採用。高剛性アルミベースで安定した切断が可能。切込み深さの調整はワンタッチレバーでスムーズに行える。墨線とのこ刃の位置が調整できる調整式ガイドピース付。
マキタ 100V 電気マルノコ(チップソー付) 165mm 【DIY向け】 M565
刃外径 | 165mm |
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回転数 | 5,500min-1 |
最大切込み深さ | 57mm |
重量 | 3.0kg |
電源 | AC100V電源式 |
消費電力 | 1,050W |
ベース | アルミ |
パワフルなモーターでシャープな切れ味。ブロワ機能搭載で、刃先周辺の切り粉を吹き飛ばし、見やすく作業ができる。セフティカバーの目盛りにベース下面を合わせるだけで、切込み深さを素早くセッティング可能。フラットなモーター底部なので、本機を立てた状態で容易に刃物交換ができる。
リョービ(RYOBI) 丸ノコ MW-46A 610509A
刃外径 | 147mm |
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回転数 | 3,700min-1 |
最大切込み深さ | 46mm |
重量 | 2.1kg |
電源 | AC100V電源式 |
消費電力 | 550W |
ベース | 鉄 |
藤原産業 SK11 充電式丸ノコ (本体のみ) 10.8V 85mm SCS-108V-15RL
刃外径 | 85mm |
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回転数 | 2,400min-1 |
最大切込み深さ | 24mm |
重量 | 1.75kg |
電源 | 10.8V充電式 |
ベース | 鉄 |
合板・ベニヤ板・各種木工薄板の直角・傾斜切断作業に最適。人間工学に基づく操作性、作業性を重視したデザイン。スイッチを離すとすぐに回転が止まるブレーキ機能付。
丸ノコの替刃の選び方
丸ノコのチップソーは、消耗すると切れ味が鈍くなったり、切断面が荒くなったりしてきます。チップソーを新しく買う場合には、元々ついていた外径のチップソーと同じ外径のものを選んでください。それぞれの刃の寸法ごとにカバーやボディサイズが異なるため、互換性はありません。
歯数で選ぶ
丸ノコのチップソーの歯数は、39以下のものから100以上のものまで多彩にラインナップされています。外径が大きくなるにつれて歯数は増える傾向にありますが、一般的には40~70歯程度のものが主流です。歯数が増えるほど切断面がきれいに仕上がるようになりますが、抵抗が増すため切断スピードは遅くなります。一方、歯数が少なくなると仕上がりは荒くなりますが、切断スピードは速くなります。標準で付属されていたチップソーを基準に、歯数を増やすか減らすか、同程度のものにするのかを決めるといいでしょう。
商品においては、刃の数はPで表されています。「190X2.0X72P」の表示の場合は、72Pが歯数になります。
- 横挽きをする場合・より繊細な切断をしたい場合、切り口を滑らかにしたい場合
☞歯数が多めのチップソー - 縦挽きをする場合・より高速に切断をしたい場合、厚めの木材を切る場合
☞歯数が少なめのチップソー
用途で選ぶ
丸ノコのチップソーには、一般的な木工用の他に、縦挽き用、パーチクルボード用、キッチンパネル用、リフォーム用といった用途に特化したものもあります。また、幅広い用途に対応する万能型のチップソーもあります。用途に応じたチップソーを選んでください。
付加機能で選ぶ
丸ノコのチップソーには、低振動スリット、表面コーティング、といった付加機能を持つものがあります。特に付加機能のないシンプルなものでも切断作業は問題なく行えますが、より効率的に切断作業を行いたい場合にはこういった付加機能のあるチップソーを選ぶといいでしょう。
おすすめの丸ノコ用チップソー
マキタ 丸のこチップソー レーザースリット プレミアムタフコーティング
ヤニや接着剤の付着を防止し、抵抗の少ない軽快な作業を実現するプレミアムタフコーティングです。超硬質特殊チップを採用しているので、集成材などの硬い木材の切断に最適です。抜群の耐摩耗性と、長寿命を実現しています。レーザースリット入りです。
マキタ 鮫肌プレミアムホワイトチップソー
HiKOKI(日立工機) 丸のこ用 スーパーチップソー 黒鯱(クロシャチ)
マキタの鮫のライバルで、HiKOKIのマルチボルト充電式丸ノコC3606DA(K)に標準で付属しているチップソーです。段付チップ・組刃・フッ素コーティング・特殊チップなどを採用し、軽快で鋭い切れ味と長寿命を実現しています。
タジマ 木工用チップソー タジマチップソー 充電丸ノコ用
超硬チップの研削角度を鋭角に設定し、切れ味を重視したチップソーです。切断抵抗が少なくバッテリーが長持ちします。スピード重視の仮枠向き24Pと集成材もラクに切れる造作向き40Pの2種類がラインナップされています。
藤原産業 SK11 くろプラス(木工チップソー)
高含有量フッ素樹脂コーティングにより、滑りが違います。強靭で平らな台金を使用し、精度ある快適な切断を実現しました。レーザースリット&非硬化特殊ボンド使用により、静振・静音効果が持続します。
モトユキ グローバルソー 桜吹雪 木工用 BTS-SF
デザインにも性能にもこだわったチップソーです。スリット入りで騒音を吸収します。摩耗に強い高硬度特殊チップを採用しているので、長持ちします。フッ素コーティングでヤニ・接着剤の付着を抑制する滑らかな表面です。
まとめ
以上、丸ノコ選び方のポイントとおすすめ人気機種 BEST33、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております!お気軽にお問い合わせください。