インパクトドライバーの特長と選び方

この記事は初心者の方向けです。

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1.特長

  • 内部ハンマーが回転方向にインパクト(打撃)を与える構造となっており、125mm長ビスやM16ボルトなど力を要する締め付け作業ができます。
  • 現在の電動工具では最も使われる場面が多く、マキタの売上の約5割はインパクトドライバーとも言われています。
  • インパクト用の木工用錐を使用して13~19mm程の穴あけ作業もできます。
  • 鉄工錐を使う場合は、折れないようにコツが必要です。打撃が作動しないようにトリガーをごく軽く引き、回転数を抑えて作業してください。
  • 金属穴あけ加工が多い場合は、電動ドリルやドライバドリルが最適ですが、インパクト機能が必要な場合はモード切り替えがついたマルチタイプもあります。

2.種類

AC電源式 / 充電式

リチウムイオン電池の登場以前は100V電源のコード式インパクトが主流でしたが、バッテリの進化ととともにコードレスタイプが増えてきました。 充電式の場合は電圧があがるほど、パワーが強くなりより大きいサイズの締め付けが可能になりますが、その分バッテリー内のセルも増えるため重量も重たくなります。一般家庭用途であれば3.6~7.2Vで充分の働きをしてくれます。14.4V・18Vがプロ用途の主流で、最近はバッテリの軽量化がすすみ特に18Vの方が人気になっています。

AC電源式 / 充電式インパクトドライバー

出典:株式会社マキタ

4モードインパクトドライバー(マルチインパクトドライバー)

インパクト(打撃)を作動させないビス締めモードや、コンクリートへの穴あけ用の振動ドリルモードなど、モード切替により幅広い作業ができるタイプです。通常のインパクトドライバーよりトルクは小さくなります。長ビスやボルトをガンガン締め付ける作業には不向きです。

4モードインパクトドライバー

出典:株式会社マキタ

参考 マルチインパクトドライバービルディで商品を見てみる
切り替え可能な4つのモード
  • インパクトモード:ビス・ボルト・ナットの締付け・緩め作業
  • 振動モード:コンクリートなどへの小径穴あけ作業
  • ドリルモード:通常の穴あけ作業
  • ネジ締めモード:小ねじ締め作業

※機種により異なる場合があります。

ソフトインパクトドライバー

ハンマーの周りをオイルで包むことで金属打撃音を抑え、トルク発生時の不快な音が軽減されています。 病院や学校、リフォームなど音が気になる現場に最適です。通常のインパクトドライバーよりはトルクが小さくなります。

ソフトインパクトドライバー

出典:株式会社マキタ

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コーナーインパクト(アングルインパクトドライバー)

通常のインパクトドライバーでは入らないような狭い場所で活躍します。

コーナーインパクト

出典:株式会社マキタ

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ペン型インパクト

狭い場所や上向きなど作業状況に応じて、本体を折り曲げ・伸ばすことができるドライバードリルです。トルクは控えめですが、軽量で取り回しがよいため電設工事に最適です。

ペン型インパクト

出典:パナソニック株式会社

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3.主なメーカー

マキタ

マキタインパクトドライバー
日本の電動工具のシェアトップメーカー。豊富な充電工具ラインナップで、バッテリーの使いまわしを幅広くできるのがメリット。7.2Vペン型から、10.8V、14.4V、18V、4モード、ソフトインパクトとプロ用途が一通り揃っています。大工さんや家具職人さんなど木工系に人気です。

日立

日立インパクトドライバー
10年ほど前まではマキタと肩を並べる国内シェアを誇ったトップクラスの電動工具メーカー。マキタ同様に豊富な充電工具ラインナップが魅力的。マルチボルト36Vタイプは、丸ノコやディスクグラインダー、スライド丸鋸などトルクを要する作業で特に大きな効果を出してくれるので、これらの充電工具を使われる方に特におすすめです。

パナソニック

パナソニックインパクトドライバー
電設業者様に圧倒的な人気を誇る電動工具メーカー。7.2Vのペン型タイプから、14.4V・18V兼用型をいち早くリリースしています。

ボッシュ

ボッシュインパクトドライバー
世界シェアではマキタを上回るドイツのメーカー。日本では国内メーカーの後塵を拝すもその堅牢なつくりとデザインに根強い人気があります。ドライバービットと角ドライブソケットとの両方が使える2in1インパクトというユニークな機種があります。

4.選び方

  • 締め付けるビスやボルトのサイズを確認してください。一般家庭用とでは7.2~10.8Vで十分です。
  • 金属や石材への穴あけをする場合はマルチタイプをお選びください。(トルクが落ちるのでご注意ください)
  • 電源がいつでも使える環境で、取り回しを気にしなければ安価で上位機種並みのトルクを得ることができrます。
【参考文献】

()『知っておきたいプロツールの基礎知識「COCOMITE vol.2 」p.424 佐川印刷株式会社

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