マキタ震動ドライバードリルHP484DとHP481Dの違いは?震動なしドライバードリルとの使い分け

2021年2月に、HP481D・DF481Dの後継機となるHP486D・DF486Dが発売されました。

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HP484DとHP481Dの違い

ケン・島津

今日はマキタの震動ドライバードリル、HP481DHP484Dの違いについて解説するぞ。
品番は似ていますが・・・どこが違うんですか?後継機種とかですか?

リナ

ケン・島津

いや、どちらも現行機種だ。この比較表を見てくれ。
HP484DとHP481Dの比較表
型式
HP481DRGX

HP484DRGX
販売価格 ¥57,536 ¥56,743
モーター ブラシレス ブラシレス
トルク値
(N・m)
125
(1270kgf・cm)
60
(610kgf・cm)
最大穴あけ能力
(mm)
コンクリート
ブロック
16 13
鉄工 13 13
木工 木工:38
座掘り:76
38
ネジ締め能力
(木ねじ/mm)
φ10×90 φ10×90
チャック能力
(mm)
1.5~13 1.5~13
回転数
(min-1)[回転/分]
高速0~2,100
低速0~550
高速0~2,000
低速0~500
打撃数
(min-1)[回転/分]
高速0~31,500
低速0~8,250
高速0~30,000
低速0~7,500
1充電当たりの作業量
(目安)/穴あけ※1
超硬ドリルφ8mm
レンガ(深さ30mm)
約330コ 約930コ
木工錐 φ21mm
ラワン(厚さ25mm)
約750コ
φ9mm
ラワン(厚さ30mm)
約1860コ
質量(kg)
(バッテリー含む)
2.3 1.8
※1 数値は参考値です。バッテリの充電状態や作業条件により異なります。
※2 EN60745-2-1規格に基づき測定。

作業性重視のHP484D、パワー重視のHP481D

トルク値が倍以上、違うんですね!

リナ

ケン・島津

そうだ。パワー重視ならHP481D、作業性重視ならHP484Dってとこだな。
たしかにHP484Dの方が作業量は多くなっていますね!木工錐の条件は異なりますが。質量も500g軽くなってます。

リナ

ケン・島津

コンクリートへの穴あけが13mmまでで間に合うのであれば、価格も1万円ほど安いHP484Dがオススメだ。

コア抜きするならHP481D

HP484Dでコア抜きはできるのでしょうか?

リナ

ケン・島津

HP484DでもΦ30程度までならゆっくりと作業すればできないことはないが、オススメはしない。サイドハンドルも無いので振り回される恐れもある。コアビットを使うならHP481Dが良いだろう。170mmまでのコアビットに対応しているぞ。
振り回されるのは怖いですね・・・

リナ

ケン・島津

そうだな。穴あけをする箇所に異物がないか、事前に確認すると安心だな。また、鉄筋などが存在する可能性がある場合はハンマードリルを使うのが良いだろう。
ハンマードリルは安全なのですか?

リナ

ケン・島津

ハンマードリルにはトルクリミッターという機能がついていて、ビットの先端が鉄筋に触れるなど、急な負荷がかかったときにモーターの回転がビットに伝わらないようになっているぞ。
トルクリミッターについて

HP484DHP481Dといったドリルドライバーには、トルクリミッターは搭載されていません

また、ハンマードリルでもマキタHR171DHR170Dのようにトルクリミッターを搭載していない機種もありますので、ご注意ください。


ハンマードリルをお探しの場合は、こちらからご覧ください↓

ハンマードリル

「震動ドライバードリル」と「ドライバードリル」との違い

コンクリートの穴あけをするならHP(振動ドライバードリル)、しないならDF(ドライバードリル)

カタログを見るとDF484D、DF481Dというものもありますね。これは何が違うのでしょうか。

リナ

ケン・島津

HPは「震動ドライバードリル」、DFは「ドライバードリル」だ。コンクリートの穴あけをするならHP(振動ドライバードリル) 、しないならDF(ドライバードリル)を選べば良い。
DFは「回転のみ」で「震動」が無いのでコンクリートへの穴あけができないんですね。HPとDFで価格はあまり変わらないので、念のためにHP(振動ドライバードリル)を買っておくというのもアリかもしれませんね。

リナ

震動ドライバードリルとドライバードリルの比較表
型式
HP481D

(振動)

DF481D

HP484D

(振動)

DF484D
販売価格 ¥56,381 ¥55,711 ¥45,935 ¥45,265
モーター ブラシレス ブラシレス ブラシレス ブラシレス
トルク値
(N・m)
125
(1270kgf・cm)
125
(1270kgf・cm)
60
(610kgf・cm)
60
(610kgf・cm)
最大穴あけ能力
(mm)
コンクリート
ブロック
16 13
鉄工 13 13 13 13
木工 木工:38
座掘り:76
木工:38
座掘り:76
38 38
ネジ締め能力
(木ねじ/mm)
φ10×90 φ10×90 φ10×90 φ10×90
チャック能力
(mm)
1.5~13 1.5~13 1.5~13 1.5~13
回転数
(min-1)[回転/分]
高速0~2,100
低速0~550
高速0~2,100
低速0~550
高速0~2,000
低速0~500
高速0~2,000
低速0~500
打撃数
(min-1)[回転/分]
高速0~31,500
低速0~8,250
高速0~30,000
低速0~7,500
1充電当たりの作業量
(目安)/穴あけ※1
超硬ドリルφ8mm
レンガ(深さ30mm)
約330コ 約930コ
木工錐φ21mm
ラワン(厚さ25mm)
約750コ 約750コ 約1860コ 約1860コ
質量(kg)
(バッテリー含む)
2.3 2.3 1.8 1.7
※1 数値は参考値です。バッテリの充電状態や作業条件により異なります。
※2 EN60745-2-1規格に基づき測定。

↓こちらの記事では全メーカーのドライバードリルを比較しています。

ドリルドライバーのトルク別比較プロ用ドリルドライバーのトルクランキング【2022年版】

HP458DとDF458Dについて

HP458D/DF458Dはカーボンブラシの交換が必要

HP458DやDF458Dという製品もありますね。これはどういった位置付けなんですか?

リナ

ケン・島津

これもまずは比較表を見てくれ。
型式
HP481D

DF481D

HP458D

DF458D

HP484D

DF484D
販売価格 ¥56,381 ¥55,711 ¥45,935 ¥45,265 ¥45,935 ¥45,265
モーター ブラシレス ブラシレス ブラシ ブラシ ブラシレス ブラシレス
トルク値
(N・m)
125
(1270kgf・cm)
125
(1270kgf・cm)
84
(860kgf・cm)
84
(860kgf・cm)
60
(610kgf・cm)
60
(610kgf・cm)
最大穴あけ能力
(mm)
コンクリート
ブロック
16 16 13
鉄工 13 13 13 13 13 13
木工 木工:38
座掘り:76
木工:38
座掘り:76
木工:38
座掘り:76
木工:38
座掘り:76
38 38
ネジ締め能力
(木ねじ/mm)
φ10×90 φ10×90 φ10×90 φ10×90 φ10×90 φ10×90
チャック能力
(mm)
1.5~13 1.5~13 1.5~13 1.5~13 1.5~13 1.5~13
回転数
(min-1)[回転/分]
高速0~2,100
低速0~550
高速0~2,100
低速0~550
高速0~2,000
低速0~400
高速0~2,000
低速0~400
高速0~2,000
低速0~500
高速0~2,000
低速0~500
打撃数
(min-1)[回転/分]
高速0~31,500
低速0~8,250
高速0~30,000
低速0~6,000
高速0~30,000
低速0~7,500
1充電当たりの作業量
(目安)/穴あけ※1
超硬ドリルφ8mm
レンガ(深さ30mm)
約330コ 約330コ 約930コ
木工錐φ21mm
ラワン(厚さ25mm)
約750コ 約750コ 約600コ 約600コ 約1860コ 約1860コ
質量(kg)
(バッテリー含む)
2.3 2.3 2.3 2.2 1.8 1.7
※1 数値は参考値です。バッテリの充電状態や作業条件により異なります。
※2 EN60745-2-1規格に基づき測定。
HP458D/DF458Dはブラシモーターなんですね。

リナ

ケン・島津

そこが一番大きな違いだ。パワーはHP481D/DF481DとHP484D/DF484Dのちょうど間くらいだな。Φ65mmのコアビットにも対応している。HP481D/DF481Dほどのパワーは要らないけどコア抜きをするなら、HP458D/DF458Dがオススメだ。

HP484DとXPH12の違いについて

USマキタ製品は日本国内での修理はできない

HP484Dを検索するとXPH12という機種が出てきました。見慣れない品番ですが・・・これはなんですか?

リナ

ケン・島津

マキタがアメリカで販売している、HP484Dの同等機種だ。
そうなんですか!安いし、こっちがいいじゃないですか!

リナ

ケン・島津

価格はたしかに安いんだが、日本国内のマキタでは修理対応が一切できないからオススメしない。数千円しか変わらないから、HP484Dを買っておいたほうが良いと思うぞ。

まとめ

リナ

記事の内容をまとめるとこんな感じでしょうか↓
  • コンクリートへの穴あけをするなら「震動ドライバードリル」を選ぶ
  • コア抜きをしないならHP484D/DF484Dがコンパクト&リーズナブルでオススメ
  • コア抜きをするがΦ65mmまでならHP458D/DF458Dがオススメ
  • Φ170mmまでのコア抜きをするならHP481D/DF481Dがオススメ
  • 並行輸入品は国内での修理が一切できないので注意

リナ

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。その他、ご不明な点がございましたらコメントまたはこちらからお問い合わせくださいませ。

2 COMMENTS

king-B

鹿児島から現在、佐世保へ出張中です。
随分と北上しましたがまだ日中は暑く、もう暫くはファンジャケットが手放せないですかね。

さて。
『並行輸入品』ですか。
修理と言っても、ほぼ部品交換対応ですしね。
『故障した場合、原因の確定と部品交換作業をメーカーに委託出来ない。』
という表現の方が適切でしょうか?
つまり、それらを含め自己責任で対応する必要があるだけの事。
ブラシなどの消耗品はもちろん全ての部品の型番は共通。
型番分からなくても販売店さんは、『ソレ何処で買ったの?』なんて聞かず、分解図から部品番号調べてメーカーに注文してくれます。
私の知る限り。

まぁ販売店さん。なので
この類の情報にはアレルギー反応が強く現れるのも普通ですが。
敢えてこの様な場に掲載する程の重要性は、消費者側には?

それより
ドリルでコア抜きする時は『クラッチ付』が推奨されている。
という情報の方がよほど記事内容に相応しく重要で忘れてはならない情報かと?
481で170のコア抜き時『ドリルモード』でコア抜き作業をし、コアが釘でも噛んだら?
『下手すりゃ、手首折りますよ。』
イヤイヤ本当に。

脚立に乗って作業してたら・・・
間違いなく落ちるよね。

『それは、自己責任でしょう。』
と言うなら?
『並行輸入品も自己責任』だわ。

この後、まだ島原へ行くので帰れません。
では、機会があればお邪魔します。

返信する
ふーみん

king-B様

コメントありがとうございます。

たしかに部品番号が分かれば部品の取り寄せ自体は可能ですので、ご自身で修理ができる方は問題ないですね!
以前マキタの営業所に問い合わせたところ、「日本国内のマキタでは一切対応できない。」と言われましたので、念のため記事に書かせていただきました。

また、コア抜きの件ですが仰る通りでございます。言葉足らずでございました。
早速「鉄筋などの異物が存在する可能性がある場合はトルクリミッター付のハンマードリルを使用するべき」であるという内容を追記させて頂きました。

余談ですが、鹿児島から佐世保へ出張中ということですが、鹿児島の方だったのですね!
びっくりしました(笑)

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