目次
ミドルクラスのインパクトドライバーとは?
18Vのインパクトドライバーが欲しいんだけど、18Vと言っても種類が多くてどれを選べばいいか迷うんだよな~。
ユージ
あ、ケンさん。いや~、さすがにそこまでのフラグシップ機は使わないかなと・・・。後、値段的にももう少し抑えたいんですよね。
ユージ
ケン・島津
注文が多いな・・・。それならミドルクラス、つまり中価格帯のインパクトドライバーでどうだ。
ミドルクラス?あまり聞かないですけど、気になります!
ユージ
リナ
それでは、まずミドルクラスのインパクトドライバーの位置づけを見ていきましょう。
【マキタ】18Vインパクトドライバー同士の比較
リナ
下の表はマキタの18Vインパクトドライバーのフラグシップモデル・ミドルモデル・ベーシックモデルの比較になります。
クラス | フラグシップ | ベーシック | ミドル |
---|---|---|---|
品番 | TD171D |
TD149D |
TD155D |
発売日 | 2018年1月 | 2015年9月 | 2018年12月 |
最大トルク | 180N.m | 165N.m | 140N.m |
ネジ締め能力 (コーススレッド) |
22~125mm | 22~125mm | 22~90mm |
ネジ締め能力 (普通ボルト) |
M5~M16 | M5~M14 | M5~M14 |
ネジ締め能力 (高力ボルト) |
M5~M14 | M5~M12 | M5~M12 |
打撃力切替 | 最速・強・中・弱 | × | 強・弱 |
モード切替 | 木材・ボルト・テクス用(薄板/厚板)・楽々4モード | × | 楽々モード |
回転数(回転/分) | 0~3,600min-1 | 0~2,300min-1 | 0~3,000min-1 |
打撃数(回/分) | 0~3,800min-1 | 0~3,200min-1 | 0~3,900min-1 |
ブラシレスモーター | ○ | × | ○ |
防塵防滴 | ○ | ○ | ○ |
全長 | 116mm | 135mm | 135mm |
質量(バッテリ含む) | 1.5kg(6.0Ah) | 1.5kg(3.0Ah) | 1.4kg(3.0Ah) |
価格 (本体のみ/フルセット) |
¥16,184 / ¥46,526 | ¥12,870 / ¥40,784 | ¥13,722 / ¥39,966 |
こうやって見ると、フラグシップモデルってかなり分かりやすいんですね~。
ユージ
ケン・島津
そうだな。フラグシップモデルは各メーカーが一番力を入れているモデルになる。当然メーカーの最新技術がふんだんに詰め込まれているハイスペック仕様だ。その分値段も上がってはしまうが・・・。
ミドルモデルとスタンダードモデルの方は・・・、ちょっとわかりにくいですね。
ユージ
ケン・島津
ミドルモデルは、フラグシップモデルの機能の一部を持っているイメージになるな。スタンダードモデルはそういった機能がほとんど無く、シンプルな設計だ。
TD149DとTD155Dの比較
- 基本的な性能はほぼ同等
- 金額はTD155D(ミドル)の方がわずかに高い
- 重量はTD149(ベーシック)の方が重い
- TD149(ベーシック)はブラシレスモーターではなく、従来のブラシ付きモーター
- TD149(ベーシック)は打撃モード切替や楽々モードなどが搭載されていない
ケン・島津
スタンダードモデルは、確かに値段の面では一番安くはなるが、上の比較まとめのようにちょっと機能が物足りない。だからミドルモデルがおすすめというわけだ。価格もフラグシップモデルと比べれば抑えられるからな。
なるほど。ミドルモデルも結構良さそうですね!
ユージ
【マキタ】性能が激似!TD155DとTD111Dを比較
いやいや、流石に18Vと10.8Vじゃかなり違うと思いますけど・・・。
ユージ
リナ
では、その2機種を比較してみましょう!
品番 | TD111D |
TD155D |
---|---|---|
発売日 | 2016年8月 | 2018年12月 |
最大トルク | 135N.m | 140N.m |
ネジ締め能力 (小ネジ) |
4~8mm | 4~8mm |
ネジ締め能力 (普通ボルト) |
M5~M14 | M5~M14 |
ネジ締め能力 (高力ボルト) |
M5~M12 | M5~M12 |
打撃力切替 | 強・弱 | 強・弱 |
モード切替 | 楽々モード | 楽々モード |
回転数(回転/分) | 0~3,000min-1 | 0~3,000min-1 |
打撃数(回/分) | 0~3,900min-1 | 0~3,900min-1 |
ブラシレスモーター | ○ | ○ |
防塵防滴 | × | ○ |
全長 | 135mm | 135mm |
質量(バッテリ含む) | 1.1kg(10.8V 4.0Ah) | 1.4kg(18V 3.0Ah) |
価格 (本体のみ/フルセット) |
¥12,752 / ¥28,167 | ¥13,722 / ¥39,966 |
・・・。これってTD155Dとほとんど同じスペックですね。。
ユージ
ケン・島津
まぁ、そう思うのは無理もないな。しかし実際の所、最近の10.8Vはかなり高性能になっていて一昔前の14.4Vほどのスペックになっている。以前はDIY用といった印象だったが、これならプロの現場でも十分使えるだろう。
バッテリー込みでも1.1kgと軽いし、これじゃますます14.4Vの肩身が狭くなりますね・・・。
ユージ
リナ
マキタの実機で比較してみました
中央のTD155D(1.4kg)と右のTD111D(1.1kg)を比べてみると、バッテリー部分の大きさが違うことがはっきりと分かります。この差が重量に現れていると思われます。実際に持ってみましたが、取り回しやすさはTD111Dの方が上だと感じました。
ちなみに左のTD171Dですが、重量が1.5kgあるということもあり、やはり他の2機種と比べて確実に重く感じました。軽さが一番大事という人にはTD111Dはかなりおすすめですね。
中央のTD155Dと右のTD111Dはどちらもヘッド長さ135mmです。左のTD171Dは116mmで差がはっきりと分かりますね。一方、幅はTD155DとTD111Dの方がスリムになっています。
幅と長さ、どちらを優先するかは人それぞれだとは思いますが、複数持ちなら現場に応じて使い分けができるので、作業効率の向上に繋がりますね。
ケースのサイズも、18VのTD171D・TD155Dと10.8VのTD111Dでは違っています。TD111Dの方がよりコンパクトになっているので、持ち運びに便利そうですね。
【マキタ VS HiKOKI】18Vミドルクラスインパクトドライバー比較
ここまでマキタの機種ばかりでしたけど、HiKOKIにはミドルモデルって無いんですか?
ユージ
ケン・島津
良い質問だな。もちろんHiKOKIにもミドルモデルのラインナップがある。しかも2週間前(2019/06/26現在)に出たばかりの最新型だ。
では、マキタとHiKOKIのミドルモデルを比較してみましょうか。性能が似ているTD149Dも併せて載せてみました。
リナ
品番 | WH18DB |
TD149D |
TD155D |
---|---|---|---|
発売日 | 2019年6月 | 2015年9月 | 2018年12月 |
最大トルク | 172N.m | 165N.m | 140N.m |
ネジ締め能力 (小ネジ) |
4~8mm | 4~8mm | 4~8mm |
ネジ締め能力 (普通ボルト) |
M5~M16 | M5~M14 | M5~M14 |
ネジ締め能力 (高力ボルト) |
M5~M12 | M5~M12 | M5~M12 |
打撃力切替 | × | × | 強・弱 |
モード切替 | × | × | 楽々モード |
回転数(回転/分) | 0~3,100min-1 | 0~2,300min-1 | 0~3,000min-1 |
打撃数(回/分) | 0~3,400min-1 | 0~3,200min-1 | 0~3,900min-1 |
ブラシレスモーター | ○ | × | ○ |
防塵防滴 | × | ○ | ○ |
全長 | 128mm | 135mm | 135mm |
質量(バッテリ含む) | 1.6kg(3.0Ah) | 1.5kg(3.0Ah) | 1.4kg(3.0Ah) |
その他 | WH36DAと同等のビットブレ低減 | – | – |
価格 (本体のみ/フルセット) |
¥15,004 / | ¥12,870 / ¥40,784 | ¥13,722 / ¥39,966 |
HiKOKIのミドルモデルはトルクがかなり高いですね!
ユージ
ケン・島津
そうだな。一昔前のフラグシップモデル並のトルクがある。だが、トルクに振った影響かどうかはわからないが、打撃力切替やモード切替・防塵防滴といった機能は搭載されていない。個人的には、トルクはもう少し控え目でもいいから、打撃力切替やモード切替、防塵防滴を搭載してほしかったところだ。
フラグシップから打撃力切替やモード切替、防塵防滴を外した機種、という方が近いのかな? 3.0Ahバッテリーなのに重めの1.6kgなのも気になる・・・。
ユージ
リナ
そうね。ただ「ビットブレの精度」や「ヘッド長」、「ブラシレスモーター」はフラグシップモデルと同等よ。
フラグシップモデルのパワーを少しでも安く手に入れたいならHiKOKIのWH18DBを選べばいいってことだな。
ユージ
ケン・島津
そう。逆に打撃力切替や楽々モード、防塵防滴、軽さに魅力を感じるならマキタのTD155Dがおすすめだ。
ミドルクラスのおすすめインパクトドライバー
リナ
それでは、18Vのミドルクラスインパクトドライバーのおすすめ機種をご紹介します。
ミドルクラスでもパワーがあるインパクトが欲しいなら
価格はなるべく抑えたいけど、トルクはあまり落としたくないという人にはWH18DBがおすすめだな。
ユージ
HiKOKI(日立工機) 18V コードレスインパクトドライバ WH18DB
販売価格: (税込)
(※価格はフルセットの場合です)
(※価格はフルセットの場合です)
最大トルク | 172N.m |
---|---|
回転数 | 0~3,100min-1 |
ヘッド長 | 128mm |
打撃力切替 | × |
モード切替 | × |
バッテリ | 18V 3.0Ah |
重量 | 1.6kg |
機能 | ブラシレスモーター |
軽さと性能のバランスが取れたインパクトが欲しいなら
ケン・島津
そこまで高いトルクは必要じゃないけど、使い勝手は重視したいという人にはTD155Dだ。
マキタ 18V充電式インパクトドライバ TD155D
販売価格:¥39,966 (税込)
(※価格はフルセットの場合です)
(※価格はフルセットの場合です)
最大トルク | 140N.m |
---|---|
回転数 | 0~3,000min-1 |
ヘッド長 | 135mm |
打撃力切替 | 強・弱 |
モード切替 | 楽々モード |
バッテリ | 18V 3.0Ah |
重量 | 1.4kg |
機能 | ブラシレスモーター・防塵防滴 |
おわりに
ケンさん、ありがとうございました!これで迷いなく買えそうです!
ユージ
ケン・島津
そういえば、マキタのTD149Dは、価格以外はあまりメリットがなさそうですね・・・。
ユージ
ケン・島津
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。【マキタ・HiKOKI 中価格帯】ミドルクラスのインパクトドライバーどれが買い? WH18DB・TD155D、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせくださいね。
リナ
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