この記事は初心者の方にもおすすめです。
目次
ベルトサンダーINDEX
この記事では、まずはじめにベルトサンダーのおすすめ機種をご紹介していきます。
ベルトサンダーの種類や選び方について詳しく知りたい方という方は、「種類と選び方」をお読み下さい。その前にベルトサンダーとは?という方は、こちらの、「ベルトサンダーってどんな工具?」をお読み下さい。
おすすめ機種をご紹介
アップハンドル型
それでは早速おすすめ機種をご紹介していきます。まずはアップハンドル型です。
マキタ 100mmベルトサンダー 9403
ベルト幅 | 100mm |
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ベルト速度 | 8.3m/s (500m/min-1) |
消費電力 | 1,200W |
重量 | 5.9kg |
機能 | 集じん |
角型
こちらは、角型のおすすめ機種です。
マキタ 100mmベルトサンダー 9404
ベルト幅 | 100mm |
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ベルト速度 | 3.5~7.3m/s (210~440m/min-1) |
消費電力 | 1,050W |
重量 | 4.7kg |
機能 | 集じん・ダイヤル式無段変速 |
木工はもちろん、石材やプラスチック、鉄工など材料を選ばずに使用できる。軽量・コンパクト機ながら、集じん・無段変速機能付きで効率よく作業が可能。別売のベルトサンダースタンドを取り付けることで、卓上型として使用可能。
マキタ ベルトサンダ 9911
ベルト幅 | 76mm |
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ベルト速度 | 1.2~4.5m/s (75~270m/min-1) |
消費電力 | 650W |
重量 | 2.6kg |
機能 | 集じん・ダイヤル式無段変速 |
軽量・コンパクト機ながら、集じん・無段変速機能付きで効率よく作業ができる。別売のクランプセット(A-19772)を取り付けることで、卓上型として使用可能。
リョービ ベルトサンダー BE3210
ベルト幅 | 76mm |
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ベルト速度 | 3.8~5.8m/s |
消費電力 | 620W |
重量 | 3.8kg |
機能 | 集じん・ダイヤル式無段変速 |
他のメーカーでは見かけないフラットな形状が特徴。木材の研削から、金属の錆び落とし、塗装はがしをスピーディーにこなせる。ベルト速度とペーパー粒度に応じた最適な速度に調整可能な無段変速機能を搭載。
E-Value 吸塵&変速ベルトサンダー EWS-76VLN
ベルト幅 | 76mm |
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ベルト速度 | 180~320m/min-1 |
消費電力 | 750W |
重量 | 3.2kg |
機能 | 集じん・ダイヤル式無段変速 |
作業状態や自分の好みに合わせて、ハンドル角度を3段階に調整可能。付属のクランプを使い本体を逆さまに固定すれば、据え置き型として使える。速度調整機能付きで、小物研磨や仕上げ研磨作業にも対応。「Amazon’s Choice」にも選出され、数多くのレビューを集める機種。
高儀 EARTH MAN ベルトサンダー BSD-110
ベルト幅 | 76mm |
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ベルト速度 | 3.6m/s (220/min-1) |
消費電力 | 680W |
重量 | 2.4kg |
機能 | 集じん |
細型
こちらは、細型のおすすめ機種です。
マキタ ベルトサンダー 9032
ベルト幅 | 9mm |
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ベルト速度 | 5~28m/s (300~1,700m/min-1) |
消費電力 | 500W |
重量 | 1.5kg |
機能 | ダイヤル式無段変速 |
鉄工や木工など幅広い用途に使用可能。別販売品のアームを使用すれば6mm、13mmのサンディングベルトも使用可能。ダストノズル(別販売品)を使用することで、マキタ製集じん機と接続できる。「Amazon’s Choice」選出機種。
≫別販売品リョービ 電動やすり BY1030
ベルト幅 | 10mm |
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ベルト速度 | 6.6~8.0m/s |
消費電力 | 180W |
重量 | 1.0kg |
機能 | ダイヤル式無段変速 |
金属のバリ取りや仕上げ研磨、下地処理、刃研ぎ等に最適。もちろん木工工作にも対応。作業性の良いスライドスイッチを装備。ロック機構付きで連続運転も可能。「Amazon’s Choice」にも選出され、数多くのレビューを集める人気機種。
据え置き型
こちらは、据え置き型のおすすめ機種です。
リョービ ベルトディスクサンダー BDS-1010
ベルト幅 | 100mm |
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ベルト速度 | 7.2m/s(50Hz) 8.7m/s(60Hz) |
消費電力 | 400W |
重量 | 17kg |
木材、非鉄金属の粗削り・仕上げに最適。ベルトサンダー部分は水平・垂直に可動するので、幅広い作業に対応。150mm径のマジック式ディスクペーパーを取り付け可能。別販売品の集じんホースと集じん機を接続してクリーンな作業ができる「ダストノズル」付き。「Amazon’s Choice」選出機種。
SK11 ベルトディスクサンダー BDS-100N
ベルト幅 | 100mm |
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ベルト速度 | 432m/min-1(50Hz) 522m/min-1(60Hz) |
消費電力 | 3400W |
重量 | 22kg |
ベルトサンダーってどんな工具?
ベルトサンダーの特徴
- リング状になったサンディングベルトを、ホイールやプーリーと呼ばれるローラーの間で回転させ、広い範囲を効率よく一度に研磨することができる工具です。
- 底面には平らで硬い金属のベースプレートがあり、その表面をベルトが流れることで平行に整った研ぎ目と、正確な平面を研ぎ出せます。
- 本体を持って、ベルト面を研磨したい箇所に押し当てて作業したり、卓上型として本体を逆さに固定して、材料の方をベルトに押し当てて作業したりと、用途に応じて使い方を自在に変えることができます。
- 木工用途だけではなく、金属加工のバリ取り・溶接ビード削り・塗膜ハクリ・曲面の仕上げといった細かい作業、石材やプラスチックの削りや研磨、などをベルトの種類を変えることで簡単にできます。
- 細型のタイプでは、狭い面積やへこみ箇所など、他のサンダーでは使用しにくい所をベルトの先端やベルト面をあてて研磨することができます。
- サンダーと名のつく工具の中で、最も高い研磨力と作業効率を持ちます。
種類と選び方
ここでは、ベルトサンダーの選び方について見ていきましょう。重要な点を項目ごとにまとめてみました。
タイプで選ぶ
アップハンドル型
ハンドルが重心近くにあり、手に持っての作業に特化している構造になっています。ベルトサンダーを持って、板や家具の天版を平らに仕上げる、一度に広い範囲の床面を研磨する、といった用途の場合におすすめのタイプです。
角型
上面が平らでハンドルが前後に突き出しており、本体を裏返すことで卓上型としても使うことができます。その場合は材料を持ってベルトにあてることができ、小さな材料の研磨や、輪郭の削り出しに適します。卓上型として、小さな材料を自由に動かして仕上げる用途の場合におすすめのタイプです。
もちろんアップハンドル型と同様の作業もこなすことができます。
細型
他のタイプと比べて、ベルト部分が細くなっています。本体の角度を調節できる機種もあり、狭い箇所の研磨に特化しているタイプです。
狭い箇所の他に、複雑な形状の箇所にも対応できます。
据え置き型
大型の据え置き型ベルトサンダーです。他のタイプと比べて研磨可能な範囲が広くなっているので、より効率の良い作業が可能です。
ベルトサンダーとしての機能の他に、ディスクサンダーなどの機能を併せ持つ機種もあります。
ベルト幅で選ぶ
ベルトサンダーのベルト幅には様々なものがラインナップされています。30mmまでは主に細型の機種になります。
主流は10mm・30mm・76mm・100mmとなっています。
集じん機能の有無で選ぶ
ベルトサンダーでは、木工用途に用いられることが多い、アップハンドル型・縦型のほぼすべての機種が集じん機能を持っています。
商品画像の袋状の部分が集じんしたチリを貯める部分です。
研磨と集じんを同時にこなせるので、使用後の掃除の手間を減らすことができます。
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変速機能の有無で選ぶ
ベルトサンダーには、回転速度(ベルト速度)を自在に変更できる無段変速機能を持った機種があります。
ベルトの種類や対象材の種類に応じた最適な回転数に調整して作業が可能です。
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主なメーカー
ここでは、ベルトサンダーの主要なメーカーについてご紹介します。
マキタ
HiKOKI(旧 日立工機)
リョービ(京セラインダストリアルツールズ)
日東工器
マイン
マイト工業
エアー式もあります
ベルトサンダーには、電動式以外にもエアー式がラインナップされています。エアー式は電動式と比べて軽量で、よりパワフルになっています。圧縮空気の設備があるのであれば、候補に入れてみてもいいでしょう。
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【番外編】他のサンダーとの比較
ここでは、サンダーと名がつく工具を大まかに比較してみました。また、各サンダーごとの簡潔な説明もありますので、どのサンダーにするか迷っているという方は参考にしてみてください。
種類 | 研磨力 | 研磨範囲 | ボディサイズ |
---|---|---|---|
ベルトサンダー | 高 | 狭~広 | 中~大 |
オービタルサンダー | 低 | 中 | 小~中 |
ランダムサンダー | 中 | 中 | 中 |
ミニサンダー | 低 | 狭 | 小 |
ディスクサンダー | 高 | 中 | 中~大 |
オービタルサンダー
角型のパッドが小刻みに振動(偏芯運動)を行うので、削りすぎることなく研磨を行えます。平らな面を研磨するのに向いています。木工研磨に多く用いられる一般的なタイプで、粗削りから仕上げまでを万能にこなすことができます。手にすっぽりと収まるものが多いため、作業性に優れます。市販のサンドペーパーを装着可能な機種もあります。
ランダムサンダー(オービットサンダー)
円形のパッドが小刻みに振動(偏芯運動)しながら回転運動を行うのでより強い研磨が行えます。平らな面だけではなく、緩やかな局面の研磨にも向いています。サンドペーパーを替えることによって金属の研磨や錆落としも可能です。バフを取り付けることもでき、ワックスがけや艶出し磨きなどにも使用できます。
ミニサンダー(三角サンダー)
コーナーの研磨に特化したオービタルサンダーです。パッドがアイロンのような形になっており、三角型のサンドペーパーを装着して使用します。比較的小型でもあるため、狭い場所や角などの研磨作業に向いています。
ディスクサンダー(ディスクグラインダー)
円形のディスクの回転により研磨を行います。ディスクグラインダーとも呼ばれます。ディスクを替えることで、研磨だけではなく研削、切断といった作業も可能です。
(ディスクサンダー)
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。ベルトサンダーの特長・選び方とおすすめ機種を分かりやすく解説、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。
・ トラスコ中山株式会社 ( 2014 )『 知っておきたいプロツールの基礎知識「COCOMITE vol.2」 』 p.464 p.495 佐川印刷株式会社
・ 荒井章 ( 2006 )『 電動工具完全使いこなし術 』 p.116-119 株式会社山海堂