この記事は初心者の方向けです。
1.特長
- 機構としてはオービタルサンダーと同じ偏心運動ですが、立体作品の仕上げなど細部を研ぐ作業に最適な小型パッドのサンダーです。
- カドや隅の研磨・入り組んだ作品の仕上げ研磨・他のサンダーでの研ぎ残しを研ぐ・箱内部の研磨などの作業に最適です。
2.種類と選び方
- 研磨速度よりも、材料形状に合うものを確認してお選びください。
- 三角型
鋭角なパッド先端がカドの奥まで届くため、他のサンダーが研ぎ残してしまった箇所も研ぎ、補うことができます。 - バーハンドルタイプ
パッドの真上にハンドルがあり、取り回しが楽なので、深い場所での作業に最適です。 - 三角パットとペーパー
本体を丸ごと掴んで使用します。機種によっては付属や別売で、窓や穴の内面を研ぐための棒状パッドがあります。 - ミニ正方形型
オービタルサンダーを短くしたものです。ある程度広い面積も研磨可能で、狭い場所での作業もしやすいことから、引き出しなどの内面を研ぐ作業に適します。
3.主なメーカー
マキタ
日立
4.その他のサンダー
オービタルサンダー
角型のパッドが小刻みに振動(偏芯運動)を行うので、削りすぎることなく研磨を行えます。平らな面を研磨するのに向いています。木工研磨に多く用いられる一般的なタイプで、粗削りから仕上げまでを万能にこなすことができます。手にすっぽりと収まるものが多いため、作業性に優れます。市販のサンドペーパーを装着可能な機種もあります。
仕上げサンダー(オービタルサンダー)の特長・選び方ランダムサンダー(オービットサンダー)
円形のパッドが小刻みに振動(偏芯運動)しながら回転運動を行うのでより強い研磨が行えます。平らな面だけではなく、緩やかな局面の研磨にも向いています。サンドペーパーを替えることによって金属の研磨や錆落としも可能です。バフを取り付けることもでき、ワックスがけや艶出し磨きなどにも使用できます。
ランダムサンダーの特長・選び方ベルトサンダー
輪状のサンディングベルトを回転させることにより、研磨を行います。サンダーの中では高い研磨力を持ちます。細かい場所の研磨に対応した細長いベルトを持つタイプと、広い面積の研磨に対応した幅広いベルトを持つタイプがあります。金属加工のバリ取りや塗装はがしといった作業もベルトの交換で強力にこなすことができます。作業台などに固定することで卓上サンダーとしても使用できます。
ベルトサンダーの特長・選び方とおすすめ機種を分かりやすく解説ディスクサンダー(ディスクグラインダー)
円形のディスクの回転により研磨を行います。ディスクグラインダーとも呼ばれます。ディスクを替えることで、研磨だけではなく研削、切断といった作業も可能です。
ディスクグラインダーの特長・選び方とおすすめ機種を分かりやすく解説
【参考文献】
・荒井章(2006)『電動工具完全使いこなし術』 p.110-111 株式会社山海堂