インパクトドライバーで穴あけはできます(条件付き)

インパクトドライバーでの穴あけ

インパクトドライバーにドリルを装着して穴あけは可能か? 結論から言えば、タイトルに書いてある通り「穴あけできます」。 ただし、本来インパクトドライバーはビス締めを主用途とした電動工具なので、作業方法や材料、穴あけ寸法に制約がつきます。

これらの制約を踏まえて、インパクトドライバーでの穴あけ作業について分かりやすく解説します。

インパクトドライバーでの穴あけ(プロ用14.4V以上)

ここではプロ用14.4V以上のスペックのインパクトドライバーでの作業を前提としています。DIY用のインパクトドライバーでの作業の場合は、穴あけサイズなどは多少割り引いてお考え下さい。

DIY用のインパクトドライバーについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください↓
DIY用インパクトドライバーのおすすめメイン
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インパクトドライバーで穴あけに制約がつく理由

(知っている方は読み飛ばしてください)ご存知の方も多いと思いますが、あらためてインパクトドライバーでの穴あけ作業がすんなりといかない理由をご説明します。 インパクトドライバーは一定以上の負荷がかかると、回転方向に打撃を加えながら回転してきます(無負荷時の回転では後述のハンマー音は聞こえません)。締め付け時にダダダッと金属音が聞こえるのは、このハンマーが回転する軸部分(アンビル)を叩いているハンマー音です。こうして叩き続けることで、強いトルク(パワー)を生み、回転だけでは難しい長ビスもグイグイと締め付けているのです。

インパクトドライバーの構造

このように締め付けには有利に働くインパクトの打撃ですが、穴あけ作業に関しては3つの点で不利に働きます。

問題その1.ドリルビットが折れやすい

特に鉄工錐を使ったときに顕著で、打撃によりドリルビットが折れやすくなります。また刃先が部材にかみこんだ場合は、その打撃の負荷が一気にビット本体に掛かりすぐに折れてしまいます。さらに、通常の回転のみでの使った場合と比べて、先端が摩耗しやすくなります。

MEMO
ドリルドライバーの場合は、一定のトルクがかかるとクラッチが切れるのでビットが折れにくいというメリットがあります。
問題その2.部材が割れやすい

石材など割れやすい部材への穴あけや、木材の端部への穴あけの場合、インパクトの衝撃が伝わることで部材が割れてしまいます。

MEMO
電動ドリルやドリルドライバーの場合は打撃をせず、回転のみのため部材へ伝える衝撃が少ないというメリットがあります。
問題その3.回転数が落ちる=穴あけが遅い

モーターの出力がトルクに使われることで、回転数が大幅に抑えられてしまいます。

MEMO
電動ドリルやドリルドライバーはトルクを抑えつつ、回転数を維持するため穴あけスピードが落ちにくいというメリットがあります。
ドリルドライバーや電気ドリルの構造について知りたい方はこちら↓
インパクトドライバーとドリルドライバーとの違い

部材を割らず、ドリルビットを折らずに穴をあけるには

インパクトドライバーの打撃は、トリガーをかるく引いた状態(5ミリ程度ひくイメージ)では、打撃は作動せずゆっくりと回転します。 ついついグッとトリガーを引きたくなりますが、この中途半端な引き具合をキープします。このゆっくりとした回転動作で穴あけを行うと、打撃による部材の破損や、ドリルビットの折れを防ぎながら穴あけをすることができます。

インパクトドライバーで木材への穴あけ

木材への穴あけ

ドリルビットの太さや長さにもよりますが、木材への穴あけの場合は、ある程度打撃を効かせながら穴あけすることが可能です(ドリルビットが細い場合は折れやすいので少しづつ作業してください。)。 ただし回転数が遅くなるため、50~60mm以上の深さになる場合や、φ10mm以上の穴あけは電気ドリルでの作業をおすすめします。 また回転速度が遅いからといって無理に本体を押さえつけると、モーターが焼ける原因となりますのでご注意ください。

インパクトドライバーで鉄材への穴あけ

鉄材への穴あけ

鉄への穴あけの場合、打撃を効かすとドリルビットが折れます。そのため上でご紹介した打撃を作動させない回転速度での穴あけ作業が必須になります。寸法としては10mm程度までとなります。

インパクトドライバーでコンクリートへの穴あけ

コンクリートへの穴あけ

一般的には振動ドリルや、ハンマードリルを使用しますが、φ6mm程度までであればコンクリートドリル(錐)を使ってインパクトドライバーで穴あけが可能です。ただし、大理石や御影石、鉄平石等の天然石への穴あけは不可能です。

おすすめのドリルビットメーカー

ドリルビット業界では、木工系、石工系と材料ごとにそれぞれ専門化が進んでいます。 材料ごとにおすすめの錐メーカーをご紹介します。

木材ならスターエム・大西工業

スターエム
スターエム
1923年創業の老舗メーカー

木工錐のパイオニア。園芸用や建築用、椎茸用、竹用、家具・建具用など多種多様なドリルを生産。

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大西工業
大西工業
様々な用途のビットを生産

「こびっと」は、ペン型電動工具でも使用可能な全長65mmのショートビット。DIY初心者でも気軽に穴あけ。

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ステンレスならBICTOOL

BICTOO
BICTOO
ステンレスならBICTOOL

主力商品「月光ドリル」は、驚愕の切れ味、優れた食いつき性能、驚きの耐久性でドリルの産業革命を実現。

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メーカーサイト

コンクリート・石材ならミヤナガ・ユニカ

ミヤナガ
ミヤナガ
創業1916年の老舗メーカー

コンクリートドリルや、超硬工具、ダイヤモンド工具などを手掛ける、海外でも高い評価を得ているドリルメーカー。主力はホールソーやコアドリル。

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ユニカ
ユニカ
先端工具のユニカ

各種電動先端工具を手掛けるドリルメーカー。ミヤナガとともにコンクリート用先端工具の市場をけん引。

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穴あけ作業が多い人は素直にドリルドライバー・電気ドリルを

インパクトドライバーもドリルドライバーも、見た目は同じように回転しているため、締め付けも穴あけも同じようにできるように思いがちです。実際、打撃を効かさずにトリガーを引くことで インパクトドライバーを低速のドリルとして穴あけをすることはできます。ただし見てきたように、大口径の穴、深い穴、穴あけ箇所が多い場合は、素直に電気ドリルを使ったほうが幸せになること間違いありません。 すでにインパクトドライバーをお持ちの場合は、同一メーカーの「バッテリーなし仕様」のドリルドライバーを選べば価格も抑えることができます。

これからインパクトドライバーかドリルドライバーか悩んでいる方は、まずはご自身の作業が穴あけが多いのか(→ドリルドライバー推奨)、締めつけが多いのか(→インパクトドライバー推奨)、で選んでみてください。 いや半々だよ!という欲張りな方にはドリルドライバーモードを搭載したマルチタイプのインパクトドライバーもありますので選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。皆さまからのコメントもお待ちしております!

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