この記事は初心者の方にもおすすめです。
目次
振動ドリルといえば?
「現場の職人さんから振動ドリルを準備するように言われたんだけど・・・。」「コンクリートに穴をあけるには振動ドリルが必要って聞いたんだけど・・・。」こういった理由から振動ドリルを探されている方も少なくないかと思います。
しかし、振動ドリルと一言で表現しても、豪快にコンクリートを粉砕していくいわゆるハンマードリルを思い浮かべる方、インパクトドライバーのような形の振動ドリルドライバーを思い浮かべる方、昔ながらの振動ドリルを思い浮かべる方、など人によってイメージする工具が違うことがあります。



あなたがイメージしていたのは、どの工具でしょうか?この3つの電動工具は、コンクリートへの穴あけができるという点では共通していますが、その能力や使い勝手など多くの異なる点もあります。今回の記事では、「実際に買ってみたけど、思ってたものと違う・・・。」ということにならないために、これらの3つの電動工具それぞれのメリットやデメリット、選び方、使い分けなどをご紹介していきたいと思います。
性能比較とメリット・デメリット
まずは性能で比較
それでは、3つの電動工具の性能を比較してみましょう。
種類 | ハンマードリル | 振動ドリルドライバー | 振動ドリル |
---|---|---|---|
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|
コンクリート 穴あけ能力 |
~52mm (コンクリートドリル) ~150mm (コアビット) |
~20mm | ~25mm |
コンクリート はつり |
△※1 | × | × |
木材への穴あけ※2 | ~32mm | ~102mm | ~40mm |
金属への穴あけ※2 | ~13mm | ~20mm | ~13mm |
ネジ締め※3 | × | ○ | × |
コードレスの有無 | ○ | ○ | ○ |
取付軸規格 | SDSプラス軸 SDSマックス軸 13mm六角軸 |
ストレート軸 6.35mm六角軸 |
ストレート軸 |
【AC100V式】 導入コスト (プロ向け) |
~¥90,000 | – | ~¥30,000 |
【AC100V式】 導入コスト (DIY向け) |
¥16,500~ | – | ¥7,000~ |
【充電式】 導入コスト (プロ向け) |
~¥100,000 (バッテリー込) |
~¥60,000 (バッテリー込) |
~¥55,000 (バッテリー込) |
~¥60,000 (本体のみ) |
~¥30,000 (本体のみ) |
~¥25,000 (本体のみ) |
|
【充電式】 導入コスト (DIY向け) |
¥25,000~ (バッテリー込) |
¥12,000~ (バッテリー込) |
– |
¥15,000~ (本体のみ) |
¥8,500~ (本体のみ) |
- ※1 モード切替に【打撃のみ】モードが有る機種で対応。
- ※2 【回転のみ】モードで対応。
- ※3 【ネジ締め】モードで対応。
表のように、性能はそれぞれの電動工具でかなり異なっていることがわかります。コンクリートに25mmを超える穴あけをしたいならハンマードリル一択、ネジ締めをしたいなら振動ドリルドライバー一択ということになりますね。
プロ向けの高性能機で見られる、SDSマックス軸のハンマードリルや、六角軸のハンマードリルであれば、【打撃+回転】モードでハンマードリル用のコアビットを使用することができます。コアビットはメーカーにもよりますが150mmサイズまでラインナップされているので、このサイズまではダイヤモンドコアドリルを使わずにコンクリート(鉄筋入りも含む)にコア抜きをすることができます。

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SDSプラス軸ハンマードリル用のコアビットもありますが、こちらは100mmサイズまでになっている点と、鉄筋コンクリートへの穴あけはできない点に注意が必要です。

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ハンマードリル用でも【回転のみ】モードで使用するように定められているコアビットもあります。【打撃+回転】のコアビットと比べて穴あけの速度は低下しますが、打撃がない分きれいな穴あけが可能になっています。
【回転のみ】用のコアビットは、SDSプラス軸用になります。

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ちなみに、コンクリートに160mmを超える穴あけをしたいのであれば、ダイヤモンドコアドリルが必要になります。ハンマードリルはコンクリートドリルやコアビットで打撃を効かせながら穿孔を行いますが、ダイヤモンドコアドリルは円筒形のコアビットを使って回転のみで穿孔を行うので、低騒音かつ粉じんを減らすことができます。
最大の機種になると、400mm以上の穴あけが可能なものもあります。また、32mmや54mmと言った小径のコアビットも有るので、騒音に配慮しなければならない現場などでは、ハンマードリルではなくダイヤモンドコアドリルという選択肢もありますね。
このようにメリットが多いダイヤモンドコアドリルですが、導入コストが著しく高くなるという大きなデメリットもありますので、予算と相談が必要です。
ダイヤモンドコアドリルについては、こちらの記事でくわしく解説しています☟
振動ドリルについては、電動工具の取扱説明書などで、コアビットに正式対応と明記しているメーカーはほとんどありません。一方で、ユニカなどのコアビットメーカーでは、振動用コアビットの対応表にハンマードリル・振動ドリルと明記しています。また、回転用コアビットの対応表には電気ドリル・振動ドリル(回転モード)・ハンマードリル(回転モード)などと明記されています。
このことから、振動ドリル及び、振動ドリル・電気ドリルと同等の機能を持つ振動ドリルドライバーでも、ハンマードリルと同様にコンクリート用コアビットの使用は可能と思われます。
ただし、最初からコンクリート穿孔前提のハンマードリルとそれ以外の機種では、モーターの耐久性やパワーに違いが有るので、電動工具のメーカーとしてはあまりおすすめできないというスタンスなのではないかと想像します。
それぞれの電動工具のメリットとデメリット
続いて、それぞれの電動工具のメリットとデメリットを見ていきましょう。他の電動工具と比較した場合の相対的なメリット・デメリットになります。
ハンマードリル

まずは、ハンマードリルのメリットとデメリットです。
ハンマードリルのメリット
ハンマードリルのメリットその① コンクリートへの穴あけに特化している
ハンマードリルのメリットは、なんと言ってもコンクリートへの穴あけに特化しているという点です。振動ドリルや振動ドリルドライバーでは、ドリルで20mm以上の穴あけをすることができませんが、ハンマードリルであれば、52mmまでの穴あけをこなすことができます。また、振動ドリルや振動ドリルドライバーよりも高速で穴あけを行うことができるので、多数の穴を連続で開けるという作業に最適な電動工具になります。
更に、コアビットを使用することができ、コンクリートへの100mm・150mmといった大口径の穴あけもこなすことができます。
ハンマードリルのメリットその② はつりハンマーや電動ドリルとしても使える
【打撃のみ】モードがある機種では、はつりハンマーと同等の作業をこなすことができます。また、【回転のみ】モードにすることで、普通の電気ドリルとしても使用することができます。
【打撃のみ】モードは約半数の機種に、【回転のみ】モードはほぼすべての機種に搭載されています。
ハンマードリルのメリットその③ 集じん機に接続することができる
多くのハンマードリルは集じん機に接続することができ、作業で出る粉じんを回収しながら作業をこなすことができます。清掃の手間を減らすことができるので、効率が上がります。
また、一部のハンマードリルでは、集じんシステムを搭載し、自己集じんが可能な機種もあります。
ハンマードリルのデメリット
ハンマードリルのデメリットその① 導入コスト・運用コストが高い
本体・消耗品のビットが高価であるため、導入コスト・運用コストが高くなります。また、ビットはSDSプラスやSDSマックスと言った専用タイプになり、他の電動工具との互換性もありません。一部の機種では六角軸を採用していますが、こちらも13mmというハンマードリル専用の六角軸になりますので、やはり他の電動工具との互換性はありません。
ハンマードリルのデメリットその② 重くて大きくなる
ハンマードリルは、その役割や構造から必然的に重くて大きな機種が多くなっていて、最大の機種になると10kgを軽く超えてきます。ただ、マキタのワンハンドハンマードリルのように、軽量コンパクトさを突き詰めた機種もあります。当然ながら性能も控えめにはなってしまいますので、ハンマードリルは用途や環境に合わせた機種の選定が重要になります。

品番 | 電圧 | 穴あけ能力 | 全長 | 重量 |
---|---|---|---|---|
HR171D | 18V | 17mm | 273mm | 2.1kg |
HR170D | 14.4V | 17mm | 258mm | 2.0kg |
HR166D | 10.8V(スライド式) | 16mm | 250mm | 1.8kg |
HR140D | 10.8V(スライド式) | 14mm | 246mm | 1.7kg |
品番 | 電圧 | 穴あけ能力 | 全長 | 重量 |
---|---|---|---|---|
HR182D | 18V | 18mm | 301mm | 2.5kg |
HR244D | 18V | 24mm | 328mm | 3.0kg |
HR2811F | 100V | 28mm | 320mm | 3.2kg |
HR3530 | 100V | 35mm | 373mm | 5.4kg |
HR400D | 36V(18V+18V) | 40mm | 473mm | 7.5kg |
ハンマードリルのデメリットその③ 音や振動が大きい
ハンマードリルは、内部に搭載されたハンマーで軸を打撃しながら穴あけを行います。そのため大きな音や振動が発生します。音に関してはインパクトドライバーと同等かそれ以上の騒音になり、振動もかなりのレベルになります。住宅街や病院などの公共施設周辺、早朝深夜など環境や時間への配慮が必要です。
振動ドリルドライバー

続いて、振動ドリルドライバーのメリットとデメリットです。
振動ドリルドライバーのメリット
振動ドリルドライバーのメリットその① 木材や金属への穴あけも柔軟にこなせる
振動ドリルドライバーは、コンクリートへの穴あけだけではなく、木材や金属、サイディングなどへの穴あけも柔軟にこなすことができます。
振動ドリルドライバーのメリットその② 高精度のネジ締めができる
振動ドリルドライバーは、トルククラッチの搭載により高精度のネジ締めが行なえます。ネジのサイズや対象材の種類に合わせてクラッチを設定することで、ネジが埋まりすぎたり浮いてしまったりすること無くきれいな締付けができます。
インパクトドライバーと似ていますが、振動ドリルドライバーは打撃無しでネジ締めを行うため、ボルトやコーススレッドなどの締め付けには向いていません。インパクトドライバーでは破損してしまうような小さなネジや、割れやすい対象材などへのネジ締めに向いています。
※ インパクトドライバーと比べてパワー不足で長ビスの締め付けには不向きと言われますが、最近のプロ用ドライバードリルは7.2Vで45mm、18Vであれば90mm程度までなら楽々こなします。
※ ネジ締めは、振動をオフにして【回転のみ】モードで行います。
振動ドリルドライバーのメリットその③ 汎用性の高いドリルチャック方式
振動ドリルドライバーは、軸の固定方法にドリルチャック方式を採用しているので、ストレートビット・ドリルだけではなく、インパクトドライバー用の六角軸ビット・ドリルなども取り付けることができ、汎用性が高くなっています。
振動ドリルドライバーのデメリット
振動ドリルドライバーのデメリットその① コンクリートへの21mm以上の穴あけはできない
万能型のような振動ドリルドライバーですが、コンクリートへの穴あけは最大で20mmまでとなっています。コンクリート特化型のハンマードリルと比べると、明らかに能力不足ですので、21mm以上の穴あけが必要であれば、ハンマードリルを使用するか、プロ向けの高性能振動ドリルドライバーとなります。
くわえて、20mmの穴あけに対応するのは、マキタのHP001G、HiKOKIのDV36DAと言った36V機のみであり、一般的な18V機では16mm程度となります。
振動ドリルドライバーのデメリットその② ハンマードリルより穿孔速度が遅い
振動ドリルドライバーのコンクリートへの穴あけは、ハンマードリルと比べると遅くなります。数カ所の穴あけであれば大した差にはなりませんが、多数の穴あけを連続して行う作業の場合には、ハンマードリルの方が効率よくこなすことができます。
実際に、同じ径のビットを使ってハンマードリルと振動ドリルドライバーでコンクリートへの穴あけ速度を比較してみましたが、体感できる明らかな差がありました。
振動ドリルドライバーのデメリットその③ 集じん機に接続できない
ハンマードリルでは、集じん機に接続することができる機種が多くラインナップされていますが、振動ドリルドライバーでは集じん機に接続することができる機種やアタッチメントのラインナップは現状ありません。
振動ドリル

最後に、振動ドリルのメリットとデメリットです。
振動ドリルのメリット
振動ドリルのメリットその① 導入コストをかなり抑えることができる
振動ドリルは、ハンマードリルや振動ドリルドライバーと比較して、導入コストをかなり抑えることができます。21mm以上の穴あけをする予定はなく、振動機能のない普通のドリルドライバーはすでに持っているという場合などでは、振動ドリルのみの買い足しでよく、導入コストの削減になります。
※充電式の振動ドリルはAC100V式と比較すれば導入コストは高くなりますが、振動ドリルドライバーよりはコストを抑えることが出来ます。
振動ドリルドライバーのメリットその② 汎用性の高いドリルチャック方式
振動ドリルは軸の固定方法にドリルチャック方式を採用しているので、ストレートビット・ドリルだけではなく、インパクトドライバー用の六角軸ビット・ドリルなども取り付けることができ、汎用性が高くなっています。
振動ドリルのメリットその③ 電気ドリルとしても使える
【回転のみ】モードにすることで、通常の電気ドリルと同様の使い方をすることができます。
振動ドリルのデメリット
振動ドリルのデメリットその① コンクリートへの26mm以上の穴あけはできない
振動ドリルでは、コンクリートへの穴あけは最大で25mmまでとなっています。コンクリート特化型のハンマードリルと比べると、明らかに能力不足ですので、26mm以上の穴あけが必要であれば、ハンマードリル一択となります。
振動ドリルのデメリットその② ハンマードリルより穿孔速度が遅い
振動ドリルのコンクリートへの穴あけは、ハンマードリルと比べると遅くなります。数カ所の穴あけであれば大した差にはなりませんが、多数の穴あけを連続して行う作業の場合には、ハンマードリルの方が効率よくこなすことができます。
振動ドリルのデメリットその③ 充電式の機種がない【2021年にHiKOKIから登場】
振動ドリルは、現在主流となっているハンマードリルや振動ドリルドライバーが普及する前に開発された電動工具です。そのため、現行機も設計年度が古いものがほとんどで、充電式のラインナップもありません。電源の取れない場所で運用したいのであれば、充電式のハンマードリルか振動ドリルドライバーを選ぶ必要があります。
【2021年2月4日追記】
2021年1月にHiKOKIから36Vマルチボルト充電式の振動ドリルが発売されました。
それぞれの電動工具の構造の違い
ここまで見てきたように、3種類ともコンクリートへの穴あけに使われる工具ですが、それぞれ性能が異なり、メリットやデメリットがありました。この違いを生み出しているのが、構造の違いになります。ここでは、それぞれ電動工具の構造の違いについて見ていきましょう。
ハンマードリル

ハンマードリルは、ビットの先端方向にハンマーのように打撃を加えることで、強力でスピーディーな穴あけを行えます。
ハンマードリルの打撃の仕組み




振動ドリル

- 振動ドリルは、一般的な電気ドリルの回転に加えて、取り付けた先端工具(ドリルビット)に垂直方向の振動を同時に与える機能が追加された電動工具です。
- ドリル主軸部が回転すると共に、バネの力により前方に向かって打撃力(振動)を生じさせ、穴をあける仕組みです。
- 振動効果によって粉じんを放出しやすくし、目詰まりを防ぐことで、電気ドリルでは不可能なコンクリート、モルタル、石材への穴あけが可能になっています。
- 打撃のない密着回転で、コンクリートを砕きながらも材料が欠けることなく、プラグぴったりの丸穴を仕上げられます。
- 石材、コンクリートなどもろく欠けやすい、目づまりしやすい材質の穴あけに最適です。
振動ドリルの振動の仕組み



振動ドリルドライバー

ドリルドライバーに振動機構を追加したもので、振動機構の構造は振動ドリルと同様になります。
工具の違いのまとめ
このようにハンマードリルと振動ドリルでは、打撃(振動)の発生のさせ方がそもそも違うため、打撃力(振動力)が大きく違ってくるのです。それぞれの電動工具に合った使い方がありますので、どういった用途に使用したいのかをしっかりと確認しましょう。
結局どれを選べばいいの?
コンクリートへの穴あけがメインなら
コンクリートへの穿孔作業が多く、21mm以上の穴あけもガンガン行うならハンマードリル一択です。21mm以上の穴あけはしないという場合でも、数をこなすならハンマードリルが効率よく作業できます。
ハンマードリルのおすすめは、こちらの記事でご紹介しています☟


ネジ締めメインで、たまにコンクリートの穴あけに使うなら
普段はネジ締めに使うけど、たまにコンクリートへの穴あけも行いたいというニーズに合致するのは振動ドリルドライバーです。ネジ締めとコンクリートへの穴あけを1台でこなすことができるのは、この振動ドリルドライバーのみになります。
振動ドリルドライバーのラインナップはこちらでご覧ください☟
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コンクリートへきれいな穴を開けたいなら
コンクリートへきれいな穴を開けたいなら、振動ドリルか振動ドリルドライバーがおすすめです。ハンマードリルは、大きな穴あけを素早くできますが、きれいな穴を開けたいという場合には不向きです。
また、10mm以下の小径の穴あけでは、ハンマードリルではパワーが強すぎてビットが折れてしまいます。この場合も、振動ドリルや振動ドリルドライバーがおすすめです。
振動ドリルについては、このあとの記事でおすすめ機種や選び方を解説していきます。
振動ドリルドライバーのラインナップはこちらでご覧ください☟
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導入コストをできるだけ抑えたいなら
DIYなどでちょこっとしかつかわないので、なるべくコストを抑えたいと言うのであれば、振動ドリルがおすすめです。DIY用の振動ドリルであれば、¥7000程度から購入が可能です。
振動ドリルについては、このあとの記事でおすすめ機種や選び方を解説していきます。
高性能な振動ドリルが欲しいけど、価格も抑えたいなら
20mm以下でなるべく価格を抑えつつ性能も妥協しないのであれば、プロ向けの高性能振動ドリルがおすすめです。同等性能の振動ドリルドライバーと比べて半分程度のコストで購入が可能です。
振動ドリルについては、このあとの記事でおすすめ機種や選び方を解説していきます。
マルチに使える振動ドリルが欲しいなら
せっかく買うなら、機能がたくさんある振動ドリルが欲しい、という方には振動ドリルドライバーがおすすめです。振動ドリルの機能に加えて、ドリルドライバーの機能も併せ持つので、木工や鉄工への穴あけにも柔軟に対応でき、繊細なネジ締め作業もこなすことができます。
振動ドリルドライバーのラインナップはこちらでご覧ください☟
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振動ドリルのおすすめ機種
おまたせしました。それでは振動ドリルのおすすめ機種をご紹介していきます。
HiKOKI(日立工機) マルチボルト 36V コードレス振動ドリル DV3620DA
穴あけ能力 (コンクリート) | 20mm |
---|---|
穴あけ能力 (金工) | 13mm |
穴あけ能力 (木工) | 40mm |
チャック能力 | 1.5~13mm |
回転数 | 高速:0~1,400min-1 低速:0~1,000min-1 |
電源 | 36V充電式 |
重量 | 3.2kg(バッテリー込み) |
先端軸上に持ち手があるのでラクな姿勢で垂直穴あけができる。充電式なのでコードが邪魔にならず、足場スッキリ。作業が止まりにくい電子クラッチ搭載。同等性能のAC100V機DV20VFと比較して、全長が70mmもコンパクト化。チャックハンドルの保管に便利なチャックハンドルホルダ付。
マキタ 20mm振動ドリル HP2032
穴あけ能力 (コンクリート) | 20mm |
---|---|
穴あけ能力 (金工) | 13mm |
穴あけ能力 (木工) | 40mm |
チャック能力 | 1.5~13mm |
回転数 | 高速:0~2,900min-1 低速:0~850min-1 |
消費電力 | 720W |
重量 | 2.5kg |
2スピード切り替えと無断変速で、用途に応じた回転速度の調整が容易に行える。
HiKOKI(日立工機) 振動ドリル DV20VF
穴あけ能力 (コンクリート) | 20mm |
---|---|
穴あけ能力 (金工) | 13mm |
穴あけ能力 (木工) | 40mm |
チャック能力 | 1.5~13mm |
回転数 | 高速:0~2,900min-1 低速:0~1,000min-1 |
消費電力 | 820W |
重量 | 2.9kg |
アルミダイカストボディとプラスチック内筒式二重絶縁構造の採用で、モーター並びに本体の耐久性を大幅に向上。強力モーター搭載で、過負荷耐力を従来機(DV20VE)より約40%向上。スリップクラッチ付で急激な負荷の増加にも対応。
マキタ 16mm震動ドリル HP1640FK
穴あけ能力 (コンクリート) | 16mm |
---|---|
穴あけ能力 (金工) | 13mm |
穴あけ能力 (木工) | 30mm |
チャック能力 | 1.5~13mm |
回転数 | 0~2,800min-1 |
消費電力 | 680W |
重量 | 1.8kg |
刃先を明るく照らすLEDライト付きで、薄暗い現場でも作業がしやすい。左右どちらからでも操作できる正逆転切替スイッチを装備。無段変速で、用途に応じた回転速度の調整が行える。キリや小ねじなどの収納に便利な小物入れ付きプラスチックケースを採用。
ボッシュ 振動ドリル GSB16REN3
穴あけ能力 (コンクリート) | 16mm |
---|---|
穴あけ能力 (金工) | 13mm |
穴あけ能力 (木工) | 30mm |
チャック能力 | 1.5~13mm |
回転数 | 0~3,250min-1 |
消費電力 | 750W |
重量 | 1.8kg |
更なる軽量化・コンパクト化と耐久性アップを実現した進化モデル。ポット型のギアハウジングデザインを採用し、耐久性とメンテナンス性がアップ。左右どちらにもオフセットが可能なエルゴノミクスデザインのサイドハンドルを装備。2段階の角度調整と前後方向にも回転方向にもずれない確実なロックが可能。無段変速で、用途に応じた回転速度の調整が行える。
【DIY向け】リョービ 振動ドリル PD1301VR
穴あけ能力 (コンクリート) | 13mm |
---|---|
穴あけ能力 (金工) | 13mm |
穴あけ能力 (木工) | 18mm |
チャック能力 | 1.5~13mm |
回転数 | 0~2,600min-1 |
消費電力 | 470W |
重量 | 1.6kg |
無段変速により、位置決めが楽で用途に応じた回転速度の調整が行える。握りやすいソフトグリップを装備。
【DIY向け】ボッシュ 振動ドリル PSB450RE
穴あけ能力 (コンクリート) | 10mm |
---|---|
穴あけ能力 (金工) | 8mm |
穴あけ能力 (木工) | 20mm |
チャック能力 | 1.5~10mm |
回転数 | 0~2,600min-1 |
消費電力 | 450W |
重量 | 1.5kg |
大型の切替レバーで、回転のみモード⇔回転+振動モードの切り替えもカンタン。電子無段変速スイッチや、サイドハンドルも標準装備で高い操作性を実現。ボッシュ独自のスイングカーボンブラシの採用により、正転から逆転への切替時のパワーロスの軽減や耐久性UPを実現。450Wモーターで様々な作業をパワフルにこなせる。
≫100ピースアクセサリーが標準付属・穴あけ能力16mm仕様 PSB600RE/S
【DIY向け】新興製作所(SHINKO) 変速振動ドリル SVV-130A
穴あけ能力 (コンクリート) | 10mm |
---|---|
穴あけ能力 (金工) | 10mm |
穴あけ能力 (木工) | 25mm |
チャック能力 | 1.5~13mm |
回転数 | 50Hz:800~2,200min-1 60Hz:300~2,100min-1 |
消費電力 | 480W |
重量 | 1.9kg |
モードは、回転+打撃、回転、正逆回転モードの3タイプ。変速ダイヤル搭載で、ダイヤルを回すだけでスピード調整可能。
振動ドリルの選び方
ここでは、振動ドリルの種類と選び方を見ていきましょう。重要な点を項目ごとにまとめてみました。
穴あけ能力で選ぶ
振動ドリルを選ぶ上での最大のポイントは、何ミリまでの穴を開けたいかということです。機種によって異なりますが、最大10mm程度の機種から、最大で25mmまで対応する機種までラインナップされています。
最大能力が開けたい穴のサイズギリギリになると、常に高負荷での使用となってしまうので本体の寿命が短くなります。ある程度最大能力に余裕をもたせた機種の選定をおすすめします。
形状で選ぶ


振動ドリルの形状には、ピストル型とDハンドル型の2種類があります。穴あけ能力の高い大型の機種はDハンドル型になっています。
機能で選ぶ
振動ドリルには、穴あけ能力や形状といった基本的な項目の他に、より便利に使用するための機能がついている機種があります。ここではそういった機能を一覧にまとめてみました。あると便利だなと思う機能を確認してみてください。
- 速度切替
用途に応じて「低速」と「高速」を切り替えることができます。速度切替+無断変速の機種もあります。 - 無断変速
トリガーの引き具合で回転速度を自在に変えることができます。無断変速+速度切替の機種もあります。 - スリップクラッチ付
作業中に大きな負荷がかかった時、自動的にクラッチが働き、反動を軽減させます。トルクリミッタとも呼ばれます。 - LEDライト
本体に装備されたLEDライトライトで、穿孔部分を照らしながら作業ができます。
主なメーカー
マキタ

HiKOKI(旧 日立工機)

ボッシュ

おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。振動ドリルと振動ドリルドライバー・ハンマードリルの違いと使い分け【コンクリート穿孔】、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。
・トラスコ中山株式会社(2014)『知っておきたいプロツールの基礎知識「COCOMITE vol.2 」』 p.429 佐川印刷株式会社
・荒井章(2006)『電動工具完全使いこなし術』 p.32-35 株式会社山海堂
DIYを楽しんでいる高齢者です。愛用のドリルの電池がだめになりました。すでに製造中止なので、新しく購入することにしました。
ネット検索をしていたら偶然このサイトを見つけ、とても詳しく大変参考になりました。何度も読み返し機種を決めたいと思います。
ありがとうございました。